JPS6030550B2 - 帯状体を処理する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、少くとも１つの円筒ローラ機構例えばロール
ドクタを有し、帯状体の反対側に配置されその長手軸方
向に順次連続的に排列された電磁石から実質的に成る磁
石構成体によ．り前記ローフ機構が吸引される帯状体を
処理する装置に関する。

この種の装置の場合所定使用条件としては、ローラ形動
作機構例えば円筒ローラに対して、種々の直径の鋼ロー
ラを使用できることが必要である。

例えばステンシル印刷装置の場合帯状体上の単位面積毎
に小量の物質をのせて鮮明な捺染の輪郭を形成する場合
は、直径の４・さし、ロールドクタが有利である。逆に
その物質の量が多い場合は、直径の大きい。ールドクタ
を使用する。公知の磁石装置においてはコイルは磁極が
交互にＮ−Ｓとなるように、接続されている。

各磁極は隣接磁極と共に磁界を形成し、これにより強い
漂遊磁界を作ることができる。しかし侵入深度はそれほ
ど大きくない。ロールドクタすなわち作業機構として用
いられる直径が約１５柳以内の従来の鋼ローラに対して
は、それほど厚くない帯状体を処理する場合は、上述の
排列の磁界が適する。反対に直径が１５側より大きい鋼
ローラを用いるか、あるいは磁極と鋼ローラとの間隔が
、帯状体の厚さにより１５柳より大きく制限される場合
は、この鋼ローラを所望位置に保持するには、磁界の吸
引力は十分ではない。それ故本発明の課題は、それぞれ
の場合に適した磁界を形成することのできる磁石装置を
、提供することである。上記課題は本発明により、この
磁石構成体の電磁石の電流方向の少くとも一部を功替で
きるようにしたことにより解決される。

次に本発明の実施例につき図面を用いて詳述する。

第１図は公知のように構成された磁石榛装置である。

コイル１が巻かれている磁心は１対となつて磁気帰路板
３と連結されている。カバープレート４は印刷カバーに
対する閉鎖面を構成し、その切欠孔の部分には磁心２の
端部が欧込まれている。そのため磁石樺装置の表面上に
は、間隔をおいて連続的に配置された磁極面の列が構成
される。第１図においてコイル１は、磁心２の磁極面の
列において、隣接する各２つの磁極の磁性が互いに異な
るように、接続されている。

そのため磁性の排列はＮ−Ｓ−Ｎ−Ｓ・・・・・・・・
・となる。そのため各磁極とその左右の隣接磁極との間
に磁界５が形成され、そのため僅かな侵入深度において
強い漂遊磁界が得られる。第２図においてはコイルの接
続法は、磁心の磁極を交互にＮ−Ｓとなるように形成せ
ず、Ｎ−Ｎ−Ｓ−Ｓとなるように変更されている。

これにより磁界集中度を著しく強くすることができるた
め磁力線の侵入深度を高めることができる。同極性の磁
極を２つ隣接させて配置するため、各磁心は隣接する２
つの磁心のうちの１つとだけで、磁界６を形成する。ェ
ネルギの消費量が等しい場合は直径が約１５肌より大き
いドクタローラに対して、および例えばじゆうたんのよ
うな厚い帯状体の処理の場合のドクタローラと磁心との
間に形成される間隔に対して、十分に大きい吸引力を形
成することができる。

磁極の排列がＮ−ＳとなるようにまたはＮ−Ｎ−Ｓ−Ｓ
となるように切替られるようにすれば、１つの磁石榛装
置だけでその都度必要に応じた調整が行える。第３図は
功替スイッチ７を用いて極性排列を上述のように切替え
る、当業者が容易に実施可能な種々の方法の１つを示す
。

第４図にはステンシル印刷の場合に本発明による装置を
使用した実施例を示す。

第４図はステンシル印刷機のステンシル部の断面図であ
る。

印刷機の台に回転できるように軸受に取付けた円筒ステ
ンシル８の中に、磁性材のロールドクタ９が配置されて
いる。円筒ステンシル８の下では印刷される帯状体１０
がこの帯状体に貼布されているプランケット１１により
矢印方向に移動する。円筒ステンシル８とロールドクタ
９とはそれぞれ矢印の方向に回転する。印刷インク供給
のためインク供給管１２がこの円筒ステンシルの内部に
配置されている。ロールドクタ９は、このドクタの下方
でブラケット１１に所属の磁石榛装置によって、吸引さ
れる。

磁石樺装置は帯状体１０の印刷走行方向とは直角に、第
１図および第２図で示した装置を有するすなわちコイル
１と磁心２との列から横成れる。この場合帯状体１０の
側すなわち印刷カバー１１側の磁心２の端部は、カバー
プレート４の中に収容されている。また帯状体１０とは
反対側の滋心の端部は、２つ１組となって磁気帰路板３
と連結されている。

コイルと滋心から構成される排列体を通気孔の設けられ
たケーシング１３で包囲すると好適である。本発明は上
述の実施例および使用例だけに限定されるものではない
。

例えばこの磁石装置は必ずしも磁石棒の形を有しなくて
もよい。それに代って例えば回転可能に支承されたロー
ラ形磁石装置すなわち磁石ローラ装置を使用してもよい
。この磁石ローラ装置の筒面は軸の方向に間隔をおいた
連続的に配置されたりング形磁極面の列を有し、この磁
極の極性の排列を本発明により切替えることができる。
本発明は、円筒ステンシルを有するステンシル印刷装置
の場合だけではなく、平形ステンシルを有するステンシ
ル印刷装置の場合にも好適である。

あるいはローラ形作業機構により帯状体を処理する装置
においては全面的に使用することができる。例えば帯状
体の積層、コーティング、センシタイジング、カレンダ
、などの場合に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁極極性排列における磁石装置の断面図
、第２図は第１図の磁石装置の極性排列を変更した磁石
装置の断面図、第３図は第２図の磁石装置に使用するス
イッチ回路の実施例、第４図は円筒ステンシル印刷機の
ステンシル部の断面図を示す。 １・・・・・・コイル、２・・・・・・磁心、３…・・
・磁気帰路板、４・・・・・・カバープレート、５，６
・・・・・・磁界、８・・・・・・円筒ステンシル、９
・・・・・・ロールドクタ、１．０．．．．．．帯状体
、１１・・・・・・印刷カバー、１２．・・．・・イン
ク供給管、１３・・・・・・ケーシング。 Ｆｉｇ．ｌ Ｆ「９．２ Ｆｉｇ．３ Ｆｉｇ．ム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 少くとも１つの円筒ローラ機構を有し、帯状体の反
   対側に配置されその長手軸方向に順次連続的に排列され
   た電磁石から実質的に成る磁石構成体により前記ローラ
   機構が吸引される帯状体を処理する装置において、前記
   磁石構成体の電磁石１の電流方向の少くとも一部を切替
   できるようにしたことを特徴とする帯状体の処理装置。