JP2821448B2 - 鍵盤楽器用レッスン教材 - Google Patents

鍵盤楽器用レッスン教材

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JP2821448B2
JP2821448B2 JP8316330A JP31633096A JP2821448B2 JP 2821448 B2 JP2821448 B2 JP 2821448B2 JP 8316330 A JP8316330 A JP 8316330A JP 31633096 A JP31633096 A JP 31633096A JP 2821448 B2 JP2821448 B2 JP 2821448B2
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聖子 松田
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キングレコード株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽譜の読めない人
でも指導を受けることなく一人でピアノ、オルガン等の
鍵盤楽器のレッスンをすることができるようにするため
の鍵盤楽器用レッスン教材に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】楽譜の読めない人にと
ってピアノ、オルガン等を演奏することは、個人差はあ
るものの、一般的には困難であるといわれている。普通
はピアノ教師の指導の下でレッスンを受けて習得するよ
うにしている。
【0003】しかし、時間的な余裕、地理的な理由等に
よってピアノレッスンを受けられない人、レッスンを受
けていたが、現在、レッスンを中断せざるを得ない人、
あるいはピアノのレッスンを受けていた子供達が成長
し、現在使用されていないピアノがあり、ピアノの有効
活用を図るために子供達に代わって演奏してみたいと願
望があるものの、レッスンを受ける時間的余裕等がない
父親等にとっては、一人でピアノのレッスンが可能なピ
アノレッスン用教材は役に立ち、そのような教材の開発
が望まれる。また、ピアノ教師の指導の下でレッスンを
受けている人にとっても、自習用に一人でレッスンがで
きる教材は必要である。
【0004】そこで、このような人達のために種々の教
材が開発されている。例えば、楽譜の各音符にそれぞれ
ハニホ、CDE等の音名を付し、また親指を1、人差し
指を2、中指を3、薬指を4、小指を5と指定した指番
号を決めておき、これらの指番号を音名に付して、どの
音をどの指で弾いたらよいかを表示した譜面を使用して
なる教材が知られている。
【0005】しかし、このような教材は、楽譜を読めな
い人にとっては音名と指番号しか分からず、不十分であ
って、一人でピアノレッスンすることは実際には困難
で、すぐに飽きてしまい、余り普及していないのが現状
である。
【0006】なお、音名と指番号以外の他の種々の要素
を追加した場合には、内容が複雑になり過ぎて、却って
分かりにくくなり、結局楽譜自体の勉強から始めた方が
分かりやすいという事態になり、楽譜が読めない人に一
人でピアノレッスンができる教材を提供しようとする目
的は達成することができない。
【0007】また、鍵盤自体、あるいは鍵盤の近傍に、
各鍵盤毎に発光ダイオード等を埋め込み、発光ダイオー
ド等の点滅による指示にしたがって鍵盤を弾くようにし
てなる電子楽器(キーボード)が開発されている。しか
し、この場合、発光ダイオード等の点滅にしたがって鍵
盤を弾けば、自然に正しいリズム感を養うことができる
ものの、発光ダイオード等を装備した電子楽器を新たに
購入しなければならない一方、既存の楽器、例えば子供
達が使用していたが現在使われなくなったピアノ等の楽
器を使用することができない問題がある。また、このよ
うな楽器でいくらレッスンを積んだとしても楽譜を読め
るようになることは難しい。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、既存の鍵盤楽器を使用し、楽譜の読めない人でも正
しいリズムで飽きる事なくレッスンを楽しむことがで
き、最終的には楽譜を読みながら演奏できるようにし
た、鍵盤楽器用レッスン教材を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の鍵盤楽器用レッスン教材は、レッスン用演奏曲を複
数のパートに分割し、各パートを音符の代わりに音符と
切り離してドレミ等の音名によって表現した階名部と、
この階名部にしたがって鍵盤を弾く際、親指、人差し
指、中指、薬指、小指等のどの指を使うかを数字等の記
号によって表現した指記号部とから構成し、これら階名
部及び指記号部を、右手の演奏部分と左手の演奏部分と
に分け且つこれら右手の演奏部分と左手の演奏部分の両
者の関連性が視覚的に分かり易くなるように表示した譜
面と、レッスン用演奏曲全体の講師による模範演奏と、
前記譜面に則してレッスン用演奏曲の講師によるパート
演奏及びこのパート演奏に引き続き前記譜面の内容を補
足する講師の説明にしたがって鍵盤を弾くレッスン部分
とを収録したコンパクト・ディスク、磁気テープ等の記
録・再生媒体とからなることを特徴とする。
【0010】なお、本発明にあっては、“記録・再生媒
体”は録音機能を有しない再生専用のコンパクト・ディ
スクを含む。“音名”とは音固有の名称である。“階
名”とは音階の構成音の呼び方である。なお、“ハ”が
基音となる場合(ハ長調、イ短調)は音名と階名とが一
致する。
【0011】本発明の鍵盤楽器用レッスン教材によれ
ば、コンパクト・ディスク、カセット・テープ等の記録
・再生媒体を、CDプレーヤ、テープレコーダ等の再生
機器にセットして、まずレッスン用演奏曲全体の模範演
奏を聞いて曲全体の感じをリズムを含めてつかむ。次い
で、譜面を見ながら各パート毎に講師の解説にしたがっ
て実際に楽器を使用して練習する。この場合、まず練習
するパートについて講師の演奏を聞き、次いで講師の説
明弾きを聞きながらハニホ、CDE等の音名や指の位置
を覚え、次いで講師の演奏についてゆきながら講師と一
緒にピアノ等の鍵盤楽器を弾く。これを各パート毎に繰
り返して行う。また、苦手なパートは、その部分を何度
も繰り返して練習する。このように繰り返して練習する
場合、CDプレーヤのリピート機能を有効に活用するこ
とが効率的である。このようにして各パートを練習した
後、通しレッスンで講師の演奏を聞きながら正確なリズ
ム(音符の長さ)を確認する。
【0012】このように、本発明の鍵盤楽器用レッスン
教材によれば、CDプレーヤ等で模範演奏や講師の説明
を聞きながら譜面を見てレッスンを行うことができ、あ
たかも講師の指導の下でピアノ、オルガン等の鍵盤楽器
をレッスンする場合と同じような状況の下でレッスンが
可能となり、従来の譜面のみからなる教材によるレッス
ンとは異なり、リズムを正確につかむことができ、また
途中で飽きる事なくレッスンを楽しむことができる。
【0013】換言すれば、譜面には階名部と指記号部等
の最小限の内容に止めて、足りない部分をコンパクト・
ディスク等に収録してあり、譜面とコンパクト・ディス
ク等との組み合わせであたかも講師の指導の下でピア
ノ、オルガン等の鍵盤楽器をレッスンする場合と同じよ
うな状況を作り出すことができるので、楽譜が読めない
人でも一人でレッスンをすることが可能となる。
【0014】また、実際に楽器がないところであって
も、例えば通勤電車の座席でひざの上に譜面をのせて、
CDプレーヤ等で模範演奏や講師の説明を聞きながらレ
ッスンをすることが可能である。
【0015】さらに、コンパクト・ディスク等の収録内
容を聞きながら譜面を見てレッスンするので、レッスン
が進むにつれていままで読めなかった楽譜の内容が理解
できるようになる等の効果もある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鍵盤楽器用レッス
ン教材の一実施例について添付図面を参照して説明す
る。
【0017】図1は本発明の鍵盤楽器用レッスン教材の
一実施例を示すもので、教材全体構成を説明するための
説明斜視図、図2は紙鍵盤の説明図、図3は指番号の説
明図、図4は初級用譜面を示す部分図、図5は中級用譜
面を示す部分図、図6は上級用譜面を示す部分図であ
る。
【0018】本実施例の鍵盤楽器用レッスン教材は、実
際の鍵盤を縮小して図示した鍵盤の平面図11をドレミ
等の音名12、13と共に表した紙鍵盤10と、音符の
代わりに音符と切り離してドレミ等の音名と指記号等を
使用して楽譜の内容を表現した譜面20と、模範演奏や
レッスン内容を収録した、記録・再生媒体(録音機能を
機能を有しない再生専用の記録・再生媒体)としてのコ
ンパクト・ディスク30とからなる(図1参照)。
【0019】すなわち、譜面20には階名部等の最小限
の内容に止めて不足分をコンパクト・ディスク30に収
録して、コンパクト・ディスク30の収録内容を聞きな
がら譜面20を見てピアノを弾くことにより、あたかも
ピアノ教師の指導の下でレッスンしているのと同じよう
な状況を作り出すことができるようにしてある。
【0020】紙鍵盤10には、図2に示すように、鍵盤
の図11の白鍵部分にドレミ等の音名12を表示し、黒
鍵部分にドレミ等の音名13とシャープ(#)及びフラ
ット(♭)を表示して、どの音をどの鍵盤で弾くかが表
示してある。そして、紙鍵盤10には、鍵盤を左右端部
寄りの殆ど使用されない部分を除き、鍵盤を「まん中部
分」と、この「まん中部分」に対して右側に位置する
「高い部分」と、「もっと高い部分」と、「まん中部
分」に対して左側に位置する「低い部分」と、「もっと
低い部分」との5つに区分すると共に、「まん中部分」
を除き、それぞれの部分に内側を黒く塗り潰した三角形
の記号14が付してある。「高い部分」には頂点が上を
向いた三角形の記号14が1つ付してあり、「まん中部
分」よりも1オクターブ高い音を表し、また「もっと高
い部分」にはこの三角形の記号14が2つ付してあり、
「まん中部分」よりも2オクターブ高い音を表してい
る。「低い部分」には頂点が下を向いた三角形の記号1
4が1つ付してあり、「まん中部分」よりも1オクター
ブ低い音を表し、「もっと低い部分」にはこの三角形1
4の記号が2つ付し、「まん中部分」よりも2オクター
ブ低い音を表している。
【0021】図3は、鍵盤を弾く、親指、人差し指、中
指、薬指、小指等の指を数字によって表現した指番号を
表し、右手、左手いずれの場合も親指を“1”、人差し
指を“2”、中指を“3”、薬指を“4”、小指を
“5”としている。
【0022】図4では、レッスン用演奏曲を複数のパー
トに分割して表示した、初級用(ステップ1)の譜面2
0で、楽譜21(Richard CarpenterとJohn Bettisによ
る、イエスタディ・ワンス・モアの楽譜を一部掲載)
と、この楽譜21を音符の代わりに音符と離れてドレミ
等の音名によって表現した階名部と、この階名部にした
がって鍵盤を弾く際、親指、人差し指、中指、薬指、小
指等のどの指を使うかを数字1、2、3等によって表現
した指記号部としての指番号とからなるドレミ譜22
と、要所の指使いを鍵盤と指の図案で表現した補助説明
部23とを3段に併記してある。
【0023】各パートに分割して表示されたドレミ譜2
2は、更に右手演奏部分と左手演奏部分とに分けて表示
され、右手演奏部分と左手演奏部分との間の関連性を視
覚的に分かりやすくなるような工夫が施してある。すな
わち、右手演奏部分と左手演奏部分を上下2段で併記し
て、右手と左手を同時に演奏する部分を線24で結ぶよ
うにしている。また、ドレミ譜22には、この線24以
外にも、複数本の指で同時に弾く和音を示す記号25
や、同じ高さの音をつなげること(“タイ”)を指示す
る記号26を設けている。また、ドレミ譜22中の階名
部、指番号には、その真上あるいは真下に図2の紙鍵盤
10で説明したのと同じ内側を黒く塗り潰した三角形の
記号を付した箇所がある。例えば、Cのパート中の、右
手演奏部分の“ミレド”にはそれぞれ頂点が上向きの三
角形の符号を付してあり、「高い部分」の鍵盤で弾くこ
とを表している。また、Aのパート中の、左手演奏部分
の“ドミソ”にはそれぞれ頂点が下向きの三角形の符号
が付してあり、「低い部分」の鍵盤で弾くことを表して
いる。
【0024】すなわち、ドレミ譜22では、音符の代わ
りに音符と切り離してドレミ等の音名で表現することに
よって生じる不足分を必要最小限の内容で補う工夫が施
してある。すなわち、楽譜が読めない人が混乱を生じな
い程度の必要最小限の内容に止めてある。
【0025】また、補助説明部23とドレミ譜22との
間には、点線27を付した箇所があり、どの箇所の指使
いを補助説明部23で図解してあるのかが一目で分かる
ような工夫が施してある。図4の場合では、Aのパート
での右手演奏部分の“レ”から“ミ”を演奏する場合
と、左手演奏部分の“ドミソ”を演奏する場合との指使
いと、Cのパートでの右手演奏部分の“ソ”から“ミ”
を演奏する場合の指使いが図解してある。
【0026】図5は、レッスン用演奏曲を複数のパート
に分割して表示した、中級用(ステップ2)の譜面20
で、ドレミ譜22のうちの左手演奏部分と、補助説明部
23とが異なるのを除いて図4の譜面20と同じであ
る。
【0027】図6は、レッスン用演奏曲を複数のパート
に分割して表示した、上級用(ステップ3)の譜面20
で、ドレミ譜22のうちの左手演奏部分と、補助説明部
23とが異なるのを除いて図4の譜面20と同じであ
る。
【0028】コンパクト・ディスク30には、1枚のデ
ィスクに初級用(ステップ1)と中級用(ステップ2)
と上級用(ステップ3)とに分けて収録してある。
【0029】初級用(ステップ1用)には、始めにレッ
スン用演奏曲であるイエスタディ・ワンス・モア全体の
講師による模範演奏が収録されている。次いで、譜面2
0の内容を補足したレッスン部分が収録してある。この
レッスン部分には、前記譜面20に則してレッスン用演
奏曲であるイエスタディ・ワンス・モアの講師によるパ
ート演奏があり、このパート演奏に引き続いてドレミ等
の音名と右手の指の位置を覚えるために、ドレミを言い
ながら右手で弾き、テキストで指の位置を確認し、次い
で指でたどりながら弾く、右手の説明弾きがある。次い
で、講師の演奏と一緒に右手で鍵盤を弾く右手レッスン
がある。次いで、左手の練習がある。この左手の練習で
は、ドレミを言いながら講師にならって左手で弾き、続
いて複数の指で同時に弾く、講師による左手の説明弾き
と、次いで講師の演奏と一緒に鍵盤を弾くための左手レ
ッスンとがある。次いで、両手の説明弾き及び講師の演
奏と一緒に弾くための両手レッスンとがある。左右の音
が重なる部分で“ここ”という言葉が入っており(譜面
20中の線24の部分)、これにより両手で弾くときの
タイミングを覚える。最後にレッスン用演奏曲であるイ
エスタディ・ワンス・モア全体の通しレッスンが収録し
てある。ここにはメトロノームの音が重なって収録して
あり、正確なリズム(音符の長さ)が確認できるように
してある。また、どのパートを弾いているのかを指示す
る言葉が入っている。
【0030】中級用の前記記録・再生媒体には、始めに
レッスン用演奏曲全体の講師による模範演奏が収録して
ある。次いで、レッスン部分が収録してある。このレッ
スン部分には、前記譜面に則してレッスン用演奏曲の講
師によるパート演奏、このパート演奏に引き続いて講師
の左手説明弾きと両手レッスンとがある。右手レッスン
は初級用と殆ど同じなので省略してある。ただし、難し
いパートでは初級用の場合と同じように右手説明弾き、
右手レッスンとが含まれている。左手説明弾きではドレ
ミを言いながら講師にならって弾き、また両手レッスン
では左右の音が重なる部分を譜面で確認しながら講師の
演奏と一緒に弾く。曲の終わりに近いパートではテンポ
を速めた両手レッスンが収録してある。最後にレッスン
用演奏曲であるイエスタディ・ワンス・モア全体の通し
レッスンが収録してある。ここにはメトロノームの音が
重なって収録してあり、正確なリズム(音符の長さ)が
確認できるようにしてある。また、どのパートを弾いて
いるのかを指示する言葉が入っている。
【0031】上級用の前記記録・再生媒体には、始めに
レッスン用演奏曲全体の講師による模範演奏が収録して
ある。次いで、レッスン部分が収録してある。このレッ
スン部分には、前記譜面に則してレッスン用演奏曲の講
師によるパート演奏、このパート演奏に引き続いて講師
の演奏と一緒に鍵盤を弾くための左手レッスンと両手レ
ッスンとがある。ここでは、講師の演奏は左手を弱く、
右手を強く演奏してあり、それを聞きながら演奏する生
徒に左手の演奏部分を合わせ易くするような工夫が施し
てある。最後にレッスン用演奏曲であるイエスタディ・
ワンス・モア全体の通しレッスンが収録してある。ここ
にはメトロノームの音が重なって収録してあり、正確な
リズム(音符の長さ)が確認できるようにしてある。ま
た、どのパートを弾いているのかを指示する言葉が入っ
ている。なお、上級用の前記記録・再生媒体では、曲の
種類によっては(収録時間が長くなる曲によっては)、
最後の通しレッスンが省略することがある。
【0032】本実施例の鍵盤楽器用レッスン教材によれ
ば、紙鍵盤10によってどの音は鍵盤のどのキーを弾け
ばよいか等が確認することができる。例えば、紙鍵盤1
0をピアノの前に置き、ドレミを言いながら鍵盤を弾い
て音を出してみて、曲のレッスンに入る前にピアノに慣
れておくことができる。この紙鍵盤10は拡大すること
により、ほぼピアノの鍵盤の実際の寸法になる。したが
って、拡大した紙鍵盤10によってピアノの無いところ
でもレッスンが可能となる。
【0033】次いで、コンパクト・ディスク30をCD
プレーヤにセットし、譜面20をピアノの楽譜台に載
せ、コンパクト・ディスク30を再生して講師の模範演
奏、レッスン部分の指示を聞きながら譜面20を見てレ
ッスンをする。
【0034】すなわち、まずレッスン用演奏曲全体の模
範演奏を聞いて曲全体の感じをリズムを含めてつかむ。
次いで、譜面20を見ながら各パート毎に講師の解説に
したがって実際に楽器を使用して練習する。この場合、
まず練習するパートについて講師の演奏を聞き、次いで
講師の説明弾きを聞きながらドレミ等の音名や指の位置
を覚え、次いで講師の演奏についてゆきながら講師と一
緒にピアノを弾く。これを各パート毎に繰り返して行
う。また、苦手なパートは、その部分を何度も繰り返し
て練習する。このように繰り返して練習する場合、CD
プレーヤのリピート機能を有効に活用する。このように
して各パートを練習した後、通しレッスンで講師の演奏
を聞きながら正確なリズム(音符の長さ)を確認する。
【0035】本実施例の教材では、譜面20の記載内容
とコンパクト・ディスク30の収録内容に上述したよう
な工夫が施してある。すなわち、譜面20には、音符の
代わりにドレミ譜で表現することによる不具合を補うた
めに、必要最小限の内容、すなわち右手演奏部分と左手
演奏部分とを上下2段に併記し、そして右手と左手を同
時に弾く箇所に線24をひいて右手演奏部分と左手演奏
部分の両者の関連性を視覚的に分かりやすく表示し、ま
た同じ高さの音をつなげる箇所には記号26を、複数の
指で同時に弾く箇所には記号25を施し、さらにドレミ
譜の真上や指番号の真下に内側を黒く塗り潰した三角形
の記号を付して、「まん中部分」、「高い部分」、「も
っと高い部分」、「低い部分」、「もっと低い部分」
等、鍵盤のうち、どの部分の鍵盤を弾けばよいかを表示
して、複雑になり過ぎないような工夫が施してある。ま
た、コンパクト・ディスク30には、譜面20の内容を
補足するように、模範演奏を収録し、この模範演奏に続
いて右手の説明弾き、右手レッスン、左手の説明弾き、
左手レッスン、両手レッスン(両手で弾くときのタイミ
ングを教える“ここ”という言葉が入っている)等のレ
ッスン部分が収録してあり、最後にレッスン用演奏曲全
体の通しレッスンが収録してある。通しレッスンにはメ
トロノームの音が重なって収録してあり、正確なリズム
(音符の長さ)が確認できるようにしてある、またどの
パートを弾いているのかを指示する言葉が入っている。
さらに、譜面20の記載内容とコンパクト・ディスク3
0の収録内容は、初級、中級、上級の3つの段階に分け
てあり、習熟度に合わせてレッスンができるようにして
ある。
【0036】したがって、あたかも講師の指導の下でピ
アノをレッスンする場合と同じような状況の下で、一人
でレッスンをすることが可能となり、従来の譜面のみか
らなる教材によるレッスンとは異なり、リズムを正確に
つかむことができ、また途中で飽きる事なくレッスンを
楽しむことができる。また、レッスン内容を初級から中
級、中級から上級と代えることができることから、習熟
度に合わせてレッスンを進めることができる。さらに、
実際に楽器がないところであっても、例えば通勤電車の
座席で譜面をひざの上にのせてCDプレーヤを聞きなが
らレッスンをすることが可能である。また、コンパクト
・ディスク30の収録内容を聞きながら楽譜21が併記
してある譜面20をみてレッスンすることから、レッス
ンが進むにつれていままで読めなかった楽譜が理解でき
て読めるようになる等の効果もある。さらにまた、コン
パクト・ディスク30に収録してあることからCDプレ
ーヤのリピート機能を使用しての繰り返しの練習が容易
である。
【0037】なお、上記実施例では、ピアノのレッスン
用教材について説明したが、本発明のレッスン用教材は
オルガンやキーボード等の他の鍵盤楽器についても譜面
20の記載内容やコンパクト・ディスク30の収録内容
を若干代えるだけで適用できることは勿論である。ま
た、コンパクト・ディスクの代わりにカセット・テープ
に収録することもできる。また、音名をドレミ等の代わ
りにCDEFGABやCDEFGAH等で表してもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レッスン用演奏曲を複数のパートに分割し、各パートを
音符の代わりに音符から離れてドレミ等の音名によって
表現した階名部及び指記号とからなり、これら階名部及
び指記号部を、右手の演奏部分と左手の演奏部分とに分
け且つ右手の演奏部分と左手の演奏部分の両者の関連性
が視覚的に分かり易くなるように表示した譜面と、レッ
スン用演奏曲全体の講師による模範演奏と、前記譜面に
則し、かつ複雑になるのを回避するため該譜面で表現で
きなかった部分を補充した内容での講師のレッスン内容
とを収録したコンパクト・ディスク、磁気テープ等の記
録・再生媒体とからなるので、既存の鍵盤楽器を使用
し、楽譜の読めない人でもピアノ教師等の指導を受ける
ことなく、一人で正しいリズムでレッスンを楽しむこと
ができ、最終的には楽譜を読みながら演奏しうるように
なる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鍵盤楽器用レッスン教材の一実施例を
示すもので、教材全体構成を説明するための説明斜視図
である。
【図2】紙鍵盤の説明図である。
【図3】指番号の説明図である。
【図4】初級用譜面を示す部分図である。
【図5】中級用譜面を示す部分図である。
【図6】上級用譜面を示す部分図である。
【符号の説明】
10 紙鍵盤 20 譜面 30 記録・再生媒体(コンパクト・ディスク)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レッスン用演奏曲を複数のパートに分割
    し、各パートを音符の代わりに音符と切り離してドレミ
    等の音名によって表現した階名部と、この階名部にした
    がって鍵盤を弾く際、親指、人差し指、中指、薬指、小
    指等のどの指を使うかを数字等の記号によって表現した
    指記号部とから構成し、これら階名部及び指記号部を、
    右手の演奏部分と左手の演奏部分とに分け且つ右手の演
    奏部分と左手の演奏部分の両者の関連性が視覚的に分か
    り易くなるように表示した譜面と、 レッスン用演奏曲全体の講師による模範演奏と、前記譜
    面に則し、レッスン用演奏曲の講師によるパート演奏及
    びこのパート演奏に引き続き、前記譜面の内容を補足す
    る講師の説明にしたがって鍵盤を弾くレッスン部分とを
    収録したコンパクト・ディスク、磁気テープ等の記録・
    再生媒体とからなることを特徴とする鍵盤楽器用レッス
    ン教材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鍵盤楽器用レッスン教
    材にして、 実際の鍵盤を縮小して図示した鍵盤の図面を音名と共に
    表した紙鍵盤を追加してなることを特徴とする鍵盤楽器
    用レッスン教材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の鍵盤楽器用レッ
    スン教材にして、 前記譜面に、要所の指使いを鍵盤と指の図案で図示した
    補助説明部を前記階名部と前記指記号部の下に併記して
    なることを特徴とする鍵盤楽器用レッスン教材。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の鍵盤楽器用
    レッスン教材にして、 前記譜面に、レッスン用演奏曲の楽譜を前記階名部と前
    記指記号部の上に併記してなることを特徴とする鍵盤楽
    器用レッスン教材。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の鍵盤楽
    器用レッスン教材にして、 前記譜面と前記記録・再生媒体を、初級用と中級用と上
    級用とに分け、 初級用の前記記録・再生媒体には、始めにレッスン用演
    奏曲全体の講師による模範演奏を収録し、次いで前記譜
    面に則してレッスン用演奏曲の講師によるパート演奏
    と、このパート演奏に引き続いてドレミ等の音名と右手
    の指の位置を覚えるための、講師による右手の説明弾き
    と、講師の演奏と一緒に鍵盤を弾くための右手レッスン
    と、講師による左手の説明弾きと、講師の演奏と一緒に
    鍵盤を弾くための左手レッスンと、両手で弾くときのタ
    イミングを指示する講師の言葉が入った、両手の説明弾
    き及び両手レッスンとからなるレッスン部分を収録し、
    最後にリズムを正確に確認するためにメトロノームの音
    を重ねた、レッスン用演奏曲全体の通しレッスンを収録
    しなり、 中級用の前記記録・再生媒体には、始めにレッスン用演
    奏曲全体の講師による模範演奏を収録し、次いで前記譜
    面に則してレッスン用演奏曲の講師によるパート演奏
    と、このパート演奏に引き続いて講師による左手の説明
    弾きと、講師の演奏と一緒に鍵盤を弾くための両手レッ
    スンとからなるレッスン部分を収録し、最後にリズムを
    正確に確認するためにメトロノームの音を重ねた、レッ
    スン用演奏曲全体の通しレッスンを収録しなり、 上級用の前記記録・再生媒体には、始めにレッスン用演
    奏曲全体の講師による模範演奏を収録し、次いで前記譜
    面に則してレッスン用演奏曲の講師によるパート演奏
    と、このパート演奏に引き続いて講師の演奏と一緒に鍵
    盤を弾くための左手レッスンと両手レッスンとからなる
    レッスン部分を収録しなることを特徴とする鍵盤楽器用
    レッスン教材。
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