JPS6030095B2 - 積層型フイルムコンデンサ - Google Patents

積層型フイルムコンデンサ

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JPS6030095B2
JPS6030095B2 JP52117064A JP11706477A JPS6030095B2 JP S6030095 B2 JPS6030095 B2 JP S6030095B2 JP 52117064 A JP52117064 A JP 52117064A JP 11706477 A JP11706477 A JP 11706477A JP S6030095 B2 JPS6030095 B2 JP S6030095B2
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JP
Japan
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film
capacitor
shrinkage rate
heat
thermoplastic resin
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JP52117064A
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JPS5450863A (en
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幹夫 成瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は両面金属化フィルムの表面に誘電体層を設けた
膜状物を積み重ねてなる積層型フィルムコンデンサの特
性を向上させるものである。
この種の構造のコンデンサの特徴は、例えば西独特許出
願公開公報第1764541号に記載されているように
、コンデンサの議露特性は主として誘電体層により決ま
り、またこれに対して両面金属化フィルムの方は機械的
強度を受けもって、蒸着、誘電体層塗布、乾燥、スリッ
タ、巻回、メタリコン、切断というコンデンサの各製造
工程における機械的強度を維持し、取り扱いを容易にし
ていることである。このため、両面金属化フィルムの材
質は機械的強度の強いポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ポリィミド等の熱可塑性樹脂フィルム
の6〜20山肌厚さのものが用いられることが普通であ
る。
ところが、材質的に機械的強度が強い上記のような熱可
塑性樹脂フィルムにおいても厚さが薄くなるに従って機
械的強度が減少するとともに、メタリコンによる端面電
極の形成が困難となってきた。すなわち、厚さが薄いフ
ィルムでは、フィルム製造時の巻取張力等による伸びが
充分に熱固定されておらず、コンヂンサ製造工程で加わ
る熱影響により、厚いフィルムに比べて大きな熱収縮を
もたらし、このことが端面電極と金属膜との接触を不安
定なものにするものである。例えば、一般的に用いられ
ていたフィルム(厚さ3.5〜5り肌)のフィルムにお
いては、180qoの恒温槽中に3び分間放置後の熱収
縮率が、ポリエチレンテレフタレートは5〜8%、ポリ
カーボネイトは20〜25%、ポリイミドは1〜3%と
大きい。このことは実公昭42−2212ぴ号公報に示
されているような、ラッカーマージンを有するコンデン
サにおいても、金属化フィルムが薄いと各層間の隙間が
充分に保持されず、メタリコンによる金属粒子と金属膜
との機械的、電気的接触が弱いもとなる。この傾向は巻
込型のコンデンサよりも積層型のコンデンサの方が著し
い。また、幅広のフィルムに複数条の金属膜を黍着後、
誘電体層を塗布した膜状物は、一般な方法では、各条に
スリッタした後に、一条ずつ巻回することにより、メタ
リコンを施こす端面に、わずかな巻き乱れによる凹凸が
生じてメタリコンによる金属粒子と金属膜との機械的接
触強度は強くなるが、幅広の膜状物をそのまま巻回した
後に、カッター等で各条に切断する方法では、量産化に
適する半面、メタリコンを施こす端面が平滑になるため
に、機械的接触強度が非常に弱くなるという欠点があっ
た。
本発明は、特に厚さが4〃m以下の両面金属化フィルム
を用いる積層型フィルムコンデンサの特性向上を目的と
するものであり、以下本発明について図面を用いて詳細
に説明する。第1図に示すように、本発明に係る積層型
フィルムコンデンサは、熱可塑性樹脂フィルム1、例え
ばポリィミドフィルムの両面に金属膜2を形成した両面
金属化フィルム3の表面に誘電体薄膜層4を設けた膜状
物を積み重ねた構造である。
この積槽構造とするためには、前記膜状物を、たとえば
鉄製の平板に巻回したものをヒートプレスして熱固定し
た後、カッター等で取り出して行なうのであるが、熱可
塑性樹脂フィルム1の熱収縮率が0.1%未満(以後、
熱収縮率は180℃の恒温槽中に3粉ご放置後に、室温
でフィルムの長さ方向を測定して求めた値とする。)で
あると、フィルムの剛性のために、ヒートプレスによる
熱固定がうまく行なわれず、各膜状物の間に空隙が生じ
る。これにより、誘電体薄膜層4の実効誘電率が低下し
、ばらつきも大きくなる。これを積層型フィルムコンデ
ンサの静電容量と熱可塑性樹脂フィルムの熱収縮率との
関係でみると第3図のようになる。また、前記の空隙に
はメタリコンの溶射金属も侵入してコンデンサ端子間の
絶縁抵抗が著しく低下することも生じる。第4図に製作
直後のコンデンサの10KHz、tan6特性と熱可塑
性樹脂フィルムの熱収縮率との関係を示すが、熱収縮率
が小さいところでのねn6の上昇は、侵入したメタリコ
ンの溶射金属によるところが大きい。また、製作直後の
コンデンサでは、かなり広範囲の熱収縮率に対して安定
したtan8特性が得られることがわかる。しかしなが
ら、この積層型フィルムコンデンサに充電し、それを短
絡放電するといった充放電試験を数回行なった後のコン
デンサのtan6特性と熱可塑性樹脂フィルムの熱収縮
率との関係を示すと、第5図のようになるが、これより
明らかなように熱収縮率が0.8%を超えるところより
、tan6特性の劣化が始まり急激な立上りを示すこと
がわかる。
この理由は、積層型フィルムコンデンサでは、両面金属
化したフィルムの端面にメタリコンによって端面電極を
形成して金属膜との接続を行なっており、この際用いる
溶射金属の融点が高いために、両面金属化フィルムの材
質の耐熱性が高いといっても熱影響を受けるためである
従って、金属膜の支持体となる熱可塑性樹脂フィルムが
熱の影響を受けて熱変形を起こし、熱影響を受けた熱可
塑性樹脂フィルムに附着している金属膜と端面電極との
電気的接続を行なう。この状態での電気的接続の場合、
前述したように製作直後では、コンデンサのtan6特
性はフィルムの熱収縮率に対して比較的広範囲に安定し
た値を示すが、充放電試験のような瞬時に大電流が印加
される場合に対しては、電気的接続に影響が現われ、t
an6特性が悪化する。
これは、熱収縮率が大きいほど端面電極形成時の熱影響
が大きいことを示していると考えることができる。すな
わち、熱収縮率が第5図のように0.8%を超えるとこ
ろより電気的接続抵抗、あるいは部分的な電気的接続不
良を持つようになり、ねn8の悪化が現われるもので、
熱可塑性樹脂フィルムの持つ特有の現象となる。
さらに、第6図に第1図に示すコンデンサを100℃の
恒温槽中で定格直流電圧の1.3音の電圧を100餌時
間印加した後の静電容量の減少率を示すが、このような
、高温寿命試験では、一0.1〜1.0%の熱収縮率の
範囲が良好な特性を示すことがわかる。
この理由は、熱収縮率が負のところでは、各層ごとの膜
状物の間の空隙が熱可塑性樹脂フィルムが伸びるに従っ
てより開いてしまうためであり、一方熱収縮率が大きい
ところでは、熱可塑性樹脂フィルム上の金属膜と端面電
極との電気的接続のはずれによるものである。
この電気的接続のはずれは、まずフィルムの熱収縮によ
る機械的な力によって引き起こされ、それが金属化フィ
ルムコンデンサに固有の自己回復現象時に流れる突入電
流と放電部に生じるガス圧とにより決定的なものとなる
。このことは、同一端面より同一幅の金属膜5を両面に
形成した両面金属化フィルム6を用いた第2図に示すよ
うな構造のコンデンサにおいても同様な結果を得ること
ができる。
また、第7図には、第1図に示す構造のコンデンサ(曲
線A)と、第1図における誘電体薄膜層4のかわりに熱
可塑性樹脂の合わせフィルムを用いたコンデンサ(曲線
B)との120qo熱中放置試験後の10KHz、ta
n8の値を熱収縮率との関係で示した。
なお、誘電体薄膜層4としてはポリカーボネートを使用
した。この図より明らかなように、合わせ熱可塑性樹脂
フィルムを用いたコンデンサの場合、第4図に示すよう
な誘電体薄膜層を有する製作直後のコンデンサのtan
6特性と類以したものとなっているが、議電体薄膜層を
有するコンデンサの試験結果は、0.8%の熱収縮率を
起えるところより、tan6特性の悪化がみられる。
これは120qo中で誘電体薄膜層と金属化フィルムと
の付着した膜状物が熱影響を受けて縮むこと等により機
械的ストレスが加わり、金属膜と橋面電極との間に電気
的接続抵抗を生じたものであり、熱収縮率が大きければ
それだけ歪も大きくなり、接続抵抗が増すことを示すも
のである。このように第3図〜第7図に示す試験結果に
より、第1図、第2図の構造の積層型フィルムコンデン
サの金属化フィルムとして熱可塑性樹脂フィルムを用い
る場合にはその熱収縮率に特有の値があり、0.1〜0
.8%の範囲のものを用いれば最も良い性能を得ること
ができる。
なお、上述のような熱収縮率の小さなフィルムは、例え
ば、フィルム製造時の延伸倍率と熱固定とを適当にする
ことにより得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本発明に係る積層型フィルムコン
デンサのメタリコン前の積層状態を示す断面図、第3図
は第1図のコンデンサの製作直後の静電容量と熱可塑性
樹脂フィルムの熱収縮率との関係を示す特性図、第4図
は同コンデンサのねn6と熱収縮率との関係を示す特性
図、第5図は同コンデンサの充放電試験後のねn6と熱
収縮率との関係を示す特性図、第6図は同コンデンサの
定格電圧150%の高温寿命試験による静電容量の減少
率の結果を示す特性図、第7図は本発明による積層型フ
ィルムコンデンサと従釆の積層型フィルムコンデンサと
の120q0中での熱中放置試験後のtan6とフィル
ムの熱収縮率との関係を示す特性図である。 1・・・・・・熱可塑性樹脂フィルム、2,5・・・・
・・金属膜、3,6・・・・・・両面金属化フィルム、
4・・・・・・誘電体薄膜層。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 180℃の恒温槽中に30分間放置後の熱収縮率が
    フイルムの長さ方向で0.1〜0.8%の範囲の熱可塑
    性樹脂フイルムの両面に金属膜を形成して両面金属化フ
    イルムを構成し、この両面金属化フイルムの表面に誘電
    体層を設けた膜状物を積層したことを特徴とする積層型
    フイルムコンデンサ。
JP52117064A 1977-09-28 1977-09-28 積層型フイルムコンデンサ Expired JPS6030095B2 (ja)

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JPS5450863A JPS5450863A (en) 1979-04-21
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JPH0836695A (ja) * 1995-06-20 1996-02-06 Hitachi Ltd 駐車場の管理方法

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