JPS6027523Y2 - ダイスの着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バルブの切換え操作を行うだけで伸線用ダイ
スを簡単に着脱することができるダイスの着脱装置に関
するものである。

従来のこの種の装置として、第１図に示されるような構
造のものがあるが、これはダイスＡを取付けるべき機体
イの後板口と、この後板の前方に対向して設けられた仕
切板へにそれぞれ孔を穿ち、この仕切板への孔には線材
導入用の円錐孔を穿ったダイス固定千二、後板口の孔に
は中央に螺孔ホ′を設けたナットホをそれぞれ嵌着し、
このナットホの螺孔ホ′に、外周に螺孔へ′を切り、中
央に線材引出用の円錐孔を穿ったダイス固定子へを螺合
させ、両固定子二、へ間でダイスＡを挟着固定するよう
にしたもので、ダイスを取換える毎に、ダイス固定子へ
を螺回させて先に取付けてあったダイスの挟着を解き、
このダイスを取出した後、新しいダイスを入れ、再びダ
イス固定子へを螺回して挟着固定するという煩瑣な作業
を要して不便であるとともに、ダイスの取換え回数が増
えてくると螺子部ホ′、へ′に摩耗が生じ、ダイスの挟
着固定に緩みが生じる欠点があった。

然るに、本考案は上記欠点を除去解決するために、ダイ
スＡを取付けるべき機体１の後板１１に穿設された孔に
、線材引出用の円錐孔２１を穿ったダイス固定子２を嵌
着固定し、同固定子２の前方でこれに対向する位置に、
シリンダー３への圧搾空気乃至圧油の供給により前後摺
動する中空でかつ線材導入用の円錐孔４１を穿ったダイ
ス固定子４を設けて戊る構造を特徴とするものである。

尚、シリンダー３は、小径の孔３□ とその孔の途中に
大径の部屋３゜を形成した円筒形状をしており、この小
径の孔３１ にダイス固定子４が前後摺動自在に嵌着し
、そのフランジ４□が部屋３゜を二部屋３２ａ１３゜、
に区切るように嵌合され、それぞれの部屋に給気口乃至
給油口３ａ、３ｂが設けられた構造をしたものである。

次に、本考案の上記構成に従い、図示する実施例につい
て本案装置の具体的用法並びに作用、効果を説明する。

即ち、第２図はダイスＡを固定子２，４間で挟着固定し
ている状態を表わすもので、線材を固定子４の円錐状４
□からダイスＡに通し、固定子２の円錐孔２□から強制
的に引出すことにより、線材を所望の径に伸線するので
あるが、伸線する径に応じてダイスを取替える場合、シ
リンダー３の右側の部屋３２．に給気口３ｂを介して圧
搾空気を送り込むと、この圧縮力に押されてピストンた
るフランジ４゜が左方向へ移動し、これと一体の固定子
４も左方向へ摺動してダイスＡの挟着を解くから、上方
からこのダイスを抜き取り、必要とする径のダイスを所
定個所に差し入れ、シリンダー３の左側の部屋３□８に
給気口３ｂを介して圧搾空気を送り込むとフランジ４□
即ち固定子４は前記とは逆の右方向に摺動腰固定子２，
４間でダイスが挟着固定されるものである。

爾後、ダイスの取換え毎に前記作動を反覆するものであ
る。

即ち、本考案に係るダイスの着脱装置によれば、シリン
ダーへの圧搾空気の供給を切換えパルプによって制御し
さえすればダイスの取換えがきわめて容易に行えるもの
で、従来の螺着式の固定子の如く、ダイスの取換え毎に
一方の固定子を螺回して緩めたり、締めたりする煩瑣な
手作業を全く必要とせず短時間にダイスの取換えが行え
て便利であるとともに、螺子部が摩耗してダイスの挟着
固定に緩みが生じたりすることが全くなく、常に安定し
た状態でダイスを着脱できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示するもので、第１図は従
来装置の縦断側面図、第２図は本案装置の縦断側面図で
ある。 １・・・・・・機体、２・・・・・・ダイス固定子、３
・・・・・・シリンダー ４・・・・・・ダイス固定子
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダイスＡを取付けるべき機体１の後板１１に穿設された
   孔に、線材引出用の円錐孔２１を穿ったダイス固定子２
   を嵌着固定し、同固定子２の前方でこれに対向する位置
   に、シリンダー３への圧搾空気乃至圧油の供給により前
   後摺動する中空でかつ線材導入用の円錐孔４１を穿った
   ダイス固定子４を設けて成るダイスの着脱装置。