JPS6027611Y2 - 成形品取出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はアームが２方向に屈伸する成形品の取出装置
に関するものである。

射出成形機に使用されている成形品取出装置については
既に多くの考案がなされている。

しかしながらそれは、金型からの成形品の離型と、シュ
ートなどへの送りが殆んどで、離型した成形品を金型と
全く異なった位置の他の装置にまで移送するには、さら
に改良さねばならぬものであった。

この考案に上記の点点に鑑みてなされたものであって、
複数のエアシリンダーと屈伸自在なアームとの組合わせ
をもって、アーム先端に保持された成形品を、金型から
射出成形機側に移動できるようになし、これにより射出
成形機とコンベア、成形品を２次的に加工する他の装置
などとの連繋を一層離型となすことができるようにした
ものである。

以下この考案を図示の例により詳細に説明する。

１はベース２に摺動自在にとりつけた本体で、一対の支
持板１ａ、ｌａのあいだに横架した回動軸３に屈伸自在
なアーム４が回動自在に軸承しである。

また本体１とベース２とにわたっては、本体１をベース
側の一対のガイドシャフト５，５に沿って移動する成形
品タッチ用のエアシリンダ６が、シリンダ６ａを本体側
に固定し、プランジャ６ｂをベース側にこていして設け
である。

上記アーム４は上記シャフト３に後端を軸承した主腕４
と、先端に成形品保持板７を取付けた支腕４２とを相互
に屈伸自在に支軸８をもって連結したものからなる。

上記主腕４１は一対の平行な板体からなり、かつ板体間
には上記回動軸３と軸８とに固着したチェーン歯車９，
１０と、両歯車に捲回した屈伸用のチェ７１１とが施し
である。

また支腕４２は上記軸８に固定した継ぎ板４３と一体的
に接続した一対の杆４２ａ、４２ａからなり、杆先端に
多数の吸着盤７ａ、？ａを有する上記保持板７が止着し
である。

１２はアーム屈伸用のエアシリンダで、上記回動軸３に
遊嵌したクランク１３にシリンダ１２ａを可動自在に固
定する一方、プランジャ１２ｂの先端を上記主腕４１の
先端部に回動自在にピン結合してなり、このエアシリン
ダ１２の縮少により上記アーム４がチェ７１１の干渉を
受けて第２図に示すように真っすぐに伸長する。

１４はアーム反転用のエアシリンダで、シリンダ１４ａ
を本体１の一部１ｂに固定する一方、プランジャ１４ｂ
を上記クランク１３にピン結合し、上記エアシリンダ１
２との関連にてアーム４をエアシリンダ１４と平行な方
向に反転移動する。

なお図中１５は補助スプリング、１６はリミットスイッ
チ、１７は金型、１８は成形品保持板７の首振り用シリ
ンダ、１９は他の装置の成形品の受台である。

次に上記装置の作用を説明すると、まず第２図に示す屈
曲状態においてエアシリンダ１２のプランジャ１２ｂを
縮少すると、主腕４１が引張られて矢印方向に回転軸３
と共に回動するようになる。

また回動軸３と支腕４２の支軸８とにわたりチェノ１１
が捲回しであることから、主腕４１の回動に伴ってそこ
に引張りが生じ、支軸８が左回動して支腕４２を主腕４
１とは反対の方向に回動する。

そしてエアシリンダ１２が縮少を停止した位置において
、アーム４は第３図及び第４図に示すように直つすぐに
伸長し、成形品保持板７は金型１７に面する。

上記アーム４の伸長完了したら次にエアシリンダ６を作
動しプランジャ６ｂを縮少する。

これにより本体１がベース２を移動し、成形品保持板７
は金型１７に付着した成形品とタッチして吸着盤７ａに
成形品を吸着し、次にプランジャ６ｂを伸長して戻した
とき離型が生ずる。

成形品を吸着したならば縮少した上記エアシリンダ１２
を作動してプランジャ１２ｂを伸長する。

この結果、前記とは逆に主腕４１が第３図矢印の方向に
回動するに伴って支腕４２が屈曲する。

そして第２図の状態に戻ったならば再度エアシリンダ１
２を作動してプランジャ１２ｂを縮少すると同時に、エ
アシリンダ１４も作動させてプランジャ１４ｂを縮少し
、クランク１３を介して上記エアシリンダ１２を引張る
。

このためエアシリンダ１２の支持点が回動軸３を中心と
して徐々にベース側にと回動しつつ移動し、両プランジ
ャ１２ｂ、１４ｂが完全に縮少したときには、第４図に
示す方向にアーム４が真っすぐに伸長する。

そして成形品は吸着盤７ａから離れて受台１９に送り出
される。

なお上記エアシリンダ１２と１４との作動は決すしも同
時ではなく、エアシリンダ１４の作動を先行してもよい
。

しかし両プランジャ１２ｂ、１４ｂを伸長させて元に復
帰させる場合には同時かまたエアシリンダ１２の作動を
先行させる。

この考案は上述のように屈伸自在なアームを作動するエ
アシリンダを、アームの回動軸に施したクランクを介し
て、本体側に取付けたエアシリンダと連結し、両エアシ
リンダの作動をもってアームの伸長を２方向にて行える
ようにしたので、アームの屈伸による成形品の取出移送
工程は復帰運動を繰返す従来構造のものより長く、金型
とは異なった位置にも成形品を確実に送ることができる
。

また構造も簡単で故障が少なく、安価であるなどの特長
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る成形品取出装置のｌ実施例を示す
もので、第１図は伸長時の側面図、第２図はその正面図
、第３図は屈曲時の正面図、第４図は反転伸長時の正面
図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・ベース、３・・・
・・・回動軸、４・・・・・・アーム、４１・・・・・
・主腕、４２・・・・・・支腕、６・・・・・・成形品
タッチ用のエアシリンダ、７・・・・・・成形品保持板
、８・・・・・・支軸、９，１０・・・・・・チェーン
歯車、１１・・・・・・チェノ、１３・・・・・・クラ
ンク、１４・・・・・・反転用のエアシリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 摺動自在にベースに設けた本体に回転軸を横架し、この
   回転軸に主腕と先端に成形品保持板を有する支腕とを相
   互に屈伸自在に支軸をもって連結したアームを取付け、
   かつ上記回転軸と支軸にわたり屈伸用のチェ７を捲回す
   るとともに、回動軸に遊嵌したクランクを介してプラン
   ジャを主腕先端部に結合した屈伸用のエアシリンダと、
   プランジャを本体側に結合した反転用のエアシリンダと
   を連結してなる成形品取出装置。