JPS6031914B2 - 電解用電極 - Google Patents

電解用電極

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JPS6031914B2
JPS6031914B2 JP52029803A JP2980377A JPS6031914B2 JP S6031914 B2 JPS6031914 B2 JP S6031914B2 JP 52029803 A JP52029803 A JP 52029803A JP 2980377 A JP2980377 A JP 2980377A JP S6031914 B2 JPS6031914 B2 JP S6031914B2
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JP
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ruthenium
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iridium
rhodium
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JP52029803A
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重昭 佐藤
満洲男 前原
道太郎 野村
徳久 吉賀
瑛雄 鈴木
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Tsurusaki Kyodo Doryoku KK
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Tsurusaki Kyodo Doryoku KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は塩化ナトリウムへ塩化カリウム等のアルカリ
水溶液電解の陽極としての電解用電極に関するものであ
る。
例えば、塩化ナトリウム水溶液電解用電極として従来用
いられているチタン−白金メッキ電極は海水程度の塩化
ナトリウム濃度では次亜塩素酸塩生成函館及び塩素酸塩
生成函館が劣化し、かつ電解電圧も高くなる短所を有す
る。
この原因はチタン−白金メッキ電極の白金の電解特性に
よるものと考えられる。その他酸化ルテニウムのチタン
基材被覆電極も用いられているが、この電極は塩化ナト
リウム電解に際しては短時間で電解電圧が上昇する短所
を持っている。また、白金とルテニウム化合物又はイリ
ジウム化合物あるいはロジウム化合物とからなるチタン
基板被覆電極も用いられているが、被覆体形成化合物は
高価であるために耐久性を考慮して充分な厚みの被覆体
にすると電極製造コスト高となる。また白金の代わりに
パラジウムのみを用いて上記ルテニウム、イリジウム、
ロジウムの各化合物の被覆体を形成する場合は、その被
覆体の形成が困難であると共に、電極寿命が短かし、欠
点を有する。この発明は、上記従来提案されているアル
カリ水溶液電解における陽極用電極の短所を改良して技
術的にも経済的にも採用し得る電解用電極を提供するこ
とを意図して開発したものである。
すなわち、この発明はイリジウム化合物、ロジウム化合
物、ルテニウム化合物の夫々単独もしくはこれらの混合
物の重量比がイリジウム(lr)、ロジウム(Rh)、
ルテニウム(Ru)として1〜10:1〜10:1〜1
0又は1〜10:1〜10:1〜10となし、これらl
r,Rh,Ruの単独重量比もしくは混合重量比のもの
と、白金(Pt)とパラジウム(Pd)との重量比が夫
々1〜10:1〜10:1〜10のものとの混合焼成物
が電極基材(例えば金属チタン、ジルコニウム、タンタ
ル又はその合金など)上にlr,Rh,RuとPtとP
dとの合量が0.3の9/c桁以上含有した被覆体を設
けた電極である。かかる電解用電極を用いて海水電解等
のアルカリ水溶液の電解を行なうと、長時間電解電圧を
低く保つことができ、かつ高電流能率を得ることができ
ると共に、電館向上と電極製造コストの低減化を可能と
する。この発明の電極において、イリジウム、ロジウム
、ルテニウムの単独もしくはそれの混合の重量比が上言
己範囲のものと白金とパラジウムと混合重量比を上記範
囲に限定した理由は、これら範囲外となると電極の寿命
が低下するし、電解電圧が異状に高くなり、そして低濃
度食塩水溶液電解での霞能低下があり好ましくない。
また、上記イリジウム、ロジウム、ルテニウムと白金と
パラジウムとの重量比が上記重量比であっても、これら
の含有の合量が0.3の9/均未満の場合には、電極の
電解電圧が通電後短期間で高くなるので好ましくない。
次にこの発明の電極製造方法の一例を述べて理解を容易
にする。塩化イリジウム(1む夕4)、塩化ロジウム(
RhCそ3・母LO)、塩化ルテニウム(RuC〆3・
nH20)、塩化白金酸(日2PtC夕6・母LO)そ
れらのアルコール(エチルアルコール等の低級アルコー
ル)溶液(2夕/100似)と塩化パラジウム(PdC
夕2 )のアルコール(上記に同じ)溶液(2夕/15
0の‘)とを夫々調整し、最終的な電極被覆組成に応じ
た量比で混合して被覆液をつくる。
被覆電極の基材は金属チタン、金属ジルコニウム、金属
タンタル又はその合金、導電処理をしたセラミックスが
用いられる。
これら基材は上記被覆液の被覆膜が電極基材面への密着
性を向上させるために、ワイヤーホィル研磨、サンドブ
ラスト等の機械的な粗面化または酸処理等による化学的
方法による基村表面の粗面化と、エチルアルコール等に
よる表面洗浄を行ない脱脂と微細粒子状付着物の除去を
行なうことが好ましい。この基体への上記被覆液の被覆
方法は、刷毛塗りや浸糟の方法が用いられ、被覆層の乾
燥は室温にてアルコールを揮発除去した後、電気炉等で
焼成を行なう。焼成は400〜55000で3〜60分
間行なわれ、焼成後室温まで放冷する。上記被覆液の被
覆、乾燥及び焼成を数回繰り返してその被覆体の厚みを
増加し、定められた厚味とする。上記の焼成温度400
〜500q0で焼成しているので、白金を除いてはすべ
て酸化物の型で混合焼成物は基村上に被覆される。
従って繊密な組織をもつ混合物とみることができる。第
1図は上記製造方法で得られた電解用電極の断面図であ
って、1は電極基体、2は形成された被覆体を示す。
この発明において優れた効果を発現する上記組成物より
なる被覆液の乾燥、焼成において組成主成分であるイリ
ジウム、ロジウム、ルテニウム・パラジウム等の塩化物
からは熱解離により元素の酸化物が生成するが一部塩化
物であり、また塩化白金酸からは主として白金が生成さ
れるが、一部は塩化物としてそのまま又は別の形で存在
する可能性もあり、更に乾燥、焼成により生成物が所謂
混合物と存在しているか、他の形態で存在しているかは
定かではないので、この発明では便宜上、上記せるよう
に、塩化イリジウム、塩化ロジウム、塩化ルテニウム、
塩化白金酸の夫々のアルコール溶液と塩化パラジウムの
アルコール溶液を混合してなる被覆液を、金属チタン、
金属ジルコニウム、金属タンタル又はその合金、導電処
理を施したセラミックスの如き基材面に付着させて被覆
層を形成させ、この被覆層を乾燥(室温)させてアルコ
ールを揮発除去した後、更に電気炉で焼成(400〜5
5000、3〜60分間)させて得られるイリジウム化
合物、ロジウム化合物、ルテニウム化合物、白金とパラ
ジウム化合物の混合生成物を“混合焼成物”と定義し、
電極基材面に上記混合焼成物が被覆されたものを被覆体
と呼ぶことにする。また、イリジウム、ロジウム、ルテ
ニウム、パラジウムの夫々を一成分とする化合物をイリ
ジウム化合物、ロジウム化合物、ルテニウム化合物、パ
ラジウム化合物と定義する。次に、本発明の電解用電極
を用いて実施した例を挙げてその効果を明確にする。
次に述べる実験例は海水電解による次亜塩素酸塩の電解
について行なった一例を示すものである。
実験例 〔1〕 実験条件 ‘a’陽極 チタン基板(厚み2肋、長さ200肋、幅50柳)の表
裏両面に、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、白金、
パラジウム等から選ばれた混合焼成物の焼成処理を行な
った被覆体を設けた電極。
‘b’陰極 白金板(厚み0.4肌、長さ15仇豚、幅5仇岬){c
)極間距離 幻mm【d’電解液 海水:NaCそ30夕/夕、Ca2十370脚、Mg2
十1260跡、俗温23〜25℃、浴性(pH)8.1
〜8.3(電解完了液中のNaCぞ○濃度0.8〜1.
5夕/そ)‘d 極間液流速 1.5〜2.8h/s
ec的 電流密度 2船/d〆0〕 次亜塩素酸塩
電解実験結果 実験結果を総括して第1表に示した。
・ 船 上記実験結果から次亜塩素酸塩生成電離向上に有効なも
のはlr・Pd,Ru,Rh・Pd等で電極の寿命向上
に有効なものがPtであり、またPt及びPdの混合比
が大きくなると、電解電圧が高くなる傾向を示した。
第2図は表−1中に示した実験例2,4,16,18及
び比較例2における糟電圧の経時変化を示す図表であり
、実験例2に示すようにlr,Pt,Pdの*合量0.
3の9/幼が下限であることが判明する。
〔町〕 代表的な各種lr,Rh,Ru,Pdの酸化物
とPtとの組合わせによるTi基材よりなる陽極及びそ
の他の不落性陽極と陰極を用いた海水電解試験結果。電
解液:NaC夕30夕/夕、pH8.1、液温20〜3
0℃、C夕〇‐0.2〜0.5夕/そその結果を総括し
て表−2に示す。
表‐2 註: ※Ti‐PtはTi基材へPtメッキしえもの上
表の結果によれば、陽極の電解性能が良好な電極は符号
E〜Lの被覆電極であって、符号Dの被覆電極はやや劣
り、符号A〜Cの電極はかなり低い性能値を示している
Pt・PdにRu,Rh,lrを混合した被覆体を電極
基材に密着被覆した電解用電極における特性の実験過程
の傾向を述べると次のようである。
Rhは密着性もよく平滑で焼成処理が容易である。
lr,Ruも密着性を向上する。Ptは電極の寿命に有
効であるが、電能は良くない。
また糟電圧が高くなる。Pdは電熊向上に有効であるが
、物理的強度が電極消耗し易い。
PtにPdを加えると露能は向上する。
lr,Rhは単独では露能が良いが、Pdを加えると一
層向上する。
Rhは露能は良いが、寿命が短かい。
上記せる実験例は代表例を示したが、この発明の目的と
する他の電解液及び電極基材あるいは被覆液の組成又は
混合焼成物の合量も既述せる数値を満足すれば同様な結
果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電解用電極の一例を示す断面図、第2
図は本発明電極と比較例電極の槽電圧経時変化の一例を
示す図表である。 簾/図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イリジウムもしくはロジウム又はルテニウムと、白
    金とパラジウムの重量比が夫々1〜10:1〜10:1
    〜10であるイリジウム化合物もしくはロジウム化合物
    又はルテニウム化合物と白金とパラジウム化合物との混
    合焼成物が、金属チタニウム、ジルコニウム、タンタル
    又はその合金もしくは導電処理を施したセラミツクスの
    電極基材上に、イリジウムもしくはロジウム又はルテニ
    ウムと白金とパラジウムが合量で0.3mg/cm^2
    以上含有されている上記混合焼成物からなる被覆体を設
    けてなる電解用電極。 2 イリジウムとロジウムもしくはイリジウムとルテニ
    ウム又はロジウムとルテニウムと、白金とパラジウムと
    の重量比が夫々1〜10:1〜10:1〜10:1〜1
    0、イリジウムとロジウムとルテニウムと白金とパラジ
    ウムの重量比が1〜10:1〜10:1〜10:1〜1
    0:1〜10であるイリジウム化合物、ロジウム化合物
    、ルテニウム化合物の2種又は3種と白金とパラジウム
    化合物との混合焼成物が、金属チタニウム、ジルコニウ
    ム、タンタル又はその合金もしくは導電処理を施したセ
    ラミツクスの電極基材上に、イリジウム、ロジウム、ル
    テニウムの2種又は3種と白金とパラジウムが合量で0
    .3mg/cm^2以上含有されている上記混合焼成物
    からなる被覆体を設けてなる電解用電極。
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