JPS602993Y2 - 自動車用ミラ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として貨物自動車や乗合自動車などに使用し
て好適な自動車用ミラーに関するものである。

貨物自動車等比較的車体の外観形状が乗用自動車程重要
視されず、機能性に重点がおかれている車輌にあっては
、当然のことながら運転上可成の重要性を有しているに
もかかわらず、自動車用ミラー類は付属機器であるため
にその機能性が主体となり、併せて経済的なものが要求
され、従って全般に至極平凡なデザインとなり、かつま
たその取付けに際しても自動車用ミラーの背後中央部で
支持金具に取付けて安定性を計るよう構成されており、
当然支持アームを車体から大きく外側に張出して取付け
ねばならなくなり、車輌の法規制範囲でこれを満足させ
ようとするため車輌の外観形状が時には不釣合になって
デザインのよくないものとなる等、後視鏡単体の構成が
車輌全体に及ぼす影響は以外と見過され勝ちである。

本考案は斯る状況に鑑みて、機能性を高めると共に、自
動車用ミラーを付設した状態で車輌の外観美は勿論、自
動車用ミラー単体であっても外観美の優れた構成のもの
として合理的に支持体に取付けることができるようにし
た自動車用ミラーを提供するものである。

本考案は、自動車用ミラーの本体−側部には内面が多角
形の有底穴に形した取付はボスを突設し、このボスと本
体サポートとを連結する支持機構として、一端には該ボ
スの有底穴と合致する形状で所要長さの装着部を形威し
、かつ他端部の先端には球状凹曲面を備えてなる支持ブ
ロックと、斯かる支持ブロックの球状凹曲面に対向せし
めて内面が球状凹曲面の抱持受面をなす取付は把持片と
を配し、サポートにはその任意位置に被嵌装着できるよ
うに一部を切開して外周面が球状の一部をなす環状の合
成樹脂製保持片を付し、この保持片に前記支持ブロック
端の凹曲面と把持片の抱持受面とを当接して変位可能に
支持ブロック端部と取付は把持片とを締着し、かつ支持
ブロックの装着部を本体ボスに設けた有底穴に所要の角
度にて嵌合させ、両者をボルトにて締着せしめサポート
にミラーが装着できるようにした自動車用ミラーに関す
るものである。

次に本考案の一実施例を図面について詳述すれば第１図
に示すように自動車用ミラー１の本体６は合成樹脂製に
して外形全体が美感を醸し出す任意の形状になし、その
長手力同−側部には内面が正八角形で、その内面にテー
パを付した適宜深さの有底穴３を有する取付はボス２を
突設し、このボス２と本体サポート４０を連結する支持
機構９として、サポート４０に対し首振り自在に保持で
きる保持片２０を内設した取付は把持片３０を設けると
共に、該取付は把持片３０とボス２との間にはボス２の
有底穴３と合致する装着部１１を一端に備えた支持ブロ
ック１０を配し、これらを連結して装着するようにした
ものである。

而してボス２とサポート４０を連結する支持機構９は、
第２図乃至第４図に示す如くであり、支持ブロック１０
は一端にボス２の有底穴３と合致する形状で有底穴３深
さ寸法よりやや短い寸法の装着部１１を有し、装着部１
１の反対先端には球状凹曲面１４を形成し、かつ本体６
の鏡７面に平行する支持ブロック１０前後側面には先端
に向けて拡がる勾配で台形の凹欠部１３．１３’を前後
対称に形成し、該凹欠部１３，１３’のうち一方の凹欠
部１３′には支持ブロック１の基部１２側に向は鋭角な
切込み１５を刻設し、前記有底穴３の底部中央に穿設の
ボルト孔３′に本体側から貫通するボルト５を支持ブロ
ック１０の装着部１１先端中央に埋設のナツト４と螺合
して締着する。

次にサポート４０をなすパイプの外周には任意の位置で
被嵌できるよう一部を切開２１して、この切開部２１と
反対側の内面に２個所（１個所でもよい）適宜深さの切
込み２２を設けてサポート４０に被嵌する際容易に拡開
でき、かつ外周２０′を球面の一部に形成した合成樹脂
製環状の保持片２０を、サポート４０の適所に被嵌し、
該保持片２０の外周２０′球面に前記支持ブロック１０
先端の球状凹曲面１４を当接し、これに対向して反対側
からは前半部内面に球状曲面の抱持受面３３を形成して
保持片２０の外周２０′に被嵌合すると共に延長する両
端部３１．３２が前記支持ブロック１０の各凹欠部１３
，１３’に係合するＵ字形状にした合成樹脂製取付は把
持片３０を、その両端部３１．３２にて支持ブロック１
０の先端部を挾むようにして、この三者を一方の端部３
１ボルト孔３４から支持ブロック１０穿設のボルト孔１
６を貫通して取付は把持片３０他端部３２に埋設のナツ
ト３５と螺合するボルト８にて締着したものである。

なお支持ブロック１０の一方の凹欠部に刻設した切込み
１５には、これに対する取付は把持片３０の端部３２の
内側端部に切込み１５と等しい傾斜角度の突起３６を設
けておき、この両者を係合させてボルト８による締付け
にて取付は把持片３０による保持片２０との抱持挟圧力
の調節が行なわれるようにしたのである。

また第５図及び第６図に示すように支持ブロック１０の
装着部１１は八角形に形成しであるため４５°づつ任意
位置にミラーの取付角度設定を行なうことができ、自動
車用ミラーの使用範囲は後視鏡のみならずアンダーミラ
ー５０として使用できるものである。

なお、本体６のボス２後方に窪所を設けて支持ブロック
１０と本体６とを締着するボルト５を露出させておくこ
とによりボルト５の着脱が容易にでき本体角度の変位を
簡便に行なえるのである。

斯くの如く本考案によれば、本体の一側部に設けたボス
の有底穴の内面を八角形に形成し、これに合致する支持
ブロックの装着部を同形に形成しであるため本体ミラー
を４５°ずつ任意の位置に角度設定することができ、微
調節は本体部分を持って前後或いは上下、またはミラー
面俯仰いずれの状態に対しても保持片の球面に沿って自
在に変位調節でき、目的に応じて３６０°にわたり任意
位置に角度設定ができるものである。

更に構成に際して本体と支持ブロックとは一体的に形成
して本体の側方で支持体に対して取付ける構成であるか
ら、本体の外形について所望の形状や模様を付したもの
にすることが可能となり、従ってその形状を優美な、或
いは独創的なものにして、これに種々の模様を付加すれ
ば従来品にない美麗にして機能的な自動車用ミラーが得
られるようになったのである。

従って自動車用ミラーの本体部分の外形については上記
の実施例に示すような形状に限定されるものではなく合
成樹脂により成形し得る形状でかつ自動車用ミラーとし
て機能を有すれば任意形状のものに適用できるものであ
る。

そしてボスの有底穴と支持ブロックの装着部を同形の多
角形に形成しであるため用途に応じて角度変位すること
によりアンダーミラー或いはサイドミラーとして所要の
条件で使用できるものとなり実用的効果大なるものであ
る。

なお、本体の取付はボスを金属性にし、これを本体に固
定したものであっても同様の効果が得られ、またボスの
有底穴内面とこれに合致する支持ブロックの突出部は六
角形に限定されるものではなく必要に応じて任意の多角
形に形成したものでもよく、これらは本考案に包含され
ることは謂うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案自動車用ミラーの実施例を示すものであっ
て、第１図はサポートに取付けた全体正面図、第２図は
サポートに対する取付は要部の拡大縦断面図、第３図は
第２図の■−■視平断面図、第４図は第２図のＩＶ−Ｉ
Ｖ視断面図、第５図及び第６図は取付角度を変位させた
全体側面図である。 １・・・・・・自動車用ミラー、２・・・・・・ボス、
３・・・・・・有底穴、５，８・・・・・・ボルト、６
・・・・・・本体、１０・・・・・・支持ブロック、１
１・・・・・・装着部、１３，１３’・・・・・・凹欠
部、１４・・・・・・球状凹曲面、２０・・・・・・保
持片、２１・・・・・・切開部、３０・・・・・・取付
は把持片、３１．３２・・・・・・取付は端部、３３・
・・・・・把持受面、４０・・・・・・サポート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車用ミラーの本体−側部には内面が多角形の有底穴
   に形威した取付はボスを穿設し、このボスと本体サポー
   トとを連結する支持機構として、一端には該ボスの有底
   穴ど合致する形状で所要長さの装着部を形威し、かつ他
   端部の先端には球状凹曲面を備えてなる支持ブロックと
   、斯かる支持ブロックの球状凹曲面に対向せしめて内面
   が球状凹曲面の抱持受面をなす取付は把持片とを配し、
   サポートにはその任意位置に被嵌装着できるように一部
   を切開して外周面が球状の一部をなす環状の合成樹脂製
   保持片を付し、この保持片に前記支持ブロック端の凹曲
   面と把持片の抱持受面とを当接して変位可能に支持ブロ
   ック端部と取付は把持片とを締着し、かつ支持ブロック
   の装着部をボスの有底穴に嵌合せしめて両者をボルトに
   より締着せしめサポートにミラーが所要角度で装着でき
   るよう構成したことを特徴とする自動車用ミラー。