JPS6031551Y2 - 湿度センサの保持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は室内壁面等に張設された商品陳列用パネル等
の壁面部材に脱着自在に引掛保持させるための陳列品保
持用ハンガの改良に関する。

〔従来の技術〕

従来、壁面装飾を兼ねた商品陳列用パネルの表面側に横
長開口部を形成し、該開口部の上向縁部に対して係脱自
在にフック掛けする構成のハンガは既に知られており、
その一つとして例えば実開昭５７−１１１２７１号公報
に記載のパネルには下向きのフックを有する物品保持具
が使用されている。

この物品保持具は、ロンド状部材の基端側にフックを屈
曲形成上で物品を掛は吊りするもの、または物品収納ケ
ースの背部にフックを設けたものからなっている。

かかる物品保持具は、そのフックをパネルを横長開口部
の上向縁部に上方から落とし込んで嵌込み係合させるこ
とにより、前記パネルに取付はセットされた状態となっ
て使用に供せられる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記従来の物品保持具にあっては、物品取外し
時等の外力によりフックが持ち上げられると、該フック
が前記横長開口部の上向縁部との係合を解除されてその
横長開口部から脱抜することにより、物品保持具がパネ
ルから外れてしまうという大きな難点がある。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、壁面部材
に対して簡単に脱着できるものでありながら、保持物品
持上げ時等に濫りに外れる惧れのない取付信頼性の高い
陳列品保持用ハンガを提供することを課題とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は上記課題を遠戚するため、上下複数段の横長
表面板部を有し該横長表面板部の相互間に横長開口部が
形成された商品陳列用の壁面部材に引掛保持させるため
の陳列品保持用ハンガにおいて、 ■ ハンガ基板にその表面から延出する物品保持要素を
設ける。

■ ハンガ基板の上端側には裏面側に屈曲する下向フッ
ク片部を一体形成する。

■ 下向フック片部は先端側の垂下長が前記壁面部材の
横長開口部の開口縦幅より長く且つ横幅が前記開口縦幅
より幅狭くなるように形成する。

という技術手段を講じたものである。

〔作 用〕

この考案の陳列品保持用ハンガは、下向フック片部を横
向きにして壁面部材の横長開口部に前面側から嵌め込ん
だのち、前記フック片部が本来の下向き姿勢になる位置
まで回動変位させると、そのフック片部が前記壁面部材
における横長表面板部の上端縁部に嵌め込み係合した取
付セット状態に保持される。

この状態では、フック片部が前記横長開口部の開口縦幅
より長く垂下しているので、ハンガ全体が商品取外し時
等に押し上げられても該ハンガが前記壁面部材から外れ
るようなことはない。

また、上記取付セット状態のハンガを回動させてフック
片部を横向きにすると、該フック片部が前記横長開口部
を通過可能となって前記ハンガを容易に取外すことがで
きる。

〔実施例〕

以下、この考案の好適実施例を図面に基づいて説明する
。

第１図に例示した陳列品保持用ハンガ１は、ハンガ基板
２と、その前面略中央部に物品保持要素の一つとして一
体突設されたハンガ軸３とを備えた基本構成になってい
る。

ハンガ基板２の上端中央部にはその裏面側に屈曲する下
向フック片部４が一体形成されている。

また、ハンガ基板２の下端にはその裏側に向かって延出
する略直角なフランジ５が一体的威しである。

更にハンガ基板２の裏面両側には、図示例の場合、縦方
向に延びる突出部６（第４図参照）が一体形威しである
。

かかるハンガ１は、下向フック片部４の横幅Ｈが、第２
図〜第４図に示す商品等陳列用の壁面部材７の前面側に
形成された横長開口部８の開口縦幅りよりも適度に幅狭
く設定され、かつ下向フック片部４の垂下長りが前記開
口縦幅りよりも適度に長く設定された形状構成となって
いるところに最も大きな特徴がある。

ここで、上記ハンガ１を引掛保持させるための壁面部材
７について、その構成を一層詳細に説明する。

図示例の壁面部材７は、平板状のパネル基板７０と、該
パネル基板７０の表面側に横長リブ７１を介して一体形
成されパネル基板７０に平行するフランジ状の上下複数
段の横長表面板部７２とからなっており、これらの横長
表面板部７２の相互間で上記横長開口部８を形成してい
る。

つぎに、上記実施例の作用を述べると、上記構成のハン
ガ１は、下向フック片部４を前記横長表面板部７２の上
端縁部すなわち横長開口部８の上向縁部８ａに引っ掛け
ることによって使用に供される。

この場合、下向フック片部４は前述の如く陳列用壁面部
材７における横長開口部８の開口縦幅りに比して横幅Ｈ
が幅狭く且つ垂下長りが長くなっているので、当該フッ
ク片部４は自らの垂下長方向を前記横長開口部８の長手
方向に沿わせた横向状態にしてその開口部に嵌込まれる
。

その嵌込後にフック片部４が本来の下向き姿勢となる位
置までハンガ１を９０°回動変位させることにより、該
ハンガ１は下向フック片部４が前記横長開口部８の上向
縁部８ａに正しく係合すると共にフランジ５の先端が第
４図の如く壁面部材７の内側壁面に、かつ裏面突出部６
が壁面部材７の前面に衝合した取付セット状態に保持さ
れる。

該セット状態のハンガ１は、これに保持された商品等陳
列品の取外し時などに際して略真上に押し上げられると
、この場合、フランジ５が横長表面板部７２の下端縁部
に衝合することによって、下向きフック片部４の上昇が
未然に防止される。

また、前記フランジ５が横長表面板部７２の下端縁部と
衝合しない位置に抜は出した状態となってハンガ１が押
し上げられ下向フック片部４が横長開口部８から抜は出
ようとしても、下向フック片部４の垂下長りが前記開口
縦幅りより長くなっていて横長表面板部７２の上端縁部
８ａの内側に下向フック片部４の先端側か係合するため
、該下向フック片部４の抜は出しは未然に防止される。

従って、ハンガ１の取付信頼性が向上すると同時に、該
ハンガは取付状態のまま横方向ヘスライドさせることに
より取付位置を任意に可変し得る。

更に前記ハンガ１を取外す際は、フランジ５を壁面部材
７の横長開口部８から手前に抜き外せばハンガ１の回動
が可能な状態になるので、その状態にして該ハンガを１
を９０°回動させれば下向フック片部４が横向きになっ
て前記横長開口部８から引抜き可能になる。

従って、その引抜きを遂行すれば前記ハンガ１を容易に
取外し得る。

なお、前記下向フック片部４は横長表面板部７２の上縁
端部８ａに対する嵌込み係合を容易にするため、第４図
の如く略７５°の角度に曲成することが好ましいが、そ
の角度は必ずしも限定されるものではない。

要するに、この考案は上記実施例ものに限定されず、要
旨を変更しない範囲で種々変形して実施し得る。

以上、この考案による陳列品保持用ハンガは、横長開口
部を有する壁面部材に対して簡単に脱着できるものであ
りながら、取付セット状態において持上げ外力が作用し
ても濫りに外れる惧れかない。

このため、ハンガ取付状態での信頼性が大幅に向上する
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の好適実施例を示すもので、第１図はハ
ンガの斜視図、第２図は同ハンガを陳列用壁面部材に取
付けた状態の斜視図、第３図は同ハンガ取付部の拡大正
面図、第４図は第３図の■−■線断面図である。 １・・・・・・ハンガ、４・・・・・・下向フック片部
、７・・・・・・壁面部材、８・・・・・・横長開口部
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）上下複数段の横長表面板部を有し該横長表面板部
   の相互間に横長開口部が形成された商品等陳列用の壁面
   部材に引掛保持させるための陳列品保持用ハンガにして
   、前記横長表面板部に当接させるためのハンガ基板と、
   該ハンガ基板に一体的に連接されてその表面から延出す
   る物品保持要素と、前記ハンガ基板の上端側に一体形成
   されて該ハンガ基板の裏面側に屈曲する下向フック片部
   とを有し、該下向フック片部は先端・側の垂下長が前記
   壁面部材の横長開口部の開口縦幅より長く且つ横幅が前
   記開口縦幅より幅狭くなるように形成されていることを
   特徴とする陳列品保持用ハンガ。
2. （２）ハンガ基板の下端側には裏側に向かって延出する
   フランジ部が一体曲成されていることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の陳列品保持用ハンガ。