JPS6028350Y2 - 水量表示管を備えたエア−ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はステンレス真空容器などの液体容器を備え、こ
の液体容器の下部と注水パイプ部とを水量表示管で連通
して、注水通路を構成したエアーポットに関する。

従来のこの種エアーポットは、注水パイプ部と水量表示
管とを一体に形成しているため、注水パイプ部だけの洗
浄を行うことができず、この結果該部の洗浄が行なわれ
にくく、又ポット組立作業も複雑となり、更に注水パイ
プ部のみが損傷した場合にも水量表示管を含めた注水通
路全体の部品を取り替えなければならないという欠点が
あった。

本考案はこれらの欠点を是正し、且つ前記注水パイプの
成形性を容易にするため、注水通路を液体容器の下部に
連通ずる水量表示管とこの水量表示管の上端に連通ずる
注水パイプとで構成すると共に、この注水パイプを互い
に着脱可能な直立部とＬ字部とを組合せて構成し、且つ
前記注水パイプを着脱自在且つ気密に水量表示管に接続
してエアーポットを構成したことを特徴とする。

以下本考案を図面に示す実施例に基き具体的に説明する
。

第１図及び第２図に示す本考案の第１実施例において、
１はステンレス真空二重容器（液体容器）で、その上部
に下口部材３を取付けると共に、液体容器１の下部の単
層部４の外周に保温ヒータ５を配設している。

前記下口部材３の上方には蓋体６を配し、その一端部７
を枢軸８にて下口部材３に枢着し、且つ蓋体６のロック
レバ−（図にはそのブツシュ部のみを表示する。

）９により、掛脱自在に蓋体６を下口部材３に掛合せし
めている。

蓋体６の中央には、上下動自在に押板１０を配設すると
共に、その下方に押板１０の下動により圧縮空気を前記
液体容器１内に圧送するベローズ１１を配設している。

１２は自動昇圧弁、１３は復元バネ、１４は不使用時に
押板１０の下動を阻止するロックレバ−１５はロックレ
バ−１４操作する操作ボタン、１６はベローズ１１の開
口部、１７は栓体、１８は栓体１７の連通孔、１９は把
手である。

下口部材３の中央には前記液体容器１の上口部２０に対
向する開口部２１を設け、上口部２０と開口部２１との
間に環状パツキン２２を介在させている。

尚、前記栓体１７は蓋体６の閉塞時に前記パツキン２２
上に着座して液体容器１に気密に接続する。

下口部材３の嘴部２３には孔２４を設け、又その内方位
置にパイプ支持孔２５を設けている。

液体容器１の下部には水量表示管２６の一端２７を連通
状に接続している。

図示する例では液体容器１の底板２８に水量表示管２６
の下端部を構成するＵ字管２９を固定しているが、これ
に代え液体容器１の下部側周部に水量表示管２６を接続
してもよい。

水量表示管２６の本体部を構成する透明直立管３０はそ
の下端を前記０字管２９に接続され、その上端部３１は
前記パイプ支持孔２５の直下位置に達する。

前記パイプ支持孔２５の周囲には下方へ突出するボス２
５ａを設けている。

このボス２５ａ及び前記直立管３０は、これらに套嵌し
た支持パツキン３２によって接続され、且つこのパツキ
ン３２の内向突出環部３３が前記直管３０の上端面３４
を覆っている。

３５は注水パイプで、直立部３６と１字部３７とからな
り、直立部３６の下部には環状溝３８を設けて、この外
周に環状パツキン３９を嵌着している。

この環状パツキン３９は前記パイプ支持孔２５の内径よ
り若干大きな外径を右部これを該支持孔２５に圧入した
とき、その弾性変形により両者３９．２５間の気密性が
確保されるようにしている。

又前記直立部３６の圧入時にはその下端面４０は前記内
向突出環部３３に押し付けられるので、この突出環部３
３の弾性変形により該部３３と直立部３６との間の気密
性も確保される。

直立部３６の頭部４１は蓋体６の閉塞時に蓋体６に設け
たクッション部材４２ａを冠着して戊る押圧部４２に当
接し、これにより自動的に前記直立部３６が下方に圧入
せしめられるようにしている。

尚第３図に示す如くクッション部材４２ｂを前記頭部４
１ｂに設けてもよい。

前記り字部３７の先端部４３は前記孔２４を通って下方
に突出している。

かくして本実施例においては、図示する如く、注水パイ
プ３５を支持パツキン３２を介して水量表示管２６に接
続しおり、且つ支持パツキン３２、環状パツキン３９、
蓋体押圧部４２の作用により両者３５．２６は気密に接
続されている。

又蓋体６を開放すると第２図に示す如く、注水パイプ３
５を水量表示管２６より容易に取外すことができる。

又水量表示管２６及び注水パイプ３５は注水通路を構成
し、押板１０を押しベローズ１１を圧縮せしめると、圧
縮空気が液体容器１内に送り込まれ、その圧力により容
器１内の液体は水量表示管２６及び注水パイプ３５を経
て、注出される。

尚、４４は透明窓である。

本考案は上記実施例に示す外、種々の実施態様をとるこ
とができ、例えば水量表示管２６を第１図仮想線で示す
如く、水量表示用バイパス管５３を有する構成とするこ
とができる。

又前記注水パイプ３５を蓋体６に取付け、蓋体６開放時
にはこれと共に上方に移動するように構成してもよい。

又本考案は上記実施例におけるステンレス真空容器を有
するエアーポットのみならず、一重金属製液体容器を有
するエアーポットなどにも利用でき、又電気保温ポット
のみならずエアー注出式ポータプルクーラなどにも利用
できる。

本考案は上記構成も有するので、注水パイプを水量表示
管から容易に取外すことができ、注水パイプだけの洗浄
を行うことができ便利であり、しかも注水パイプが直立
部とＬ字部とに分解可能であるので、注水パイプの洗浄
が容易となり、その洗浄効果を高めることができる。

又注水パイプが直立部とＬ字部とから構成されるので、
その成形が容易になる。

又ポット組立作業は先ず水量表示管のみを容器本体部に
組込み、その後注水パイプを所定箇所に組付けることが
できるので簡単となる。

更に注水パイプが損傷した場合には、これのみを取替え
ればよいので、部品取替作業が容易となり且つ経済的で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す縦断正面図、第２図
はその使用の状態を示す要部の斜視図、第３図は第１実
施例の変形例を示す要部の縦断正面図である。 １・・・・・・液体容器、２６・・・・・・水量表示管
、３５・・・・・・注水パイプ、３２・・・・・・支持
パツキン、３６・・・・・・直立部、３７・・・・・・
Ｌ字部、３９・・・・・・環状パツキン、４２・・・・
・・押圧部、４７・・・・・・接続管、５ｏ・・・・・
・ナツト、５１・・・・・・パツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 注水通路を液体容器の下部に連通ずる水量表示管とこの
   水量表示管の上端に連通ずる注水パイプとで構成すると
   共に、この注水パイプを互いに着脱可能な直立部とＬ字
   部とを組合せて構成腰且つ前記注水パイプを着脱自在且
   つ気密に水量表示管に接続したことを特徴とする水量表
   示管を備えたエアーポット。