JPS6027765Y2 - 2サイクルエンジンのギヤ室のブレザ装置 - Google Patents
2サイクルエンジンのギヤ室のブレザ装置Info
- Publication number
- JPS6027765Y2 JPS6027765Y2 JP7968681U JP7968681U JPS6027765Y2 JP S6027765 Y2 JPS6027765 Y2 JP S6027765Y2 JP 7968681 U JP7968681 U JP 7968681U JP 7968681 U JP7968681 U JP 7968681U JP S6027765 Y2 JPS6027765 Y2 JP S6027765Y2
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- JP
- Japan
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- blazer
- chamber
- gear chamber
- crankcase
- gear
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、2サイクルエンジンのガバナ装置や減速装置
を収容するギヤ室のブレザ装置に関し、油分離性能に優
れたブレザ装置を簡単で安価に製造できるようにするこ
とを目的とする。
を収容するギヤ室のブレザ装置に関し、油分離性能に優
れたブレザ装置を簡単で安価に製造できるようにするこ
とを目的とする。
2サイクルエンジンに設けられるブレザ装置はエンジン
の停止から運転に移行するときの温度上昇時にのみギヤ
室の膨張した空気を逃すものであり、エンジンを一度運
転したとき一度だけ1時的にしか作用しないものである
ことから、その構造をできるだけ簡単で小形にして安価
に実施できるようにすることが要請される。
の停止から運転に移行するときの温度上昇時にのみギヤ
室の膨張した空気を逃すものであり、エンジンを一度運
転したとき一度だけ1時的にしか作用しないものである
ことから、その構造をできるだけ簡単で小形にして安価
に実施できるようにすることが要請される。
従来では第6図に示すように、カップ状のブレザ本体2
5の上方を蓋体26で覆ってなるブレザ装置27をギヤ
室28の上壁28aに取付けてギヤ室と大気とを連通さ
せである。
5の上方を蓋体26で覆ってなるブレザ装置27をギヤ
室28の上壁28aに取付けてギヤ室と大気とを連通さ
せである。
ところがこうしたものでは、ギヤ室28の潤滑油ミスト
がブレザ装置27内の短かい単純な通路を素通りし、あ
まり気液分離されないまま大気へ放出されてしまうので
、ギヤ室の潤滑油を早期に消耗したり、放出された油で
エンジンの周囲を汚したりするという欠点があった。
がブレザ装置27内の短かい単純な通路を素通りし、あ
まり気液分離されないまま大気へ放出されてしまうので
、ギヤ室の潤滑油を早期に消耗したり、放出された油で
エンジンの周囲を汚したりするという欠点があった。
そこで、油分離に優れた高精度なブレザ装置(たとえば
、4サイクルエンジンのブローバイガス排出用に用いら
れているもの)を用いることが考えられるが、ブレザ装
置が複雑で高価であり、使用頻度の少ない2サイクルエ
ンジンのギヤ室用としては過剰能力となって不経済であ
る。
、4サイクルエンジンのブローバイガス排出用に用いら
れているもの)を用いることが考えられるが、ブレザ装
置が複雑で高価であり、使用頻度の少ない2サイクルエ
ンジンのギヤ室用としては過剰能力となって不経済であ
る。
本考案は、上記欠点を解消するために提案されたもので
、ギヤ室から大気へ逃がされる潤滑油を含んだ空気を、
ギヤ室に一連して形成したブレザ室であらかた油分離さ
せた後、クランクケースとシリンダブロックとを連結す
るボルトのボルト孔を通過させて、ここで細く油分離す
るものである。
、ギヤ室から大気へ逃がされる潤滑油を含んだ空気を、
ギヤ室に一連して形成したブレザ室であらかた油分離さ
せた後、クランクケースとシリンダブロックとを連結す
るボルトのボルト孔を通過させて、ここで細く油分離す
るものである。
以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。
第1図は強制空冷2サイクルエンジンの縦断側面図を示
し、このエンジンEはクランク軸1を枢支したクランク
ケース2の上方に、シリンダブロック3及びシリンダヘ
ッド4を順に載置固定しである。
し、このエンジンEはクランク軸1を枢支したクランク
ケース2の上方に、シリンダブロック3及びシリンダヘ
ッド4を順に載置固定しである。
クランクケース2から前方に突出するクランク軸1には
フライホイル5が固着され、このフライホイル5は、こ
れで起風されたエンジン冷却風をシリンダブロック3及
びシリンダヘッド4に案内するファンケース6で覆われ
、ファンケース6の前面にはりコイルスタータフのリコ
イルケース8が固着される。
フライホイル5が固着され、このフライホイル5は、こ
れで起風されたエンジン冷却風をシリンダブロック3及
びシリンダヘッド4に案内するファンケース6で覆われ
、ファンケース6の前面にはりコイルスタータフのリコ
イルケース8が固着される。
一方、クランクケース2の後部にはガバナ装置G1や潤
滑油圧送ポンプ駆動用の減速装置G2を収容するギヤ室
9が形成される。
滑油圧送ポンプ駆動用の減速装置G2を収容するギヤ室
9が形成される。
このギヤ室9は、クランクケース2の側壁2aから後方
に一体に突出形成した周壁9aとこれを密閉状に蓋する
カバー23とで形成される。
に一体に突出形成した周壁9aとこれを密閉状に蓋する
カバー23とで形成される。
そして、ギヤ室9を貫通するクランク軸部分1aには第
1図乃至第3図に示すように、2枚鼓形歯車11が固着
され、この歯車11は下方に配置したガバナ装置G1と
、潤滑油送圧ポンプPの駆動軸12を減速駆動するよう
になっている。
1図乃至第3図に示すように、2枚鼓形歯車11が固着
され、この歯車11は下方に配置したガバナ装置G1と
、潤滑油送圧ポンプPの駆動軸12を減速駆動するよう
になっている。
これら、ギヤ室9に配置されるガバナ装置G及びポンプ
Pの駆動軸12はギヤ室9の下方に留められた潤滑油1
3をガバナ装置G1のガバナギヤ14て掻き上げて潤滑
するようになっている。
Pの駆動軸12はギヤ室9の下方に留められた潤滑油1
3をガバナ装置G1のガバナギヤ14て掻き上げて潤滑
するようになっている。
また、このギヤ9は、後述のブレザ装置Bを介して大気
と連通させである。
と連通させである。
即ち、ブレザ装置Bはギヤ室9の上方に迷路状にクラン
クケース2の側壁2aから一体に突出形成されたブレザ
室10とクランクケース2の上方からブレザ室10に連
通ずる細いキリ孔で形成した出口路15及びクランクケ
ース2の上方にシリンダブロック3を止着するボルト1
7のボルト孔16とを連通させて構成しである。
クケース2の側壁2aから一体に突出形成されたブレザ
室10とクランクケース2の上方からブレザ室10に連
通ずる細いキリ孔で形成した出口路15及びクランクケ
ース2の上方にシリンダブロック3を止着するボルト1
7のボルト孔16とを連通させて構成しである。
出口路15とボルト孔16との連通は、クランクケース
2の上面2bを出口路15とボルト孔16とにかけて切
削加工して形成された積荷18で行なわれる。
2の上面2bを出口路15とボルト孔16とにかけて切
削加工して形成された積荷18で行なわれる。
そして、エンジンEの運転や、外気温でギヤ室9内の空
気が昇温しで膨張すると、膨張した空気がギヤ室9の上
方に迷路状にブレザ室10を通り、細長い出口路15か
らボルト通し孔16のこれに挿通されたボルト17との
小さな隙間Sを通リスプリングワッシャー19のスリッ
ト20から外部へ逃されるようになる。
気が昇温しで膨張すると、膨張した空気がギヤ室9の上
方に迷路状にブレザ室10を通り、細長い出口路15か
らボルト通し孔16のこれに挿通されたボルト17との
小さな隙間Sを通リスプリングワッシャー19のスリッ
ト20から外部へ逃されるようになる。
このとき、ガバナギヤ14で掻き上げられた潤滑油の飛
沫が膨張した空気に乗って外気へ出ようとするが、迷路
状に形成されたブレザ室10と細長い出口路15及びボ
ルト孔16の狭い空間を通るときに油分離が確実に行な
われるのでギヤ室9の潤滑油13がブレザ装置Bから外
部に漏れ出ることがない。
沫が膨張した空気に乗って外気へ出ようとするが、迷路
状に形成されたブレザ室10と細長い出口路15及びボ
ルト孔16の狭い空間を通るときに油分離が確実に行な
われるのでギヤ室9の潤滑油13がブレザ装置Bから外
部に漏れ出ることがない。
第5図に示すものは別の実施例を示すもので、これは、
クランクケース2の上面2bにシリンダブロック3及び
シリンダヘッド4を通しボルト17で固定するようにし
たエンジンEに本考案のブレザ装置Bを適用したもので
、ブレザ装置Bの大気への開口はシリンダブロック3と
シリンダヘッド4との接合面21に形成した溝22で形
成される。
クランクケース2の上面2bにシリンダブロック3及び
シリンダヘッド4を通しボルト17で固定するようにし
たエンジンEに本考案のブレザ装置Bを適用したもので
、ブレザ装置Bの大気への開口はシリンダブロック3と
シリンダヘッド4との接合面21に形成した溝22で形
成される。
このようにすると、開口部がシリンダヘッド4の下面で
泥や水の侵入から保護される。
泥や水の侵入から保護される。
尚、図は省略したが、ギヤ室をフライホイルファン側に
形成すれば、ブレザ装置の大気側の開口をファンケース
内に向けて開口させられ、この場合、泥、水のギヤ室へ
の侵入がより確実に防止することができる。
形成すれば、ブレザ装置の大気側の開口をファンケース
内に向けて開口させられ、この場合、泥、水のギヤ室へ
の侵入がより確実に防止することができる。
本考案は、以上述べたように構成され作用するので次の
効果を奏する。
効果を奏する。
(イ)エンジンの運転で、潤滑油を多量に含んだギヤ室
内の膨張した空気を、先づブレザ室であらかた油分離し
た後、狭い出口路及びボルト孔を通る時に細かく高精度
に油分離を行なうので、ブレザ装置の油分離性能が向上
し、ブレザ装置からの潤滑油の漏出を防止することがで
きる。
内の膨張した空気を、先づブレザ室であらかた油分離し
た後、狭い出口路及びボルト孔を通る時に細かく高精度
に油分離を行なうので、ブレザ装置の油分離性能が向上
し、ブレザ装置からの潤滑油の漏出を防止することがで
きる。
(ロ) ブレザ装置は、ギヤ室に一連に形成したブレザ
室と、シリンダブロックをクランクケースに固着するボ
ルトのボルト孔とからなり、従来のブレザ専用装置を省
略することができるので、安価に製造できる。
室と、シリンダブロックをクランクケースに固着するボ
ルトのボルト孔とからなり、従来のブレザ専用装置を省
略することができるので、安価に製造できる。
(ハ)しかも、オイルをあらかた分離するブレザ室はク
ランクケース又はカバーと一体に同時形成できるうえ、
オイルを細分離する通路はボルト孔が兼ねるので、更に
安価に実施することができる。
ランクケース又はカバーと一体に同時形成できるうえ、
オイルを細分離する通路はボルト孔が兼ねるので、更に
安価に実施することができる。
第1図乃至第5図は本考案の実施例を示し、第1図は強
制空冷2サイクルエンジンの縦断側面図、第2図はギヤ
室の正面図、第3図はギヤ室の縦断側面図、第4図は要
部の斜視図、第5図は別実施例を示す要部の縦断側面図
、第6図は従来のブレザ室装置を示す縦断正面図である
。
制空冷2サイクルエンジンの縦断側面図、第2図はギヤ
室の正面図、第3図はギヤ室の縦断側面図、第4図は要
部の斜視図、第5図は別実施例を示す要部の縦断側面図
、第6図は従来のブレザ室装置を示す縦断正面図である
。
Claims (1)
- 2サイクルエンジンEのクランクケース2にシリンダブ
ロック3をボルト17で固定し、ボルト17はシリンダ
ブロック3に明けたボルト孔16に挿入し、クランクケ
ース2の側壁2aにカバー23を固定してクランクケー
ス側壁2aとカバー23との間にギヤ室を形成し、ギヤ
室9の上部にブレザ室10を形成し、ブレザ室10の出
口路15をシリンダブロック3のボルト孔16の下端部
に連通し、ギヤ室10を大気に対してブレザ室10、出
口路15及びボルト孔16を直列状に介して連通させた
事を特徴とする2サイクルエンジンのブレザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7968681U JPS6027765Y2 (ja) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | 2サイクルエンジンのギヤ室のブレザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7968681U JPS6027765Y2 (ja) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | 2サイクルエンジンのギヤ室のブレザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57191816U JPS57191816U (ja) | 1982-12-04 |
JPS6027765Y2 true JPS6027765Y2 (ja) | 1985-08-22 |
Family
ID=29875273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7968681U Expired JPS6027765Y2 (ja) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | 2サイクルエンジンのギヤ室のブレザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6027765Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-05-29 JP JP7968681U patent/JPS6027765Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57191816U (ja) | 1982-12-04 |
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