JPS6032679Y2 - 楽譜帳 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、演奏教習等に用いるに好適な楽譜幅に関し
、楽曲記載シート及び演奏ガイド記載シートを綴じ合わ
せると共にいずれかのシートに自動演奏用のデータ記録
部を設けたことにより教育効果の向上を図ったものであ
る。

楽曲記載シートの一部に、自動演奏用データを記録した
磁気テープを貼付しておき、該データを適宜読取って自
動的に楽音発生又は押鍵位置表示を行なうようにした電
子楽器はすでに提案されている。

このような電子楽器においては、模範となる演奏を参考
にして効率的に演奏練習を行なうことができるが、演奏
上の助言又は案内事項については別途案内書を見たり、
教師の指導を受けたりする必要があって不便であった。

この考案の目的は、かような不便を解消した新規な楽譜
幅を提供することにある。

この考案による楽譜幅は、音楽記号法にしたがって楽曲
を記載した第１のシートと、該楽曲の演奏に関する助言
又は案内事項を記載した第２のシートとを各々の一端部
で回転自在に綴じ合わせると共にいずれかのシートに上
記楽曲の自動演奏のためのデータ記録部を設けたことを
特徴とするものである。

以下、添付図面に示す実施例についてこの考案を詳述す
る。

第１図及び第２図はこの考案の一実施例による楽譜幅の
それぞれ開いた状態及び閉じた状態を示すものである。

楽譜幅１０は、立てうる程度に固い紙又はプラスチック
からなる４枚のシート１０ａ〜１０ｄと、これらのシー
トを各々の上端部で回転自在に綴じるスパイラル状の綴
じ具１１とをそなえている。

１枚目のシート１０ａは第３図に示すように上端部に綴
じ具１１を通すための多数の孔１１ａが設けられており
、この種の孔は他のシート１０ｂ〜１０ｄにも同様に設
けられている。

１枚目のシート１０ａは楽曲記載シートであり、その表
面には第３図に示すように音楽記号法にしたがって特定
の楽曲が記載されると共に下端部近傍に該楽曲の自動演
奏用データを記録したデータ記録部１２が設けられてい
る。

データ記録部１２は一例として磁気テープを貼付して戊
るが、バーコード等の光学的記録手段を用いてもよい。

なお、データ記録部の設置位置は図示のものに限らず、
シート１０ａの他の余白部又は裏面、あるいは他のシー
ト１０ｂ〜１０ｄのいずれかの余白部又は裏面等であっ
てもよい。

２枚目のシート１０ｂはサウンドガイド記載シートであ
り、その表面には一例として次のような事項が記載され
ている。

１サウンドガイド メロディ・・・ピブラホン オブリガート・・・ストリング リズム・・・ロック サウンドアドバイス 四季のメロディに合わせて、ひとつづつ違った音色で演
奏してみましょう。

（例 ビブラホン→プラス→フルート→ハープシコード
→ストリング） ダカーポ（Ｄ、Ｃ，）から音色を変えてみましょう。

（例 フルートＤ、Ｃ，ビブラホン）Ｊ ３３枚目シート１０ｃはプレイングガイド記載シートで
あり、その表面には一例として次のような事項が記載さ
れている。

１プレイングガイド 全体の流れ 前奏８小節−メロデイ８小節−間奏２小節→メロディ８
小節→Ｄ、Ｃ、→間奏８小節→メロディ８小節−間奏２
小節−メロデイ８小節−メロディ８小節→エンディング
２小節フレーズナンバー 楽譜のフレーズに番号がついています。

メロディの部分練習に活用しましょう。

キーボードランプ メロディを演奏する順に鍵盤上部にランプがつきます。

ランプを追って弾けるようになったらランプを消して演
奏しましょう。

１４４枚目シート１０ｄはソロ演奏ガイド記載シートで
あり、その表面には１ソロ演奏ガイトヨと題して第４図
に示すような事項が記載されている。

第５図は、上記楽譜帳の利用装置としての電子楽器の回
路構成を示すものである。

楽譜帳１０の１枚目のシート１０ａを読取装置１４の受
入口に挿入すると、読取装置１４はデータ記録部１２か
ら自動演奏用のデータ（音高、符長、和音、音色、効果
等のデータ）を読取って書込制御回路１６に供給し、書
込制御回路１６は供給されるデータをＲＡＭ （ランダ
ム・アクセス・メモリ）からなるデータメモリ１８に順
次に書込む。

このような書込動作が終った後は楽譜帳１０を譜面立て
に立てて適宜利用することができる。

データメモリ１８に記憶された演奏データ（音高、符長
等のデータ）及び演奏制御データ（音色、効果等のデー
タ）は読出制御回路２０の作用により順次に読出され、
演奏データはレジスタ２２を介して自動演奏用楽音形成
回路２４に供給され、演奏制御データはレジスタ２６を
介して楽音形成回路２４に供給される。

楽音形成回路２４はレジスタ２２からの演奏データに基
づいて楽音信号を電子的に合皮すると共にレジスタ２６
からの演奏制御データに基づいて楽音信号の音色、効果
等の特性を制御するもので、楽音形成回路２４から送出
される楽音信号はパワーアンプ２８を介してスピーカ３
０に導かれ、音響に変換される。

一方、鍵盤３２から検出されるマニアル演奏データはマ
ニアル演奏用楽音形成回路３４に供給される。

楽音形成回路３４は鍵盤３２からのマニアル演奏データ
に基づいて楽音信号を電子的に合皮すると共にレジスタ
２６からの演奏制御データに基づいて楽音信号の音色、
効果等の特性を制御するもので、楽音形成回路３４から
送出される楽音信号もパワーアンプ２８を介してスピー
カ３０に導かれ、音響に変換される。

データメモリ１８から読出された演奏データはレジスタ
３６を介して押鍵表示制御回路３８に供給される。

押鍵表示制御回路３８はレジスタ３６からの演奏データ
に基づいて鍵盤３２の各鍵毎に設けた表示ランプを選択
的に点灯駆動することにより押すべき鍵を表示させるよ
うになっている。

従って、上記電子楽器によれば、データメモリ１８から
読出したデータに基づいて楽音形成回路２４により自動
的に楽音を奏出させると共に鍵盤３２において押すべき
鍵を表示させることができるから、鍵盤３２の操作者と
しては自動奏出音及び押鍵表示を参考しながら効率的に
演奏練習を行なうことができる。

以上のように、この考案によれば、一冊の楽譜帳に楽曲
及び演奏上の助言・案内事項を記載すると共に自動演奏
用のデータ記録部を設けたので、この一冊の楽譜帳を用
いて効率的に演奏練習を行なうことができ、非常に便利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例による楽譜幅の開いた状
態を示す斜視図、第２図は、上記楽譜幅の閉じた状態を
示す斜視図、第３図は、上記楽譜幅の１枚目の表面図、
第４図は、上記楽譜幅の４枚目の記載例を示す図、第５
図は、上記楽譜幅の利用装置としての電子楽器のブロッ
ク図である。 １０・・・・・・楽譜幅、ｌｅａ・・・・・・楽曲記載
シート、１０ｂ・・・・・・サウンドガイド記載シート
、１０ｃ・・・・・・プレイングガイド記載シート、１
０ｄ・・・・・・ソロ演奏ガイド記載シート、１１・・
・・・・綴じ具、１２・・・・・・データ記録部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 音楽記号法にしたがって楽曲を記載した第１のシートと
   、前記楽曲の演奏に関する助言又は案内事項を記載した
   第２のシートと、前記第１及び第２のシートを各々の一
   端部で回転自在に綴じる綴じ具とをそなえ、前記第１及
   び第２のシートの少なくとも一方のものには前記楽曲に
   関する自動演奏用データを記録したデータ記録部を設け
   たことを特徴とする楽譜幅。