JPS6031304B2 - ジツタ−測定方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジッター測定方式に係り、所定のジッター規格
値等を表示する基準信号と映像信号中に含まれたジッタ
ー成分を拡大して表示するジッター表示信号とを再生画
像上に表示させることにより、熟練を要することなく極
めて容易に映像信号中に含まれたジッター成分を測定し
うる方式を提供することを目的とする。

一般に映像信号を伝送する場合、ジツター（ジッター成
分ともいう）が発生する。

ここに、「ジッター」とは、本明細書において、定めら
れた特性の受像機における画像の横揺れをいい、その単
位は水平走査時間で鮫正された時間単位（通常はりｓｅ
ｃ）である。また、定められた特性とは水平走査用ＡＦ
Ｃ発振器の特性が後述する基準ウェイティングカーブ特
性を有することをいう。しかして、記録再生過程で発生
するジッターは、再生画像上では比較的少ないものであ
るため、従来は測定が極めて困難であった。

また、市販されているテレビジョン受像機のＡＦＣ特性
にジッターは依存するため、ジツターはテレビジョン受
像機により比較的大なる場合とあまり問題にならない場
合とがある。従釆、このようなジツターを測定するもの
としてジッターをメータに表示するジッターメータ等が
知られている。然るに、ジッターメータ等の従来の測定
器は、複数の再生ヘッドを用いた磁気線画再生装置より
の再生映像信号中に含まれるジツター成分を再生映像信
号の水平同期信号を用いて測定しているため、再生ヘッ
ドの出力切換点、すなわちスイッチングポイント部分で
テープの伸び、ドラム径の寸法誤差、あるいはテープ互
換性等の原因により再生水平同期信号の位相が変化する
ため、大なる難音が生じ、この影響を受けてしまうとい
う欠点があった。

また測定すべきジッターを含んでいる映像信号の等化パ
ルスの影響を受けるという欠点があった。本発明は上記
の欠点を除去したもので、以下図面と共にその一実施例
について説明する。

第１図は本発明方式によりＶＴＲによる映像信号記録再
生過程で生ずるジッター成分を測定する場合の概略接続
図を示す。

同図中、１はＶＴＲで、その入力端子２に入来した映像
信号ＶＴＲＩにより磁気テープ（図示せず）の記録され
る。磁気テープより再生された映像信号は出力端子３よ
り本発明方式の要部をなすジッター検査器４の入力端子
５に供給される。ここで、記録再生過程で再生映像信号
中にジッター成分が含まれる。なお、ＶＴＲＩの再生映
像信号出力としては、ＲＦ変換されたＲＦ信号でもよい
。ジッター検査器４は後述する如く第２図のブロック系
統図に示す如き構成とされており、再生映像信号のジッ
夕−成分を検出し、これを増幅してテレビジョン受像機
７で再生表示すべくジッター表示信号として発生出力す
ると共に、ジッター測定の基準となる基準信号を発生出
力し、これらの信号を出力端子６よりテレビジョン受像
機７の入力端子８に供給する。

ここで入力端子８は再生映像信号の種類（帯城）に応じ
て、テレビジョン受像機７のビデオ入力又はアンテナ入
力端子が用いられる。テレビジョン受像機７は後述の所
定の基準ウェイティング特性を有しており、再生映像信
号による画像と共にジツ夕−表示信号による実際のジツ
ターを拡大したジッターを表わす白線Ｊと、更に基準信
号による２本の白線（以下規準白線という）Ａ，Ｂとを
再生表示する。

いま、ジツター白線Ｊがジッター検査器４により、実際
のそれの１０倍に拡大されたジツターを表示するものと
すると、２本の静止した規準白線Ａ，Ｂの間隔はジッタ
ー規格値の１折音‘こ設定される。従って、第１図の場
合、ジッターに応じて変動するジッター白線Ｊが規準白
線Ａ，Ｂの間に入っているので、測定者はＶＴＲＩが所
定のジッター規格を満たしていることを極めて容易に判
別できる。また、テレビジョン受像機７の水平走査線長
で鮫正した時間単位で測定し、これを１／１０のするこ
とにより、ジツタ−の値を測定できる。なお、ジッター
測定に際し、再生開始直後、あるいはテープの傷等によ
って画面が大きく揺れた直後等、特に安定を欠いている
時はジッターの測定は行なわないものとする。

次に本発明方式の要部について更に詳細に説明する。

第２図は本発明方式の要部をなすジッター検査器４の一
実施例のブロック系統図を示す。

同図中、９はジツターを含む映像信号入力端子で、これ
より入来した映像信号は後述する混合器１０１こ供給さ
れる一方、同期信号分離回路１１、水平同期信号分離回
路１２を夫々順次経て水平同期信号のみとされて単安定
マルチバイブレーター３に供給される。なお、入力端子
９の入釆する信号はＶＴＲの再生映像信号に限定される
ものではなく、ジツタ−を含んでいる信号ならＶＴＲの
再生信号以外の信号でもよい。単安定マルチパイプレー
タ１３は映像信号中の等化パルスにより誤動作しないよ
う等化パルス除去のために設けられており、その出力パ
ルスを後述する単安定マルチパイプレー夕１９，２０と
共に位相比較器１４に印加する。

位相比較器１４は電圧制御発振器１５と共にフェ−ズロ
ックドル−ブ（ＰＬＬ）を構成しており、発振器１５の
出力発振周波数と単安定マルチパイプレータ１３の出力
パルス（すなわち、ジッターを含んでいる水平向期信号
）とを位相比較してジツター成分を検出出力する。この
位相比較器１４の出力は電圧制御発振器１５に制御電圧
として印加される一方、周波数補正回路１６に供給され
る。周波数補正回路１６はテレビジョン受像機のＡＦＣ
特性の相違によりジッター成分の現われる度合が相違す
るため、第３図に１で示す基準ウェイティングカーブの
ように周波数補正する。

第３図は横軸が周波数を、また縦軸の目盛の「１」は例
えば入力信号に１％Ｐ‐Ｐの周波数変動があった時、画
面の揺れが１水平走査線長の１％Ｐ‐Ｐになる特性を意
味する。この値が大きい程揺れ易いテレビジョン受像機
であることになる。第３図は基準ウェイティングカーブ
１の他に、市販されている各社のテレビジョン受像機の
ＡＦＣ特性も参考のために示している。なお、テレビジ
ョン受像機のＡＦＣ特性がＩＨｚ以下すべて平坦である
のに対し、基準ウェイティングカーブ１のＩＨｚ以下を
落しているのは、ジッタ−の視覚特性を考慮したもので
ある。

ＩＨ２以上の基準ウェイティングカーブ１は市販されて
いる種々のテレビジョン受像機の中間値に選定されてい
る。従って、第３図の基準ウェィティングカーブ１と同
一のＡＰＣ特性をもつテレビジョン受像機を使用する場
合に一番正確にジッタ−を測定できるが、上詑の特性値
の選定により、現在市販されているテレビジョン受像機
の殆どのものを実用上問題なく使用できる。

この周波数補正回路１６の出力信号は増幅器１７に供給
され、ここで増幅される。

この増幅器１７はテレビジョン受像機の画面上、ジッタ
ー白線のジツター量を拡大表示するために設けられてお
り、本実施例では前記単安定マルチバイブレーター３の
出力信号中のジッター成分に対してＩＨｚの場合に１の
音となるように増幅率が選定されている。この倍数は任
意の倍率にし得ることは勿論である。１１〜１７の各ブ
ロックはジッター検出部１８を構成しており、入力映像
信号のジッター成分を検出し、周波数特性を補正すると
共にジッター成分を拡大して出力する。

増幅器１７より取り出されたジッター成分が１０倍（Ｉ
Ｈ２でに拡大された信号（ジッター量を表示するジッタ
ー検出信号）は単安定マノルチバィブレータ２０‘こ印
加され、ここで水平同期信号が遅延された後、微分回路
２１に供給され、ここで再生画像上白線となるように微
分される。

単安定マルチパイプレー夕２０及び微分回路２ｍ‘まジ
ッター表示信号発生部２２を構成している。なお、ジッ
タ−表示信号は再生画像上白線となるようにされている
が、他の表示でもよい。一方、前記単安定マルチバイブ
レーター９は前記基準白線Ａ，Ｂの位置を決定するため
に再生水平同期信号を一定時間遅延させるためのもので
、遅延時間がボリュームにより調整されて再生画像上の
位置を任意に調整できるように構成されている。

単安定マルチバイブレータ１９の出力水平同期信号は、
単安定マルチパイプレータ２３に供給され、ここで更に
一定時間遅延される一方、微分回路２４に供給され、こ
こでテレビジョン受像機の再生画像上白線となるよう微
分され、前記基準白線Ａを形成する。

また単安定マルチパイプレータ２３の出力信号は微分回
路２５に供給され、ここで再生画像上白線となるように
微分され、前記基準白線Ｂを形成する。単安定マルチパ
イプレータ２３は、基準白線ＡとＢとの間隔を定めるた
めに設けられたもので、ボリュームにより再生画像上こ
の間隔を任意に調整できるように構成されているが、通
常は所定のジッター規格値に設定されている。微分回路
２４，２５の微分出力は混合器２６を経て基準信号とし
て混合器１川こ供給される。

このように、１９〜２６で示す各ブロックは基準信号発
生部２７を構成している。混合器１川ま再生映像信号、
微分回路２１よりのジツター表示信号及び混合器２６よ
りの基準信号とを夫々混合して出力端子２８よりテレビ
ジョン受像機に出力する。

なお、本発明方式によれば、第１図以外に第４図Ａ，Ｂ
にように再生画像を表示してジッタ−を測定することが
できる。第４図Ａはジッター白線Ｊの山、谷に基準白線
Ａ，Ｂの位置を揃えるべく単安定マルチパイプレータ１
９，２３の遅延量（時定数）を可変調整したときの再生
画像を示しており、このときの単安定マルチバイブレー
タ１９，２３のノブの値を読むことにより、ジッターを
測定することができる。また第４図Ｂは単安定マルチパ
イプレータ１９の遅延量を可変してジッター白線Ｊに基
準白線Ａを揃えた場合の再生画像で、３０で示す値を読
むことによりジッターを測定することができる。但し、
この場合ジッタ一成分の拡大率を勘案してジツター測定
値を定めることは勿論である。なお、前記実施例ではジ
ッター成分検出部１８においてＰＬＬを使用しているが
、周波数弁別器等の他の方法によってもジッター成分を
検出することができる。

上述の如く、本発明になるジッター測定方式は、ジッタ
ー成分を含んだ映像信号よりジッター成分を検出して増
幅し、この増幅されたジッター検出信号よりジッターを
再生画像上に表示するためのジッター表示信号を発生さ
せると共に、この再生画像上測定基準となる表示のため
の基準信号を発生させ、映像信号、上記ジッタ−表示信
号及び基準信号を混合してテレビジョン受像機に供給し
、少なくともこの受像器の再生画像上において表示され
る基準信号とジッター検出信号との関連において映像信
号中に含まれるジッタ一成分を測定するようにしたため
、ジツターが再生画像上拡大して表示され、従ってジッ
ターの検出、測定が極めて簡単かつ容易にでき、基準線
との関連においてジッターを検出するようにしているた
め、熟練を要することなく迅速にジッタ−許客限を越え
たか否かの判別を行なうことができ、スイッチングポイ
ントや等化パルスによるノイズの影響は、これらが再生
画像上の垂直プランキング期間内に入ってしまうため受
けることがなく、映像信号をも同時に再生されるため、
解像度を測定しながらジッターの測定ができる等の数々
の特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方式によりジッターを測定する場合の概
略接続図、第２図は本発明方式の要部の一実施例のブロ
ック系統図、第３図は第２図の要部の周波数特性の一例
と市販されているテレビジョン受像機のＡＦＣ特性とを
示す図、第４図Ａ，Ｂは夫々本発明方式によりジツター
を測定する場合の再生画像を示す図である。 １・・・ＶＴＲ、４・・・ジッター検査器、７・・・テ
レビジョン受像機、９・・・ジツター成分を含んだ映像
信号入力端子、１０，２６・・・混合器、１２・・・水
平同期信号分離回路、１３，１９，２０，２３・・・単
安定マルチパイプレータ、１４・・・位相比較器、１６
…周波数補正回路、１７・・・増幅器、２１，２４，２
５・・・微分回路。 第１図 第２図 第４図 図 の 船

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ジツター成分を含んだ映像信号よりジツター成分を
   検出して増幅し、この増幅されたジツター検出信号より
   ジツターを再生画像上に表示するためのジツター表示信
   号を発生させると共に、この再生画像上測定基準となる
   表示のための基準信号を発生させ、上記映像信号、該ジ
   ツター表示信号及び基準信号を夫々混合してテレビジヨ
   ン受像機に供給し、少なくとも該受像機の再生画像上に
   おいて表示される基準信号とジツター検出信号との関連
   において上記映像信号中に含まれるジツター成分を測定
   することを特徴とするジツター測定方式。