JPS6027657B2 - 1−アルコキシカルボニルトリシクロ〔4.3.1.1↑2’↑5〕ウンデカン及びその製造法 - Google Patents
1−アルコキシカルボニルトリシクロ〔4.3.1.1↑2’↑5〕ウンデカン及びその製造法Info
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- JPS6027657B2 JPS6027657B2 JP7276877A JP7276877A JPS6027657B2 JP S6027657 B2 JPS6027657 B2 JP S6027657B2 JP 7276877 A JP7276877 A JP 7276877A JP 7276877 A JP7276877 A JP 7276877A JP S6027657 B2 JPS6027657 B2 JP S6027657B2
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- Japan
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- undecane
- formula
- alkoxycarbonyltricyclo
- alcohol
- general formula
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は次の一般式(1)で表わされる1−アルコキシ
カルボニルトリシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデ
カン及びその製造法に関する。
カルボニルトリシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデ
カン及びその製造法に関する。
(式中、Rは炭素数1〜12の直鎖、分岐鎖または環状
ァルキル基を示す)本発明化合物(1)の骨格であるト
リシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカンは高石ら
〔N.Takaishi et al.、J.Chem
.Soc.Perkjn l、789(1975)〕に
よって初めて異性化中間体として見出されたものである
が、その譲導体については未だ報告をみなし、。
ァルキル基を示す)本発明化合物(1)の骨格であるト
リシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカンは高石ら
〔N.Takaishi et al.、J.Chem
.Soc.Perkjn l、789(1975)〕に
よって初めて異性化中間体として見出されたものである
が、その譲導体については未だ報告をみなし、。
そこで、本発明者は当該誘導体について種々研究を行っ
た結果、今まで全く文献禾記載の新規な(1)式の化合
物を合成することに成功すると共に、これが優れた抗ウ
イルス作用を有することを見出し、本発明を完成した。
た結果、今まで全く文献禾記載の新規な(1)式の化合
物を合成することに成功すると共に、これが優れた抗ウ
イルス作用を有することを見出し、本発明を完成した。
本発明の(1)式の化合物は鶏脇細胞系においてRNA
系ウイルスに属するパラミクツウィルス(Param舷
ovjr聡)中のニューカッスル病の増殖阻止に特に優
れた効果を有し、しかもその有効濃度における細胞毒性
も比較的少ない。すなわち、従釆抗インフルエンザウイ
ルス剤としてよく知られているアダマンチルアミン塩酸
塩と比較して1/6〜3′幻屋度の低濃度でウイルスの
増殖を阻止することができる医薬および動物薬として極
めて有用な化合物である。本発明の1−アルコキシカル
ボニルトリシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカン
(1)は、次の反応式に従って、エンド−2ーヒドロキ
シメチルトリシクロ〔5・2・1・02.6〕デカン(
W)に硫酸及び蟻酸を反応せしめてトリシクロ〔4・3
・1・12.5〕ゥンデカン−1ーカルポン酸(V)と
なし、これをハロゲン化してトリシクロ〔4.3.1.
12.5〕ウンデカンー1−力ルボン酸ハロゲン化物(
ロ)となし、次いでこれにアルコール(m)を反応させ
ることにより製造される。
系ウイルスに属するパラミクツウィルス(Param舷
ovjr聡)中のニューカッスル病の増殖阻止に特に優
れた効果を有し、しかもその有効濃度における細胞毒性
も比較的少ない。すなわち、従釆抗インフルエンザウイ
ルス剤としてよく知られているアダマンチルアミン塩酸
塩と比較して1/6〜3′幻屋度の低濃度でウイルスの
増殖を阻止することができる医薬および動物薬として極
めて有用な化合物である。本発明の1−アルコキシカル
ボニルトリシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカン
(1)は、次の反応式に従って、エンド−2ーヒドロキ
シメチルトリシクロ〔5・2・1・02.6〕デカン(
W)に硫酸及び蟻酸を反応せしめてトリシクロ〔4・3
・1・12.5〕ゥンデカン−1ーカルポン酸(V)と
なし、これをハロゲン化してトリシクロ〔4.3.1.
12.5〕ウンデカンー1−力ルボン酸ハロゲン化物(
ロ)となし、次いでこれにアルコール(m)を反応させ
ることにより製造される。
(式中、Xは臭素または塩素原子を示し、Rは前記の意
味を有する)ここで、(m)式のアルコールとは炭素数
1〜12の直鏡、分岐鎖または環状アルキル基をもつ一
価アルコールで、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、nーフ。
味を有する)ここで、(m)式のアルコールとは炭素数
1〜12の直鏡、分岐鎖または環状アルキル基をもつ一
価アルコールで、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、nーフ。
ロピルアルコール、iープロピルアルコール、nーブチ
ルアルコール、sーブチルアルコール、i−ブチルアル
コール、tーブチルアルコール、アミルアルコール、ヘ
キシルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコ
ール、ラウリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコ
ール、シクロベンタノール、シクロヘキサノール、ノル
ボルニルアルコール、5・6−トリメチレンノルゴニル
ー2ーオール等が挙げられる。化合物(N)から化合物
(V)を製するには、一般のコッホ反応に準じて化合物
(W)に硫酸及び蟻酸を−20〜40qoの温度で反応
させる。
ルアルコール、sーブチルアルコール、i−ブチルアル
コール、tーブチルアルコール、アミルアルコール、ヘ
キシルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコ
ール、ラウリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコ
ール、シクロベンタノール、シクロヘキサノール、ノル
ボルニルアルコール、5・6−トリメチレンノルゴニル
ー2ーオール等が挙げられる。化合物(N)から化合物
(V)を製するには、一般のコッホ反応に準じて化合物
(W)に硫酸及び蟻酸を−20〜40qoの温度で反応
させる。
また、化合物(V)から化合物(0)を製するには常法
によって化合物(V)にハロゲン化剤を作用せしめれば
よい。化合物(0)から目的化合物(1)を製するには
、化合物(0)1モル当りアルコール(m)を当量ない
し過剰量、好ましくは当量ないし100モルを反応させ
る。
によって化合物(V)にハロゲン化剤を作用せしめれば
よい。化合物(0)から目的化合物(1)を製するには
、化合物(0)1モル当りアルコール(m)を当量ない
し過剰量、好ましくは当量ないし100モルを反応させ
る。
反応は0〜1000C、特に20〜50℃の温度で行う
のが好ましい。また反応速度を上げるために塩基触媒、
例えばピリジン、トリェチルアミン等を加えることがで
き、これは上記酸ハロゲン化物(ロ)に対して当量ない
し20モルを使用するのが好ましい。また溶媒は、アル
コール(m)が充分に流動性のあるものである場合には
使用する必要はなく、これ自体を溶媒として兼ねさせる
ことができ、また必要に応じ反応に関与しない溶媒、例
えばエーテル、クロロホルム、メチレンクロラィド、ベ
ンゼン等を使用することもできる。本発明化合物(1)
の構造は次のようにして確認された。
のが好ましい。また反応速度を上げるために塩基触媒、
例えばピリジン、トリェチルアミン等を加えることがで
き、これは上記酸ハロゲン化物(ロ)に対して当量ない
し20モルを使用するのが好ましい。また溶媒は、アル
コール(m)が充分に流動性のあるものである場合には
使用する必要はなく、これ自体を溶媒として兼ねさせる
ことができ、また必要に応じ反応に関与しない溶媒、例
えばエーテル、クロロホルム、メチレンクロラィド、ベ
ンゼン等を使用することもできる。本発明化合物(1)
の構造は次のようにして確認された。
すなわち、元素分析及びマススベクトルから分子式が確
認され、赤外線吸収スペクトルにおいて、1720肌‐
1にェステル基の、3010〜3030弧‐1にトリシ
クロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカンの特徴的なC
一日伸縮振動の吸収が見られることより構造が確認され
た。次に実施例を挙げて説明する。
認され、赤外線吸収スペクトルにおいて、1720肌‐
1にェステル基の、3010〜3030弧‐1にトリシ
クロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカンの特徴的なC
一日伸縮振動の吸収が見られることより構造が確認され
た。次に実施例を挙げて説明する。
実施例
相当するアルコール1.1モル、ピリジン1.1モルの
無水エーテル溶液500泌に、縄梓下1ークロルカルボ
ニルトリシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカン1
.0モルの無水エーテル300の‘溶液を滴下する。
無水エーテル溶液500泌に、縄梓下1ークロルカルボ
ニルトリシクロ〔4・3・1・12.5〕ウンデカン1
.0モルの無水エーテル300の‘溶液を滴下する。
その後、2時間還流、燭拝し、放冷後、200机の水を
加え、エーテル抽出する。エーテル層を濃縮し、残査を
減圧蒸留して1ーアルコキシカルボニルトリシクロ〔4
・3・1・12.5〕ウンデカンを得た。以下に、それ
ぞれのヱステルの物理恒数および各種スペクトルデータ
を示す。
加え、エーテル抽出する。エーテル層を濃縮し、残査を
減圧蒸留して1ーアルコキシカルボニルトリシクロ〔4
・3・1・12.5〕ウンデカンを得た。以下に、それ
ぞれのヱステルの物理恒数および各種スペクトルデータ
を示す。
参考例
試験管に2〜3日間鶏脇細胞を単層培養した後、約12
斑松U(ヘマグルチネーションユニット)のニューカツ
スル病ウイルスを接種し、その上層に下記化合物の段階
稀釈系列含有培地を加え、370で4斑時間培養後、赤
血球凝集反応により効果を判定した。
斑松U(ヘマグルチネーションユニット)のニューカツ
スル病ウイルスを接種し、その上層に下記化合物の段階
稀釈系列含有培地を加え、370で4斑時間培養後、赤
血球凝集反応により効果を判定した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の一般式(I) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは炭素数1〜12の直鎖、分岐鎖または環状
アルキル基を示す)で表わされる1−アルコキシカルボ
ニルトリシクロ〔4・3・1・1^2_.^5〕ウンデ
カン。 2 Rが炭素数1〜8の直鎖アルキル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基またはエキソ−5・6−トリメ
チレンノルボルナン−2−イル基である特許請求の範囲
第1項記載の1−アルコキシカルボニルトリシクロ〔4
・3・1・1^2_.^5〕ウンデカン。 3 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは臭素または塩素原子を示す)で表わされる
トリシクロ〔4・3・1・1^2_.^5〕ウンデカン
−1−カルボン酸ハロゲン化物に一般式(III)R−O
H(III) (式中、Rは炭素数1〜12の直鎖、分岐鎖または環状
アルキル基を示す)で表わされるアルコールを反応させ
ることを特徴とする一般式(I)、▲数式、化学式、表
等があります▼ (式中、Rは前記の意味を有する) で表わされる1−アルコキシカルボニルトリシクロ〔4
・3・1・1^2_.^5〕ウンデカンの製造法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7276877A JPS6027657B2 (ja) | 1977-06-21 | 1977-06-21 | 1−アルコキシカルボニルトリシクロ〔4.3.1.1↑2’↑5〕ウンデカン及びその製造法 |
DE19782826916 DE2826916A1 (de) | 1977-06-21 | 1978-06-20 | Tricyclo eckige klammer auf 4.3.1.1 hoch 2,5 eckige klammer zu undecan- 1-carbonsaeure sowie derivate hiervon und verfahren zu ihrer herstellung |
US05/917,253 US4169953A (en) | 1977-06-21 | 1978-06-20 | Tricyclo[4.3.1.12,5 ]undecane-1-carboxylic acid and derivatives thereof and a process for producing the same |
CH670478A CH634034A5 (fr) | 1977-06-21 | 1978-06-20 | Acide tricyclo 4.3.1.1(2,5)undecane-1-carboxylique et ses derives, et procede pour leur preparation. |
FR7818437A FR2395247A1 (fr) | 1977-06-21 | 1978-06-20 | Acide tricyclo (4.3.1.1 2,5) undecane-1-carboxylique, ses derives et leur procede de preparation |
GB7827521A GB2000122B (en) | 1977-06-21 | 1978-06-21 | Tricyclo(4.3.1.1 2,5)undecane-1-carboxylic acid and derivatives thereof and a process for producing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7276877A JPS6027657B2 (ja) | 1977-06-21 | 1977-06-21 | 1−アルコキシカルボニルトリシクロ〔4.3.1.1↑2’↑5〕ウンデカン及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS549254A JPS549254A (en) | 1979-01-24 |
JPS6027657B2 true JPS6027657B2 (ja) | 1985-06-29 |
Family
ID=13498875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7276877A Expired JPS6027657B2 (ja) | 1977-06-21 | 1977-06-21 | 1−アルコキシカルボニルトリシクロ〔4.3.1.1↑2’↑5〕ウンデカン及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6027657B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02245129A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-09-28 | Novo Nordisk As | 家畜汚れの酵素的除去法 |
-
1977
- 1977-06-21 JP JP7276877A patent/JPS6027657B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02245129A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-09-28 | Novo Nordisk As | 家畜汚れの酵素的除去法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS549254A (en) | 1979-01-24 |
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