JPS6027301B2 - 義歯の安定保持装置 - Google Patents
義歯の安定保持装置Info
- Publication number
- JPS6027301B2 JPS6027301B2 JP56118164A JP11816481A JPS6027301B2 JP S6027301 B2 JPS6027301 B2 JP S6027301B2 JP 56118164 A JP56118164 A JP 56118164A JP 11816481 A JP11816481 A JP 11816481A JP S6027301 B2 JPS6027301 B2 JP S6027301B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic material
- denture
- soft magnetic
- permanent magnet
- magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、永久磁石と軟磁性材料間に働く磁気吸引力に
より義歯を安定に保持する装置に関するものである。
より義歯を安定に保持する装置に関するものである。
現在、義歯を保持する方法としては、義歯を必要とする
部分の両側あるいは片側にある正常歯牙に鈎を繁留する
事により義歯を保持する方法が多く用いられている。
部分の両側あるいは片側にある正常歯牙に鈎を繁留する
事により義歯を保持する方法が多く用いられている。
しかしながら、この方法は正常歯牙に過大な負担をかけ
るとともに、正常歯牙を損傷するという欠点をもってい
る。また、多数歯牙欠損義歯においては、義歯を保持安
定させるため、大きな床を設けなければならないから口
腔内に異和感を与える等の欠点がある。このため、最近
において永久磁石相互間または永久磁石と軟磁性体との
間に働く磁気吸引力を利用して義歯を保持する方法が提
案されている（例えば袴閥昭５１−１２７５９４号公報
、侍関昭５２一１４４１８９号公報、特関昭５３−５４
８９４号公報、特関昭５３−１０５０９２号公報等参照
）。
るとともに、正常歯牙を損傷するという欠点をもってい
る。また、多数歯牙欠損義歯においては、義歯を保持安
定させるため、大きな床を設けなければならないから口
腔内に異和感を与える等の欠点がある。このため、最近
において永久磁石相互間または永久磁石と軟磁性体との
間に働く磁気吸引力を利用して義歯を保持する方法が提
案されている（例えば袴閥昭５１−１２７５９４号公報
、侍関昭５２一１４４１８９号公報、特関昭５３−５４
８９４号公報、特関昭５３−１０５０９２号公報等参照
）。
この方法によれば、従釆、義歯設計上やむなく抜歯を行
わなければならなかったような症例にも、抜歯を行わず
に義歯の保持歯として保存しうる利点があり、義歯を可
及的に４・形化し、かつ保持歯以外の残存正常歯を損傷
することなく義歯の保持安定をはかることができる利点
がある。ところで、上記公知のものにおいては、単に一
対の希士類磁石同志を対向させ、あるいは希±額磁石と
強磁性体とを対向させたものであるため、これらの吸引
力は上下方向に引き離す力には強い抵抗を示すが、横方
向にすべらせる力には弱く比較的簡単にはずれてしまう
欠点がある。
わなければならなかったような症例にも、抜歯を行わず
に義歯の保持歯として保存しうる利点があり、義歯を可
及的に４・形化し、かつ保持歯以外の残存正常歯を損傷
することなく義歯の保持安定をはかることができる利点
がある。ところで、上記公知のものにおいては、単に一
対の希士類磁石同志を対向させ、あるいは希±額磁石と
強磁性体とを対向させたものであるため、これらの吸引
力は上下方向に引き離す力には強い抵抗を示すが、横方
向にすべらせる力には弱く比較的簡単にはずれてしまう
欠点がある。
また、総義歯のような場合、咳合時に義歯が浮き上り、
はずれやすし、欠点も指摘されている。本発明は、上記
従来技術の欠点を解消し、より強固かつ安定に義歯を保
持することのできる装置を提供することにある。
はずれやすし、欠点も指摘されている。本発明は、上記
従来技術の欠点を解消し、より強固かつ安定に義歯を保
持することのできる装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は永久磁石相互間ま
たは永久磁石と欧質磁性材料間に働く磁気吸引力により
義歯を安定に保持する装置において、一方の部材に凸部
を設け、他方の部材には前記凸部に校合する凹部を形成
したことを特徴とするものである。
たは永久磁石と欧質磁性材料間に働く磁気吸引力により
義歯を安定に保持する装置において、一方の部材に凸部
を設け、他方の部材には前記凸部に校合する凹部を形成
したことを特徴とするものである。
以下本発明を実施例に基づき説明する。
第１図は本発明の一実施例を示すものである。
図において、１は希±類コバルト永久磁石でありキャッ
プ状に形成された欧磁性合金２内にセメント３により固
着され凹部を有する外冠Ａを構成している。かかる構成
の外冠Ａは、突出部（凸部）を有した軟性合金４よりな
る内冠Ｂに校合するよう設計されている。上記構成の本
発明義歯安定保持装置を使用することにより義歯の動揺
を最小に出来る利点がある。
プ状に形成された欧磁性合金２内にセメント３により固
着され凹部を有する外冠Ａを構成している。かかる構成
の外冠Ａは、突出部（凸部）を有した軟性合金４よりな
る内冠Ｂに校合するよう設計されている。上記構成の本
発明義歯安定保持装置を使用することにより義歯の動揺
を最小に出来る利点がある。
すなわち、垂直方向に対しては永久磁石１と軟磁性合金
４の吸着力によって、また、側方方向に対しては円錘状
の内冠Ｂとそれに鉄合する凹状の外冠Ａとの摩擦力ない
しは鉄合力によってそれぞれ義歯の動揺を抑え維持・安
定を計るものである。本発明においては、内冠・外冠は
無論高さの高いものの方が、有利であるが、歯が抜去さ
れたあとの上顎と下顎の間隙部分に入り、かつ人工歯が
排列できなくてはならない。
４の吸着力によって、また、側方方向に対しては円錘状
の内冠Ｂとそれに鉄合する凹状の外冠Ａとの摩擦力ない
しは鉄合力によってそれぞれ義歯の動揺を抑え維持・安
定を計るものである。本発明においては、内冠・外冠は
無論高さの高いものの方が、有利であるが、歯が抜去さ
れたあとの上顎と下顎の間隙部分に入り、かつ人工歯が
排列できなくてはならない。
したがって、例えば前歯用、小臼歯用、大臼歯用、小児
用などの如く歯が抜去された部位や症例によっておのず
とその間隙は変わってくる。また、上記実施例において
は、希土類コバルト磁石を口腔内に直接露出させること
を嫌って、外冠の磁石表面部分に軟磁性体からなる薄片
５を置いた。
用などの如く歯が抜去された部位や症例によっておのず
とその間隙は変わってくる。また、上記実施例において
は、希土類コバルト磁石を口腔内に直接露出させること
を嫌って、外冠の磁石表面部分に軟磁性体からなる薄片
５を置いた。
これにより磁気的閉回路も形成されており、維持力も強
く磁石による周囲組織の影響も減少できる利点がある。
また、本発明装道を実施する際の例として、内冠は残存
歯の根面板にろう付けし、外冠は義歯の内面に付着させ
て使用する場合がある。したがって外冠が義歯材料であ
るＭＭＡレジン（メチル・メタ・アクリレートレジン）
と強固に接着することが好ましい。このメタルとしジン
の接着に不可欠なものが接着用レジンであり、本実施例
における装置の外冠形態にレジン接着用の突起や溝など
のアンダーカット付与を行わないのは接着用レジンを使
用することを前提としている。
く磁石による周囲組織の影響も減少できる利点がある。
また、本発明装道を実施する際の例として、内冠は残存
歯の根面板にろう付けし、外冠は義歯の内面に付着させ
て使用する場合がある。したがって外冠が義歯材料であ
るＭＭＡレジン（メチル・メタ・アクリレートレジン）
と強固に接着することが好ましい。このメタルとしジン
の接着に不可欠なものが接着用レジンであり、本実施例
における装置の外冠形態にレジン接着用の突起や溝など
のアンダーカット付与を行わないのは接着用レジンを使
用することを前提としている。
そしてこの接着用レジンに含まれているのが４一Ｍ旧Ｔ
Ａ（４−メタクリロキシェチルトリメット酸無水物）で
あり、現在までのところ接着用レジンは９５％ ＭＭＡ
に５％の４一ＭＥＴＡで構成されている。将釆は、更に
改良されて４−ＭＥＴＡを含まない接着用レジンが開発
されることも十分であり得ることであり、この場合には
、かかるレジンを用いても良いことは言うまでもない。
また、セメント（４−Ｎ姫ＴＡ）は磁石と軟磁性材料を
固着するものであるが、セメントを用いずに両部材を固
着しても良いことは勿論である。
Ａ（４−メタクリロキシェチルトリメット酸無水物）で
あり、現在までのところ接着用レジンは９５％ ＭＭＡ
に５％の４一ＭＥＴＡで構成されている。将釆は、更に
改良されて４−ＭＥＴＡを含まない接着用レジンが開発
されることも十分であり得ることであり、この場合には
、かかるレジンを用いても良いことは言うまでもない。
また、セメント（４−Ｎ姫ＴＡ）は磁石と軟磁性材料を
固着するものであるが、セメントを用いずに両部材を固
着しても良いことは勿論である。
またセメントを用いる場合はセメントと磁石の接着強度
を増すための磁石をあらかじめメッキ（Ａｕ、Ｃｒ、Ｎ
ｉ等）しておくことが望ましい。さらにまた、上記説明
では希士類コバルト磁石が円板でありそれにあった形状
のヨーク構成を示したが、本発明装置の磁気回路はこれ
に限定されるものではなく例えば、希±頚磁石の断面が
正方形、長方形、楕円形あるいは、これらの形状の組み
合せからなる形状であり、しかも、これらの磁石形状に
あったヨーク構成も考えられる。この場合でも、保持歯
に装着する軟磁性材は突起部を有し、この突起部に鉄合
するキャップ形状にすることによって、実施例と同様な
効果が得られることはもちろんである。
を増すための磁石をあらかじめメッキ（Ａｕ、Ｃｒ、Ｎ
ｉ等）しておくことが望ましい。さらにまた、上記説明
では希士類コバルト磁石が円板でありそれにあった形状
のヨーク構成を示したが、本発明装置の磁気回路はこれ
に限定されるものではなく例えば、希±頚磁石の断面が
正方形、長方形、楕円形あるいは、これらの形状の組み
合せからなる形状であり、しかも、これらの磁石形状に
あったヨーク構成も考えられる。この場合でも、保持歯
に装着する軟磁性材は突起部を有し、この突起部に鉄合
するキャップ形状にすることによって、実施例と同様な
効果が得られることはもちろんである。
以上詳述した如く、本発明によれば、例えば歯綬、楯立
歯牙もしくはあご骨に装填する軟磁性体に突出部を設け
、この突出部が歯肉緑の上部に配置するようにして、こ
の突出部隊合する。
歯牙もしくはあご骨に装填する軟磁性体に突出部を設け
、この突出部が歯肉緑の上部に配置するようにして、こ
の突出部隊合する。
希±類磁石を内蔵したキャップ状の欧磁性体を義歯に装
填して、義歯の装着時に、上記希±類磁石を起磁力源と
する閉磁路を構成するように、上記欧磁性のヨークを配
設したため、義歯のすべりが防止できること、また度合
時に義歯が保持歯から浮き上り難くなり、義歯は極めて
安定に保持される利点がある。さらに、かかる構成を磁
気回路的にみれば、希士類磁石１を蓮磁力源として、軟
磁性材料２，２′をヨークとする開磁路が構成されるた
め、吸引力が強く、義歯の安定保持に効果があり、その
工業上の効果は大である。
填して、義歯の装着時に、上記希±類磁石を起磁力源と
する閉磁路を構成するように、上記欧磁性のヨークを配
設したため、義歯のすべりが防止できること、また度合
時に義歯が保持歯から浮き上り難くなり、義歯は極めて
安定に保持される利点がある。さらに、かかる構成を磁
気回路的にみれば、希士類磁石１を蓮磁力源として、軟
磁性材料２，２′をヨークとする開磁路が構成されるた
め、吸引力が強く、義歯の安定保持に効果があり、その
工業上の効果は大である。
第１図は本発明による義歯の安定保持装置の一例を示す
構成説明図である。 １…希±頚磁石、２，４，５・・・軟磁性材料、３・・
・セメント。 多〆図
構成説明図である。 １…希±頚磁石、２，４，５・・・軟磁性材料、３・・
・セメント。 多〆図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 軟磁性材料からなる凸部を有する内冠と、前記凸部
に嵌合する凹部を有する外冠とから構成され、前記外冠
に配設された永久磁石と前記軟磁性材料との間に働く磁
気吸引力により義歯を安定に保持する装置において、上
記外冠が磁石の高さよりも深く形成された凹部を有する
軟磁性体と、該軟磁性体の凹部に嵌入された永久磁石と
を有し、前記永久磁石の前記内冠に対向する両側に軟磁
性材料からなる薄板を配設したことを特徴とする義歯の
安定保持装置。 ２ 上記外冠において上記永久磁石および上記薄板と上
記凹部を有する軟磁性体との間に形成される隙間部にセ
メントを充填するとともにこれら部材を接合し一体化し
たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の安定保
持装置。 ３ 上記セメントが４−ＭＥＴＡを少量含有するＭＭＡ
レジンであることを特徴とする特許請求の範囲第２項記
載の義歯の安定保持装置。 ４ 上記永久磁石がＡｕ、ＣｒまたはＮｉ等によりメツ
キされたものであることを特徴とする特許請求の範囲第
２項または第３項記載の義歯の安定保持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56118164A JPS6027301B2 (ja) | 1981-07-28 | 1981-07-28 | 義歯の安定保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56118164A JPS6027301B2 (ja) | 1981-07-28 | 1981-07-28 | 義歯の安定保持装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5836542A JPS5836542A (ja) | 1983-03-03 |
| JPS6027301B2 true JPS6027301B2 (ja) | 1985-06-28 |
Family
ID=14729686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56118164A Expired JPS6027301B2 (ja) | 1981-07-28 | 1981-07-28 | 義歯の安定保持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6027301B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0634794B2 (ja) * | 1985-07-17 | 1994-05-11 | 日立金属株式会社 | 歯科用磁石 |
| JP7125685B1 (ja) * | 2022-03-06 | 2022-08-25 | マグネデザイン株式会社 | スリーブ付き磁石式義歯アタッチメントとその製造方法 |
-
1981
- 1981-07-28 JP JP56118164A patent/JPS6027301B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5836542A (ja) | 1983-03-03 |
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