JPH0122602Y2

JPH0122602Y2 -

Info

Publication number: JPH0122602Y2
Application number: JP1983200708U
Authority: JP
Priority date: 1983-12-28
Filing date: 1983-12-28
Publication date: 1989-07-06
Also published as: JPS60109545U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、上下に開口を有する内容器（所謂、
両口容器）を使用した保温用の液体容器に関する
ものである。

（従来技術）従来から、上方のみに開口（給液、注液兼用）
を有する内容器を使用した保温用液体容器（例え
ば、魔法瓶）は良く知られており、この場合、内
容器底部に開口が存在していないため、本体底部
構造が比較的簡単であつたが、底部に注液用等の
開口を有するタイプの内容器を使用すると、下部
開口の存在によつて、自ずと本体底部構造が複雑
化し、その簡略化が重要な課題となつてきてい
る。

（考案の目的）本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上下に開口を有するタイプの内
容器を用いた液体容器における本体底部構造の簡
略化を図ることにある。

（考案の構成）本考案は、上下に開口を有する内容器を内装し
てなる本体と、該本体の下部を嵌挿支持する受台
とを備えた液体容器において、前記本体の底部
に、前記下部開口に連通され且つ本体の下方に突
出せしめられた注出管より下方まで延び、しかも
前記受台への本体嵌挿時におけるガイド作用をな
す本体支持用の脚部を設けるとともに、前記受台
内に、嵌挿状態にある本体の下方において前記注
出管を臨ましめるべき余地を有し且つ本体の上部
に対して被嵌可能な空間を形成したことを特徴と
している。

（実施例）以下、添付の図面を参照して、本考案の好適な
実施例を説明する。

本実施例の液体容器は、本体１と該本体１上部
に弧回動自在に枢支された蓋体２とによつて構成
されている。

前記本体１は、内部に配置された内容器３と、
外周面を構成する外ケース４と、上部を構成する
下口部材５と、底部を構成する底ユニツト６とか
らなつている。

前記内容器３は、給液口となる上部開口７と注
液口となる下部開口８とを有しており、真空二重
瓶の一体成形品で構成されている。本実施例で
は、前記下部開口８は管状を呈している。

この内容器３は、その上部開口７口縁を前記下
口部材５の給液口９口縁にパツキン１０を介して
当接し、底部を前記底ユニツト６によつて押し上
げ支持することによつて位置決め固定されてい
る。

前記底ユニツト６は、内容器３の底部を支持す
る支承部材１１と、本体１底面となる底部材１２
と、該底部材１２を嵌挿支持する受台１３とによ
つて構成されている。

本実施例においては、前記支承部材１１には、
注出管１４が一体に形成されており、その内部に
は、内容器３の下部開口８と前記注出管１４とを
連通する注液通路１５が形成されている。つま
り、支承部材１１が注液通路形成部材を兼用して
いるのである。符号１６は断熱材である。

前記注液通路１５の途中には、開閉弁１７が介
設されており、該開閉弁１７は、前記底部材１２
側壁に弧回動自在に枢支された操作部材１８によ
つて開閉操作されるようになつている。符号１９
は開閉弁１７を閉止方向に付勢するスプリング、
２０は操作部材１８を復帰させるためのリターン
スプリングである。

前記注出管１４は、底部材１２の底面を貫通し
て、下方の受台１３内上部に臨ましめられてい
る。そして、前記本体１の底部を構成する底部材
１２の下面には、前記注出管１４より下方まで延
び、しかも前記受台１３への本体嵌挿時における
ガイド作用をなす本体支持用の脚部２５，２５が
一体に突設されている。該脚部２５，２５の存在
により、本体１から受台１３を取り外した状態に
おいても注出管１４が床面等に接触することなく
本体１の直立状態を保持できることとなつている
のである。

一方、前記外ケース４の下端には、内ネジ２２
を有するネジリング２１が取り付けられ、前記底
部材１２の周壁上部には、前記ネジリング２１の
内ネジ２２と螺合する外ネジ２３が形成されてい
る。つまり、底部材１２は、ネジリング２１に対
して螺着脱自在とされているのである。

また、前記底部材１２の内底面中央部には、前
記支承部材１１を支持する環状突起２４が一体に
突設されている。しかして、底部材１２は支承部
材１１を環状突起２４に支持した状態でネジリン
グ２１に螺合され、該螺合によつて内容器３を押
し上げ支持するようになつているのである。この
時、支承部材１１、開閉弁１７および操作部材１
８の相互の位置関係を予じめ設定して一体的にユ
ニツト化した状態で組み付けることができるの
で、組付作業性がよくなる。なお、底部材１２の
最終螺合位置のずれは、パツキン１０の弾性力で
吸収するようになつている。

本実施例においては、前記受台１３は、底部材
１２に対して嵌脱自在とされ、梱包時等において
は、受台１３を蓋体２上方から本体１に被嵌し得
るように、その内部に適宜大きさの空間が形成さ
れている。

図面中、符号２６は回転体、２７はロツク部
材、３３は下部開口８と通路構成部材との間のシ
ールパツキンである。

（考案の効果）叙上の如く、本考案によれば、上下に開口７，
８を有する内容器３を内装してなる本体１と、該
本体１の下部を嵌挿支持する受台１３とを備えた
液体容器において、前記本体１の底部に、前記下
部開口９に連通され且つ本体１の下方に突出せし
められた注出管１４より下方まで延び、しかも前
記受台１３への本体嵌挿時におけるガイド作用を
なす本体支持用の脚部２５を設けるとともに、前
記受台１３内に、嵌挿状態にある本体１の下方に
おいて前記注出管１４を臨ましめるべき余地を有
し且つ本体１の上部に対して被嵌可能な空間を形
成したので、本体１の底部構造が簡略化されると
ともに、梱包時においては、受台１３を本体１上
部に被嵌して梱包容積を小さくでき、しかも注出
管１４を傷付けることなく本体１の直立状態を保
持できるという実用的な効果ずある。

また、前記脚部２５が受台１３への本体嵌挿時
におけるガイド作用をなすようにしたので、本体
１を受台１３上部に臨ましめるだけで、自動的に
本体１の受台１３への嵌挿が行なわれることとな
り、極めて使い勝手が良好となるという効果もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる液体容器の縦
断面図である。１……本体、３……内容器、７……上部開口、
８……下部開口、１３……受台、１４……注出
管、２５……脚部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上下に開口７，８を有する内容器３を内装して
なる本体１と、該本体１の下部を嵌挿支持する受
台１３とを備えた液体容器において、前記本体１
の底部には、前記下部開口８に連通され且つ本体
１の下方に突出せしめられた注出管１４より下方
まで延び、しかも前記受台１３への本体嵌挿時に
おけるガイド作用をなす本体支持用の脚部２５を
設けるとともに、前記受台１３内には、嵌挿状態
にある本体１の下方において前記注出管１４を臨
ましめるべき余地を有し且つ本体１の上部に対し
て被嵌可能な空間を形成したことを特徴とする液
体容器。