JPS6032721Y2 - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents

高圧用可変抵抗器

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JPS6032721Y2
JPS6032721Y2 JP1978054750U JP5475078U JPS6032721Y2 JP S6032721 Y2 JPS6032721 Y2 JP S6032721Y2 JP 1978054750 U JP1978054750 U JP 1978054750U JP 5475078 U JP5475078 U JP 5475078U JP S6032721 Y2 JPS6032721 Y2 JP S6032721Y2
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JP
Japan
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case
resistor
insulating substrate
insulating
variable resistor
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JP1978054750U
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JPS54156752U (ja
Inventor
英二 今村
啓一 本山
正雄 米沢
Original Assignee
株式会社村田製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カラーTV受像機のフォーカス回路の電圧調
節等に用いられる高圧用可変抵抗器に関するものである
従来、この種の抵抗器は、固定抵抗器と可変抵抗器の抵
抗体部を形成する皮膜抵抗体の設けられた絶縁基板を一
端開口状の絶縁ケース内に収容するとともに、可変抵抗
器の抵抗体部のみを除く全域を樹脂注型して構成するよ
うにしたものであった。
ところが、このような従来の高圧用可変抵抗器にあって
は、良質の注型樹脂が要求されること、注型樹脂中に気
泡等が残存しないようにする必要があり、その注型作業
にかなりの手数を要すること等からその製造にあたって
経済的、人的負担が大きくなり、また固定抵抗器の抵抗
体部を形成する皮膜抵抗体と注型樹脂との間に気泡等の
空隙が生じた場合には、その部分で生じたコロナ放電に
より樹脂が炭化された皮膜抵抗体が短絡され、ひいては
絶縁破壊を生じてカラー′■受像機等に大きな被害を与
えるという不都合を有するものであった。
また、たとえコロナ放電が発生しなくても、樹脂そのも
のの絶縁抵抗等が次第に劣化して1.固定抵抗器を形成
している皮膜抵抗体に悪影響を与えるという不都合を有
するものであった。
そのため、皮膜抵抗体の設けられた基板面には一切樹脂
注型をおこなわない構造のものも提案されているが、単
に樹脂注型をおこなわないだけでは端子電極間あるいは
端子電極と皮膜抵抗体間において、コロナ放電が生じや
すくなり、そのため耐電圧特性が劣るという不都合を有
する。
本考案はこのような点に鑑みてなされたもので、従来の
上記種々の不都合を除去した、ローコストで信頼性の高
い高圧用可変抵抗器を提供することを目的とするもので
あって、絶縁基板裏面側の絶縁ケース開口部に樹脂を充
填硬化した構造のものにおいて、絶縁基板に設けられた
端子電極間あるいは端子電極と皮膜抵抗体間等のコロナ
放電の発生しやすい位置に対応する絶縁ケース内底面に
ケース側壁側からケース内側方向へ伸びる形状の放電防
止用リブを突設させ、このリブと絶縁基板面とを接着剤
で固着するようにしたことを特徴とするものである。
以下に本考案の一実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1〜3図において、1はアルミナ磁器等のセラミック
材料からなる矩形状の絶縁基板であり、この基板の一表
面に固定抵抗器の抵抗体部を形成する蛇行状の皮膜抵抗
体2,3と、可変抵抗器の抵抗体部を形成する馬蹄形の
皮膜抵抗体4とが一体に連設されるとともに、馬蹄形の
皮膜抵抗体4で囲まれた中心部に中心電極5が設けられ
、この中心電極5に接続して固定抵抗器の抵抗体部を形
成する皮膜抵抗体6が設けられたものである。
?、 8. 9は皮膜抵抗体2.3. 6の端部に、
それらと接続して設けられた端子電極であり、それぞれ
の端子電極の略中心部の絶縁基板1に通孔10.11.
12の形成されたものである。
13゜14.15は前記絶縁基板1の通孔10,11゜
12に挿通された端子であり、その一端が端子電極7.
8.9にそれぞれ半田あるいは導電性接着剤により接
続され、皮膜抵抗体2. 3.6の一端を基板1の裏面
側に引き出すようにしたものである。
16は一端開口状の樹脂からなる絶縁ケースであり、こ
のケース内底面に前記絶縁基板1が、その皮膜抵抗体お
よび端子電極の設けられた面を対向させて配設されたも
のであり、このケース内底面の、絶縁基板1上の馬蹄形
の皮膜抵抗体4と対向する位置に、円筒形の空洞部17
と、この空洞部に連通した軸受部18とが形成されたも
のである。
なお、基板1のケース16内底面への配設にあたっては
、ケース16内底面の絶縁基板1の外周全域に対応する
位置に絶縁基板載置用リブ19が突設せしめられ、この
リブ19上に基板1を載置するとともに、その数ケ所に
おいて接着剤により接着するようにしたものである。
そして、さらにケース16内底面の、前記基板1に設け
られた各端子電極とこの端子電極との間でコロナ放電を
発生するような大きな電位差を有する皮膜抵抗体との間
(たとえば第2図の斜線で示した部分)に対応する位置
にケース16側壁側からケース16内側方向へ伸びる形
状の放電防止用リブ20が前記絶縁基板載置用リブ19
と一体に突設せしめられ、前記基板1はこのリブ20に
おいても接着剤により固着せしめられるのである。
21は前記ケース16の空洞部17に配置されたフラン
ジ部22を一端に有し、ケース16の軸受部18に回転
自在に挿通された回転軸であり、このフランジ部22に
は前記絶縁基板1上の中心電極5を中心にして、その馬
蹄形の皮膜抵抗体4上を摺動する摺動子23がスプリン
グ(図示せず)等の弾性材を介して弾性的に保持されて
いる。
そしてこの回転軸21と軸受部18との間にグリス24
が付与されて気密性と潤滑性とが与えられている。
25は前記基板1裏面側の前記ケース16開ロ部全体に
充填硬化された樹脂であり、この樹脂25により絶縁基
板1の皮膜抵抗体2. 3. 4. 6の設けられた面
と絶縁ケース16内底面との間に気密状の空隙部26を
形成するようにしたものである。
なお、樹脂25の充填時の粘度が低い場合には、絶縁基
板1をケース16内底面のリブ19の略全域において接
着剤で接着し、絶縁基板1表面側への樹脂の流出を防止
するようにしておくことが望ましい。
27,28.29は前記端子13,14.15に被せら
れた絶縁スリーブであり、端子13.14,15の絶縁
、機械的強度の補強、および外部配線を端子13,14
.15に接続するにあたってのガイドの役目をなすもの
である。
30は以上のように構成された可変抵抗器を他の装置等
に固定するための固定片であり、31.32はその固定
片にねじ等を挿通させるために設けられた通孔である。
このように構成された高圧用可変抵抗器は、たとえば第
4図に示すようなコンデンサCを接続した回路構成でカ
ラーTV受像機のフォーカス回路に用いられる。
ここでa、 by c各端子は、第2図に示された端子
電極?、9.8にそれぞれ該当するものである。
なお、上記の実施例における多少の設計変更は本考案の
域を出るものではない。
たとえば絶縁基板1上に設けられた皮膜抵抗体6のかわ
りに導電皮膜を用いることもでき、皮膜抵抗体2.3.
4の形状を適宜変更することも任意である。
さらには固定抵抗器の抵抗体部を形成する皮膜抵抗体2
,3の数、およびそれらと可変抵抗器の抵抗体部を形成
する皮膜抵抗体4との組み合せは全く任意であって、要
は絶縁基板1上においてそれらが連設されておればよい
のである。
また、放電防止用リブ20を図示した本実施例のように
設けた場合には、端子電極と端子電極との間および端子
電極と皮膜抵抗体との間の両方のコロナ放電を防止する
ように作用するが、必ずしも本実施例のように設ける必
要はなく、要は絶縁基板1面のコロナ放電を発生するよ
うな位置に対応する絶縁ケース16内底面にケース側壁
側からケース内側方向に伸びるように適宜突設せしめれ
ばよいのである。
さらには、端子13,14,15の基板1からの引き出
し方向や、端子電極?、 8. 9への接続手段は何ら
本実施例のものに限定されるものではなく、また基板1
の皮膜抵抗体の設けられた面とケース16内底面との間
を気密状にする必要のない場合には、軸受部18と回転
軸21との間のグリス24は不可欠のものではない。
なお、基板1裏面側の樹脂25はケース16内部を気密
状にする場合は勿論のこと、ケース内部を気密状にしな
い場合でも絶縁基板裏面側の耐電圧向上のために不可欠
のものである。
本考案の高圧用可変抵抗器は以上説明したように、絶縁
基板裏面側の絶縁ケース開口部に樹脂が充填硬化されて
なるものにおいて、皮膜抵抗体および端子電極の設けら
れた絶縁基板面のコロナ放電の発生する位置に対応する
絶縁ケース内底面にケース側壁側からケース内側方向に
伸びる形状の放電防止用リブを突設せしめるとともに、
このリブと絶縁基板とを接着剤で固着するようにしたの
で、コロナ放電を発生する位置の基板面における沿面距
離が長くなって、その発生が防止でき、その結果耐電圧
特性の良好なものとなって信頼性にすぐれたものとなる
しかも、ケース内底面に突設されている放電防止用リブ
は、ケース側壁側からケース内側方向へ伸びるように形
成されているため、絶縁基板の裏面側に樹脂が充填硬化
された構造のものにおいて生じやすい絶縁ケースのクラ
ックの発生や割れを防止するという補強部材としての効
果をも合せもつ。
つまり、絶縁基板の裏面側に充填した樹脂が硬化すると
きに生じる収縮力によって、その樹脂と密着する絶縁ケ
ースの開口部に内側に引張る方向の力が加わり、それに
よって変形することのない絶縁基板の反対側に位置して
いる絶縁ケース部分に歪が生じることになり、その結果
、ケースにクラックが生じたり、極端な場合は割れたり
するが、放電防止用リブの存在によってそのような不都
合が生じることがないのである。
そのため絶縁ケースを所要以上に厚くする必要がないの
でケースの樹脂材料が節減され、コストダウンにつなが
る。
このような放電防止用リブの補強部材としての機能は、
充填樹脂の硬化時のみに限らず、充填樹脂が硬化された
後のヒートサイグクル試験等におけるように周囲温度が
大きく変化するときにも有効に作用する。
つまり、充填樹脂と絶縁ケースとの間には大きな膨張、
収縮の差はないが、充填樹脂と絶縁ケースとの間にそれ
らに比べて熱膨張係数のきわめて小さな絶縁基板が存在
しているため、周囲温度が大きく変化すると主に厚みの
薄いケース側に膨張、収縮の差による歪が生じてケース
にクラックが生じたり割れたりするという不都合が生じ
るのであるが、ケース側壁側からケース内側方向に伸び
る形状の放電防止用リブの存在によってそのような不都
合が除去され、きわめて信頼性の高いものとなるのであ
る。
さらには、本考案の高圧用可変抵抗器は、皮膜抵抗体の
設けられた基板面に注型樹脂を用いるものではないので
、その組立てもきわめて容易なものとなり、ローコスト
で生産できるという産業利用上のすぐれた効果をも奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の高圧用可変抵抗器の要部断
面側面図、第2図は本考案の高圧用可変抵抗器に用いる
絶縁基板の上面図、第3図は本考案の高圧用可変抵抗器
に用いる絶縁ケースの底面図、第4図は本考案の高圧用
可変抵抗器の回路構成の一例を示す図である。 1・・・・・・絶縁基板、2.3.4.6・・・・・・
皮膜抵抗体、5・・・・・・中心電極、?、 8.9・
・・・・・端子電極、10.11.12・・・・・・通
孔、13. 14. 15・・・・・・端子、16・・
・・・・絶縁ケース、17・・・・・・空洞部、18・
・・・・・軸受部、19・・・・・・絶縁基板載置用リ
ブ、20・・・・・・放電防止用リブ、21・・・・・
・回転軸、22・・・・・・フランジ部、23・・・・
・・摺動子、24・・・・・・グリス、25・・・・・
・樹脂、26・・・・・・空隙部、27,28゜ 29・・・・・・絶縁スリーブ、 30・・・・・・固定片、 1゜ 32・・・・・・通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一面に、固定抵抗器と可変抵抗器の抵抗体部を連設して
    形成してなる皮膜抵抗体、およびこれらの皮膜抵抗体に
    接続された複数個の端子電極が設けられたセラミック材
    料からなる絶縁基板と、この絶縁基板の外周面全域に対
    応する目庇面位置に突設されたリブ上に、この絶縁基板
    がその前記−面を内底面と対向させるようにして載置し
    て配設された一端開口状の樹脂からなる絶縁ケースと、 前記可変抵抗器の抵抗体部を形成する皮膜抵抗体上を摺
    動する摺動子を備え、かつ前記絶縁ケースに軸受けされ
    てなる回転軸と、 前記絶縁基板裏面側の絶縁ケース開口部に充填硬化され
    た樹脂と、 からなる高圧用可変抵抗器であって、前記絶縁基板面の
    コロナ放電を発生する位置に対応する前記絶縁ケース内
    底面にケース側壁側からケース内側方向へ伸びる形状の
    放電防止用リブを突設させ、このリブと前記絶縁基板面
    とを接着剤で固着するようにしたことを特徴とする高圧
    用可変抵抗器。
JP1978054750U 1978-04-24 1978-04-24 高圧用可変抵抗器 Expired JPS6032721Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5241555U (ja) * 1975-09-18 1977-03-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5515284Y2 (ja) * 1976-03-08 1980-04-09

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JPS5241555U (ja) * 1975-09-18 1977-03-24

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