JPH0717210U - 可撤性義歯固定用磁性アタッチメント - Google Patents
可撤性義歯固定用磁性アタッチメントInfo
- Publication number
- JPH0717210U JPH0717210U JP5336793U JP5336793U JPH0717210U JP H0717210 U JPH0717210 U JP H0717210U JP 5336793 U JP5336793 U JP 5336793U JP 5336793 U JP5336793 U JP 5336793U JP H0717210 U JPH0717210 U JP H0717210U
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- Japan
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- permanent magnet
- denture
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁性アタッチメント構造に於て、側方咬合圧
によって横ズレを生じた義歯を原位置に容易且つ的確に
復元出来るようにすること。 【構成】 永久磁石4及び対合する磁性キーパー3の磁
力結着面を円錐面、三角錐面、多角錐面、球面のいずれ
かより選ばれた一組の凹凸面41、31とした構成。
によって横ズレを生じた義歯を原位置に容易且つ的確に
復元出来るようにすること。 【構成】 永久磁石4及び対合する磁性キーパー3の磁
力結着面を円錐面、三角錐面、多角錐面、球面のいずれ
かより選ばれた一組の凹凸面41、31とした構成。
Description
【0001】
本考案は可撤性義歯固定用磁性アタッチメントの改良に関し、その改良点は永 久磁石と磁性キーパーの磁力結着面に指向されている。
【0002】
近時、義歯構造物と支台(主として天然歯根、実施例では人工歯根)との維持 力を強化するために、義歯側に永久磁石、支台側に磁性キーパーを埋設した磁性 アタッチメントが実用化されている。
【0003】 このアタッチメントの構造を図3、図4を採って説明すると、図3は側方咬合 圧が負荷されていない状態、図4は義歯に側方咬合圧が負荷された場合の義歯の 横ズレの状態を示している。図3の如く義歯tの内粘膜側に永久磁石4が埋設さ れ、之に対応して支台1(人工歯根1を示している)の頂部に根面板3が合着さ れ、この根面板3の根面部21に、生体為害性がない磁性金属によって製せられ た磁性キーパー3が前記永久磁石4の底面と接面するように埋設されている。こ のようなアタッチメントは義歯tが特に床義歯である場合、即ち義歯床t1を伴 った義歯構造に多用されている。図中5は歯肉、6は顎骨を示す。
【0004】 図3は正常な維持状態、即ち、咬合圧が概ね直下方向の場合で、永久磁石4及 び磁性キーパー3から生ずる閉磁路によって義歯tと支台1とは強固に固定され ること並びにこの磁力に抗して義歯tを持ち上げれば義歯側を支台1側より容易 に撤去出来ると言う特徴を持つ。
【0005】 しかし咬合圧は、直下方向のみならず側方咬合圧、斜方咬合圧、前後咬合圧、 これらの複合の如く多元的なものであり、とりわけ側方咬合圧が負荷された際に 磁力結着面に於ける側方への横ズレ(位置移動)によって側方咬合圧を吸収可能 にした点が、この磁性アタッチメントの別の特徴でもある。
【0006】 即ち、図4の如く対合歯t2より義歯tに対し側方咬合圧f1が負荷された場 合、永久磁石4と磁性キーパー3との閉磁力に抗するとき、永久磁石4を磁性キ ーパー3に対して面横ズレを生じ上記閉磁力を弱めて図4の状態を維持し、結果 として側方咬合圧に対する遊びを支えて過度のストレス集中から守るのである。
【0007】 従来の磁性アタッチメントの永久磁石4と磁性キーパー3はその磁力結着面が 例図の如く平坦面であるため、図4の横ズレの後、図3の如き通常の対合関係に 復帰するためには図4とは逆の側方咬合圧、或は垂直咬合圧より分力された逆の 側方咬合圧が負荷されないと図2の状態では閉磁力が弱いため自力復帰がしにく い。それ故、こうしたズレを修復するためには、残存歯、顎堰粘膜、舌などの口 腔内組織の働きのみに頼っているのが現状であるが、事実その復帰はなし難いも のであり、特に食物を咀嚼する際に多発する強度の側方咬合圧を受けた場合、大 きなズレを生じ易く、場合によっては磁気維持力を失うおそれもある。
【0008】
本考案は上記復帰を効率的且つ確実に行わしめることを課題とするものであり 、概して言えば永久磁石4と磁性キーパー3の結着面を自力復帰を容易にするた めに錐面もしくは球面の凹凸の組合せとしたものである。
【0009】
義歯tの内粘膜側に埋設された永久磁石4と、この永久磁石4に対応して根面 板2を介して歯根1に埋設された生体為害性のない磁性金属よりなる磁性キーパ ー3とを含み、上記永久磁石4と当該磁性キーパー3との磁力面結着によって義 歯tを歯根1に対して可撤的に固定した磁性アタッチメントに於て、上記永久磁 石4及びキーパ3相互の磁力結着面を円錐面、三角錐面、多角錐面及び球面のい ずれかより選ばれた一組の凹凸面41、31としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】 上記構成の如く本考案では永久磁石4及び磁性キーパー3の磁力結着面を錐面 もしくは球面から選ばれた一組の凹凸面とする〜例えば図1、2の如く永久磁石 4の結着面を円錐凸面41、磁性キーパー3の結着面をこの円錐凸面41に対合 する円錐凹面31とする〜ため図2の如き側方咬合圧f1が義歯tに負荷された 場合、永久磁石4は磁性キーパー3に対して錐面相互の摺り合わせによる位置移 動(せり上がり)を行うが移動後は、逆の側方咬合圧によることなしに通常の垂 直方向の咬合圧によって的確容易に元位置に復帰出来る。即ち、図2のX部拡大 図の如く移動後、義歯tに垂直方向の咬合圧f2がかかった場合、圧接関係にあ る永久磁石4の円錐面41によってこの咬合圧f2は錐面方向に分力f3される (最初の側方咬合圧f1と概ね反方向の側方咬合圧f3を生み出す)結果、永久 磁石3は円錐凸凹面41、31相互の摺り合わせによって直ちに図1の如き原位 置に復帰し永久磁石4及び磁性キーパー3間に生ずる閉磁力も正常に復帰し義歯 tの安定的な維持が可能となる。
【0011】 このような作用は円錐凹凸面の他、三角錐、多角錐の凹凸面の組み合わせ、こ の他球面同士の凹凸面によっても等しく実現出来る。特に円錐面、球面の如く全 方位についてのズレ及び復帰の出来るものは多次元的な咬合圧に対する磁性アタ ッチメントとしての適性を高めるものである。
【0012】
イ.義歯t、t1構造体:図1、2の如き全部床義歯 ロ.永久磁石4:それ自体で生体内に於ける耐食性の十分なPt−Fe系磁石 を用い磁力結着面に円錐凸面41を機械加工で施したものを義歯tの内粘膜側に 即時重合レジンによって埋設した。
【0013】 ハ:磁性キーパー3:強磁性且つ高耐食性のある高クロムステンレス鋼(26 %cr−1%Mo−残部Fe)製で、磁力結着面に前記円錐凸面41に対合する 円錐凹面31を形成したものを根面板2の根面部にセメント合着によって埋設し た。 ニ.根面板2:歯科鋳造可能で生体為害性がなく且つ耐食性の優れた12%A u−10%Ag−残部Pd合金製でそのポスト21を人工歯根1にセメント合着 を介して埋入固定した。
【0014】 以上の構成の実施例サンプルにつき種々の咬合テストを繰り返した結果、側方 咬合圧に対する義歯t側のズレの発生後、概ね垂直方向の咬合圧を加えたところ 、このズレが容易且つ的確に修復され、各咬合サイクルに於ける義歯維持力の安 定が図られたことが判明した。
【0015】
以上の説明より明らかなように、本考案によれば側方咬合圧によってズレを生 じた義歯の復帰が義歯着装者の通常の垂直方向の咬合圧によって容易且つ的確に なされるので、従来の磁性アタッチメントの適性の増大に寄与すると言う実用的 効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例の縦断面図で、側方咬合圧が
負荷されていない状態を示す。
負荷されていない状態を示す。
【図2】図1の実施例に対し側方咬合圧が負荷され義歯
側が歯根側に対して横ズレを起こした状態をX部の部分
拡大図を含んで示した縦断面図。
側が歯根側に対して横ズレを起こした状態をX部の部分
拡大図を含んで示した縦断面図。
【図3】従来公知の磁性アタッチメントの図1同様図。
【図4】同公知の磁性アタッチメントの図2同様図。
1 歯根 2 根面板 21 根面部 22 根面板のポスト 3 磁性キーパー 31 磁性キーパーの円錐凹面 4 永久磁石 41 永久磁石の円錐凸面 5 歯肉 6 顎骨
Claims (1)
- 【請求項1】 義歯(t)の内粘膜側に埋設された永久
磁石(4)と、この永久磁石(4)に対応して根面板
(2)を介して歯根(1)に埋設された生体為害性のな
い磁性金属よりなる磁性キーパー(3)とを含み、上記
永久磁石(4)と当該磁性キーパー(3)との磁力面結
着によって義歯(t)を歯根(1)に対して可撤的に固
定した磁性アタッチメントに於て、上記永久磁石(4)
及びキーパー(3)相互の磁力結着面を円錐面、三角錐
面、多角錐面及び球面のいずれかより選ばれた一組の凹
凸面(41、31)としたことを特徴とする可撤性義歯
固定用磁性アタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5336793U JPH0717210U (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 可撤性義歯固定用磁性アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5336793U JPH0717210U (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 可撤性義歯固定用磁性アタッチメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717210U true JPH0717210U (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=12940852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5336793U Pending JPH0717210U (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 可撤性義歯固定用磁性アタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717210U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160102735A (ko) * | 2015-02-23 | 2016-08-31 | (주) 에이앤비바이오메디 | 임플란트 어태치먼트 및 이에 의해 지지되는 틀니 |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP5336793U patent/JPH0717210U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160102735A (ko) * | 2015-02-23 | 2016-08-31 | (주) 에이앤비바이오메디 | 임플란트 어태치먼트 및 이에 의해 지지되는 틀니 |
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