JPS6028661B2 - 積層構造物 - Google Patents

積層構造物

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JPS6028661B2
JPS6028661B2 JP3620277A JP3620277A JPS6028661B2 JP S6028661 B2 JPS6028661 B2 JP S6028661B2 JP 3620277 A JP3620277 A JP 3620277A JP 3620277 A JP3620277 A JP 3620277A JP S6028661 B2 JPS6028661 B2 JP S6028661B2
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JP
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nylon
vinyl alcohol
olefin
resin
alcohol copolymer
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JP3620277A
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宗機 山田
貞夫 平田
弘三郎 坂野
仁一 矢崎
吉次 丸橋
冨美夫 加納
昭 岸本
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、積層構造物に関し、より詳細にはナイロンと
オレフインービニルアルコール共重合体とのブレンド物
層及び耐湿性樹脂層とを有し且つこれら両層が熱可塑性
樹脂層を介して積層されている積層構造物に関する。
オレフィンービニルアルコール共重合体とナイロンとの
ブレンド物は、特願昭50−149564号及び特願昭
51−57192号明細書に記載されているように、二
軸延伸ブロー・固相圧成形等の塑性二次加工性に非常に
優れ、且つ透明性、ガスバリャー性の組み合わせに非常
に優れているという特徴を有している。
しかし、オレフインービニルアルコール共重合体及びナ
イロンは高湿度雰囲気下で、ガスバリヤー性が著しく低
下するため、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐湿性
樹脂でサンドイッチされた多層構造で使用されることが
実用上必要である。しかしながら、オレフインービニル
アルコール共重合体とナイロンとのブレンド物と、耐湿
性樹脂とを同時押出して、両者の間に十分な接着を行う
ことは一般に困難である。
即ち、オレフインービニルアルコール共重合体に対して
同時押出援着可能な公知の熱可塑性樹脂はその接着強度
が概して低いばかりでなく、このものをオレフィンービ
ニルアルコール共重合体/ナイロンのブレンド物に適用
すると、ブレンド物中のナイロンの含有量の増加に伴っ
て接着強度の著しい低下が認められる。同様に、ナイロ
ンに対して同時押出援着可能な公知の熱可塑性樹脂も、
オレフインービニルアルコール共重合体/ナイロンのブ
レンド物に適用すると、ブレンド物中のオレフィンービ
ニルアルコール共重合体の含有量の増加に伴なつて接着
強度の著しい低下を示す。かくして、本発明者等の知る
限り、オレフィンービニルアルコール共重合体/ナイロ
ンのブレンド物に対して強固に同時押出接着可能な熱可
塑性樹脂や樹脂組成物は未だ知られるに至っていない。
本発明者等はオレフィンーピニルアルコールノナイロン
のブレンド物に対して同時押出接着可能な樹脂について
鋭意研究を重ねた結果:エチレン性不飽和カルボン酸及
びその誘導体から成る群より選ばれた少くとも一種のモ
ノマーを0.01乃至5重量%含む変性ポリオレフィン
樹脂■(以下単にナイロン接着性樹旨と呼ぶことがある
)と、エチレン系不飽和カルボン酸及びそのェステル群
より選ばれた少くとも一種のモノマーを0.01乃至5
重量%含み且つエチレン系不飽和カルボン酸無水物を0
.01乃至5重量%含む変性ポリオレフィン樹脂{B}
(以下単にオレフインービニルアルコール共重合体接着
性樹脂と呼ぶことがある)とを、A:B=5:95乃至
95:5 の重量比で混合して成る熱可塑性樹脂のブレンド物を、
オレフィンービニルアルコール共重合体/ナイロンのブ
レンド物とポリエチレン、ポリプロピレン等の耐湿性熱
可塑性樹脂との間に接着剤層として介在させる場合には
、該接着剤層はオレフィンービニルアルコール共重合体
/ナイロンのブレンド物層に対して予想外に優れた同時
押出接着強度を有し、同時押出による積層が可能となる
ことを見出した。
即ち本発明の目的は、オレフインービニルアルコール共
重合体/ナイロンのブレンド物層とポリエチレン、ポリ
プロピレン等の耐緑性樹脂層とを有する多層積層構造物
を提供するにある。
本発明の他の目的は透明性やガスバリヤー性に陳れてい
るとともに、特に高温度雰囲気下においてもガスバリャ
ー性の低下しない積層構造物を提供することにある。
本発明は、ナイロンに対して同時押出接着性を示す熱可
塑性樹脂凶とオレフィンービニルアルコール共重合体に
対して同時押出接着性を示す熱可塑性樹脂曲とを組合わ
せた樹脂組成物は、夫々単独の樹脂を使用する場合に比
して、オレフィン−ビニルアルコール共重合体/ナイロ
ンのブレンド物に対して予想外に懐れた接着強度を示す
という新規知見に基づいている。
か)る事実は添付図面第1図を参照することにより容易
に理解されよつ。即ち、オレフインービニルアルコール
共重合体に対して接着性を示す熱可塑性樹脂【肌まエチ
レンービニルアルコール共重合体に対しては500夕/
2肌中程度の同時押出接着強度を示すとしても、エチレ
ンービニルアルコール共重合体/ナイロンブレンド物(
50/50)に対しては200夕/2肌中以下の接着強
度を示すにすぎない。
また、ナイロンに対して接着性を示す熱可塑性樹脂風ま
たはナイロンに対しては約13009/2肌中の接着強
度を示すとしても、エチレンービニルアルコール共重合
体/ナイロンのブレンド物(50/50)に対してはや
はり200夕/2肌中以下の接着強度を示すにすぎない
のである。更に前記熱可塑性樹脂Wと前記熱可塑性樹脂
{8}とを50/50で配合したブレンド物はエチレン
ービニルアルコール共重合体に対しては200夕/2肌
中程度の接着強度を、またナイロンに対しては500タ
ノ2肌中以下の接着強度を示すにすぎないのである。
上述した結果は、オレフィンービニルアルコール共重合
体或いはナイロンと、これに対して接着性を示す熱可塑
性樹脂とを同時熔融押出しする場合、相互に同時押出に
より接着すべき何れの樹脂層中に、他の熱可塑性樹脂が
混入される場合にも接着強度の著しい低下がもたらされ
ることを示唆している。
しるに、エチレン−ビニルアルコール共重合体/ナイロ
ンのブレンド物(50/50)に対して、ナイロン接着
性熱可塑性樹脂凶/エチレンービニルアルコール共重合
体接着熱可塑性樹脂曲のブレンド物(50/50)を同
時熔融押出する場合には、1100夕/2肌中にも達す
る異状に高い同時押出接着強度が例外的に得られるので
あって、これは上述した予測乃至は示唆からは真に意外
のことである。
本明細書において、同時押出接着強度とは、‘i}オレ
フィンービニルアルコール共重合体、ナイロン或いはこ
れらのブレンド物及び、‘ii}接着性熱可塑性樹脂■
或いは【Bー或いはこれらの熱可塑性樹脂組成物を独立
に熔融し、次いで形成される熔融樹脂流mと熔融樹脂流
{ii}との複数の樹脂流を、ダィヘッド或いはアグプ
タ−で合流させるか或いは各樹脂流に対応するダィ・オ
リフィスを並置関係(平行或いは同心円状を含む)に設
けたダィヘツドを使用し、各樹脂流が押出された位置で
、或し・は押出された樹脂が溶融している位置で、積層
が行われるようにして同時押出しされた積層押出物のJ
ISK6854の測定法に準ずる引張りT型剥離法によ
る層間剥離強度(low岬/min、剥離速度)を意味
する。
本発明の積層構造物は、オレフインーピニルアルコール
共重合体{C}とナイロン■とを、C:D=90:10
乃至10:90特に80:20乃至20:80 の重量比で含有するブレンド物層と耐湿性樹脂層との間
に、前述した変性ポリオレフィン樹脂凶及び脚から成る
熱可塑性樹脂層を介在させて同時押出により積層するこ
とにより形成される。
また本発明の積層構造物は、オレフィンービニルアルコ
ール共重合体(q/ナイロン■のブレンド物層を中間層
とし、ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン共重
合体等のオレフィン樹脂内外層とし、前記熱可塑性接着
樹脂層をこれらの中間層と内外層との間に設け、5層或
いはそれよりも多層の積層構造物とすることもできる。
ブレンド物を構成するオレフィンービニルアルコール共
重合体{C}は、ビニルアルコール含有量が50乃至7
5モル%、換言するとオレフィン含有量が25乃至50
モル%の範囲にあることが一般に望ましい。即ち、共重
合体中のビニルアルコール含有量が50モル%よりも小
さい場合には、上記範囲内の共重合体に比して酸素等の
気体に対する透過度が大きいので好ましくなく、また共
重合体中のビニルァルコール含有量が75モル%を越え
ると、共重合体の親水性が大きくなって水蒸気透過性が
大となると共に、酸素透過度に対する湿度の影響が大と
なる頭向があり、更にその熔融成形館が低下するので同
様に望ましくない。このオレフィンービニルアルコール
共重合体は、例えば米国特許第3183203号及び第
3419654号明細書に記載されている通り、エチレ
ンの如きオレフィンとギ酸ピニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ピニルなど低級脂肪酸のビニルェステルとの共重
合体、特にエチレン−酢酸ビニル共重合体をケン化する
ことにより得られる。
このオレフィンービニルェステル共重合体のケン化度は
、最終成形構造物の耐酸素透過性に重要な影響があり、
オレフィンービニルアルコール共重合体は、オレフイン
ービニルヱステル共重合体中のビニルェステルの96%
以上、一層好適には99%以上をケン化することにより
得られた共重合体であること、即ち、共重合体中のビニ
ル基当りの残存ビニルェステルの量が4モル%以下、一
層好適には1モル%以下であることが耐気体透過性の点
で望ましい。この共重合体中のオレフインはエチレンか
ら成ることが好ましいが、その耐酸素透過性や耐炭酸ガ
ス透過性などの耐気体透過性に悪影響を及ぼさない範囲
内で、例えば3モル%までの範囲内で、プロピレン、ブ
テンー1、イソブチレン、ヘキセン−1などの英重合可
能な炭素数3乃至6のオレフィンをエチレンの他に共重
合成分として含有してもよい〇 .このオレフィンービ
ニル共重合体の分子量は特に制限はなく、一般にフィル
ムを形成し得るに足る分子量を有していればよい。
オレフインービニルアルコール共重合体の固有粘度〔り
〕は、例えばフェノール85重量%と水15%との混合
溶媒中で30qoの温度で測定されるが、上述した測定
法で求めた固有粘度〔り〕が0.07乃至0.17そ/
夕の範囲にあるエチレンービニルアルコール共重合体を
用いることが望ましい。ブレンド物の他方の成分である
ナイロン■としては、種々のホモポリアミド、コポリア
ミド或いはこれらのブレンド物を挙げることができる。
このようなポリアミドとしては、例えば下記のアミド反
復単位、即ち一CO−R一NH−
・・…・【11又は−CO−R1一CONH−R2一N
H− ・・・・・・■式中、R、RI及びR2の各
々は直鎖ァルキレン基を表わす、のアミド反復単位を有
するホモポリアミド、コポリアミド或いはこれらのブレ
ンド物を挙げることができる。
酸素、炭酸ガス等に対するガスバリャー性の見地からは
、ポリアミド中の炭素原子100個当りのアミド基の数
が3乃至3の固、特に4乃至29固の範囲にあるホモポ
リアミド、コポリアミド或いはこれらのブレンド物を用
いることが好ましい。適当なホモポリアミドの例は、ポ
リカプラミド(ナイロン6) ポリmwーアミノヘプタン(ナイロン7)ポリーのーア
ミノノナン(ナイロン9) ポリウンデカンアミド(ナイロン11) ポリラウリンラクタム(ナイロン12) ポリエチレンジアミンアジパミド(ナイロン2・6)ポ
リテトラメチレンアジパミド(ナイロン4・6)ポリへ
キサメチレンアジパミド(ナイロン6・6)ポリへキサ
メチレンセバカミド(ナイロン6・1〇)ポリへキサメ
チレンドデカミド(ナイロン6・12)ポリオクタメチ
レンアジパミド(ナイロン8・6)ポリデカメチレンア
ジパミド(ナイロン10・6)ポリドデカメチレンセバ
カミド(ナイロン10・8)等である。
適当なコポリアミドの例としては、カプロラクタムノラ
ウリンラクタム共重合体、カプロラクタム/へキサメチ
レンジアンモニウムアジベート共重合体、ラウリンラク
タム/へキサメチレンジアンモニウムアジべ−ト共重合
体、ヘキサメチレンジアンモニウムアジべ−トノヘキサ
メチレンジアンモニウムセバケート共重合体、エチレン
ジアンモニウムアジベート/へキサメチレンジアンモニ
ウムアジベート共重合体、カプロラクタム/へキサメチ
レンジアンモニウムアジベート/へキサメチレンジアン
モニウムセバケート共重合体等を挙げることができる。
これらのホモポリアミド及びコポリアミドは、所謂ブレ
ンド物の形でも使用でき、例えばポリカプロラクタムと
ポリへキサメチレンアジパミドとのブレンド、ポリカプ
ロラクタムとカプロラクタム/へキサメチレンジアンモ
ニウムアジベート共重合体とのブレンド物等が何れも使
用し得る。また、上述した脂肪族ポリアミド‘こ比して
成形性において若干劣るが、例えば特公昭50−115
6号公報、特公昭50−5751号公報、特公昭50−
5753号公報、特公昭50一10196号公報、特開
昭50一29697号公報などに記載されているような
、メタキシレンジアミンと、もしくはメタキシレンジア
ミンおよび全量の30%以下のバラキシリレンジアミン
を含む混合キシレンジアミンと、炭素数が6なし10個
のQ・の−脂肪族ジカルボン酸とから生成した構成単位
を分子鎖中に少なくとも70モル%含有した芳香族ポリ
アミドもエチレン−ビニルアルコール共重合体とのブレ
ンド物として使用することができる。これらのポリアミ
ドの分子量も、一般にフィルム成形能を有する範囲内に
あれば、特に制限なく使用し得るが、98%硫酸100
ccに1グラムの重合体を溶解して、20qoで測定し
たときの相対粘度(りrel)が1.8乃至3.5の範
囲にあることが一般には望ましい。
この相対粘度が1.8よりもづ・さし・ポリアミド類は
、他の樹脂と組合わせて二軸延伸ブロー成形したときに
、機械的強度に優れた成形品を与えることが屡々困難で
あり、またこの相対粘度が上記範囲よりも高いポリアミ
ドは一般に熔融成形能が劣るようである。本発明におい
て接着剤層として使用する一方の成分であるナイロン接
着性樹脂のは、ナイロンに対して100多/2肌中以上
の同時押出接着強度を有しており、且つオレフインービ
ニルアルコール共重合体に対して20夕/2伽中よりも
低い同時押出接着強度を有しているという特性を有して
いる。
また他方の成分であるオレフィンービニルアルコール共
重合体接着性樹脂{即ま、オレフィンービニルアルコー
ル共重合体に対して100夕/2伽中以上の同時押出援
着強度を有し且つナイロンに対して、20夕/2cの中
よりも低い同時押出接着強度を有しているという特性を
有している。これらの熱可塑性樹脂■及び{B}の各々
は、分子構造上、一般に主鏡又は側鎖にカルボニル基基
、即ちカルボン酸、カルボン酸塩、カルボン酸無水物、
カルボン酸ェステル、カルボン酸アミド、カルボン酸ィ
ミド、ウレタン、炭酸ェステル、ウリア等の官能基に基
づく基を有する熱可塑性樹脂である。
これらの熱可塑性樹脂は、上記 基を1乃至1400 肌・eq(ミリィクィバレント)/100夕重合体の濃
度で含有していること、が望ましい。
ナイロン接着性樹脂凶の適当な例は、‘1}主鎖又は側
鎖にアミド基を有する熱可塑性重合体、或いは‘2)主
鎖又は側鎖にエチレン系不飽和カルポン酸およびその誘
導体から成る群より選択された少なくとも1種の単量体
の単位を有する熱可塑性重合体であり、これらの内同時
押出援着強度が前述した範囲にあるものを用いる。
好適なナイロン接着性樹脂■は、エチレン系不飽和カル
ボン酸或いはその誘導体(例えば酸無水物、アミド等)
を0.01乃至5重量%及びこれ以外の単量体、特にオ
レフインを残余の量で含有する重合体、例えばランダム
共重合体、ブロック共重合体或いはグラフト共重合体で
ある。特に好適なナイロン接着性樹脂凶は、特公昭51
一43055号公報に記載されているように、エチレン
系不飽和カルボン酸或いはその誘導体を0.01乃至5
重量%をグラフトミせた変性ポリオレフイレン樹脂であ
る。オレフィンービニルアルコール共重合体接着性樹脂
【B}の適当な例は、‘11主鎖又は側鎖に前述した官
能基に基づく基と水酸基とを有する熱 可塑性重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体部
分ケン化物、‘2)不飽和カルボン酸およびその誘導体
から成る群より選択された少なくとも1種のモノマ−単
位【a}とビニルアルコール単位とを含有する熱可塑性
樹脂、特に前記モノマー単位‘a’を0.01乃至5重
量%、ビニルアルコール単位を0.5乃至30モル%含
有する変性オレフィン系樹脂、及び{3’不飽和カルボ
ン酸或いはそのェステルから成る群より選択された少な
くとも1種のモノマー単位tb’とエチレン系不飽和カ
ルボン酸無水物の単位とを含有する熱可塑性重合体、特
に前記モノマー単位【b’を0.01乃至5重量%、前
記エチレン系不飽和カルボン酸無水物単位を0.01乃
至5重量%含有する変性オレフィン系樹脂である。
更に、オレフインービニルアルコール共重合体接着性樹
脂の適当な例は、侍開昭50一7748号公報、特開昭
49−39678号公報にも記載されている。上述した
エチレン系不飽和カルポン酸の適当な例は、アクリル酸
、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸等であり、酸無水物としては無水マレィン酸
、無水ィタコン酸等が、ェステルとしては、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、マレイン酸エチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル等が、アミドとしてはアクリ
ル酸アミド、メタクリル酸アミド等が、ィミドとしては
マレィミド等が挙げられる。本発明においては、ナイロ
ンに対して100夕/2肌中以上の同時押出接着強度を
有し且つオレフインービニルアルコール共重合体に対し
て20夕/2狐中以下の同時押出接着強度を有する熱可
塑性樹脂■と、オレフィンービニルアルコール共重合体
に対して100夕/2伽中以上の同時押出接着強度を有
し且つナイロンに対して20夕/2伽中以下の同時押出
接着強度を有する熱可塑性樹脂曲とをブレンドすること
が極めて重要であり、ナイロン及びオレフィンービニル
アルコール共重合体の何れに対しても可成りの同時押出
接着強度を示す熱可塑性樹脂‘E}‘ま、後述する実施
例3の第3表に示す通り、単独で使用した場合にも、或
いはナイロン接着性樹脂風又はオレフィンービニルアル
コール共重合体接着性樹脂‘B}と組合わせて使用した
場合にも、ブレンド物層に対して、本発明で意図するよ
うな異状に高い同時押出接着強度が得られない。
本発明において、上述した熱可塑性樹脂■及び【Bーの
組成物が、ナイロン【Cー/オレフィンービニルアルコ
ール共重合体■のブレンド物に対して異状に高い同時押
出接着強度を示すことの正確な理由は、禾だ明らかでは
ない。
しかしながら、上述した種々の事実からみて、ナイロン
‘C’/オレフィンービニルアルコール共重合体皿のブ
レンド物や、熱可塑性樹脂凶/脚の組成物は、一般に同
時押出接着強度の著しい低下をもたらすが、これらを縫
合せた場合にのみ、接着に寄与する構造単位間に例外的
に何らかの相互作用が生じ、それにより同時押出接着強
度の優れた改善が行われるものと推定される。ナイロン
接着性熱可塑性樹脂■とオレフインービニルァルコール
共重合体接着性樹脂脚との混合比率は、被着体であるオ
レフィンービニルアルコール共重合体【CIとナイロン
血の混合比率に応じて決めるのがよい。
被着体中のオレフインービニルアルコ−ル共重合体に’
とナイロン血の重量含有分率をそれぞれXc、XDとし
、熱可塑性樹脂接着剤ブレンド物中のオレフィンービニ
ルアルコール共重合体接着性樹脂‘Bーとナイロン接着
性樹脂■の重量含有分率をY8、Y^とすれば、これら
を0<Y^≦八忘、0<YB≦ゾXc、好ましくはX色
≦Y^ミノXo、XきミYBSノXc、更に好ましくは
Y^≠×。、YB主Xcで表わされる量で用いるのがよ
い。更に、ナイロン用熱可塑性接着剤凶とオレフィンー
ビニルアルコール用熱可塑性接着剤曲との混合重量比は
、A:B=5:95乃至95:5 の範囲内にあることが望ましく、この範囲外では本発明
の効果はあるにしても実用上非常に小さい。
ナイロン接着性樹脂凶及びオレフインーピニルアルコー
ル共重合体接着性樹脂‘B似、接着に寄与する前述の基
或いはモノマーを、ベースの樹脂に例えばグラフト化、
ブロック重合等の共重合、末端付加等の化学的手段で結
合せしめた状態で使用するだけでなく、接着に寄与する
前述の基或いはモノマーを、ベースの樹脂中に有機過酸
化物、ジアゾ化合物等のラジカル発生剤と共にブレンド
した状態でも使用できる。
というのは、この後者の場合にも、押出機中或いは更に
ダィ中で前者と同様な重合体が形成されるからである。
また、本発明のナイロン接着性樹脂凶とオレフィンービ
ニルアルコール共重合体接着性樹脂【Bーとのブレンド
物は、ドライブレンドの形でもよく、あらかじめ熱ロー
ルミル、バンバリーミキサーおよびべレタィザー(溶融
押出機)のごとき混合機を使用して、熔融状態で混合す
ることもできる。実施例 1エチレン含有量が25モル
%、酢酸ビニル含有量が0.5モル%、ビニルアルコー
ル含有量が74.5モル%のエチレンービニルアルコー
ル共重合体(EVI)、エチレン含有量が37モル%、
酢酸ビニル含有量が0.5モル%、ビニルアルコール含
有量が62.5モル%のエチレンービニルアルコール共
重合体(EV2)、相対粘度が3.3 カプロラクタム
濃度が91モル%のカプロラクタム/へキサメチレンジ
アンモニウムアジベート共重合体(N)及び第1表に示
すこれらのブレンド物を中間層とし、メルトインデツク
スが10.0夕/1仇nin(230℃、2160夕)
、密度が0.91夕/地(20oo)の粉末ポリプロピ
レンに0.2頚重量%のペンゾイルパーオキサィド、0
.紅重量%の無水マレィン酸を添加しミキサーにて十分
に混合後、直径65肌、L/D(有効長さ/直径)=2
5のスクリューを内蔵したべレタィザーで押出し、粉砕
後、未反応の無水マレィン酸を押出除去した無水マレィ
ン酸グラフト率0.39重量%のポリプロピレン(CM
PN)、150午○、聡断速度が10伍ec‐1下での
みかけの粘度が2.8×1ぴpoiseのエチレン含有
率が59.1モル%、酢酸ビニル含有率が35.2モル
%、ピニルアルコール含有率が5.7モル%のエチレン
−酢酸ビニル不完全ケン化物(CMPEI)。
上記エチレン−酢酸ビニル不完全ケン化物に対して無水
マレィン酸を0.09モル%グラフトを行った変性エチ
レン−酢酸ピニル不完全ケン化物(CMPE2)及び第
1表に示すこれらのブレンド物を内外層とした2種3層
フィルムを、直径が65柵、有効長さが143仇伽のフ
ルフラィト型スクリューを内蔵し、かつ2流路の分岐し
たメルトチャンネルを備えた内外層押出機、及び直径が
5仇舷、有効長さが110仇豚のフルフラィトを備えた
中間層用押出機の組合わせと多層三重Tダィを用いて、
フィルム全厚みおよそ300r、中間層厚み/内釧層厚
み=1/2に出来るだけ近づけるよう中間層押出機、内
外層押出機のスクリュー回転数を調節して、第1表に示
すような中間層、内外層の組合わせで製膜を行った。
これらのフィルムを20q○、40%相対湿度下で一昼
夜放置後、同一の雰囲気条件下で剥離速度100柳/m
in、Tビール型で同時押出接着強度(夕/2肌中)を
求めた。
尚、結果は内外層の1方との層と中間層の他方の層と中
間層の剥離強度をフィルムの押出方向に各5点測定しそ
れらの平均値で第1表に示される。第1表の結果より明
らかなように、エチレン−ビニルアルコール共重合体と
ナイロンの混合物に対して、本特許で意味するエチレン
ービニルアルコール用熱可塑性樹脂接着剤(CM円E1
、CMPE2)及びナイロン用熱可塑性樹脂接着剤(C
MPN)をそれぞれ単独に同時押出した場合、良好な同
時押出接着強度が得られないが、本特許に述べられるよ
うに、エチレンーピニルアルコ−ル用熱可塑性樹脂接着
剤とナイロン用熱可塑性樹脂接着剤の混合物を使用すれ
ば、前述の同時押出接着強度は驚くべき改良されること
が分る。
第 1 表実施例 2 実施例1と同一のエチレンービニルアルコール共重合体
(EVI)とカプロラクタム/へキサメチレンジアンモ
ニウムアジべ−ト共重合体(N)との第2表に示される
重量混合比の混合物を中間層とし、実施例1と同一の、
ナイロン用熱可塑性樹脂接着剤である変性ポリプロピレ
ン(CMPN)とエチレンービニルアルコール用熱可塑
性樹脂接着剤である変性エチレン−酢酸ビニル不完全ケ
ン化物(CMPE2)との第2表で示される重量混合比
の混合物を内外層とする2種3層フィルムを、実施例1
と同一の成形機を使用して製脂した。
各フィルムの同時押出接着強度を実施例1と同一の方法
で求めその結果を第2表に示す。
第2表よりナイロン用熱可塑性樹脂接着剤凶とオレフイ
ンービニルアルコール共重合体用熱可塑性樹脂接着剤脚
とを、A:B=5:95乃至95:5 の範囲の重量比で混合することと、前述の如く彼着体で
あるオレフィンービニルアルコール共重合体とナイロン
樹脂との重量混合比に応じて実用上使用せねばならぬこ
とが分る。
第2表 実施例 3 実施例1で記載したエチレンービニルアルコール共重合
体(EVI)、カプロラクタム/へキサメチレンジアン
モニウムアジべ−ト共重合体(N)と第3表に示すよう
に、これらの重量比50/50のブレンド物を中間層と
し、実施例1に記載した無水マレィン酸変性ポリプロピ
レン(CMPN)、実施例1と実質的に同一の方法で製
造した無水ィタコン酸グラフト率1.8重量%の変性ポ
リプロピレン(CMm)、アクリル酸グラフト率が0.
8a重量%、無水マレィン酸グラフト率が0.20重量
%の変性ポリプロピレン(CMPE3)及び第3表に示
すこれらのブレンド物を内外層とした2種3層フィルム
を実施例1と同一形状で同一成形機を使用して製膜した
各フィルムの同時押出接着強度を実施例1と同一の方法
で求めその結果を第3表に示す。
第3表より、本発明の条件を満たさぬCMPを他の熱可
塑性樹脂接着剤とブレンドした場合、本発明の効果をも
たらさぬことがわかり、一方CMPN/CMPE3ブレ
ンド系熱可塑性接着剤は非常に優れた同時押出接着強度
を有することがわかる。
第 3 表 実施例 4 実施例3で使用したエチレンービニルアルコール共重合
体(EVI)、カプロラクタム/へキサメチレンジアン
モニウムアジベート共重合体(N)とこれらの重量比5
0/50のブレンド物を中間層とし、エチレンービニル
アルコール共重合体用変性ポリプロピレン(CMPEV
1、三菱油化■製商品名MODIC・P−31B)、エ
チレンービニルアルコール共重合体用変性ポリプロピレ
ン(CM円EV2、三井石油化学■製商品名ADMER
・QB530)、ナイロン用変性ポリプロピレン(CM
PNY、三井石油化学■製商表名ADM旧R・QBOI
O)と第4表に示すこれらの変性ポリプロピレンの混合
物を内外層とした2種3層フィルムを実施例1と同様に
して製膜した。
各フィルムの同時押出接着強度を実施例1と同様に求め
、その結果を第4表に示す。
第4表よりエチレンービニルァルコール用変性ポリプロ
ピレンとナイロン用変性ポリプロピレンの混合物は、エ
チレンービニルアルコール共重合体とナイロンの混合物
に対し非常に優れた同時押出接着強度を有することが分
る。
第 4 表
【図面の簡単な説明】
添付図面は、実施例1で用いた種々の組合せの樹脂層の
同時押出接着強度と樹脂組成比との関係を示す線図であ
る。 オー図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ナイロンとオレフイン−ビニルアルコール共重合体
    とのブレンド物層及び耐湿性樹脂層とを有し且つこれら
    両層が熱可塑性接着樹脂層を介して積層されている積層
    構造物において、前記熱可塑性接着樹脂層は、エチレン
    系不飽和カルボン酸及びその誘導体からなる群より選ば
    れた少なくとも一種のモノマーを0.01乃至5重量%
    含む変性ポリオレフイン樹脂(A)と、エチレン系不飽
    和カルボン酸及びそのエステル群より選ばれた少くとも
    一種のモノマーを0.01乃至5重量%含み且つエチレ
    ン系不飽和カルボン酸無水物を0.01乃至5重量%含
    む変性ポリオレフイン樹脂(B)とから成り、これら変
    性ポリオレフイン樹脂(A)と(B)とは、A:B=5
    :95乃至95:5 の重量比で含有されていることを特徴とする積層構造物
JP3620277A 1977-04-01 1977-04-01 積層構造物 Expired JPS6028661B2 (ja)

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