JPS6029050Y2 - 磁気テ−プのベ−スフイルム剥離装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、貯金通帳等の帳票類となる用紙に貼った磁気
テープから、補強用のベースフィルムを除去する剥離位
置に関する。

近年、貯金通帳等には事務処理の合理化、及び省力化を
図るために磁気テープを貼ることが推進されている。

このように、磁気テープを貯金通帳等の用紙に貼るには
、テープリールから一連の磁気テープを繰出し、これを
所定寸法形状に切断して、順次、用紙に貼着するように
している。

しかし、実際の磁気テープは腰が弱く撓み易いので、テ
ープリールからの繰出しの際および切断の際等の補強と
なるよう、それにベースフィルムを積層しであるけれど
も、用紙に貼着した後の磁気テープにベースフィルムは
無用となるので、従来の自動粘着装置においてはテープ
の腰が弱くなることを黙認し、磁気テープの切断加工を
行なる前にベースフィルムを剥してしまうようにしてい
る。

従って、磁気テープの形状が不良となるおそれがある。

また、ベースフィルムを積層したままで切断加工し、用
紙に貼着する際、ラベル貼着と同様にベースフィルムを
手で剥す方法もあるが、能率が悪い欠点がある。

本考案は、ベースフィルムを自動的に剥離できるように
し、ベースフィルムを積層したままで磁気テープを切断
加工から用紙への貼着加工までを自動的に行なうことを
可能にする自動剥離位置を提供することを目的とする。

以下、図面に示す実施例により本考案を詳細に説明する
。

本実施例では、本考案による剥離位置を、ベースフィル
ムを積層したままで磁気テープを用紙に貼るの帳票類へ
の磁気テープ自動貼着装置に用いた場合を説明する。

第１図において、上記磁気テープ自動貼着装置は、テー
プリール１からベースフィルムを有し且つ感熱接着済を
施した磁気テープＴを間欠的に引き出すローラ２と、こ
れから供給されたテープ先端部を一側面の型受板３上に
吸引載置する搬送ドラム４と、これの型受板３上に位置
するテープ先端部を上方から所定寸法形状に切断する打
抜き型５とを具備している。

さらに、搬送ドラム４の下方において、これの近傍を通
して帳票類となる用紙Ｐを送る図示しない搬送機構と、
前記搬送ドラム４が矢印のように回転することにより、
用紙Ｐと接近する位置に来た抜き打ち後の短片テープｔ
を同用紙に部分的に貼着する仮貼機構６と、これから送
られた用紙上の短片テープを同用紙に完全に貼着する熱
プレス機構７とを備えている。

この熱プレス機構７の後に、本考案による剥離装置８が
設けられる。

なお、本装置８の前には必要に応じて、冷却用クーリン
グロール９が設けられる。

上記剥離装置８は、第２．第３図に示すように、カッタ
ーナイフのような鋭利な先端を持つ刃２４を交換可能に
保持するアーム２５と、ネジＮの位置を調節することに
よりアーム２５の傾斜角を変化させることができる同ア
ームの支持台２６と、刃２４にかかる荷重を調節するた
めのアーム２５上で所望位置に摺動される錘２７とから
なっている。

前記刃２４の近傍には位置センサ２８が設けられ、これ
は刃２４が短片テープｔからベースフィルムの剥離を開
始した後、同テープの磁気面を検知し、電磁石２９に電
圧を印加し、アーム２５を吸引させる。

このとき、既に剥離されたベースフィルの先端部がアー
ム２５と電磁石２９との間に挾まれ、そのまま保持され
る。

その結果、刃２４が短片テープから離れた状態で、用紙
Ｐの移動と共にベースフィルムの剥離が行なわれ、完全
に剥されるとブロアノズル３０により吸引除去される。

これをセンサ３が確認すると共に、位置センサ３２が次
の短片テープの磁気を検知すると、電磁石２９への電圧
を遮断し、アーム２５及び刃２４を元の位置に復帰させ
る。

上記実施例から明らかなように、第１図において、搬送
ドラム４の最上部の型受板３上には、繰出しローラ２か
ら磁気テープＴの所定長が送られて来る。

次いで、打抜型５により打抜いて短片テープｔが形成さ
れ、これは搬送ドラム４の最下端位置まで来たときに、
仮貼機構６の昇降基台Ｂと加熱押圧棒Ｒが用紙Ｐを押し
上げることにより、用紙Ｐ上に仮貼着される。

短片テープｔは熱プレス機構７で完全に接着され、その
後、例えばクーリング冶−ル９を通して本考案の剥離装
置８に導かれる。

本装置８においては前記したように、刃２４により短片
テープｔからベースフィルムが自動的に除去される。

なお、刃２４の刃先角度（用紙Ｐへの接触角）は２５°
前後、刃先荷重は２０〜５０ｇが良好であるケースが確
認されている。

このように、本考案によれば磁気テープからベースフィ
ルムが自動的に剥離除去されるので、人手に頼る場合に
比べて能率が格段に向上する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例に係る剥離装置を、帳票類
への磁気テープ自動貼着装置に用いた場合の概略を示す
正面説明図、第２図は第１図の本考案剥離装置の詳細図
、第３図は第２図の平面図である。 Ｔ・・・・・・磁気テープ、ｔ・・・・・・短片テープ
、Ｐ・・・・・・用紙、訃・・・・・剥離装置、２４・
・・・・・刃、２５・・・・・・アーム、２６・・・・
・・支持台、２７・・・・・・錘、２８・・・・・・位
置センサ（第１センサ）、２９・・・・・・電磁石、３
０・・・・・・プロアノズル、３１・・・・・・（第２
）センサ、３２・・・・・・位置センサ（第３センサ）
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の用紙に貼られた磁気テープの先端からベースフィ
   ルムを剥すための刃を設けたアームと、同アームの刃の
   切込み角を調節するため、アームの傾斜角を調節し得る
   このアームの支持台と、磁気テープを貼った用紙をアー
   ム上の刃側に搬送する機構と、ベースフィルムの剥離を
   開始された磁気テープの磁気面を検知する第１センサと
   、第１センサの検知により電圧を印加され、前記アーム
   を吸引してこれとの間に剥離開始時のベースフィルムの
   端部を挾持する電磁石と、挾持されたベースフィルムが
   用紙の搬送により完全に剥離されたとき、これを吸引除
   去するプロアノズルと、ベースフィルムの吸引除去の確
   認を行なう第２センサと、次の磁気テープを貼った用紙
   の到来を検知して電磁石への通電を遮断し、アーム及び
   刃を元の剥離位置に復帰させる第３センサとを具備する
   磁気テープのベースフィルム剥離位置。