JPS6030537Y2 - 管の型取り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は配管の組み立て時、仮配昔時あるいは現物合せ
時等に用いられる管の型取り装置に関する。

従来、管と管との間にベローズを取付ける場合は、ベロ
ーズが負担する管と管との間の軸方向及び半径方向の偏
位置を持った仮の短管を製作し、管と管との間にこれを
介装して組み立てた後、該短管を外しこれに代えてベロ
ーズを取付けていた。

然るに、この短管は管の径およびベローズの吸収量に応
じてその都度製作する必要があった。

本考案は上記に鑑みなされたもので、取付けられるベロ
ーズの径および偏位置が種々異る場合においても共通し
て用いることができる汎用性の高い管の型取り装置を提
案するものである。

つまり、本考案による管の型取り装置は、任意のフラン
ジ２が夫々並接してボルト３止めされる２つの板１を具
え、この２つの板１相互間の４隅に夫々止め具５ａによ
り伸縮調節自在の支持腕５をその両端においてボルト６
により傾動固定自在に連結したことを要旨とするもので
ある。

以下、本考案を第１図ないし第４図に示す１実施例によ
り説明する。

第１図ないし第４図において、１は任意のフランジ２が
夫々並接してボルト３止めされる板、５は止め具５ａに
より伸縮調節自在の支持腕で、この支持腕５はその両端
においてボルト６によりそれぞれ板１に対し傾動固定自
在に連結されている。

この支持腕５は四角形にして平板状の各板１の４隅に連
結され、平行に伸びる支持腕と対角線方向に伸びる支持
腕との計８本で構成され、夫々その長さを伸縮調整後固
定するための止め具５ａが螺着されている。

３はスタッドボルト、４はそのナツト、６は支持腕５を
板１に連結するボルト、７は座金を示す。

また、支持腕５の内筒５ｂには外筒５ｃの移動量を示す
目盛５ｄが刻まれている。

さらにフランジ２に固定されたスタッドボルト３と板１
には夫々フランジ２の締付はボルト穴の位置が中心振り
分けとなる様上下左右に調整目印（図示せず）が刻まれ
ている。

しかして、管９と管１０との間にベローズ（図示せず）
を取付ける際には、管９および１０のフランジと連結さ
れる所要のフランジ２を板１−に取付け、止め具５ａを
緩めてベローズが負担する管９と管１０との間の軸方向
及び半径方向の偏位置を設定した状態として、再び止め
具５ａを締めつけて固定する。

そして、管９と１０の配管が終了した後、本装置を外し
その後にベローズを取付ける。

また、板１を管９，１０のフランジに直接取付けるよう
にしてもよく、板１にその中心より放射方向に延びる所
要数の長穴を穿設しておけば、板１を異なる径の種々の
フランジに取付けることが可能である。

以上述べた様に、本考案による管の型取り装置は、任意
のフランジ２が夫々並接してボルト３止めされる２つの
板１の４隅に、夫々止め具５ａにより伸縮調整自在の支
持腕５をその両端においてボルト６により傾動固定自在
に連結したので、該支持腕５の長さを適宜調整して１対
の板を所要位置になるようその都度設定すれば、配管の
組み立ての際、仮配管あるいは現物合せ時等において管
の軸方向及び半径方向の偏位置の異なる種々のベローズ
に代えて用いることができ、さらに、板１は任意のフラ
ンジ２を取付けることができるので、管径が異なる場合
にも利用可能であり汎用性が高〈従来に比べ経済効果が
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本考案による管の型取り装置の一
実施例を示し、第１図は斜視図、第２図および第３図は
利用状態を示す側面図、第４図は支持腕の一部の縦断面
図を示す。 １・・・・・・板、２・・・・・・フランジ、３・・・
・・・ボルト、５・・・・・・支持腕、５ａ・・・・・
・止め具、６・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 任意のフランジが夫々並接してボルト３止めされる２つ
   の板１を具え、この２つの板１相互間の４隅に、夫々止
   め具５ａにより伸縮調節自在の支持腕５をその両端にお
   いてボルト６により傾動固定自在に連結したことを特徴
   とする管の型取り装置。