JPS6041937Y2 - 歯科用磁性インプラント - Google Patents

歯科用磁性インプラント

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Publication number
JPS6041937Y2
JPS6041937Y2 JP4560681U JP4560681U JPS6041937Y2 JP S6041937 Y2 JPS6041937 Y2 JP S6041937Y2 JP 4560681 U JP4560681 U JP 4560681U JP 4560681 U JP4560681 U JP 4560681U JP S6041937 Y2 JPS6041937 Y2 JP S6041937Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
implant
alveolar bone
ferromagnetic material
bioactive
Prior art date
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Expired
Application number
JP4560681U
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English (en)
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JPS57157316U (ja
Inventor
誠 荻野
尚光 藤生
敏彦 二見
道郎 苅谷
健夫 市村
Original Assignee
株式会社ニコン
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Publication date
Application filed by 株式会社ニコン filed Critical 株式会社ニコン
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁力を利用して義歯を口腔内壁に装着固定す
るため、予め顎骨内に埋植しておく永久磁石又は強磁性
体からなる歯科用インブラントに関する。
義歯いわゆる入れ歯は、歯のなくなった歯槽突起の凸部
を利用して、口腔内壁に単に密着させるだけであり、は
ずれ易いという欠点があるため、現在粘着剤で接着する
方法が行なわれている。
しかし、粘着剤は唾液で流失し易く、繰り返し補充しな
ければならない煩しさがある。
そのため粘着下の歯槽骨肉に永久磁石又は鉄のような強
磁性体を埋植しておき、他方義歯の一部に強磁性体又は
永久磁石を使用し、両者の間に磁力を働かせて、これに
より義歯を装着固定しようという試みが提案された。
しかしながら、永久磁石や強磁性体は、生体にとって異
物であり周囲に炎症を引き起こしたり、あるいは天然歯
の抜けた後にみられる歯槽骨の自然退潮という現象によ
り埋植したインブラントが歯槽骨かから浮き上がって動
くようになり、その結果、義歯が十分に固定されないと
か、炎症を引き起こすという欠点を持ち、未だこの磁力
を利用した義歯の固定方法は実用化されていない。
従って、本考案の目的は、磁力を利用した義歯の固定方
法を実用化するため、体内特に歯槽骨肉に埋植されても
半永久的に炎症などの害を及ぼさず、しかも歯槽骨にし
っかりと保持され、極端に言えば歯槽骨と一体化し得る
永久磁石又は強磁性体から作られた歯科用インブラント
を提供するにある。
この目的のため、本考案は表層の少なくとも一部が生体
活性材料からなり、芯部の少なくとも一部が永久磁石又
は強磁性体からなる歯科用インブラントを提供する。
次に図面を引用して本考案を実施例により具体的に説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示すインブラントの断面を
模式的に表わすものである。
1は表層で生体活性材料からなり、2は芯部で永久磁石
又は強磁性体からなる。
生体活性材料とは、ここで生体内の骨と長期間例えば1
ケ月位接触したとき、骨と化学的に結合する材料のこと
であり、この材料として生体活性ガラスセラミックが知
られている(例えば特公昭51−897咥公報、特開昭
53−145394号公報参照)表層1の厚さは、0.
1〜27rrIrL位で十分であるが、義歯側に面した
上面は余り厚いて磁力を弱めるので0.5mm以下にす
ることが好ましい。
表層1は全体が生体活性材料で作られる必要は必ずしも
なく、第2図に示すように一部特に義歯側の面した部分
又は歯槽骨と接しない部分は、芯部2と同じ材料で作ら
れていてもよい。
また、表層1の一部を他の材料例えば生体適合性のある
有機高分子材料で構成してもよい。
しかしながら、芯部2の表面全体を生体活性ガラス又は
ガラスセラミックで被覆して表層1を形成することは、
芯部2の生体物質による腐食を防止することができるの
で好ましいことである。
芯部2を構成する永久磁石としては、よく知られていル
ヨウにアルニコ、フェライト、希土類コバルト磁石など
が挙げられるが、なかでも希土類コバルト磁石が現状で
は最も強い磁力が得られ、効果的である。
他方、強磁性体は永久磁石の磁場により引力を生じる物
質であり、義歯側に永久磁石を取付けた場合には、芯部
2はこの強磁性体でもよく、このような強磁性体の例と
しては、鉄、コバルト−クロム合金、ニッケルークロム
合金、ステンレススチールなどがあげられる。
芯部2は全体が永久磁石又は強磁性体で作られている必
要は必ずしもなく、第3図に示すように生体活性材料の
結合し易い材料で芯部外層2aを作り、その内部2bを
永久磁石又は強磁性体で作ってもよい。
これは、例えば生体活性ガラスまたはガラスセラミック
を芯部2に被覆するには高温で溶融しなければならず、
そのため永久磁石がキュリ一温度以上に加熱されて磁気
を失う恐れがあるので、この場合に好都合である。
また、このように芯部2を非磁性材料の外層2aと、永
久磁石からなる内部2bで構成した場合には、長年使用
して永久磁石の磁気が弱まったとき、2bだけを手術し
て取りはずし、新たな永久磁石で作られた2bと交換す
るか再磁化することで、インブラントの機能を回復させ
ることができる。
本考案のインブラントの形状は、天然歯の抜けた後の歯
根部、あるいは人工的に歯槽骨に形成した凹部に嵌合す
る形状であり、加工作業性を考えると、第1〜3図に示
すような略円錐台状が好ましいが、例えば直方体、四角
錐台のような形状でもよい。
第4図は、第1図に示すインブラントを歯槽骨肉に埋植
し、歯槽粘膜がインブラントを覆った後、義歯を装着し
た状態を模式的に示す断面図である。
3は歯槽骨、4は歯槽粘膜、5は義歯の歯冠部、6は永
久磁石又は強磁性体、7は人工歯肉部である。
本考案によるインブラントを歯槽骨肉にインブラントの
上面が歯槽骨頂縁とほぼ同一になるように埋植する(第
4図参照)と、手術時の初期固定をしっかりとしておけ
ば、通常6〜8週間で歯槽骨と結合し、完全に固定され
、しかも長期間体内に固定されても炎症のその他の病気
を引き起こさず、更に天然歯が抜けてそのまま放置して
おくと、歯槽骨が自然に退縮し歯槽突起が消滅して総義
歯を装着固定しにくくなるという現象がみられるが、本
考案によるインブラントを埋植すると、歯槽骨の自然退
縮を防ぐこともできる。
従って、義歯の一部に永久磁石(又はインブラント芯部
2に永久磁石を使用したときは強磁性体でもよい)を取
付けておくことにより、磁力を利用して義歯を口腔内壁
に装着固定することができ、しかも磁力を利用している
のでいつでも取りはずして洗浄することができるという
利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すインブラントの断面図
である。 第2図は他の実施例を示すインブラントの断面図である
。 第3図は第3の実施例を示すインブラントの断面図であ
る。 第4図は第1図に示すインブラントを歯槽骨肉に埋植し
、完全に固定された後、義歯を装着した状態を表わす断
面図である。 主要部分の符号の説明、1・・・・・・生体活性材料、
2・・・・・・芯部(永久磁石又は強磁性体)、2a・
・・・・・芯部の外層、 2b・・・・・・永久磁石又は強磁性体、・・・・・・
歯槽骨、 4・・・・・・歯槽粘膜、 5・・・・・・歯冠、 6・・・ ・・・永久磁石又は強磁性体、 7・・・・・・人工歯肉部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)一部に永久磁石又は強磁性体を有する義歯を磁力
    を利用して口腔内壁に装着固定するため、予め歯槽骨肉
    に埋植し完全に粘膜下におく歯科用インブラントであっ
    て、表層の少なくも一部が生体活性材料からなり、芯部
    の少なくとも一部が永久磁石又は強磁性体からなること
    を特徴とする歯槽骨の自然退縮が防止された歯科用イン
    ブラント。
  2. (2)上記生体活性材料が生体活性ガラスまたはガラス
    セラミックであることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のインブラント。
JP4560681U 1981-03-31 1981-03-31 歯科用磁性インプラント Expired JPS6041937Y2 (ja)

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JP4560681U JPS6041937Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31 歯科用磁性インプラント

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JP4560681U JPS6041937Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31 歯科用磁性インプラント

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Publication Number Publication Date
JPS57157316U JPS57157316U (ja) 1982-10-02
JPS6041937Y2 true JPS6041937Y2 (ja) 1985-12-21

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ID=29842486

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JP4560681U Expired JPS6041937Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31 歯科用磁性インプラント

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JPS57157316U (ja) 1982-10-02

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