JPS6027328B2 - 魚巣を有する護岸用張ブロツク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 ａ 産業上の利用分野 本発明は魚巣を有する護岸用張ブロックに関する。

ｂ 従来の技術 従来の護岸用張ブロックは中実の平板状に形成され、こ
の張ブロックを同床面に張設していた。

ｃ 発明の解決しようとする問題点 河床面に中実の張ブロックを一面に張設すると旧河床土
が被われ流勢が遠くなって魚類が流され、急流を避ける
場所が消失するため自然環境を破壊する。

発明の構成 ａ 問題点を解決するための手段 張ブロックの上面に中空室を形成すると共に、その中空
室の側壁に一方向にのみ開□する魚の出入口を設けて問
題点を解決した。

ｂ 作用及び実施例 以下に本発明の実施例をその作用と共に述べると、第１
図乃至第５図に示すように、方形をなす基体１の側面に
おいて、連続する２側面に突条２，２を長手方向に突設
し、他の連続する２側面に凹溝３，３を長手方向に凹設
して他のフロックと接合する合端隊合面を形成すると共
に、台形状の突部４を基体１上に一体に突設し、更に突
部４に一方向にのみ閉口する中空室５を穿設して張ブロ
ック６を形成し、その中空室５を魚巣とするのであり、
多数個の張ブロック６・・・を第６図乃至第８図に示す
ように、各突条２を各凹溝３に凹凸鉄合し且つ中空室５
の関口を水流の流下する方向へ向けて設置し布積みする
と河床面に魚巣を有する張ブロックを張設できる。

発明の効果 張ブロック６・・・を河床面に張設したとき、中空室５
・・・が魚巣となって魚類が棲息し、また急流を避けて
避難できる。

従って魚類が河川改修によって下流へ流れ去る虞れがな
く自然環境を原状に回復できるのであり、また中空室５
を水流の流下する方向へ開口しているため中空室５内は
水がよどみ魚類が棲息し、また避難する絶好の場所とな
るのである。尚、本発明に係る張ブロックを通常の魚巣
を有しない張ブロックと混ぜて張設することもでき、通
常水位以下に張設すると有効である。このように本発明
は構造は堅牢で且つ製造容易な然も施工も簡単な有用発
明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す正面図、第２図は同平面
図、第３図は同側面図、第４図は第２図におけるＡ−Ａ
断面図、第５図は第１図におけるＢ−Ｂ断面図、第６図
は張ブロックの張設状態を示す一部切欠平面図、第７図
は第６図におけるＡ−Ａ断面図、第８図は同Ｂ−Ｂ断面
図である。 １・…・・基体、４…突部、５・・・・・・中空室、６
・・・・・・張ブロック。 第’図 第２図 第３図 第ム図 第５図 第６図 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 河床に張設する張ブロツクの上面に中空室を形成し
   、その中空室の側壁に一方向にのみ開口する魚の出入口
   を設けたことを特徴とする魚巣を有する護岸用張ブロツ
   ク。