JPS6030315B2 - 4−ハロゲノメチルイソクマリン誘導体の製造法 - Google Patents

4−ハロゲノメチルイソクマリン誘導体の製造法

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JPS6030315B2
JPS6030315B2 JP6293876A JP6293876A JPS6030315B2 JP S6030315 B2 JPS6030315 B2 JP S6030315B2 JP 6293876 A JP6293876 A JP 6293876A JP 6293876 A JP6293876 A JP 6293876A JP S6030315 B2 JPS6030315 B2 JP S6030315B2
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halogenomethylisocoumarin
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清明 似内
藤雄 多田
章 岡部
征太郎 梶谷
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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【発明の詳細な説明】 本発明は、医薬あるいは動物薬の中間体として有用な新
規4−ハロゲノメチルィソクマリン誘導体の製造法に関
する。
さらに詳しくは、一般式(1) 〔式(1)中、Yは水素原子またはシア/基を、R,、
R2、R3およびR4は、それぞれ水素原子、水酸基ま
たは保護基のついた水酸基を表わす。
〕で示される化合物に、ハロゲン化剤を作用させて、一
般式(ロ)〔式(0)中、Y、R,、R2、R3および
R4は前記一般式(1)の場合と同じ意味を表わし、×
はハロゲン原子を表わす。
〕で示される新規4−ハロゲノメチルィソクマリン誘導
体の製造法に関する。
一般式(1)におけるR,、R2tR3およびR4で表
わされる保護基のついた水酸基としては、低級アルコキ
シ基、アシルオキシ基、ベンゾィルオキシ基、ベンゼン
スルホニル基またはPートルヱンスルホニルオキシ基な
どがあり、有機反応において通例用いられる保護基を水
酸基につけたものである。
本発明の目的は4位のメチルを選択的にハロゲン化する
ことであるが一般式(1)の化合物は、水酸基の数が多
いと」ハロゲン化剤で4位のメチル基をハロゲン化する
際、収率が著しく低下したり、あるいは数多くの副生物
が生成し、目的物の分離が困難になるため、水酸基を適
当な保護基で保護するものである。本発明の方法は、一
般式に放熱下あるいは室温において、場合によっては冷
却下で一般式(1)で示される化合物に、通例等モルな
いし過剰のハロゲン化剤をラジカル発生の条件下で反応
させて「 目的とする一般式(1)で表わされる化合物
を収率良く得るものである。
本発明で用いるハロゲン化剤としては、塩素臭素、N−
ブロモフタル酸ィミドあるいはN−ブロモコハク酸ィミ
ドなどを挙げることができるが、ラジカルを発生させる
ために、光を当てたり、過酸化ペンゾィルのような過酸
化物を添加したりあるいは高温で反応を行なうことが必
要である。
一般式(1)で示される化合物とハロゲン化剤との反応
に際しては、通常両原料の性質に応じて適当な溶媒を用
いるが、溶媒がハロゲン化されないものが好ましい。使
用する溶媒の具体例としては、たとえば塩化メチレン、
クロロホルム、四塩化炭素、ベンゼン、モノクロルベン
ゼンなど、あるいはこれらの混合物が挙げられる。生成
物は必要に応じて活性炭処理をおこなうが、一般に適当
な溶媒を用いて精製単離することができる。
かくして得られた一般式(ロ)で示される化合物は、い
ずれも文献未記載の新規化合物であり、容易にアルコー
ル類、アミソ類、有機酸類あるいは塩類などと反応して
、医薬あるいは動物薬として有用な作用をする化合物を
生み出す重要な中間体である。
これらの有用な化合物の中には、水酸基の保護基をはず
して水酸基にしたもの、あるいは保護基のついたま)の
ものを含んでいる。若干の例を挙げると、5ーブロモメ
チルー5・6・7−トリメトキシイソクマリンにシアン
化カーJを反応させて得られる4ーシアノメチルー5・
6・7−トリメトキシィソクマリンは冠状動脈血流増加
作用を、4ークロロメチルー5・7ージメトキシイソク
マリンにN−メチルピベラジンを反応して得られる5・
7−ジメトキシー4−(N−メチルピベラジノ)メチル
インクマリンは抗アレルギー作用を、また4ーブロモメ
チル−5・6・7ートリメトキシイソクマリンまたは5
・6・7ートリアセトキシー4−ブロモメチルイソクマ
リンにジェタノールアミンを反応させた後、保護基をは
ずして得られる516・7ートリヒドロキシー4−ビス
(8ーヒドロキシエチル)アミノメチルィソクマリンに
は、動物体内に存在するアデノシンー3・5−サイクリ
ックーリン酸ホスホジェステラーゼを阻害して、アデノ
シンー3′・5ーサィクリックリン酸の分解を抑制する
作用を有しており、種々の薬理作用が期待できる。(例
えば特開昭50〜160274)以下に実施例を挙げて
本発明を具体的に説明する。
実施例 1 4ーブ。
モメチルー5・6・7−トリメトキシィソクマリンの製
造法5・6・7ートリメトキシ−4ーメチルイソクマリ
ン5夕を150の【のベンゼンに溶解し、N−ブロムコ
ハク酸ィミド3.6夕および過酸化ペンゾイル0.2夕
を添加した。
加熱還流下で1餌時間反応させ、冷却後、不溶物をろ過
により除去した。ろ液を濃縮し、残物を四塩化炭素で再
結晶して融点134〜135o0を有する4−プロモメ
チル−5・6・7−トリメトキシイソクマリンの淡黄色
結晶4夕を得た。元素分析値はC,3日,3Bの5とし
て次の結果を得た。
C 日 Br 計算値(%) 47.443.9824.28実験値(
%) 46.533.9124.731Rスペクトルに
おける主な吸収(cの‐1)は次の通りであった。
1740、1600、149ふ1390、1120実施
例 24ーフロモメチルー5・7−ジメトキシイソクマ
リンの製造法5・7−ジメトキシ−4ーメチルイソクマ
リン30夕をモノクロルベンゼン350のとに溶解し、
水銀ランプで光を照射しながら、80〜90qoにて、
50の‘のモノク。
ルベンゼンに熔解した臭素27夕を1時間で滴下した。
滴下後、同温度で1時間反応を続行し、冷却後、窒素ガ
スで過剰の臭素および生成した臭化水素酸を追い出した
。モノクロルベンゼンを留去して得た固形物をベンゼン
で再結晶し、融点17が○(分解)を有する4ーフロモ
メチルー5・7ージメトキシイソクマリンの黄色結晶2
5夕を得た。元素分析はC,2日,.04Brとして、
次の結果を得た。C 日 Br 計算値(%) 48.183.7126.72実験値(
%) 48.283.6727.121R吸収スペクト
ルにおける主な吸収(肌‐1)は次の通りであった。
1740、161ふ13651320、1215実施例
35・617ートリベンゾイルオキシー4−ブロモメ
チルィソクマリンの製造法5・6・7ートリベンゾイル
オキシー4ーメチルイソクマリン30夕をモノクロルベ
ンゼン300の‘に溶かし、水銀ランプで光を照射しな
がら、90〜10000にて30の‘のモノクロルベン
ゼンに溶解した臭素119を2時間を要して滴下した。
滴下後、同温度で1時間反応を続け、冷却した。窒素ガ
スで過剰の臭素および生成した臭化水素酸を追い出した
後、モノクロルベンゼン200の‘を留去した。析出し
た結晶をろ取し、ベンゼンで再結晶し、融点196〜1
980Cを有する5・6・7−トリベンゾィルオキシ−
4−フロモメチルイソクマリンの白色結晶16.3夕を
得た。元素分析はCの日.あの8として、次の結果を得
た。C 日 Br 計算値(%) 62.123.2013.33実験値(
%) 62.503.07 12.801R吸収スペク
トルにおける主な吸収(抑‐1)は次の通りであった。
1770、1250、1095 1060、700実施
例 44−クロロメチルー5・7ージメトキシイソクマ
リンの製造法5・7ージメトキシ−4−メチルインクマ
リン50夕をモノクロルベンゼン400机に溶解し、水
銀ランプで光を照射しながら80〜9000にて塩素ガ
ス5.1夕を吹き込んだ。
反応後、この溶液を120私に濃縮した。冷却後、析出
した結晶をろ取して、葛虫占184〜185qoを有す
る4ークロロメチル−5・7−ジメトキシィソクマリン
の淡黄色結晶40夕を得た。元素分析はCM日,.CI
04として次の結果を得た。C 日 CI 計算値(%) 56.594.3513.92実験値(
%) 56.62 4.4114.031R吸収スペク
トルにおける主な吸収(肌‐1)は次の通りであった。
17151600、1350、129ふ 1200、1
100実施例 54ーブロモメチルー7ーヒドロキシー
5・6−ジメトキシィソクマリンの製造法7ーヒドロキ
シ−5・6ージメトキシー4ーメチルイソクマリン3.
0夕をモノクロルベンゼン100の‘に溶解し、80〜
90ooにて水銀ランプで光を照射しながらこれに臭素
2.0夕を30分で滴下した。
さらに1時間反応させた後、反応液を50の【に濃縮し
た。析出した結晶をモノクロルベソゼソで再結晶して、
融点18300(分解)を有する4−ブロモメチルー7
−ヒドロキシ−5・6ージメトキシイソクマリンの淡色
結晶3.0夕を得た。元素分析はC2日,.BrQとし
て次の結果を得た。C 日 Br 計算値(%) 45.743.5225.36実験値(
%) 45.933.5524.991R吸収スペクト
ルにおける主な吸収(抑‐1)は次の通りであった。
3430、1750、1610、1360、1120実
施例 65・7−ジベンゼンスルホニルオキシー4−ブ
モメチルィソクマリンの製造法5・7−ジベンゼンスル
ホニルオキシ−4−メチルインクマリン4.1夕をベン
ゼン50のとに溶かしこれに加熱還流下で、Nーブロム
コハク酸ィミド1.7夕および過酸化ペンゾィル0.2
夕の混合物を徐々に加えた。
加熱還流下で7時間反応を続行し、冷却後ろ過した。ろ
液を蒸発させ、残分をn−へキサン−ベンゼンで再結晶
して融点156〜157℃を有する5・7ージベンゼン
スルホニルオキシ−4−プロモメチルィソクマリン結晶
3.7夕を得た。元素分析はC22日,Pro8S2と
して次の結果を得た。
C 日 Br S 計算値(%) 47.922.7514.4911.6
3実験値(%) 47.832.7114.6311.
761R吸収スペクトルにおける主な吸収(cの‐1)
は次の通りであった。
174513601190 990、740実施例 7
4ーブロモメチル−3ーシアノー5・7ージメトキシィ
ソクマリンの製造法3ーシアノ−5・7−ジメトキシー
4ーメチルイソクマリン15夕をモノクロルベンゼン1
50叫に溶解し、80〜9000に昇温した。
この液に水銀ランプで照射しながら臭素9.8夕を3ぴ
分で滴下した。さらに1時間反応させた後、活性炭を加
えて約10分間かきまぜ、ろ過により活性炭を除いた。
ろ液を80の土まで濃縮し、冷却後、析出した結晶をろ
取した。融点153〜154.50Cを有する4−ブロ
モメチル−3−シアノ−5・7ージメトキシイソクマリ
ンの黄色針状結晶15.5多得た。元素分析はC,3日
,oBrN04として次の結果を得た。
C 日 Br N 計算値(%) 48.183.1224.654.32
実験値(%) 47.703.3325.114.11
1R吸収スペクトルにおける主な吸収(弧‐1)は次の
通りであった。
2200、1780、1610、145い1360 1
340、1220、1030実施例 8 5・617ートリアセトキシ−4−フロモメチルィソク
マリンの製造法5・6・7ートリアセトキシー4−メチ
ルインクマリン20夕を四塩化炭素300肌に熔解し、
水銀ランプで光を照射しながら、加熱還流下で、30の
‘の四塩化炭素に溶解したli.5夕の臭素を1時間を
要して滴下した。
滴下後さらに1時間反応を碗け、冷却した。析出した結
晶をろ取し、ベンゼンにて再結晶を行ない、融点171
〜17か0を有する5・6・7−トリアセチルー4ーフ
ロモメチルイソクマリンの白色結晶22.5夕を得た。
元素分析はC,6日,308Brとして次の結果を得た
。C 日 Br計算値(%) 46.513.18
19.34実験値(%) 45.993.2019.1
81R吸収スペクトルにおける主な吸収(弧‐1)は次
の通りであった。
178ふ17351190、1070

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式(I)中、Yは水素原子またはシアノ基を、R_1
    、R_2、R_3およびR_4はそれぞれ水素原子、水
    酸基または保護基のついた水酸基を表わす。 〕で示される化合物に、ハロゲン化剤を作用させること
    を特徴とする一般式(II)▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ 〔式(II)中、Y、R_1、R_2、R_3およびR_
    4は前記一般式(I)の場合と同じ意味を表わし、Xは
    ハロゲン原子を表わす。 〕で示される4−ハロゲノメチルイソクマリン誘導体の
    製造法。
JP6293876A 1976-06-01 1976-06-01 4−ハロゲノメチルイソクマリン誘導体の製造法 Expired JPS6030315B2 (ja)

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JPS52148079A JPS52148079A (en) 1977-12-08
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