JP3253732B2 - 4サイクルエンジンのオイルタンク構造 - Google Patents

4サイクルエンジンのオイルタンク構造

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JP3253732B2
JP3253732B2 JP05802693A JP5802693A JP3253732B2 JP 3253732 B2 JP3253732 B2 JP 3253732B2 JP 05802693 A JP05802693 A JP 05802693A JP 5802693 A JP5802693 A JP 5802693A JP 3253732 B2 JP3253732 B2 JP 3253732B2
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義明 日高
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株式会社エッチ・ケー・エス
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドライサンプ潤滑方
式を採用する4サイクルエンジンのオイルタンク構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンの潤滑方式には、ウ
ェットサンプ方式とドライサンプ方式とがある。特にレ
ーシングエンジンにおいては、ドライサンプ潤滑方式が
採用されている。
【0003】このドライサンプ潤滑方式の4サイクルエ
ンジンは、図4に示すように、エンジン1とは別にオイ
ルタンク2を備え、エンジン1のオイルパン3内のオイ
ルをスカベンジングポンプ4にて吸い上げてオイルタン
ク2内に貯留し、このオイルタンク2内のオイルをオイ
ルメインパイプ5にてエンジン1の各部へ供給し、エン
ジン1を潤滑するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なドライサンプ潤滑方式では、エンジン1とオイルタン
ク2とが別体であるため、エンジン1の周囲に広いスペ
ースが必要となる。
【0005】また、エンジン1とオイルタンク2とが別
体であるため、オイルパン3及びオイルタンク2間を接
続するスカベンジングパイプ6と、エンジン1のシリン
ダブロック7及びオイルタンク2間を接続するサプライ
パイプ8とがともに長くなってしまう。このため、オイ
ルの損失水頭が増大して、オイルメインポンプ5による
油圧の上昇レスポンスが低下する虞れがある。
【0006】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、エンジン周りをコンパクトにできるとと
もに、オイルメインポンプによる油圧の上昇レスポンス
を向上させることができる4サイクルエンジンのオイル
タンク構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、エンジン内
のオイルをオイルタンク内に貯留し、このオイルタンク
内のオイルをオイルメインポンプによって上記エンジン
各部へ供給する4サイクルエンジンにおいて、オイルパ
ンの一側部にオイルタンクを、他側部に貯留室を一体成
形し、オイルタンクと貯留室を連通するオイル通路をオ
イルパンの底部に一体成形してなり、スカベンジングポ
ンプにより、オイルパン内のオイルを、スカベンジング
パイプを介してオイルタンクに集めるとともに、オイル
メインポンプにより、オイルタンクのオイルを、オイル
通路及び貯留室を経て、サプライパイプからエンジン各
部へ供給するようにしたものである。
【0008】
【作用】従って、この発明に係る4サイクルエンジンの
オイルタンク構造によれば、オイルタンクがエンジンに
一体化されたので、エンジン周りをコンパクトにするこ
とができる。
【0009】また、オイルタンクがエンジンに一体化さ
れたので、エンジン及びオイルタンクを接続する配管を
短くでき、この結果、配管によるオイルの損失水頭を低
減できるので、オイルポンプによる油圧の上昇レスポン
スを向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明に係る4サイクルエンジンの
オイルタンク構造の第1実施例をエンジンとともに示す
一部断面図である。
【0011】4サイクルエンジン10は、例えばフォー
ミュラカーに搭載されたレーシングエンジンである。こ
の4サイクルエンジン10は、シリンダブロック11の
下部にオイルパン12が接合され、シリンダブロック1
1の上部にシリンダヘッド13及びヘッドカバー14が
順次接合して構成される。シリンダブロック11内に図
示しないピストンが往復移動可能に収容される。また、
シリンダブロック11及びオイルパン12内にクランク
シャフト(図示せず)が回転自在に配設されて、ピスト
ンの往復運動がクランクシャフトの回転運動に変換され
る。
【0012】また、シリンダヘッド13には、図示しな
い燃焼室が形成される。この燃焼室の吸気ポート及び排
気ポート(ともに図示せず)に吸気パイプ15及び排気
パイプ16がそれぞれ接続される。吸気ポート及び排気
ポートは、吸気バルブ及び排気バルブによってそれぞれ
開閉され、これらの吸・排気バルブ及びバルブ駆動機構
が、上記シリンダヘッド13及びヘッッドカバー14内
に配置される。
【0013】さて、上記4サイクルエンジン10は、オ
イルタンク17、オイルメインポンプ18及びスカベン
ジングポンプ19を有するドライサンプ潤滑方式を採用
している。
【0014】この実施例のオイルタンク17は、オイル
パン12の一側部に一体成形される。また、このオイル
タンク17に対向するオイルパン12の他側部には、図
2にも示すように、貯留室12が一体成形される。更
に、オイルパン12の底部にオイル通路21が一体成形
され、このオイル通路21によりオイルタンク17及び
貯留室20が連通される。
【0015】オイルタンク17とオイルパン12とは、
スカベンジングパイプ22によって連結され、このスカ
ベンジングパイプ22にスカベンジングポンプ19が配
設されている。また、貯留室20とシリンダブロック1
1とはサプライパイプ23によって連結され、このサプ
ライパイプ23にオイルメインポンプ18が配設されて
いる。
【0016】従って、スカベンジングポンプ19の作動
により、オイルパン12内のオイルが吸い上げられ、ス
カベンジングパイプ22を介してオイルタンク17内に
集められる。オイルメインポンプ18の作動によって、
オイルタンク17内のオイルが、オイル通路21及び貯
留室20を経て、サプライパイプ23からシリンダブロ
ック11内の各部へ供給される。
【0017】上記実施例によれば、オイルタンク17が
エンジン10のオイルパン12に一体成形されたので、
エンジン10周りをコンパクトにすることができ、エン
ジン10の下部等のスペースを有効に利用することがで
きる。
【0018】また、オイルタンク17、貯留室20及び
オイル通路21がエンジン10のオイルパン12に一体
成形されたので、オイルタンク17及びオイルパン12
を接続するスカベンジングパイプ22と、シリンダブロ
ック11及び貯留室20を接続するサプライパイプ23
とをともに短くできる。この結果、スカベンジングパイ
プ22及びサプライパイプ23によるオイルの損失水頭
を低減できるので、オイルメインポンプ18による油圧
の上昇レスポンスを向上させることができ、ポンプ効率
を向上させることができる。
【0019】また、4サイクルエンジン10のオイルパ
ン12にオイルタンク17が一体成形されたので、オイ
ルパン12の断面二次モーメントが増大し、エンジン1
0の剛性を向上させることができる。
【0020】尚、上記第1実施例におけるオイル通路2
1を廃止し、貯留室20をオイルパン12の側部にリン
グ状に延在させて、オイルタンク17に連通させるよう
にしても良い。
【0021】図3は、この発明に係る4サイクルエンジ
ンのオイルタンク構造の第2実施例を示す断面図であ
る。この第2実施例において、前記第1実施例と同様な
部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0022】この実施例では、オイルタンク30はタン
クエレメント31A及び31Bを有してなる。タンクエ
レメント31Aが4サイクルエンジン10のシリンダブ
ロック11に、タンクエレメント31Bが4サイクルエ
ンジン10のオイルパン12にそれぞれ一体成形されて
いる。オイルタンク10は、シリンダブロック11及び
オイルパン12の接合時に、タンクエレメント31A及
び31Bが液密に接合して構成される。
【0023】この第2実施例においても、前記第1実施
例と同様な効果を奏することができる。特に、この第2
実施例では、タンクエレメント31Aがシリンダブロッ
ク11に一体成形されたので、このシリンダブロック1
1の断面二次モーメントが増大し、4サイクルエンジン
10の剛性をより一層向上させることができる。
【0024】4サイクルエンジンのオイルタンク構造の
参考例として、オイルタンクを4サイクルエンジン10
のシリンダブロック11にのみ一体化させるようにして
も良い。
【0025】尚、第1〜第実施例においては、4サイ
クルエンジン10がレーシングエンジンの場合を述べた
が、市販車のエンジンであっても良い。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る4サイク
ルエンジンのオイルタンク構造によれば、エンジン周り
をコンパクトにできるとともに、オイルメインポンプに
よる油圧の上昇レスポンスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る4サイクルエンジンのオイルタ
ンク構造の第1実施例を、エンジンとともに示す一部断
面図。
【図2】図1のII矢視図。
【図3】4サイクルエンジンのオイルタンク構造の参考
例を示す断面図。
【図4】従来の4サイクルエンジンのオイルタンク構造
を示す側面図。
【符号の説明】
10 4サイクルエンジン 12 オイルパン 17 オイルタンク 18 オイルメインポンプ 19 スカベンジングポンプ 20 貯留室 21 オイル通路 22 スカベンジングパイプ 23 サプライパイプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン内のオイルをオイルタンク内に
    貯留し、このオイルタンク内のオイルをオイルメインポ
    ンプによって上記エンジン各部へ供給する4サイクルエ
    ンジンにおいて、オイルパンの一側部にオイルタンクを、他側部に貯留室
    を一体成形し、オイルタンクと貯留室を連通するオイル
    通路をオイルパンの底部に一体成形してなり、 スカベンジングポンプにより、オイルパン内のオイル
    を、スカベンジングパイプを介してオイルタンクに集め
    るとともに、オイルメインポンプにより、オイルタンク
    のオイルを、オイル通路及び貯留室を経て、サプライパ
    イプからエンジン各部へ供給すること を特徴とする4サ
    イクルエンジンのオイルタンク構造。
JP05802693A 1993-02-24 1993-02-24 4サイクルエンジンのオイルタンク構造 Expired - Fee Related JP3253732B2 (ja)

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US7040454B2 (en) 2003-06-06 2006-05-09 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Dry-sump lubrication type four-stroke cycle engine
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