JPS6033403Y2 - プレ−ト型粒子凝集判定用容器 - Google Patents

プレ−ト型粒子凝集判定用容器

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JPS6033403Y2
JPS6033403Y2 JP14403380U JP14403380U JPS6033403Y2 JP S6033403 Y2 JPS6033403 Y2 JP S6033403Y2 JP 14403380 U JP14403380 U JP 14403380U JP 14403380 U JP14403380 U JP 14403380U JP S6033403 Y2 JPS6033403 Y2 JP S6033403Y2
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JP
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particles
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plate
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JP14403380U
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JPS5766762U (ja
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時男 嘉納
彰 玉川
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オリンパス光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は免疫学的凝集反応による凝集パターンの判定に
用いる粒子凝集判定用容器に関するものであり、特に同
一基板に複数個の容器を形威して血球粒子の凝集パター
ンから各種の血液型の判定や抗原、抗体の検出を効率良
く行なうためのプレート型粒子凝集判定用容器に関する
ものである。
例えば、血液型の判定方法として、従来、底面がワイン
カップ状に彎曲した反応容器を用い、この容器に遠心分
離して得られる被検血球の2〜5%の浮遊液と特定の抗
血清とを定量分注し、両者を攪拌した後、静置し、次に
遠沈を行ない、沈澱した血球を振りほどくように反応容
器を激しく振動させた後、比較的ゆっくりと振動させて
凝集成分を容器底面の中心部に集めるようにして凝集パ
ターンを形威し、これを測光検出するものがある。
しかし、この血液型判定方法は遠沈した後反応容器を激
しく振って沈澱した血球を容器底面から分離させるもの
であるため、比較的凝集結合力の強いABO式血液型の
判定には利用できても、比較的凝集結合力の弱いABO
式血液型の裏判定やRH式血液型の判定、各種の不規則
抗体、抗原やHBs抗原等の検出には、反応容器を振動
させることにより一旦結合した血球等の粒子が分離して
しうため利用できない。
そこで、本願人は特願昭54−53370号において、
凝集結合力の強い自然抗体による血液型はもとより凝集
結合力の極めて弱い不規則抗体による血液型をも十分に
判定できる血液型判定方法を提案した。
か)る血液型判定方法は、例えば底面が円錐形の反応容
器を用い、この反応容器に血液型を判定すべき血液の血
球粒子と標準抗血清試薬とを収容して攪拌し、比較的短
い時間(約3紛間)静置した後に凝集パターンを検出し
て血液型を判定するものである。
この方法では、被検血球粒子が抗血清試薬と反応する場
合には凝集した血球粒子が沈降するにつれ円錐形底面に
雪のように薄く堆積するが、血球と抗血清試薬とが反応
しない場合には血球粒子は凝集せず、離散したま)沈降
し、円錐形底面に到達するとその斜面を転がり落ち、円
錐底面の中央部に集合する。
したがって、円錐底面にできる抗血清試薬との反応の有
無による沈降血球粒子のパターンの相違を光電的に検出
することにより、血液型を判定することができる。
しかし、か)る方法で血液型あるいはそれ以外の免疫学
的凝集反応を行なわせると、しばしば凝集体が円錐底面
を滑り落ちてその中央部にのみ集まり易く、明確な凝集
パターンが形成できない場合がある。
か)る不具合を解決するため、本考案者らは種棒の実験
を行なった結果、容器の傾斜底面に沈降粒子の安定な基
層を形成するのが好適であることを見い出した。
すなわち、このような基層が形成され)ば、結合により
凝集した粒子は傾斜底面上に安定に堆積保持され、また
凝集しない沈降粒子は基層上を滑りあるいは転がり落ち
て傾斜底面の最下部に集ることになり、凝集結合力の強
弱の如何に拘らず、凝集・非凝集の明確なパターンを形
成することができる。
一方、同一基板に円錐形の底面を有する複数個の反応穴
を形成したマイクロプレートを用い、用手法によQHB
、抗原等の種々の免疫学的検査を行なう方法も従来種々
提案されている。
しかし、従来のマイクロプレートでは血液型の裏判定の
ように凝集結合力が比較的弱いものにおいては、沈降粒
子の結合堆積パターンがくずれ明確な判定ができない場
合がある。
また、マイクロプレートを用いる検査においては、例え
ば8×1法のものを用いる場合には、1行目から4行目
までは人界血球を用いた凝集反応を、5行目から8行目
までは羊赤血球を用いた凝集反応を行なわせるというよ
うに、同一のプレートで複数種類の粒子による反応を行
なって多種類の検査を効率良く行なうことが望まれるが
、従来のマイクロプレートでは反応穴底面が画一化され
ているため、同一プレートでは粒子サイズの異なった凝
集反応を行なわせることができない欠点があった。
本考案の目的は、上述した種々の不具合を解決し、凝集
結合力の強弱の如何に拘らず免疫学的凝集反応による凝
集パターンが明確に形成できると共に、粒子サイズの異
なった多種類の検査を同一プレートで行ない得るよう適
切に構成したプレート型粒子凝集判定用容器を提供しよ
うとするものである。
本考案のプレート型粒子凝集判定用容器は、底面の少く
共一部を傾斜面とし、この傾斜面の少く共一部に該傾斜
面上に沈降粒子の安定な基層を形成するための複数個の
段差を有する粒子凝集判定用容器を、前記段差の形状お
よび/または寸法を異ならせて同一基板に複数個形成し
たことを特徴とするものである。
上記複数の段差は、傾斜底面の少く共一部に凹部または
凸部を複数個形成することにより、あるいは傾斜底面の
少く共一部を鋸歯波状に形成することにより構成するこ
とができるが、この段差の°寸法は対称とする沈降粒子
の大きさによって左右される。
すなわち、段差が沈降粒子の大きさに比べて大き過ぎる
と、結合凝集しない粒子も段差部分に集められて、最下
部への移行が阻害されてしまい、また小さ過ぎると、特
に凝集結合力が弱い場合には、段差部分を乗り越えて傾
斜底面の最下部に集まってしまい安定な基層を形成する
ことができなくなり、凝集の区別がつきにく)なる。
本考案者らの種々の実験によれば、上記段差を凹部、凸
部または鋸歯波形状をもって構成する場合において、特
に沈降粒子が人あるいは羊の赤血球の場合には、段差の
深さまたは高さは2μm〜50Pmが好適であり、2μ
m未満とすると沈降粒子の安定な基層が形成されにく)
、特に凝集結合力が弱い場合には、凝集した場合としな
い場合とのパターンの区別がつきにく)なり、また50
μmよりも大きくすると、この部分に結合しない沈降粒
子も堆積されてしまうために、明確なパターンが形成さ
れない場合がある。
また傾斜方向における隣接する段差の間隔は5μm〜2
00μmが好適であり、5μm未満とすると沈降粒子を
安定に保持することが困難となり、凝集結合力が弱い場
合には凝集の有無に拘らず傾斜面の最下部に集まり易く
なってその区別がつきにく)なる。
同様に上記間隔を200μmよりも大きくすると、傾斜
方向での基層が長くなって沈降粒子が傾斜面に沿ってず
り落ち易くなり、安定な基層を形成することができなく
なり、凝集パターンによる判定が困難になる。
本考案においては、同一プレートで粒子サイズの異なる
凝集反応を同時に行ない得るようにするため、対称とす
る複数の沈降粒子サイズに応じて、例えば沈降粒子が人
および羊の赤血球を対称とする場合には、上記範囲内で
段差の形状および/または寸法の異なる粒子凝集判定用
容器を同一基板に複数個形成するものである。
以下図面を参照して本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案のプレート型粒子凝集判定用容器の一例
の構成を示す斜視図である。
本例のプレート型粒子凝集判定用容器1は例えばアクリ
ル等の耐薬品性のプラスチック材料より成る基板2に、
8×12個の粒子凝集判定用容器3−1−1〜3−1−
12.3−2−1〜3−2−12.・・・。
3−8−1〜3−8−12を有する。
各容器は第2図に1つの容器の拡大断面図を示すように
、底面を円錐形にすると共にこの円錐形の傾斜底面にそ
の最下部(頂点)4を中心として同心円状に連続して規
則的に複数の段差5を形成して傾斜底面における傾斜方
向の断面形状を鋸歯波状に構成する。
また、各容器の内径りは6姻、傾斜底面の高さHは約1
.7馴とし、底面の水平に対する傾斜角度は約27°と
する。
段差5における深さhおよび傾斜方向の長さ1は、本例
では第1行目から第4行目までの容器3−1−1〜3−
1−12.・・・。
3−4−1〜3−4−12で人の赤血球を用いる凝集反
応を、第5行目から第8行目までの容器3−5−1〜3
−5−12.・・・、3−8−1〜3−8−12で羊赤
血球を用いる凝集反応を行ない得るようにするため、第
1行目から第4行目までの容器においてはhを12〜2
0μm1第5行目から第8行目までの容器においてはh
を5〜10μmとし、1は各容器とも50〜200μm
とする。
か)るプレート型粒子凝集判定用容器1によれば、段差
5に沈降粒子の安定な基層を形成することができる。
したがって、結合により凝集した粒子はこの基層上に安
定に堆積保持されると共に、凝集しない沈降粒子は基層
上を滑り落ちて傾斜底面の最下部4に集るから、凝集結
合力の強弱の如何に拘らず、凝集・非凝集の明確なパタ
ーンを形成することができる。
また、第1行目から第4行目までの容器で人の血液型を
、第5行目から第8行目までの容器で耶、や梅毒抗体な
どを同時に検査することができるから、多種類の検査を
効率的に行なうことができる。
なお、本考案は上述した例にのみ限定されるものではな
く、幾多の変形または変更が可能である。
例えば同一基板に形成する粒子凝集判定用容器の個数は
8×12個に限らず、所要に応じて任意の個数とするこ
とができる。
また、傾斜底面に形成する段差は鋸歯波状に限らず、傾
斜底面に突起あるいは溝を形成して構成することもでき
ると共に、これら形状の異なる段差を有する容器を種々
組み合わせて同一基板に複数個形成することもできる。
また、段差の深さおよび/または隣接する段差の間隔は
傾斜底面の最下部から最上部に向けて、あるいはこれと
逆に向けて連続的に異ならせても良い。
更に、段差は傾斜底面の全域に亘って形成する必要はな
く、その一部に形成した場合でも同様の効果を得ること
ができる。
また、段差は同心円状に連続して設ける代わりに、同一
円周上で間欠的に形成し、これらを傾斜方向に並べて、
あるいは千鳥状に配列して構成してもよいし、螺旋状に
連続または間欠的に形成することもできる。
更に、傾斜底面上に安定な基層が形成され)ば、この基
層上における沈降粒子の堆積の有無によって、明確な凝
集パターンが形成されるから、この傾斜底面は容器底面
の一部に形成してもよい。
したがって、容器底面の最下部を水平面にすることもで
きる。
また、傾斜底面は一方向のみの片側傾斜でも良い。
更にまた、容器の形状を箱形で、その底面を片側に傾斜
させたり、或いは両側から傾斜させて■形(屋根形)に
し、その傾斜面に上述したような段差を設けて構成する
こともできる。
なお、上述したいずれの場合においても、傾斜底面の水
平に対する角度は、本考案者等の種々の実験によれば3
0°前後が好適であるが、この角度、段差量、段差のピ
ッチを適切に変えることにより、判定時間および感度を
調整することができる。
更にまた、各容器内径は検液や試薬等の注入時における
液の飛散を防止するため、テーパー状に形成して開口部
を拡開させることもできる。
上述した本考案のプレート型粒子凝集判定用容器によれ
ば、同一プレートの対応する容器に粒子サイズの異なる
沈降粒子の安定な基層をそれぞれ形成することができる
から、同一プレートで多種類の検査を効率的に行なうこ
とができると共に、上述した従来の血液型判定方法や本
願人が先に提案した血液型判定方法、その健児疫学的凝
集反応による判定方法の如何なる判定方法を採用しても
、凝集結合力の強い粒子は勿論のこと、凝集結合力の弱
い不規則抗体による血液型判定の場合や、その他の免疫
学的凝集反応による分析の場合でも、明確な凝集パター
ンを形成することができる。
したがって、肉眼による判定も容易かつ正確に行なうこ
とができる。
また、分離された個々の容器に比べ、容易かつ安価に作
成することができる。
更に、凝集反応の判定を自動的に行なう装置に用いる場
合には、容器の搬送を容易かつ確実に行なうことができ
ると共に、その洗浄も効率的に行なうことができるし、
各容器の凝集パターンも同時に光電的に検出することが
できる。
なお、凝集パターンを光電的に検出する場合において、
各容器の透過光から凝集パターンを検出する場合には基
板を光透過性とし、また反射光から凝集パターンを検出
する場合には少く共各容器の底面を白色にするか、また
は反射率の高い光学部材をコーテングすればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のプレート型粒子凝集判定用容器の一例
の構成を示す斜視図、第2図は同じく要部の一例の構成
を示す拡大断面図である。 1・・・・・・プレート型粒子凝集判定用容器、2・・
・・・・基板、3−1−1〜3−1−12.・・・、3
−8−1〜3−8−12・・・・・・粒子凝集判定用容
器、4・・・・・・最下部、5・・・・・・段差。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 低面の少く共一部を傾斜面とし、この傾斜面の少く
    共一部に該傾斜面上に沈降粒子の安定な基層を形成する
    ための複数個の段差を有する粒子凝集判定用容器を、前
    記段差の形状および/または寸法を異ならせて同一基板
    に複数個形成したことを特徴とするプレート型粒子凝集
    判定用容器。 2 前記段差を最大深さ2〜50μm1傾斜方向の幅5
    〜200μmの凹部をもって構成したことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のプレート型粒子凝
    集判定用容器。 3 前記段差を高さ2〜50μmの凸部を傾斜面の方向
    に沿って5〜200μmの間隔で形威して構成したこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のプレ
    ート型粒子凝集判定用容器。
JP14403380U 1980-10-09 1980-10-09 プレ−ト型粒子凝集判定用容器 Expired JPS6033403Y2 (ja)

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JPS5766762U JPS5766762U (ja) 1982-04-21
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JPS6086468A (ja) * 1983-10-18 1985-05-16 Olympus Optical Co Ltd 抗原抗体反応の判定方法
JP6328853B2 (ja) * 2016-02-09 2018-05-23 積水化学工業株式会社 検査用器具、検査装置及び検査方法

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