JPS6033485Y2 - 回数券の印刷発行装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回数券発行機能付券売機の印刷発行装置に関す
る。

近年、鉄道業界においては多くの駅務機器が開発され、
中でも複数枚の発券が可能な券売機も実用化されている
。

また、最近は回数券を多く使用する電鉄会社が増えてき
ており、回数券も同一機械で同時に発売可能な装置が望
まれ、さらに回数券を一括して発行できる券売機が要望
されている。

本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的と
するところは回数券発行機能を有する券売機において、
複数枚の回数券を一括して発行可能な印刷発行装置を提
供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を第１図乃至第３図に基づ゛いて
説明する。

第１図は普通乗車券および回数券の発行が可能な印刷発
行装置を示すもので、１はロール状の券紙を供給する券
供給部、２は上記券供給部１から繰り出された券紙を一
定寸法に裁断するカッタ一部、３は裁断された券紙に券
面情報を印刷する印刷記録部、４は券紙に被覆された磁
気記録層に磁気的情報を記録する磁気記録部、５は券紙
に券面情報および磁気的情報の記録を完了した回数券を
一括して把束する把束部、６は把束された回数券を排出
する受は皿、８は回数券に券面情報を記録する回数券印
刷部である。

上記各部のうち、券供給部１、カッタ一部２、普通乗車
券としての券面情報を印刷する印刷記録部３、磁気記録
部４の各部は搬出路７上に設置されている。

そして、この搬出路７の搬出端は、普通乗車券を搬出す
る第１の搬出路である分路７Ａと、回数券を搬出する第
２の搬出路である分路７Ｂとに分岐している。

またこの分路７Ｂ上には回数券としての券面情報を印刷
する回数券印刷部８と回数券把束部５とが設けられてい
る。

受は皿６に放出される手前において普通乗車券および回
数券の搬出路をそれぞれ第１の搬出路である分路７Ａ１
及び第２の搬出路である分路７Ｂに分岐させて発行する
ように構成されている。

このような構成による普通乗車券及び回数券の印刷発行
動作について説明を行なう。

まず図示しない操作パネルによって利用者が普通乗車券
の発行釦を押下する。

すると供給部から券紙が供給されてカッタ部２にて一定
寸法に裁断される。

そして印刷記録部３にて普通乗車券としての券面情報が
印刷され、次に磁気記録部４にて普通乗車券としての情
報を磁気記録する。

磁気記録が終了し、磁気記録部４から搬出された普通乗
車券は分路Ａ、７Ａを経て受は皿６へ排出される。

一方、同様に利用者が回数券の発行釦を押下すると、券
紙が供給され、券紙はカッタ部２にて一定寸法に裁断さ
れる。

そして磁気記録部４にて回数券としてのデータを磁気記
録される回数券は分路Ｂ、７Ｂに送られ回数券印刷部８
にて回数券としての券面情報を印刷され、回数券把束部
５にて把束されて受は皿６へ排出される。

しかして、上記回数券把束部５は印刷を完了した例えば
１１枚の券Ｋ・・・を把束するため第２図ａ。

ｂに示すように１枚ずつ階段状にずらされた後、片面に
粘着剤が塗布されたテープ９を貼付することにより把束
された回数券Ｋが得られることになっている。

また第３図ａ、 ｂは上記回数券把束部の変形例を示す
ものである。

すなわち、印刷を完了した例えば１１枚の券Ｋ・・・は
積層した後、記録せる情報に支障をきたさない位置に例
えばホッチキス１０を用いて把束することにより把束さ
れた回数券に′が得られるようになっている。

なお、本考案の印刷発行装置における印刷記録方式、磁
気記録方式は特に限定されるものではなく、また把束方
式も本考案の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能な
ことは勿論である。

さらに、第１図に示す回数券印刷部８は前段の印刷記録
部３に含めて印刷を行なうようにしてもよく、同一の目
的を遠戚し得るものである。

以上説明したように本考案は回数券発行機能付券売機に
おいて、印刷を完了した複数枚の回数券を回数券把束部
によって取揃えて把束した後放出するようにしたことを
特徴とする。

従って、本考案の印刷記録装置は回数券を把束して一括
して放出することができるので、利用者は放出された全
巻を確実にしかも迅速に受は皿から受取ることができる
。

従って券売機の発売効率が向上するという効果がある。

しかも、バラバラの状態で出すと利用者が最後の１枚を
取忘れてしまい後でトラブルが生ずるおそれがあるが、
本考案によれば、回数券の放出の場合は把束券が受は皿
に放出されることによって発行が終了するので、残り券
の取忘れなどによってトラブルを生ずるおそれがなくな
り、発券業務がスムーズに行なわれるという特徴も有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回数券印刷発行装置の
概略側面図、第２図ａは回数券の把束状態の平面図、第
２図すは第２図ａの側面図、第３図ａは同じく回数券の
把束状態を示す変形の平面図、第３図すは第３図ａの側
面図である。 １・・・券供給部、２・・・カッタ一部、３・・・印刷
記録部、５・・・回数券把束部、７・・・搬送路、７Ａ
・・・分路（第１の搬出路）、７Ｂ・・・分岐路（第２
の搬出路）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回数券発行機能を有する券売機において、ロール状券紙
   を給送する券供給部と、この券供給部から繰り出された
   券紙を搬送する搬送路と、この搬送路を搬送される券紙
   を一定寸法に裁断するカッタ一部と、このカッタ一部で
   裁断された上記券紙の表面に普通乗車券の券面情報を印
   刷する印刷記録部と、上記普通乗車券及び回数券の券紙
   上の磁気記録層に磁気的情報を記録する記録部と、この
   磁気記録部によって情報が記録された普通乗車券弁を搬
   出する第１の搬出路と、回数券を搬出する第２の搬出路
   と、この第２の搬出路上に設けられ、回数券の券面情報
   を印刷する回数券印刷部とこの回数券印刷部にて印刷さ
   れた回数券を設定枚数ごとに取揃えて把束する回数券把
   束部と、この回数券把束部によって把束された回数券お
   よび把束されない普通券を放出する共通の受は皿とを具
   備したことを特徴とする回数券の印刷発行装置。