JPS603086B2 - 塩化ビニルの重合方法 - Google Patents

塩化ビニルの重合方法

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Publication number
JPS603086B2
JPS603086B2 JP4769777A JP4769777A JPS603086B2 JP S603086 B2 JPS603086 B2 JP S603086B2 JP 4769777 A JP4769777 A JP 4769777A JP 4769777 A JP4769777 A JP 4769777A JP S603086 B2 JPS603086 B2 JP S603086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
vinyl chloride
present
polymerization method
polymerization initiator
Prior art date
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Expired
Application number
JP4769777A
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English (en)
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JPS53133285A (en
Inventor
節雄 南
収 広富
弘昭 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Kako KK
Original Assignee
Sanken Kako KK
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Publication date
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩化ビニル単量体あるいは塩化ビニル単量体お
よびこれと共重合可能な単母体を懸濁重合するに当り、
ジ1ーメチルヘプチルベルオキシジカーポネートを使用
する塩化ビニルの重合方法に関するものである。
従釆、塩化ビニル単童体を懸濁重合するに際し、ジラウ
ロイルベルオキシドやアゾビスイソブチロニトリル等の
油溶性重合開始剤が用いられることは公3句である。
しかし比較的高温でなくては重合効率も悪くかなり多量
使用しなければ重合が完結しないという点で経済的に問
題があった。
この点を改良するため、また重合サイクルを短縮して生
産性を高めるため、重合体の加工技術の進歩とともに低
温活性の重合開始剤が開発され、現在ではアセチルシク
ロヘキシルスルホニルベルオキシドやジイソプロピルベ
ルオキシジカーボネート等の低温活性ベルオキシドが使
用されている。
しかしこれらの低温活性ベルオキシドは低温で高い重合
速度を与えるが、温度に対し非常に不安定であり、取り
扱い上の危険性が大である。
また得られた重合体が着色する欠点があった。発明者ら
は、低温活性であり、取り扱いの点でより安全で、重合
体の着色もより少ない重合開始剤を見出すべく鋭意研究
の結果、ジ1−メチルヘプチルベルオキシジカーボネー
トはこの要件に適応することを見出し本発明に到達した
のである。すなわち本発明の重合開始剤は次のような多
くのすぐれた特徴を有している。1 重合開始剤として
低温活性でありながら触媒の持続性がすぐれている。
2 得られた重合体の熱安定性が良い。
フィルム加工の場合、従来の重合開始剤を用いて得られ
た重合体フィルムよりも着色の度合が少ないo3 低温
活性のため重合サイクルが短縮され、生産性が高められ
る。
4 温度に対し、ァセチルシクロヘキシルスルホニルベ
ルオキシドやジイソプロピルベルオキシジカーボネート
よりも低感度であり、取り扱いの点ですぐれている。
5 アセチルシクロヘキシルスルホニルベルオキシドや
ジイソプロピルベルオキシジカーボネートのように固体
でなく、また低温冷蔵時その炭化水素溶液より晶出する
という問題はない。
本発明において実施される懸濁重合方法は新規な重合開
始剤を使用する以外は通常の方法で良い。重合開始剤の
使用量は一般に単量体の仕込量100重量部に対し0.
001〜0.5重量部、特に好ましくは0.005〜0
.a重量部使用される。重合開始剤の使用量が0.00
1重量部以下では重合速度および重合率が低下し重合が
不完全となり、一方0.5重量部以上では反応の制御が
困難になり、また得られた重合体の品質が低下するので
好ましくない。一般に重合温度は20〜75℃好ましく
は30〜6ぴ○の温度範囲である。重合温度が20℃以
下では反応時間が長くなり、一方790以上になると重
合開始剤の寿命が短かくなり良好な重合率に到達させる
ことが困鱗となるので好ましくない。本発明に使用され
る塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体としてはスチ
レン、酢酸ピニル、アクリル酸ェステル類、アルキルビ
ニルェーテル類、メタアクリル酸ェステル類、その他ビ
ニリデンクロラィド及びモノオレフィン等が挙げられる
本発明に使用されるジ1−メチルヘブチルベルオキシジ
カーボネートは、1ーメチルヘブチルアルコールとホス
ゲンとの反応によって得られる1ーメチルヘプチルクロ
ロホーメ−トを過酸化ソーダと反応して合成することが
できる。
本発明の重合開始剤は単独で使用しても従来用いられて
いる他の重合開始剤と併用しても好結果が得られる。
従来用いられている他の重合開始剤としては、ジイソプ
ロピルーベルオキシジカーボネート、ジsecーブチル
ベルオキシジカーポネート、ジ2ーエチルヘキシルベル
オキシジカーボネート、ジミリスチルベルオキシジカー
ポネート、ジセチルベルオキシジカーボネート、ジシク
ロヘキシルベルオキシジカーボネート、ジ4−にrtー
ブチルシクロヘキシルベルオキシジカーボネート等のベ
ルオキシジカーボネート類、アセチルシクロヘキシルス
ルホニルベルオキシド、アセチルsec−へブチルスル
ホニルベルオキシド、アゾピスイソプチロニトリル、ア
ゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物類、te
れ−ブチルベルオキシイソブチレート、teれ−ブチル
ベルオキシピバレート、te【tーブチルベルオキシ2
ーヱチルヘキサノエート、tert−プチルベルオキシ
ネオデカノェート等のベルオキシェステル類、ジィソブ
タノイルベルオキシド、ジnーノナノイルベルオキシド
、ジ3・5・5−トリメチルヘキサノイルベルオキシド
、ジラウロイルベルオキシド等のジアシルベルオキシド
類が例示される。
以下実施例を示し本発明を具体的に説明するが本発明は
これに限定されるものではない。
実施例 1 ステンレス製オートクレープで第1表に示すように脱イ
オン水、重合開始剤、ポリビニルアルコールを懸濁させ
窒素で十分置換し塩化ビニルを仕込み45℃で懸濁重合
した。
重合はlk9/〆(ゲージ圧)の圧力まで継続して該表
に示す結果を得た。第1表 この結果から本発明の新規なべルオキシジカーボネート
は、従来の低温活性ベルオキシドの代表とされているジ
イソプロピルベルオキシジカーボネートおよびアセチル
シクロヘキシルスルホニルベルオキシド‘こ比し重合体
の収率がよく、これは低温活性であり且つ持続性のすぐ
れていることを示している。
得られた重合体の熱安定性試験として重合体10礎部、
ジブチルスズマレート2.5部、更に可塑剤としてDO
P3礎部を添加し15ぴ0に保ったロールで処分混線し
てフィルムの着色度合を目視により観察し熱安定性の比
較を行なった。
結果は第2表のとおりであった。
第2表 上表で明らかなように本発明方法によって得られた重合
体の熱安定性はすぐれていることが認められる。
次に本発競に用いられるジ1ーメチルヘプチルベルオキ
シジカーボネートと公3知の低温活性ベルオキシドとの
半減期の比較を第3表に示す。
第3表注)半減期はトルエン中で濃度1※で測定第3表
で見られるとおり本発明に用いられる重合開始剤は低温
活性であり、また第1表のように持続性にすぐれ、且つ
第2表で示されるとおり得られた重合体の熱安定性もす
ぐれている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニル単量体あるいは塩化ビニル単量体および
    これと共重合可能な単量体を懸濁重合するに当り、重合
    開始剤として、ジ1−メチルヘプチルペルオキシジカー
    ボネートを用いることを特徴とする塩化ビニルの重合方
    法。
JP4769777A 1977-04-25 1977-04-25 塩化ビニルの重合方法 Expired JPS603086B2 (ja)

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JPS53133285A JPS53133285A (en) 1978-11-20
JPS603086B2 true JPS603086B2 (ja) 1985-01-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6159090U (ja) * 1984-09-22 1986-04-21

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6159090U (ja) * 1984-09-22 1986-04-21

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JPS53133285A (en) 1978-11-20

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