JPS6027652B2 - 4,4′−ジヒドロキシジフエニルの精製方法 - Google Patents

4,4′−ジヒドロキシジフエニルの精製方法

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JPS6027652B2
JPS6027652B2 JP56016258A JP1625881A JPS6027652B2 JP S6027652 B2 JPS6027652 B2 JP S6027652B2 JP 56016258 A JP56016258 A JP 56016258A JP 1625881 A JP1625881 A JP 1625881A JP S6027652 B2 JPS6027652 B2 JP S6027652B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/68Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation
    • C07C37/86Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by treatment giving rise to a chemical modification

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は4・4ージヒドロキシジフェニル(ビフェノー
ル、ジフェノール)の製造方法に関し、さらに詳しくは
、4−モノヒドロキシジフェニル不純分を含む4・4′
ージヒドロキシジフェニルの精製方法に関する。
ビフェノールは縮重合反応の反応体として有用であり、
良好な温度抵抗を有するフェノール型樹脂を形成するた
めに特に有用である。
ビフヱノールは先行技術では各種の方法でつくられた。
たとえばハロゲン化ジフェニルを加水分解する方法(米
国特許第3413341号)あるいは適当な触媒の存在
下に、ジフェニルを直接過酸化物でヒドロキシ化する万
万法(米国特許第3453332号)などがあった。ピ
フェノール製造のため最も適した方法の一つは、ジフエ
ニルをスルホン化してジフエニルジスルホン酸を形成し
、次にこれをアルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属
塩と反応させてジフェニルスルホン酸塩を形成し、続い
てアルカリ金属水酸化物と共にジフェニルジスルホン酸
塩を溶融(fusion)してビフェノールのナトリウ
ム塩をつくり、次にこの反応マスを溶解し、酸性化して
ビフェノールをつくる方法である。
そういった方法は米国特許第23粥361号および本願
と共に係属中の米国特許出願第71572号(197乎
王8月31日)に記載されている。すべての従来法、特
に溶融(f雌ion)反応を含む従来法では、相当な量
、すなわち1%を越える量の4ーモノヒドロキシジフェ
ニル不純成分が形成される。
溶融反応において、これはジフヱニルのスルホン化のと
きに形成されるジフェニルモ/スルホン酸塩の存在によ
るものであり、そしてそれは所望のジフェニルジスルホ
ン酸塩から除去することが極めて困難なものである。ハ
ロゲン化ジフェニルの加水分解時に存在するそういった
不純物は、ハロゲン化工程において起こるモノハロゲン
化ジフェニル生成物の存在に起因するものであり、これ
もまた、ジハロジフェニル化合物から除くことが困難で
ある。同様に、過酸化物による直接ヒドロキシル化は、
OH基1つだけを結合させる結果となる可能性がありそ
の結果は、望ましくないモノヒドロキシ不純物を生ずる
ことになるつoビフェノールが熔融(fusion)型
反応から形成されるときは、そういったモノヒドロキシ
ジフエニル不純物は特に重要な意味をもつ。
過去におし、.て、ビフェノール生成物を精製するため
に通常採用される精製法は、モノヒドロキシジフェニル
を除去するためには効果がないとされてきた。再結晶法
は効果がない。何故なら、再結晶された生成物も再結晶
されたモノヒドロキシジフェニルを含んでいるからであ
る。モノヒド。キシおよびジヒドロキシフェニルの沸点
は非常に近いので、蒸留は有効ではない。また、昇華も
有効でない。何故なら、モノヒドロキシジフエニルは、
ジヒドロキシジフェニルの昇華温度に近い温度で昇華す
るからである。そして、どちらかと言えば、これは、モ
ノヒドロキシジフェニル不純物の濃度を高める結果とな
る。何故なら、昇華に際しては、昇華工程の最初の部分
で、より高い濃度のモノヒドロキシジフェニルが存在す
るからである。4・4′ージヒドロキシジフェニル生成
物中のモノヒドロキシジフェニルの存在は、望ましくな
いと信じられる。
何故なら、4・4′ージヒドロキシジフェニルが重合で
使用されるとき、モノヒドロキシジフェニルは、連鎖停
止剤として作用し、モノヒドロキシジフェニル不純物の
存在下で可能な高い分子量を有するポリマーの形式を妨
げるからである。従来、モノヒドロキシジフェニル不純
物の除去は、あまりにも費用がかかりすぎたと考えられ
てきた。これは、安価な標準的精製法が効率よく精製を
達成することはできないと思われたからである。本発明
は、4−モノヒドロキシジフェニル不純成分を合む4・
4−ジヒドロキシジフェニルを精製するための方法であ
り、この方法は、4・4−ジヒドロキシジフェニル・ア
ルカリ金属塩の溶液を4ーモノヒドロキシジフェニル不
純成分を除去するに十分の量活‘性炭と接触させ、次い
で溶液からこの活性炭を除去し、かつ十分な量の酸で溶
液を酸性化し、実質的全量の4・4−ジヒドロキシジフ
ェニルアルカリ金属塩を水不溶性4・4′ージヒドロキ
シジフェニルに転化することからなる。
この精製方法の結果として、4ーモノヒドロキシジフェ
ニル不純物のほとんど全量が除去され、約0.45重量
%未満、普通は0.2重量%未満の4ーモノヒド。キシ
ジフェニル、そしていましば0.1重量%未満の4ーモ
ノヒドロキシジフェニル不純物を含む製品が得られる。
この精製方法は、アルカリ金属水酸化物とアルカリ金属
ジフェニルジスルホネートとの溶融(■sion)反応
によって4・4′ージヒドロキシジフェニルのアルカリ
金属塩を形成することによる4・4′ージヒドロキシジ
フェニルの製造方法に、特によく適している。
上述の製造法においては、反応マスが十分な量の水と接
触させられて、反応マスの水落性成分の実質的全量を溶
解して第一の溶液をつくり;できた溶液を不溶分から分
離し;この溶液を十分低いpHになるまで酸性化して実
質上全量の4・4′ージヒドロキシジフヱニル生成物を
沈殿させ、沈殿した生成物を残りの液から分離すること
からなる。この精製法を用いる際、反応マスを溶解して
得られる第一の溶液は、約0〜約100午Cで約1分以
上活性炭と接触させられ、その後でできた溶液を、活性
炭を含めた不溶物質から分離する。必要に応じて、さら
によい精製を行なうために、生じた沈殿生成物を十分に
高いpHを有する十分な量の水溶液に溶解して生成物を
4・4−ジヒドロキシジフェニル金属塩として溶解する
ことにより第二の溶液をつくり;できた第二の溶液を、
約0ふ約100℃の温度で、活性炭と約1分以上接触さ
せ;溶液を不溶物から分離し;第二の溶液を酸性化して
十分低い柵に到らしめ、実質的全量の4・4ージヒドロ
キシジフェニル生成物を沈殿させ;そして第二の溶液か
ら沈殿した生成物を残余の液から分離することができる
上記の方法によらずに、ただし好ましくはないが、第一
の溶液は活性炭と接触させる必要はなく、4・4−ジヒ
ドロキシジフェニル生成物を沈殿させ、次で沈殿した生
成物を残余の液から分離することができる。
次いで沈殿生成物は、十分高いpHを有する水溶液中に
再熔解し、生成物を溶解させ、そして次に活性炭を(た
とえばスラリー化するなどの方法で)できた第二の溶液
と、約0〜約100ooの温度で約1分以上、接触させ
ることができる。次いで不溶物は、たとえば炉週によっ
て、第二の溶液から分離することができる。次いで第二
の溶液を十分抵し、pHとなるように酸性化し、実質的
全量の4・4−ジヒドロキシジフェニル生成物を沈殿さ
せ、そしてこの生成物を、残余の液から分離することが
できる。上記の各場合において、モノヒドロキシジフェ
ニル不純物の実質的な量は所望の生成物である4・4′
ージヒドロキシジフェニルから分離される。
最初の反応マスを溶解して最初形成した溶液中に活性炭
をスラリー化すると、よりよく除去目的が達せられるこ
とは、予想外に発見させられたことである。4・4′−
ジヒドロキシジフェニルが、他の方法で得られるとき、
この生成物は、もちろん、十分高いpH値をもつ十分な
量の水溶液に溶解することができ、生成物を4・4ージ
ヒドロキシジフェニルアルカリ金属塩として溶解させ、
次いでできた溶液を、約0〜約100qoの温度で、活
性炭と約1分以上接触させることができる。
次いで溶液を、十分低いpH‘こ酸性化し、実質的全量
の4・4′ージヒドロキシジフェニル生成物を沈殿させ
、そして精製した製品を残余の液から分離することがで
きる。本発明に従って、不純物である4−モノヒドロキ
シジフェニルの実質的全量を除去去するためのビフェノ
ールの精製方法が提供される。
さらに詳しく言えば、この方法は、4・4′ージヒドロ
キシジフェニルアルカリ金属塩の溶液を活性炭と接触さ
せた後、溶液から活性炭を除去し十分な量の酸で溶液を
酸性化して実質的全量の4・4′−ジヒドロキシジフェ
ニルアルカリ金属塩を水不落性の4・4′ージヒドロキ
シジフェニルに転化することからなる。予期せぬことで
あったが、活性炭は、4ーモノヒドロキシジフヱニルア
ルカリ金属海を溶液から、選択的に除去することがわか
った。本発明は、4・4′ージヒドロキシジフェニルが
製造された方法に関係なく、4・4′−ジヒドロキシジ
フエニルから4ーモ/ヒ・ドロキシジフエニル不純物を
除去するために応用できる。4・4′−ジヒドロキシジ
フェニルは、ハロゲン化ジフェニルの加水分解によって
もつくることができるし、あるいは、ジフェニルを、過
酸化物で直接ヒドロキシ化することによってもできると
、ジフエニルをスルホン化した後アルカリ金属水酸化物
と反応させてアルカリ金属塩を形成し、この金属塩を水
酸化物と共に溶解(f船ion)して、ビフヱノールの
アルカリ金属塩とすることもできる。
“十分な量の酸”とは、酸対ビフェノール塩+金属水酸
化物の比が、単位当量において1:1であることを意味
する。
本明細書で、“実質的全量を転化”という語は、95%
の転化が得られることを意味する。
‘‘実質的全量を除去”というときは4・4−ジヒドロ
キシジフエニル中の4−モノヒドロキシジフェニル不純
物が、最終産物の約0.45重量%未満の濃度まで下る
ことを意味する。“活性炭”とは、未だその容量の有機
物質を吸収していない。
粒状形態の多孔質炭素のすべてを意味する。一般に、活
性炭は、約10〜約75ミクロンの平均粒度および約1
000〜約3000〆/夕の有効表面積を有している。
通常、溶解した4・4′−ジヒドロキシジフェニルアル
カリ金属塩の約7〜約4の重量%の活性炭が、溶液中に
スラリー化される;しかしながら、平均粒度の大きい活
性炭が用いられるときには、(すなわち50ミクロン以
上)、もっと高い%の活性炭が用いられる。
4・4′ージヒドロキシジフエニル(ビフエノール)は
、該ビフェ/ールを十分高いpHを有する水溶液に溶解
して生成物を溶解することによって精製することができ
る。
一般に、十分高いpHとは約11.0以上のことである
。一般に、生成物を溶解するために用いた水の量は、反
応マス1夕当り、約2〜約20のとである。反応マスと
は、ビフェノール塩、反応体、副産物および不純物およ
び十分高いPHにするために十分な量の塩基の組合わさ
ったものである。活性炭は、約0〜約100℃の温度で
できた溶液中にスラリー化される。それより高い温度は
、必要でなく要求されないが、溶液が加圧されて水溶液
が銘とう前にもっと高い温度に達することを可能にする
状態にあるときに用いることができる。活性炭と溶液と
の接触時間は、一般に約1分を上まわる時間である。最
適の接触時間は約1〜約60分である。接触時間をもっ
と長くすることもできるが、接触時間の増加によるモノ
ヒドロキシジフヱニル除去量の増加は極く僅かである。
活性炭と溶液との接触を終えた後は、炉過または遠心分
離などの方法で活性炭を除去する。次いで溶液を酸性化
して十分低いpH値とし、実質上全量の4・4′−ジヒ
ドロキシジフェニル生成物を沈殿させる。十分低いpH
値とは一般に約1〜約10であり、好ましくは約1〜約
5である。その結果できる精製した生成物は次いで残留
液から分離される。生成物は一般に、不純物としてのモ
ノヒドロキシジフェニルを0.45重量%未満含むこと
が見し、出されている。事実、不純物は多くの場合0.
2重量%未満であり、溶液のpH、接触時間、生成物の
濃度および活性炭の規格値により、場合によっては0.
1となる。通常は、十分低い餌は、塩酸、硫酸、硝酸あ
るいは燐酸のごとき任意の適当な無機酸の添加によって
得られる。十分高いpHは通常、水酸化カリウムまたは
ナトリウムのごときアルカリ金属水酸化物の添加により
得られる。4・4′ージヒドロキシジフヱニルが、次の
方法でつくられるとき、すなわち、アルカリ金属水酸化
物をアルカリ金属ジフェニルジスルホネートと溶融(f
船ion)させて4・4′ージヒドロキシジフェニルの
アルカリ金属塩を形成し、できた反応マスを十分な水と
接触させて反応マス中の水溶性成分の実質的全量を溶解
して第一の溶液をつくり;できた溶液を不溶成物から分
離し;溶液を酸性化して十分低いpHとし、これにより
、実質上全量の4・4′ージヒドロキシジフェニル生成
物を沈殿させ、沈殿生成物を残りの液から分離するとい
う方法でつくられるとき、生成物は第一の溶液を、約0
〜100qoで、活性炭と約1分以上接触させ、しかる
後に溶液を不溶成分から分離することによって、生成物
を精製することができる。
こうしてできた生成物はその時に、一般に約0.45重
量%以下のモノヒドロキシジフェニル不純物を含んでい
る。
次に生成物は、できた沈殿生成物を、先に述べたような
十分に高いpHを有する十分な量の水溶液に溶解させて
、生成物を4・4−ジヒドロキシジフェニルアルカリ金
属塩として溶解せしめる。こうしてできる第二の溶液を
次に、約0〜約100qoにて、活性炭と1分以上接触
させ、次いで活性炭を除去する。次に第二の溶液を酸で
処理してpHを十分低くし、実質上全量の4・4ージヒ
ドロキシジフヱニル製品を沈殿させ、次いで沈殿した製
品を残りの液から分離する。本発明の精製方法に従って
、活性炭は任意の適当な方法で溶液と接触させることが
できる。そういった方法の例としては、炭素を溶液中に
スラリー化すること、あるいは溶液を、活性炭を含むカ
ラムに通すことなどがある。要求されるすべてのことは
、溶液を親密に活性炭と接触させることである。アルカ
リ金属ジフヱニルジスルホネートとアルカリ金属水酸化
物との溶融(fusion)反応によってビフェノール
がつくられるとき、糊せずして見し、出されたことであ
るが、モノヒドロキシジフエニル不純物の除去は最初に
ビフヱノールを反応マスから沈殿させ、次いで第二の溶
液にビフェノールを再熔解させ、第二の溶液を活性炭と
接触させるよりも、溶解した反応マスを活性炭と接触さ
せた方がよい結果が得られる。
望ましくは、反応マスを溶解してつくった第一の溶液を
約15分以下、最も好ましくは約6び分以下活性炭と接
触させる。下記の実施例は本発明を例示する目的で記載
するものであって、本発明を制限せんとするものではな
い。実施例 1 3000夕の水酸化カリウムフレーク(90%KOH)
を約230〜約250℃で溶融した。
次に、2000夕のジカリウムジフェニルジスルホン酸
を、溶融した水酸化カリウムに徐々に添加し、混合物を
約335〜340℃に加熱した。3時間後、温度は36
0℃に上昇した。
反応混合物をステンレス鋼パン上に注ぎ冷却した。反応
マスが固化した後、解体した。200夕の反応マスを5
00の‘の熱水に溶解した。
フロツクベッドを通して溶液を炉過し、さらに50の‘
の追加の熱水で洗浄した。190の上の36%HCIを
溶液に加えてpHを1.7に調節し、90〜95ooに
て溶液を1時間燈拝した。
かくしてできた不溶性の生成物を90午0にて炉過分離
し、1000の‘の熱蒸留水で洗浄した。生成物は、真
空下に10000で乾燥した。できた生成物の分析値を
第1表に示した。実施例 2 1夕当り約1400〜1800〆の表面積と44ミクロ
ンより4・ささい平均粒度とを有し、かつ粒子の約15
%が74ミクロンより大きい粒度を有している活性炭7
.73夕を、水中に溶融マスを含む溶液に添加したこと
以外は、実施例1と同様のことをくり返した。
使用した活性炭は、存在するビフェノールの理論量を基
準として、2の重量%であった。活性炭と溶液との混合
物は、70ooに30分間保った後、フロツクベッドを
通して炉過した。できた生成物の分析値を第1表に示し
た。実施例 3 できた生成物を乾燥しないこと以外は、実施例1と同様
のことをくり返した。
それを500の‘の熱水中にスラリー化し、生成物を溶
解するために50%の水酸化ナトリウム溶液22の‘を
加えた。先に述べた活性炭7.73夕を溶液に添加し、
70qCで1/2時間燈拝した。次に、フロックベッド
を通して溶液を炉過した。得られた生成物の分析を第1
表に示す。第1表 上述の実施例を比較すると、活性炭の使用がモノヒドロ
キシジフェニル不純物の除去に極めて有効であることが
わかる。
実施例を比較してみるとさらに、溶融反応マスを溶解し
、前もってビフェノール生成物の沈殿を生ぜしめること
ないこ処理するときに、除去の結果が最もよくなること
がわかる(実施例2参照)。しかしながら、いつでも活
性炭を使用するときは、ある程度の除去を行なうことが
できる(実施例3)。実施例2でつくったように、生成
物を再溶解し、活性炭で再処理すると、さらによい結果
が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 4−モノヒドロキシジフエニル不純成分を含む4・
    4′−ジヒドロキシジフエニル・アルカリ金属塩の溶液
    を4−モノヒドロキシジフエニル不純成分を除去するに
    十分な量の活性炭と接触させた後、溶液から活性炭を除
    去し、かつ該溶液を、十分な量の酸で酸性化して、4・
    4′−ジヒドロキシジフエニル・アルカリ金属塩の実質
    的全量を水不溶性の4・4′−ジヒドロキシジフエニル
    に転化することからなる、4−モノヒドロキシジフエニ
    ル不純成分を含む4・4′−ジヒドロキシジフエニルの
    精製方法。 2 下記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の諸
    工程:(a) アルカリ金属の水酸化物をアルカリ金属
    ジフエニルジスルホネートと共に溶融反応(fusio
    nreaction)させて、4・4′−ジヒドロキシ
    ジフエニルのアルカリ金属塩を形成すること;(b)
    できた反応マスを十分な量の水と接触させて、該マス中
    の水溶性成分の実質的全量を溶解して第一の溶液をつく
    ること;(c) かくしてできた溶液を不純物から分離
    すること;(d) 該溶液を十分低いpHに酸性化して
    、4・4′−ジヒドロキシジフエニル生成分の実質的全
    量を沈殿させること;および(e) 沈殿した前記生成
    物を残りの液から分離すること;からなる4・4′−ジ
    ヒドロキシジフエニルの製造方法であつて、次の点:す
    なわち (f) 前記第一の溶液を約0〜約100℃の温度で約
    1分を超える時間4−モノヒドロキシジフエニル不純成
    分を除去するに十分な量の活性炭と接触させた後に、該
    処理後の溶液を不溶物から分離する工程を含むことによ
    り、該第一溶液中の4−モノヒドロキシジフエニル不純
    成分を除去する点で改善されていることを特徴とする、
    4・4′−ジヒドロキシジフエニルの製造方法。 3 下記(g)、(h)、(i)、(j)および(k)
    の諸工程:すなわち (g) 生じた沈殿生成物を十分な量の十分高いpHを
    有する溶液に溶解して、前記生成物を4・4′−ジヒド
    ロキシジフエニル・アルカリ金属塩として溶解せしめる
    ことにより、第二の溶液をつくること;(h) 得られ
    た第二の溶液を、約0〜約100℃の温度で、約1分を
    超える時間、活性炭と接触させること;(i) 溶液か
    ら活性炭を除去すること;(j) 第二の溶液をpHが
    十分低くなるまで酸性化して、4・4′−ジヒドロキシ
    ジフエニル生成物の実質的全量を沈殿させること;およ
    び(k) 第二の溶液から沈殿した生成物を、残りの液
    から分離すること、の諸工程:が、さらに追加されてい
    ることを特徴とする、特許請求の範囲第2項に記載の方
    法。 4 (a) 4−モノヒドロキシジフエニル不純成分を
    含む4・4′−ジヒドロキシジフエニルを、生成物を溶
    解せしめるに足る十分高いpHをもつ水溶液中に溶解し
    て溶液を形成すること;(b) 4−モノヒドロキシジ
    フエニル不純成分を除去するに十分な量の活性炭を、約
    0〜約100℃の温度で、約1分を超える時間かけて、
    得られた前記溶液中にスラリー化すること;(c) 溶
    液から活性炭を除去すること;(d) 溶液をpHが十
    分低くなるまで酸性化して、4・4′−モノヒドロキシ
    ジフエニル生成物の実質的全量を沈殿させること;およ
    び(e) かくして得られた生成物を残りの液から分離
    すること;からなる、4−モノヒドロキシジフエニル不
    純成分を含む4・4′−ジヒドロキシジフエニルの精製
    方法。 5 最初の溶液が、60分以下、活性炭と接触させられ
    る、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 6 最初の溶液が、15分以下、活性炭と接触させられ
    る、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 7 反応マスが約0〜約100℃の温度で、水と接触さ
    せられる特許請求の範囲第2項に記載の方法。 8 反応マスを溶解するために使用される水が、反応マ
    ス1g当り、約2〜約20mlの水である、特許請求の
    範囲第7項に記載の方法。 9 反応マスを溶触するために使用される水が、反応マ
    ス1g当り約2〜約4mlの水である、特許請求の範囲
    第7項に記載の方法。 10 反応マスが、約0〜約100℃の温度、大気圧で
    水で接触させられる、特許請求の範囲第3項に記載の方
    法。 11 反応マスが、約0〜約100℃の温度、大気圧で
    水と接触させられる、特許請求の範囲第4項に記載の方
    法。 12 前記工程(c)において、生じた溶液が濾過によ
    り不溶物から分離される、特許請求の範囲第2項に記載
    の方法。 13 前記工程(c)において、生じた溶液が濾過によ
    り不溶物から分離される、特許請求の範囲第3項に記載
    の方法。 14 前記工程(c)において、生じた溶液が、濾過に
    より活性炭から分離される、特許請求の範囲第4項に記
    載の方法。 15 前記工程(c)において、生じた溶液が、濾過に
    より不溶物から分離される、特許請求の範囲第5項に記
    載の方法。 16 前記工程(c)において、生じた溶液が、濾過に
    より不溶物から分離される、特許請求の範囲第7項に記
    載の方法。 17 前記工程(d)における十分低いpHが10より
    低いpHである特許請求の範囲第2項に記載の方法。 18 前記工程(d)における十分低いpHが約1〜約
    10であり、前記工程(g)におけ十分高いpHが約1
    1.0を越える値である、特許請求の範囲第3項に記載
    の方法。 19 前記工程(d)における十分低いpHが約1〜約
    10であり、前記工程(a)における十分高いpHが、
    11.0を越える値である、特許請求の範囲第4項に記
    載の方法。 20 前記工程(e)において、沈殿した生成物が、濾
    過により分離される、特許請求の範囲第2項に記載の方
    法。 21 溶解した4・4′−ジヒドロキシジフエニル・ア
    ルカリ金属塩の約7〜約40重量%の活性炭を第一の溶
    液中にスラリー化することにより第一の溶液が活性炭と
    接触させられる特許請求の範囲第2項に記載の方法。 22 前記工程(f)における第一の溶液および前記工
    程(h)における第二の溶液の両者が、溶解された4・
    4′−ジヒドロキシジフエニル・アルカリ金属塩の約7
    〜約40重量%の活性炭を、第一および第二の溶液中に
    スラリー化することによつて、活性炭と接触させられる
    、特許請求の範囲第3項記載の方法。 23 溶解された4・4′−ジヒドロキシジフエニル・
    アルカリ金属塩の、約7〜約40重量%の活性炭を第二
    の溶液中にスラリー化することにより、第二の溶液を活
    性炭と接触させる、特許請求の範囲第4項に記載の方法
    。 24 活性炭が約10〜約75ミクロンの平均粒度と、
    約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを有
    している、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 25 活性炭が、約10〜約75ミクロンの平均粒度と
    、約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを
    有している、特許請求の範囲第3項に記載の方法。 26 活性炭が、約10〜約75ミクロンの平均粒度と
    、約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを
    有している、特許請求の範囲第4項に記載の方法。 27 活性炭が、約10〜約75ミクロンの平均粒度と
    、約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを
    有する、特許請求の範囲第5項に記載の方法。 28 活性炭が、約10〜約75ミクロンの平均粒度と
    、約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを
    有する、特許請求の範囲第6項に記載の方法。 29 活性炭が、約10〜約75ミクロンの平均粒度と
    、約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを
    有する、特許請求の範囲第21項に記載の方法。 30 活性炭が、約10〜約75ミクロンの平均粒度と
    、約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを
    有する、特許請求の範囲第22項に記載の方法。 31 活性炭が、約10〜約75ミクロンの平均粒度と
    、約1000〜約3000m^2/gの有効表面積とを
    有する、特許請求の範囲第23項に記載の方法。
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