JPS6028411Y2

JPS6028411Y2 - 内視鏡用鉗子

Info

Publication number: JPS6028411Y2
Application number: JP9710380U
Authority: JP
Inventors: 優此村
Original assignee: オリンパス光学工業株式会社
Priority date: 1980-07-10
Filing date: 1980-07-10
Publication date: 1985-08-28
Also published as: JPS5721301U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は生検鉗子、把持鉗子または鋏鉗子などのように
先端鉗子部を開閉する形式の内視鏡用鉗子の改良に関す
る。

たとえば上記生検鉗子は第１図で示すように挿入部１の
先端に鉗子部本体２を取付は固定するとともに、その鉗
子部本体２に一対のカップ３，３を枢着してなり、さら
に、上記カップ３，３の基端側端部からなるアーム部４
，４をそれぞれリンク５，５を介して操作ワイヤ６の先
端に連結したものである。

そして、上記操作ワイヤ６を手元側の操作部（図示しな
い。

）において押し引きすることにより、上記両カップ３，
３を開閉できるようになっている。

しかしながら、上記両カップ３，３は軸６に枢着される
のみであるから、同じ開き状態でも第１図中実線と点線
でそれぞれ示すように左右に揺動しやすく、その開く中
心方向は定まらない。

このため、生検部位にカップ３，３を当るとその先端が
滑ってしまい、不安定で常に確実に組織を採取できると
は限らなかった。

つまり、生検部位に対する狙撃性が悪いという欠点があ
る。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところはどのような使用条件下においても定めら
れた所定の開き方をし、目的部位に対する狙撃性を向上
した内視鏡用鉗子を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を第２図ないし第４図にもとづ
いて説明する。

第２図中１１は生検鉗子１２の挿入部であり、この挿入
部１１の手元側端には操作部１３が設けられている。

上記挿入部１１は密巻きコイル１４からなり、この先端
には鉗子部本体１５が取付は固定されている。

この鉗子部本体１５の先端側部分にはその中心方向に沿
ってすり割溝１６が形成されており、この内部には一対
の先端鉗子片、たとえばカップ１７．１７の基端部から
なるアーム部１８．１８が互いに交叉する状態で配置さ
れている。

そして、各基端部１８．１８の交叉部分は軸１９によっ
て鉗子部本体１５に枢着されていて、これによりカップ
１７．１７は回動することにより開閉できるようになっ
ている。

また、上記アーム部１８．１８の内端にはそれぞれ同じ
長さのリンク２０．２０の一端が枢着されており、さら
に、リンク２０，２０の他端は後述する操作ワイヤ２１
の先端に設けた連結具２２に枢着されている。

上記操作ワイヤ２１は密巻きコイル１４内を通じて手元
側の操作部１３に導びかれている。

なお、上記鉗子部本体１５の後端部には連結具２２を嵌
挿する孔部２４が設けられており、また、上記操作ワイ
ヤ２１はその孔部２４を通じて密巻きコイル１４内に導
びかれている。

また、上記カップ１７，１７の肩部にはそれぞれ突当て
部２５．２５が形成されており、また、その突当て部２
５．２５に対応して鉗子部本体１５の先端にはストッパ
部２６．２６が形成されている。

そして、カップ１７．１７を所定の角度まで開くと、そ
の突当て部２５．２５がストッパ部２６．２６に突き当
り、カップ１７．１７の最大の開き角度を規制するよう
になっている。

一方、上記操作部１３はその操作部本体２７に軸方向に
移動するスライダ２８を設けてなり、そのスライダ２８
に上記操作ワイヤ２１を連結しである。

さらに、操作部本体２７の後端には親指を掛ける指掛は
リング２９が設けられている。

しかして、上記生検鉗子２を操作する場合には第２図で
示すように指掛はリング２９に親指を掛けるとともに同
じ手の人差し指と中指の間にスライダ２８を挾み、スラ
イダ２８を前後させることによりカップ１７．１７を開
閉するものである。

すなわち、スライダ２８を前後動させると、これに伴っ
て操作ワイヤ２１が進退し、連結具２２およびリンク２
０．２０を介してカップ１７．１７のアーム部１８．１
８を回動することによって上記カップ１７．１７を開閉
することができる。

また、カップ１７．１７があらかじめ設定した開き角度
まで開（と、突当て部２５．２５がストッパ部２６．２
６に突き当りそれ以上の回動を阻止する。

そして、第３図で示すように上下均等に開き、その位置
で安定する。

つまり、カップ１７゜１７が開いたままの状態で揺動す
ることがない。

したがって、生検部位にカップ１７．１７の先端を押し
当てても揺動して滑ることなく、確実に狙撃することが
できる。

そして、カップ１７．１７を閉じ組織片を採取する。

なお、上記実施例は突当て部２５，２５をカップ１７，
１７の肩部に形成したが、第５図および第６図で示すよ
うにカップ１７．１７のアーム部１８．１８に形成して
もよい。

そして、この場合、ストッパ部３０は鉗子部本体１５の
すり割溝１６に架設するアーム３１によって構成するの
が望ましい。

また、本考案は生検鉗子に限らず、たとえば把持鉗子ま
たは鋏鉗子などにも適用できるものである。

以上説明したように本考案は開閉する先端鉗子片に突当
て部を設け、先端鉗子片が所定の角度まで開いたとき、
この突当て部を鉗子部本体側に設けたストッパ部に突き
当てその角度の位置に安定させ、揺動しないようにした
ものである。

したがって、カップが開いたままの状態で揺動するよう
な不安定な動作が起きず、その目的部位に確実に狙撃さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の鉗子の先端部の側面図、第２図は本考案
の一実施例を示す斜視図、第３図は同じくその鉗子の先
端部の一部切欠して示す側断面図、第４図は同じくその
鉗子の先端部の平面図、第５図は本考案の他の実施例を
示す鉗子の先端部の側断面図、第６図は同じくその鉗子
の先端部の平面図である。１１・・・・・・挿入部、１２・・・・・・生検鉗子、
１３・・曲操作部、１５・・・・・・鉗子部本体、１７
・・・・・・カップ、２５・・・・・・突当て部、２６
・・曲ストッパ部、３ｏ・・・・・・ストッパ部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

挿入部の先端に設けた鉗子部本体と、カップ部とアーム
部とから戊り、上記アーム部で交叉した部分で上記鉗子
部本体に軸支した複数の先端鉗子片とを備え、上記先端
鉗子片を手元側の操作部における遠隔操作により開閉操
作するようにした内視鏡用鉗子において、開閉する上記
先端鉗子片の軸支部分よりカップ部側に突当て部を設け
るとともに、上記鉗子部本体側には先端鉗子片が所定の
角度に開いたときその突当て部が突き当るストッパ部を
設けたことを特徴とする内視鏡用鉗子。