JPS6027420Y2 - 箔押し用離型シ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、遮光用箔押しに用いる離型シートに関する
ものである。

ボックスの表示面に文字或は模様以外が遮光されるよう
表面処理した形式の表示或は広告ボックスにあっては、
従来、まず半透明の表示板表面に所望の文字或は絵模様
をシルクスクリーン印刷したのち、上記の表示板全面に
熱ロールにより箔を貼付け、そして、箔のベースフィル
ムを剥離スると、上記の印刷面に重なる箔が上記ベース
フィルムと共に剥離される方法を用いていたので、印刷
により加工費が高価になる欠点があった。

また、印刷面が乾燥する迄、箔の貼合せ作業ができない
ため、作業能率が低下する欠点があった。

特に、シルクスクリーン印刷のため、複雑な文字或は模
様を得ることができない欠点もあった。

この考案は、文字或は模様の部分に箔が付着しないシー
トを貼付けて、上述の欠点を解消することを目的として
いる。

この考案は、ベース用フィルムの片面に箔が接着しない
透過性の離型層、相手面に接着する透過性の接着剤層を
順次積層した箔押し用離型シートを提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図に於て、Ａは離型シートであって、この離型シートＡ
は、ベースフィルム１と、このベースフィルム１の片面
に設けた箔の接着しない透過性の離型剤層２と、この離
型剤層２に設けた透過性の熱接着用の接着剤層３とによ
って構成されている。

上記の離型剤層２は、例えばシリコン或は顔料が用いら
れている。

また、接着剤層３は、加熱によって溶融する樹脂系或は
ゴム系のものが使用されている。

この考案に係る離型シートは、以上の構成であって、次
に使用方法を説明すると、半透明の表示板４の表面にフ
ィルム１を上側にして離型シートＡを重ねたのち、例え
ば加熱された所要文字或は模様の刻印Ｂにより上記表示
板４に離型シートＡを溶融する接着剤層３を介して接着
する。

そして、表示板４から接着されていない離型シートＡを
取り除く。

このトキ、表示板４には、ベースフィルム１の剥離され
た文字或は模様となる離型剤層２が残っている。

しかして、表示板４の表面全面に箔５〔熱接着用接着剤
層、アルミ層、離型層、ベースフィルムを積層したもの
）を熱ロールにより接合する。

このとき、離型剤層２に重なる箔５は接着しない。

そして、箔５のベースフィルムを剥離すると、表示板４
の離型剤層２以外の表面に箔５が転写される。

即ち、上記の表示板４の光源を組込んだ表面壁に使用す
ると、箔５により光源が遮光され、上記文字或は模様の
透過性離型剤層２の部分が灯火状態になる。

以上のように、この考案に係る箔押し用離型シートは、
フィルムと、このフィルムの片面に積層した離型層及び
熱接着性の接着剤層とによって構成されているので、半
透明板に上記のシートを加熱刻印により文字或は模様と
なるように貼付け、そしてフィルムを剥離したのち、表
示板上に遮光箔を接着すると、上記シートの離型剤層に
より箔の接着を阻止することができる。

このため、従来のように高価なシルクスクリーン印刷が
不要になると共に、印刷が乾燥する迄作業ができないよ
うな不都合をなくすることができる。

また、離型剤層、接着剤層が透過性のため、光をさえぎ
ることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るシートの一部切欠斜視図、第２
図は表示板にシートを重ねた斜視図、第３図は同上の圧
着を示す正面図、第４図は圧着された表示板の縦断正面
図、第５図は同上の斜視図、第６図は箔を重ねる斜視図
、第７図は箔押しの縦断正面図、第８図は製品の縦断正
面図、第９図は同上の斜視図である。 Ａ・・・・・・離型シート、１・・・・・・ベースフィ
ルム、２・・・・・・離型剤層、３・・・・・・接着剤
層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フィルムと、このフィルムの片面に積層した透過性の離
   型層及び透過性の熱接着用接着剤層とから戊る箔押し用
   離型シート。