JP3505091B2 - 生検鉗子 - Google Patents

生検鉗子

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JP3505091B2
JP3505091B2 JP25282598A JP25282598A JP3505091B2 JP 3505091 B2 JP3505091 B2 JP 3505091B2 JP 25282598 A JP25282598 A JP 25282598A JP 25282598 A JP25282598 A JP 25282598A JP 3505091 B2 JP3505091 B2 JP 3505091B2
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輝雄 大内
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生検鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の生検鉗子の正面図を示す。
図9に示すように、生検鉗子102は、操作部104
と、一対の鉗子片106と、操作部104と一対の鉗子
片106を接続する接続ワイヤ108からなり、前記操
作部104は、所定の長さ延在する軸状の部材110
と、この軸状の部材110の長手方向の一端に固着され
た指掛け部112と、前記軸状の部材110にスライド
可能に結合され前記接続ワイヤ108に連結されるスラ
イダ114を備える。そして、一対の鉗子片106と接
続ワイヤ108が内視鏡の可撓管内に鉗子口から挿入さ
れ、指掛け部112に親指を掛け、スライダ114に人
差し指と中指を掛けることで軸状の部材110に沿って
スライダ114を移動させ、接続ワイヤ108を介して
一対の鉗子片106を開閉し、組織を把持し、切断する
などの措置が取られ、また、ホットバイオプシー鉗子で
は出血部位を把持し高周波電流を流すことで出血部近傍
の組織を焼灼して止血したり、切除するなどの措置が取
られる。このような従来の生検鉗子102では、スライ
ダ114の移動量に対してほぼ1:1の移動量で接続ワ
イヤ108が動かされ、一対の鉗子片106が開閉され
るので、一対の鉗子片106が完全に閉じる手前の状態
からゆっくりと閉じるようにしたい場合など、その操作
には慎重を要することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、図10(A)に
示すように、ポリープ120が切除された後の断端に細
い血管122が飛び出しその部分から出血している場
合、ホットバイオプシー鉗子の一対の鉗子片106で血
管をつまみ、焼灼、凝固、止血させる措置が取られる
が、一対の鉗子片106が完全に閉じる手前の状態から
ゆっくりと閉じることができれば、鉗子片106により
ポリープ120の茎部124を挟むことなく血管122
を挟み易い。また、断端の状態によっては、図10(B)
に示すように、一対の鉗子片106のうちの一方が茎部
124に引っ掛かって、他方が矢印Aに示されるように
血管122部分を通り越して閉じてしまいがちである
が、このような場合も、一対の鉗子片106が完全に閉
じる手前の状態からゆっくりと閉じることができれば、
血管122を挟み易い。本発明は前記事情に鑑み案出さ
れたものであって、本発明の目的は、一対の鉗子片が完
全に閉じる手前の状態からゆっくりと閉じれるように
し、生検鉗子による種々の措置をより簡単に行なえるよ
うにした生検鉗子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、操作部と、一対の鉗子片と、操作部と一対の
鉗子片を接続する接続ワイヤとを備え、前記操作部は、
所定の長さ延在する軸状の部材と、前記軸状の部材に
軸状の部材の長手方向に移動可能に結合されスライダ
と、前記軸状部材の部材に形成された空間部とを備え、
前記接続ワイヤは、シース管と、このシース管の内部に
挿入された内部ワイヤとからなり、前記シース管の先端
および前記内部ワイヤの先端は前記一対の鉗子片に接続
され、前記シース管の基端は軸状の部材に接続され、前
記内部ワイヤの基端は前記空間部に配設された連結具に
接続されており、前記スライダと前記連結具とを連結し
前記軸状の部材の長手方向に沿ったスライダの移動によ
り前記連結具を前記軸状の部材の長手方向に動かすこと
で前記一対の鉗子片を全閉した全閉状態と全開した全開
状態との間で開閉させると共に、スライダの移動により
動かされるスライダの単位ストロークあたりについての
前記連結具の移動量前記全閉状態と、一対の鉗子片
が前記全閉状態から所定の開度開いた所定の開度状態
の間を開閉するようにスライダが移動する第1の範囲
と、スライダが移動する前記第1の範囲に隣接する第2
の範囲とでは、第1の範囲の方第2の範囲よりも小さ
くする連結機構が前記空間部に設けられていることを特
徴とする。また、本発明は、操作部と、一対の鉗子片
と、操作部と一対の鉗子片を接続する接続ワイヤとを備
え、前記操作部は、所定の長さ延在する軸状の部材と、
前記軸状の部材に該軸状の部材の長手方向に移動可能に
結合されスライダと、前記軸状部材の部材に形成され
た空間部とを備え、前記接続ワイヤは、シース管と、こ
のシース管の内部に挿入された内部ワイヤとからなり、
前記シース管の先端および前記内部ワイヤの先端は前記
一対の鉗子片に接続され、前記シース管の基端は軸状の
部材に接続され、前記内部ワイヤの基端は前記空間部に
配設された連結具に接続されており、前記スライダと前
記連結具とを連結し前記軸状の部材の長手方向に沿った
スライダの移動により前記連結具を前記軸状の部材の長
手方向に動かすことで前記一対の鉗子片を全閉した全閉
状態と全開した全開状態との間で開閉させると共に、
記一対の鉗子片を全開状態から全閉状態にするスライダ
のストロークを全ストロークとした場合、全閉状態の手
前の全ストロークの1/4のストロークにおいて、スラ
イダの移動により動かされるスライダの単位ストローク
あたりについてのワイヤの移動量、この1/4のスト
ロークに隣接するストロークについてのワイヤの移動量
よりも小さくする連結機構が前記空間部に設けられてい
ことを特徴とする。また、本発明は、操作部と、一対
の鉗子片と、操作部と一対の鉗子片を接続する接続ワイ
とを備え、前記操作部は、所定の長さ延在する軸状の
部材と、前記軸状の部材に該軸状の部材の長手方向に移
可能に結合されスライダと、前記軸状部材の部材に
形成された空間部とを備え、前記接続ワイヤは、シース
管と、このシース管の内部に挿入された内部ワイヤとか
らなり、前記シース管の先端および前記内部ワイヤの先
端は前記一対の鉗子片に接続され、前記シース管の基端
は軸状の部材に接続され、前記内部ワイヤの基端は前記
空間部に配設された連結具に接続されており、前記スラ
イダと前記連結具とを連結し前記軸状の部材の長手方向
に沿ったスライダの移動により前記連結具を前記軸状の
部材の長手方向に動かすことで前記一対の鉗子片を全閉
した全閉状態と全開した全開状態との間で開閉させると
共に、一対の鉗子片の全開状態と全閉状態の中間の状態
を中間状態とし、この中間状態と全閉状態との間を第1
の範囲とし、中間状態と全開状態の間を第2の範囲とし
た場合、第1の範囲においてスライダの移動により動か
されるスライダの単位ストロークあたりについてのワイ
ヤの移動量、第2の範囲においてスライダの移動によ
り動かされるスライダの単位ストロークあたりについて
のワイヤの移動量よりも小さくする連結機構が前記空間
部に設けられていることを特徴とする。また、本発明
は、操作部と、一対の鉗子片と、操作部と一対の鉗子片
を接続する接続ワイヤとを備え、前記操作部は、所定の
長さ延在する軸状の部材と、前記軸状の部材に該軸状の
部材の長手方向に移動可能に結合されスライダと、前
記軸状部材の部材に形成された空間部とを備え、前記接
続ワイヤは、シース管と、このシース管の内部に挿入さ
れた内部ワイヤとからなり、前記シース管の先端および
前記内部ワイヤの先端は前記一対の鉗子片に接続され、
前記シース管の基端は軸状の部材に接続され、前記内部
ワイヤの基端は前記空間部に配設された連結具に接続さ
れており、前記スライダと前記連結具とを連結し前記軸
状の部材の長手方向に沿ったスライダの移動により前記
連結具を前記軸状の部材の長手方向に動かすことで前記
一対の鉗子片を全閉した全閉状態と全開した全開状態と
の間で開閉させると共に、ワイヤの総移動量をスライダ
の総移動量で割ったスライダの単位ストロークあたりに
ついてのワイヤの平均移動量が、前記一対の鉗子片が全
閉した全閉状態とこの全閉状態から一対の鉗子片が所定
の開度開いた所定の開度状態との間を開閉するようにス
ライダが移動する第1の範囲と、前記所定の開度状態
一対の鉗子片が全開した全開状態との間を開閉するよう
にスライダが移動する第2の範囲とでは、第1の範囲の
第2の範囲よりも小さくする連結機構が前記空間部
に設けられていることを特徴とする。
【0005】また、本発明は、前記軸状の部材には、前
記空間部を構成する長溝が軸状の部材の延在方向に沿っ
延在形成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記連結機構が、第1リンクと第2リンクからなる
リンク機構で構成され、第1リンクの長手方向の一端
は、第1リンクの長手方向に沿って延在形成された長孔
に、スライダに突設された軸がスライド可能に結合され
ることでスライダに連結され、第1リンクの長手方向の
他端は軸を介して軸状の部材に回転可能に連結され、第
2リンクの長手方向の両端は軸を介して第1リンクと連
結具にそれぞれ回転可能に連結されていることを特徴と
する。また、本発明は、前記スライダの移動により前記
連結具はスライダの移動方向と同じ方向に動かされるこ
とを特徴とする。
【0006】本発明では、一対の鉗子片が全閉状態とな
る近傍において、鉗子片の開閉がゆっくりとなされるの
で、細い血管を把持する場合など、その操作がより簡単
になされる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1(A)、(B)は生検鉗子の操作部の断面
図、図2は鉗子片を全閉状態とした操作部の断面図、図
3は鉗子片の開閉状態が中間状態である場合の操作部の
断面図、図4は鉗子片を全開状態とした操作部の断面
図、図5は図1(A)のCC線断面図、図6は図1(A)の
DD線断面図、図7は図1(A)のEE線及びFF線断面
を合せた断面図、図8はスライダの移動量とワイヤの移
動量の関係線図を示す。生検鉗子2は、操作部4と、一
対の鉗子片106(図9参照)と、操作部4と一対の鉗子
片106を接続する接続ワイヤ6からなる。操作部4
は、所定の長さ延在する軸状の部材8と、この軸状の部
材8の長手方向の基端に固着されたリング状の指掛け部
10と、前記軸状の部材8にスライド可能に結合された
スライダ12と、このスライダ12と接続ワイヤ6を連
結するリンク機構13などを備える。なお、この実施の
形態では、リンク機構13が連結機構を構成している。
前記接続ワイヤ6は、シース管602と、その内部に挿
通されたワイヤ604(特許請求の範囲の内部ワイヤに
相当)からなり、シース管602の端部は軸状の部材8
の長手方向の先端に固着され、ワイヤ604の端部は軸
状の部材8の内部に挿入され、その先端に連結具14が
取着されている。
【0008】前記軸状の部材8には、該軸状の部材8の
半径方向に貫通し軸状の部材8の長手方向に延在する長
溝16が形成されている。前記ワイヤ604と連結具1
4は前記長溝16内に挿入され、連結具14は長溝16
に対応した幅で形成され、長溝16内に移動可能に配設
されている。なお、前記長溝16内の空間が特許請求の
範囲の空間部に相当している。ワイヤ604の端部と連
結具14の取着は、図2に示すように、雄ねじ部材18
の雄ねじ1802を連結具14の雌ねじ1402に螺合
させ、連結具14内に挿入したワイヤ604の端部を締
め付けることでなされている。前記連結具14の端部に
は、図2、図5に示すように、リンク機構13を連結す
るための二股部1404が形成されている。
【0009】前記スライダ12は、図2に示すように、
筒部1202と、筒部1202の外周で筒部1202の
長手方向に間隔をおいて形成された二つの鍔部1204
を備える。前記筒部1202の中心孔22に前記軸状の
部材8が挿通され、スライダ12は前記軸状の部材8上
を軸状の部材8の長手方向に沿って滑動可能である。前
記筒部1202の先部の対向する箇所には、図2、図
6、図7に示すように、それぞれ長溝24が先端方向に
向けて開放状に形成されている。
【0010】前記リンク機構13は前記連結具14とス
ライダ12とを連結するもので、前記長溝16内に配設
されている。前記リンク機構13は、図2に示すよう
に、第1リンク26と第2リンク28から構成されてい
る。この実施の形態では、第1リンク26と第2リンク
28がそれぞれ2つずつ設けられているが、1つずつで
構成してもよい。第1リンク26の長手方向の一端寄り
に長孔30が形成され、図2、図7に示すように、第1
リンク26の一端は前記長溝24内に配置され、第1リ
ンク26の一端は長孔30と、この長孔30に挿通した
軸32を介してスライド可能に支持され(より詳細に
は、第1リンク26の長手方向の一端は、第1リンク1
6の長手方向に沿って延在形成された長孔30に、スラ
イダ12に突設された軸32がスライド可能に結合され
ることでスライダ12に連結され)、また、図2、図6
に示すように、長手方向の他端は軸34を介して軸部材
8に回転可能に結合されている。前記第2リンク28
は、図2、図5に示すように、その長手方向の一端が前
記二股部1404に軸36を介して回転可能に結合さ
れ、図2、図7に示すように、長手方向の他端が軸38
を介して第1リンク26の長手方向の中間部に回転可能
に結合されている。
【0011】軸状の部材8上においてスライダ12を移
動させると、リンク機構13を介してスライダ12と同
じ方向に連結具14が移動し、また、連結具14と一体
にワイヤ604が移動する。本実施の形態では、図1
(A)、図2に示す状態、すなわち、スライダ12が軸状
の部材8の基端側に位置した状態で一対の鉗子片106
が全閉状態となっている。そして、指掛け部10に親指
を掛け、鍔部1204の間に人差し指と中指を掛け、軸
状の部材8に対してスライダ12を先端側にスライドさ
せると、図3に示すように、第1リンク26が軸34を
支点として起立し、これに追従して第2リンク28の傾
斜角度が大きくなり、連結具14及びワイヤ604を押
し出し、一対の鉗子片106を全閉状態から開く方向に
揺動させる。更に、スライダ12を軸状の部材8の先端
側に移動させ、図1(B)、図4に示す状態、すなわち、
スライダ12が軸状の部材8の先端側に位置した状態で
一対の鉗子片106が全開状態となるように構成されて
いる。
【0012】スライダ12の単位ストロークあたりにつ
いてのワイヤ604の移動量は、第1リンク26や第2
リンク28の長さ、第1リンク26における軸38の位
置を選定することで、所望の値、性状に設定することが
できる。本実施の形態では、図8に示すように、スライ
ダ12の移動により動かされるスライダ12の単位スト
ロークあたりについてのワイヤ604の移動量(図8に
おける曲線の傾き)が、一対の鉗子片106が全閉した
全閉状態Aと、この全閉状態Aから僅かに開いた状態B
(特許請求の範囲の、一対の鉗子片が前記全閉状態から
所定の開度開いた所定の開度状態に相当)との間を開閉
するようにスライダ12が移動する第1の範囲Cと、第
1の範囲Cに隣接するスライダ12の第2の範囲D(例
えば範囲D1や範囲D2または範囲D3)とでは、第1
の範囲Cの方が第2の範囲Dよりも小さく設定されてい
る。この例では、鉗子片106を全閉状態Aから全開状
態Eにするスライダのストロークを全ストロークとした
場合、第1の範囲Cは、全閉状態Aの手前で全ストロー
クのほぼ1/4のストロークに設定されている。また、
一対の鉗子片106を全閉状態Aから全開状態Eとする
全ストロークにおいて、スライダ12を動かすと、スラ
イダ12の移動量よりも小さい移動量でワイヤ604が
移動するように設定されている。
【0013】従って、本実施の形態では、一対の鉗子片
106が全閉状態となる近傍において、スライダ12の
単位ストロークについてのワイヤ604の移動量は小さ
く、鉗子片106の開閉状態の微調整を鉗子片106の
全閉状態の近傍において行なうことが可能となる。
【0014】そのため、図10(C)に示すように、ポリ
ープ120が切除された後の断端に細い血管122が飛
び出し、その血管122部分から出血し、ホットバイオ
プシー鉗子の一対の鉗子片106で血管をつまみ、焼
灼、凝固、止血させる措置を取る場合、鉗子片106の
全閉状態の近傍においてその開閉状態を微調整できるの
で、すなわち、鉗子片106の開閉状態を細い血管12
2を挟む程度の間隔に微調整できるので、一対の鉗子片
106により血管122を簡単に確実に挟め、上記の措
置が簡単になされるようになる。
【0015】なお、スライダ12の単位ストロークあた
りについてのワイヤ604の移動量(図8における曲線
の傾き)は、第1リンク26や第2リンク28の長さ、
第1リンク26における軸38の位置を選定すること
で、あるいは、リンク機構13自体の構成を変えること
で、あるいは、連結機構を歯車機構等で構成することで
所望の値、性状に設定することができる。例えば、図8
に示すように、一対の鉗子片106の全開状態Eと全閉
状態Aの中間の状態を中間状態Fとし、この中間状態F
と全閉状態Aとの間を第1の範囲とし、中間状態Fと全
開状態Eの間を第2の範囲とした場合、第1の範囲にお
けるスライダ12の単位ストロークあたりについてのワ
イヤ604の移動量を、第2の範囲におけるスライダ1
2の単位ストロークあたりについてのワイヤ604の移
動量よりも小さく設定するようにしてもよい。このよう
に設定しても前記と同様に、鉗子片106の開閉状態の
微調整を鉗子片106の全閉状態の近傍において行な
え、細い血管122などを簡単に確実に挟め、種々の措
置が簡単になされる。また、図8からも明らかなよう
に、スライダ12の単位ストロークあたりについてのワ
イヤ604の移動量(図8における曲線の傾き)は、全閉
状態Aの直前と全開状態Eの直前において共に小さく設
定されているが、鉗子片106の全閉状態Aから僅かに
開いた状態Bとの間を開閉するようにスライダ12が移
動する第1の範囲Cにおいて、ワイヤ604の総移動量
をスライダ12の総移動量で割ったスライダ12の単位
ストロークあたりについてのワイヤ604の平均移動量
は、前記状態Bと鉗子片106の全開状態Eとの間を開
閉するようにスライダ12が移動する残りの範囲Gにお
けるワイヤ604の平均移動量よりも小さく設定されて
いる。したがって、このように平均移動量を設定するこ
とでも前記と同様な作用効果を得ることができる。
【0016】なお、本発明は高周波電流を用いるホット
バイオプシー鉗子のみに限定されず、また、一対の鉗子
片の大きさに限定されず、全ての種類の鉗子に広く適用
される。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、一対の鉗子片が全閉状態となる近傍において、一
対の鉗子片の開閉がゆっくりとなされる。そのため、鉗
子片の全閉状態の近傍において鉗子片の開閉状態の微調
整を行なえ、生検鉗子による種々の措置が簡単に行なえ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は生検鉗子の操作部の断面図であ
る。
【図2】鉗子片を全閉状態とした操作部の断面図であ
る。
【図3】鉗子片の開閉状態が中間状態である場合の操作
部の断面図である。
【図4】鉗子片を全開状態とした操作部の断面図であ
る。
【図5】図5は図1(A)のCC線断面図である。
【図6】図1(A)のDD線断面図である。
【図7】図1(A)のEE線及びFF線断面を合せた断面
図である。
【図8】スライダの移動量とワイヤの移動量の関係線図
である。
【図9】従来の生検鉗子の正面図である。
【図10】(A)、(B)、(C)はポリープが切除された後
の断端から飛び出している細い血管を一対の鉗子片によ
り挟む際の説明図である。
【符号の説明】
2 生検鉗子 4 操作部 6 接続ワイヤ 8 軸状の部材 10 指掛け部 12 スライダ 13 リンク機構 14 連結具 16 長溝 26 第1リンク 28 第2リンク 106 一対の鉗子片

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部と、一対の鉗子片と、操作部と一対
    の鉗子片を接続する接続ワイヤとを備え、 前記操作部は、所定の長さ延在する軸状の部材と、前記
    軸状の部材に該軸状の部材の長手方向に移動可能に結合
    されスライダと、前記軸状の部材に形成された空間部
    とを備え、 前記接続ワイヤは、シース管と、このシース管の内部に
    挿入された内部ワイヤとからなり、前記シース管の先端
    および前記内部ワイヤの先端は前記一対の鉗子片に接続
    され、前記シース管の基端は軸状の部材に接続され、前
    記内部ワイヤの基端は前記空間部に配設された連結具に
    接続されており、 前記スライダと前記連結具とを連結し前記軸状の部材の
    長手方向に沿ったスライダの移動により前記連結具を前
    記軸状の部材の長手方向に動かすことで前記一対の鉗子
    片を全閉した全閉状態と全開した全開状態との間で開閉
    させると共に、 スライダの移動により動かされるスライ
    ダの単位ストロークあたりについての前記連結具の移動
    前記全閉状態と、一対の鉗子片が前記全閉状態か
    ら所定の開度開いた所定の開度状態との間を開閉するよ
    うにスライダが移動する第1の範囲と、スライダが移動
    する前記第1の範囲に隣接する第2の範囲とでは、第1
    の範囲の方第2の範囲よりも小さくする連結機構が前
    記空間部に設けられている、 ことを特徴とする生検鉗子。
  2. 【請求項2】操作部と、一対の鉗子片と、操作部と一対
    の鉗子片を接続する接続ワイヤとを備え、 前記操作部は、所定の長さ延在する軸状の部材と、前記
    軸状の部材に該軸状の部材の長手方向に移動可能に結合
    されスライダと、前記軸状の部材に形成された空間部
    とを備え、 前記接続ワイヤは、シース管と、このシース管の内部に
    挿入された内部ワイヤとからなり、前記シース管の先端
    および前記内部ワイヤの先端は前記一対の鉗子片に接続
    され、前記シース管の基端は軸状の部材に接続され、前
    記内部ワイヤの基端は前記空間部に配設された連結具に
    接続されており、 前記スライダと前記連結具とを連結し前記軸状の部材の
    長手方向に沿ったスライダの移動により前記連結具を前
    記軸状の部材の長手方向に動かすことで前記一対の鉗子
    片を全閉した全閉状態と全開した全開状態との間で開閉
    させると共に、 前記一対の鉗子片を全開状態から全閉状
    態にするスライダのストロークを全ストロークとした場
    合、全閉状態の手前の全ストロークの1/4のストロー
    クにおいて、スライダの移動により動かされるスライダ
    の単位ストロークあたりについてのワイヤの移動量
    の1/4のストロークに隣接するストロークについて
    のワイヤの移動量よりも小さくする連結機構が前記空間
    部に設けられている、 ことを特徴とする生検鉗子。
  3. 【請求項3】操作部と、一対の鉗子片と、操作部と一対
    の鉗子片を接続する接続ワイヤとを備え、 前記操作部は、所定の長さ延在する軸状の部材と、前記
    軸状の部材に該軸状の部材の長手方向に移動可能に結合
    されスライダと、前記軸状の部材に形成された空間部
    とを備え、 前記接続ワイヤは、シース管と、このシース管の内部に
    挿入された内部ワイヤとからなり、前記シース管の先端
    および前記内部ワイヤの先端は前記一対の鉗子片に接続
    され、前記シース管の基端は軸状の部材に接続され、前
    記内部ワイヤの基端は前記空間部に配設された連結具に
    接続されており、 前記スライダと前記連結具とを連結し前記軸状の部材の
    長手方向に沿ったスライダの移動により前記連結具を前
    記軸状の部材の長手方向に動かすことで前記一対の鉗子
    片を全閉 した全閉状態と全開した全開状態との間で開閉
    させると共に、 一対の鉗子片の全開状態と全閉状態の中
    間の状態を中間状態とし、この中間状態と全閉状態との
    間を第1の範囲とし、中間状態と全開状態の間を第2の
    範囲とした場合、第1の範囲においてスライダの移動に
    より動かされるスライダの単位ストロークあたりについ
    てのワイヤの移動量、第2の範囲においてスライダの
    移動により動かされるスライダの単位ストロークあたり
    についてのワイヤの移動量よりも小さくする連結機構が
    前記空間部に設けられている、 ことを特徴とする生検鉗子。
  4. 【請求項4】操作部と、一対の鉗子片と、操作部と一対
    の鉗子片を接続する接続ワイヤとを備え、 前記操作部は、所定の長さ延在する軸状の部材と、前記
    軸状の部材に該軸状の部材の長手方向に移動可能に結合
    されスライダと、前記軸状の部材に形成された空間部
    とを備え、 前記接続ワイヤは、シース管と、このシース管の内部に
    挿入された内部ワイヤとからなり、前記シース管の先端
    および前記内部ワイヤの先端は前記一対の鉗子片に接続
    され、前記シース管の基端は軸状の部材に接続され、前
    記内部ワイヤの基端は前記空間部に配設された連結具に
    接続されており、 前記スライダと前記連結具とを連結し前記軸状の部材の
    長手方向に沿ったスライダの移動により前記連結具を前
    記軸状の部材の長手方向に動かすことで前記一対の鉗子
    片を全閉した全閉状態と全開した全開状態との間で開閉
    させると共に、 ワイヤの総移動量をスライダの総移動量
    で割ったスライダの単位ストロークあたりについてのワ
    イヤの平均移動量が、前記一対の鉗子片が全閉した全閉
    状態とこの全閉状態から一対の鉗子片が所定の開度開い
    た所定の開度状態との間を開閉するようにスライダが移
    動する第1の範囲と、前記所定の開度状態と一対の鉗子
    片が全開した全開状態との間を開閉するようにスライダ
    が移動する第2の範囲とでは、第1の範囲の方第2の
    範囲よりも小さくする連結機構が前記空間部に設けられ
    ている、 ことを特徴とする生検鉗子。
  5. 【請求項5】 前記軸状の部材には、前記空間部を構成
    する長溝が軸状の部材の延在方向に沿って延在形成さ
    いる請求項1、2、3または4記載の生検鉗子。
  6. 【請求項6】 前記連結機構は、第1リンクと第2リン
    からなるリンク機構で構成され、第1リンクの長手方
    向の一端は、第1リンクの長手方向に沿って延在形成さ
    れた長孔に、スライダに突設された軸がスライド可能に
    結合されることでスライダに連結され、第1リンクの長
    手方向の他端は軸を介して軸状の部材に回転可能に連結
    され、第2リンクの長手方向の両端は軸を介して第1リ
    ンクと連結具にそれぞれ回転可能に連結されている請求
    項1乃至5に何れか1項記載の生検鉗子。
  7. 【請求項7】 前記スライダの移動により前記連結具
    スライダの移動方向と同じ方向に動かされる請求項1乃
    至9に何れか1項記載の生検鉗子。
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