JPH024730A - 2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの精製法 - Google Patents

2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの精製法

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JPH024730A
JPH024730A JP15571888A JP15571888A JPH024730A JP H024730 A JPH024730 A JP H024730A JP 15571888 A JP15571888 A JP 15571888A JP 15571888 A JP15571888 A JP 15571888A JP H024730 A JPH024730 A JP H024730A
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Yutaka Haraoka
原岡 裕
Tsuneyoshi Hisayuki
久行 恒芳
Taijiro Nomura
野村 泰次郎
Hideki Oshio
秀樹 大塩
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフルオロエラストマーの架橋剤や耐熱性に優れ
た含フツ素ポリマーの原料等として有用な2.2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの
製造法、特に着色のない高純度な2.2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの製造法に
関するものである。
〔従来の技術〕
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパンの製造法として、ヘキサフルオロアセトンと
フェノールとを無水フッ酸中で反応させて得る基本反応
については[Isz、Akad−Nauk 5SSR。
0tde1.Khim、Nauk 4,686〜692
 (1960))等に示されている。しかし、この方法
では目的の2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)へ
キサフルオロアセン以外に量は多くないが各種副生物が
生成し、得られる2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)へキサフルオロブパンはこれらに起因すると考えら
れる着色を呈するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らはかかる問題点に鑑み、鋭意検討の結果本発
明に到達したものである。すなわち本発明の第1はヘキ
サフルオロアセトンとフェノールを無水フッ酸溶媒中で
反応させて得られる2、2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパンを主体とする反応生成物
を水中に導入し、析出する2、2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘキサフルオロプロパンの固体を分離、洗
浄することを特徴とする2、2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘキサフルオロプロパンの製造法である。ヘ
キサフルオロアセトンとフェノールの無水フッ酸中での
反応は通常100°01反応圧力10 kg / ci
程度でおこなわれ、反応生成物はフッ酸を除去すること
により固体として得られるが、未反応のフェノール、種
々の反応副生物を含み、純度は必ずしも高くない。また
反応副生物に起因すると考えられる着色を呈するもので
ある。2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
フルオロプロパンは融点162°Cの固体であり、一般
にはかかる化合物の精製はこのものを溶解し得る有機溶
媒に溶解し、再結晶法、蒸留分離、晶析分離等の手段が
採られるが、有機溶媒系の場合、溶媒の分離回収が必要
であるとともに、蒸留分離法においては、本化合物の融
点が極めて高いため高温での蒸留を必要とし、熱不安定
物質を含む場合にはさらに着色の度合いを増すこととな
る。
本発明においては反応生成物を水で処理することにより
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパンを水中で固体として析出させ、分離、洗浄す
ることにより、未反応のフェノールおよびフッ酸、さら
には反応副生物を除去することができ、高純度の2.2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パンを容易に得ることができ工業的に極めて有利な方法
である。かかる方法で得られる2、2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの外観は灰色
であり、見掛は上はかなり着色成分が除去されたように
みえるが、例えばアルカリ処理した場合には発色が起こ
るものであり、着色成分そのものが十分に除去されたも
のではない。従って、用途によってはさらに精製を要す
ることもある。
本発明における第2、第3の発明はかかる目的を達成す
るためになされたものである。すなわち本第2の発明は
着色成分を有する2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパンヲ無機塩基により2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ンの塩の水溶液とし、鉱酸中和により析出する2、2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ンの固体を分離、洗浄することを特徴とする2、2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
の精製法である。また本第3の発明は同様にして得た2
、2−ビス(4−ヒドロキシフェニルヘキサフルオロプ
ロパンの塩の水溶液を活性炭と接触させたのち鉱酸中和
により析出する2、2−ビス(4〜−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパンの固体を分離、洗浄する方
法である。
無機塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化アンモニウム等が挙げられるが、汎用的である水
酸化ナトリウムが最も好ましい。
水酸化ナトリウムの濃度は5〜13ffl i%、より
好マシ<は8〜10重量%の範囲である。この1度より
低いと溶解に長時間を要し、また、これより高いと溶解
度が低く処理効率が悪くなり好ましくない。2.2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
の溶解量は水酸化ナトリウム9重量%の場合、約27重
量%である。この溶液を通常の鉱酸、例えば塩酸、硫酸
、硝酸等で中和し、2゜2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパンを析出、分離洗浄しても
ある程度の精製効果はあるが、着色成分の除去は必ずし
も十分ではない。従ってさらに着色成分を除去する必要
のある場合には第3の発明によればさらに脱色効果を上
げることができる。活性炭の粒径は特に制限はなく、粉
炭、粒状炭のいずれでもよい。また、活性炭の種類とし
ては石炭系、ヤシ殻系、木炭系のいずれも使用可能であ
るが、木炭系のものが吸着特性、飽和吸着量ともに優れ
ている。接触処理方式としてはカラム充填塔が最も一般
的である。通液速度としてはL V =0.3〜1.0
 m/Hr、望ましくは0.3〜0.5 m/Hr、 
 S V −0,14〜1.41(r−’、望ましくは
0.15〜0.1811r−’である。
活性炭は使用により吸着能力が低下してくるため経済的
にはこれを再生することが好ましい。活性炭の再生の方
法としては、通常アルカリ、無機酸等による薬液洗浄が
一般的であるが、この場合には効果がない。また、水蒸
気により再生は可能であるが、再生後活性炭の微量構成
成分、特に5tOt、、 Alz(h 、Fe2O3等
がアルカリ溶液中に溶出し、活性炭微粉の流出が起こる
。これらの溶出成分はその大半が製品2.2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンに混入
し、特にFe分は樹脂用としては問題となり、好ましく
ない。最も好ましい方法は、意外にも単に水で洗浄する
ことであり、2〜5回の再生が可能である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 500 mlオートクレーブに合成フェノール118g
(1,26モル)、無水フッ酸160g(8モル)を仕
込み、攪拌を開始後HF Aガス105 g (0,6
3モル)を吹き込み、100℃、反応圧力8〜10Kg
/cm2で4時間攪拌を継続し、反応をおこなった。反
応生成物を全ff1lhの氷水中に投入し析出固体をろ
別し、十分水洗し収率85%で2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンを得た。この
ものはガスクロ分析の結果97.5%で、灰色を呈して
いた。このものの着色度を測定するため濃度10%水酸
化ナトリウム水溶液に50g/l溶解させた。
溶解液の色相はワインレッド色を呈した。■昼夜放置汲
上澄液をとり、吸光形度計により波長555および70
0 nmの吸光度を測定し、その差を赤色系の着色度〔
ΔA B S (555−700) )とした。この値
は0.15であった。
実施例2 実施例1で得られた2、2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパンを濃度10%の水酸化ナ
トリウム水溶液に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパンとして200g/l溶解さ
せ、1昼夜放置復液底体として微量のタールの存在がみ
られた。この上澄液をとり、塩酸によりpH6〜7まで
中和し、析出した固形分をろ別、水洗し、70〜80℃
で減圧乾燥し、純度99゜5%のピンク色の2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
を得た。このものの着色度を実施例1と同様に測定した
ところΔABS (555−700)  は0.05で
あった。
実施例3 実施例2で得た上澄液200 mlを300 mlのビ
ーカーに入れ、各種活性炭を所定量加え、24時間攪拌
後、5Cのろ紙でろ別し、ろ液を吸光光度計により波長
555および700 nmの吸光度を測定し、その差を
赤色系の着色度〔ΔA B S (555−7QO) 
)として比較をおこなった。この結果を第1表に示した
第1表 実施例4 内径20mmのガラス製カラムに充填層高280 mm
でヤシ殻炭47gを充填し、通水脱気を2時間実施の後
、実施例2で得た上澄液を0.111/Hrの通液速度
で通液した。不純物除去の目安を同様に555 nmと
700 nmの吸光度差とし、この値が0.025とな
った時点を活性炭の破過点とした。これまでの処理液量
は28cc/g活性炭であった。この破過した活性炭を
再生するため上水を2倍の通液量(0,22)/Hr)
で5時間処理した。この結果、初期の吸光度差は0.0
10で十分に再生されていた。同様の再生処理2回まで
はほぼ新炭と同様の吸着能力を有してイタ。処理すれた
2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパンのアルカリ溶液ヲ塩酸でpH6〜7まで中和
し、析出した固形分をろ別、水洗し、70〜80℃で減
圧乾燥して白色で純度99.99%の2.2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンを得た
。このものの着色度を実施例1と同様にして測定したと
ころΔABS(555−700)は0.015であった
〔発明の効果〕
本発明によれば水系での不純物除去、精製が可能であり
、有機溶剤を使用しないため、これらの回収設備が不要
である。また、常温において処理可能であり、エネルギ
ー面でも経済的であり、使用活性炭も洗浄再使用が可能
であり、工業上有利に高純度、白色の2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンを得る
ことができるものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヘキサフルオロアセトンとフェノールを無水フッ
    酸溶媒中で反応させて得られる2,2−ビス(4−ヒド
    ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンを主体とする
    反応生成物を水中に導入し、析出する2,2−ビス(4
    −ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの固体
    を分離、洗浄することを特徴とする2,2−ビス(4−
    ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの精製法
  2. (2)2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
    フルオロプロパンを無機塩基により2,2−ビス(4−
    ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの塩の水
    溶液とし、鉱酸中和により析出する2、2−ビス(4−
    ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの固体を
    分離、洗浄することを特徴とする2,2−ビス(4−ヒ
    ドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの精製法。
  3. (3)請求項(2)の2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
    ェニル)ヘキサフルオロプロパンの塩の水溶液を、活性
    炭と接触させたのち、鉱酸中和により析出する2,2−
    ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
    ンの固体を分離、洗浄することを特徴とする2,2−ビ
    ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
    の精製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0454144A (ja) * 1990-06-22 1992-02-21 Central Glass Co Ltd ヘキサフルオロプロピリデン基含有芳香族化合物の精製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57122037A (en) * 1980-12-11 1982-07-29 Hoechst Ag Manufacture of hexafluoroacetone

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