JPS6041935Y2 - 侵食が防止された歯科用インプラント - Google Patents

侵食が防止された歯科用インプラント

Info

Publication number
JPS6041935Y2
JPS6041935Y2 JP4560481U JP4560481U JPS6041935Y2 JP S6041935 Y2 JPS6041935 Y2 JP S6041935Y2 JP 4560481 U JP4560481 U JP 4560481U JP 4560481 U JP4560481 U JP 4560481U JP S6041935 Y2 JPS6041935 Y2 JP S6041935Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
implant
bioactive
alveolar bone
bioactive material
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4560481U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57157315U (ja
Inventor
誠 荻野
尚光 藤生
敏彦 二見
道郎 苅谷
健夫 市村
Original Assignee
株式会社ニコン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ニコン filed Critical 株式会社ニコン
Priority to JP4560481U priority Critical patent/JPS6041935Y2/ja
Publication of JPS57157315U publication Critical patent/JPS57157315U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6041935Y2 publication Critical patent/JPS6041935Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は人工歯冠を装着するために歯槽骨に埋植する歯
科用インブラントの改良に関するものである。
天然歯が脱落した場合、歯槽骨に人工的な歯根(インブ
ラント)を埋植し、このインブラントに人工歯冠を装着
することにより人工歯を取付ける方法が以前から研究さ
れている。
しかし、インブラントは強度的な観点から金属のような
機械的強度の大きい材料で作らなければならず、従って
インブラントは単に機械的な結合力で歯槽骨と結合させ
ているにすぎず、十分に固定されないとか、埋植後、使
用中に歯槽骨に炎症を引き起こし脱落するなどの欠点を
有するので実用化されなかった。
最近、骨と直接化学的に結合する生体活性ガラスまたは
ガラスセラミックが開発され(特公昭51−8970号
公報、特開昭53−145394号公報参照)、これを
被覆したインブラントが提案されている。
かかる生体活性材料が骨と結合する機構は、当該材料中
の原子がイオンとなって溶出し、化学結合が生じると推
定されている。
そのためと思われるが、本考案者らの実験によると、歯
槽骨と接触しない場所にある生体活性材料は、体液と長
い間接触していると徐々に侵食され、この侵食がやがて
生体活性材料とインブラント芯体との界面に及び、そし
て界面に沿って進行し、ついには既に表面は骨組織と結
合した生体活性材料とインブラント芯体との界面にまで
達し、インブラント芯体が骨組織から遊離してしまうと
いう現象がみられた。
特に生体活性材料とインブラント芯体金属との境界が骨
組織と接触せずに体液に長い間さらされていると、生体
活性材料層が侵食され易いことが観察された。
第1図は、生体活性材料で被覆された歯科用インブラン
トの一例である埋没型インブラントの斜視図である。
図中1はインブラント芯体であり、コバルトークロム合
金、ステンレススチール、ニッケルークロム合金などの
金属で作られる。
2は生体活性材料、例えば生体活性ガラスまたはガラス
セラミックであり−、インブラント芯体1の上面を除き
全体に被覆されている。
3は凹部であり、これを利用して凸部を有する人工歯冠
や人工歯冠をを装着するためのポストを固定する。
この埋没型インブラントは、第2図に示すように上面が
歯槽骨4の頂縁とほぼ同一になるように埋植し、骨組織
と結合させた後(6〜8週間後)、人工歯冠5のような
上部構造を装着する。
6は歯槽粘膜である。
このインブラントの場合、長い間には上部構造5とイン
ブラント上面との隙間から侵入した体液、例えば唾液が
生体活性材料を侵食する。
第3図に侵食されたインブラントの断面を示す。
黒い部分2aは侵食された個所である。つて、本考案の
目的は生体活性材料で覆された歯科用インブラントに於
いて歯槽骨と接触しない面にある生体活性材料に対する
体液による侵食が防止されたインブラントを堤供するこ
とにある。
このため、本考案は、金属製芯体の歯槽骨と接触する表
面の全部又は大部分が生体活性材料で被覆された歯科用
インブラントに於いて、歯槽骨と接触しない面の少なく
とも前記生体活性材料の表面を生体不活性材料で被覆し
たことを特徴とする歯科用インブラントを堤供する。
次に図面を引用して実施例により本考案を具体的に説明
する。
第4図は、本考案の一実施例を示すインブラントの断面
図であり、1は歯槽骨凹部に嵌合する略円錐台状の埋没
型インブラント芯体を表わし、2は生体活性材料を表わ
し、3は人工歯冠のような上部構造を装着するための凹
部であり、7は本考案の特徴である生体不活性材料であ
る。
生体不活性材料とは体液で侵食されず、生体に有害な作
用を及ぼさない材料であり、有機高分子材料、例えばシ
リコーンゴム、ポリメチルメタクリレート、フッ素樹脂
などが好適である。
これらの材料は溶液、エマルジョンの形で、あるいは、
その液状のまま、被覆し、溶剤又は水を蒸発させ、ある
いは焼付するなどして完全に結合した被覆層を得る。
生体不活性材料7の被覆層の厚みは1〜2mm程度で十
分である。
生体不活性材料7は、第4図ではインブラントの上面全
体を被覆しているが、生体活性材料2の端面のみを被覆
してもよい。
しかしながら、インブラント芯体1と生体活性材料2と
の境界線を越えて露出したインブラント芯体1の上面ま
で被覆することが好ましい。
また、場合によっては、歯槽骨と接触しない生体活性材
料の表面全体を生体不活性材料で被覆するに及ばない。
第5図は本考案の第2実施例としてインブラントを示し
、図イはその斜視図であり、凶日はその断面図である。
ここに示すインブラント芯体1は、人工歯冠を装着させ
るためのほぼ四角錐台状の頭部1aとほぼ逆目角錐台状
の歯根部1bとからなり、2は生体活性材料であり、7
は生体不活性材料である。
第6図は本考案の第3実施例としてインブラントを示し
、イはその斜視図であり、口はその断面図である。
形状的には円と四角形という相違があるが、構造的には
第5図のインブラントと同じである。
以上のように、本考案によれば、歯槽骨と接触していな
い生体活性材料に対する体液による侵食が防止されるの
で、歯槽骨に埋植後、長期間経過してもインブラントが
ぐらついたり脱落することがなく、また炎症が引き起こ
される危険も少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は単に生体活性材料で被覆された埋没型インブラ
ントの斜視図であり、第2図は第1図に示すインブラン
トを歯槽骨肉に埋植した状態と人工歯冠を表わす断面図
である。 第3図は第1図に示すインブラントが侵食された状態を
表わす断面図である。 第4図は本考案の一実施例を示すインブラントの断面図
であり、第5図は本考案の第2実施例としてインブラン
トを示すものであり、図イは、斜視図、凶日は断面図で
ある。 第6図は本考案の第3実施例としてインブラントを示す
ものであり、図イは斜視図、凶日は断面図である。 主要部分の符号の説明、1・・・・・・インブラント芯
体、1a・・・・・・インブラント芯体頭部、1b・・
・・・・インブラント芯体歯根部、2・・・・・・生体
活性材料、3・・・・・・インブラント芯体の凹部、4
・・・・・・歯槽骨、5・・・・・・人工歯冠のような
上部構造、6・・・・・・歯槽粘膜、7・・・・・・生
体不活性材料。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)歯槽骨と接触する表面の全部又は大部分が生体活
    性材料で被覆された歯科用インブラントに於いて、歯槽
    骨と接触しない表面の少なくとも前記生体活性材料の表
    面を生体不活性材料で被覆したことを特徴とする歯科用
    インブラント。
  2. (2)前記生体活性材料が生体活性ガラスまたはガラス
    セラミックであることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のインブラント。
  3. (3) 前記生体不活性材料が有機高分子材料である
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項又は第
    2項記載のインブラント。
JP4560481U 1981-03-31 1981-03-31 侵食が防止された歯科用インプラント Expired JPS6041935Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4560481U JPS6041935Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31 侵食が防止された歯科用インプラント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4560481U JPS6041935Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31 侵食が防止された歯科用インプラント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57157315U JPS57157315U (ja) 1982-10-02
JPS6041935Y2 true JPS6041935Y2 (ja) 1985-12-21

Family

ID=29842484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4560481U Expired JPS6041935Y2 (ja) 1981-03-31 1981-03-31 侵食が防止された歯科用インプラント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6041935Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57157315U (ja) 1982-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5344457A (en) Porous surfaced implant
JP2626670B2 (ja) 歯科用インプラントのスペーサ
US5947732A (en) Support post for use in dental implant system
US4812120A (en) Implantable percutaneous device
US6672871B2 (en) Coping with standoffs
US4447210A (en) Upper structure for artificial apatite dental root
EP2160999B1 (en) One-part implant with a hydroxylated soft tissue contact surface
JPS6034252Y2 (ja) 歯科用インプラント
EP1622534A2 (en) Vapor deposited titanium and titanium-nitride layers for dental devices
JP2013031682A (ja) 歯科用インプラント
JP2005131399A (ja) セラミックコーティングを持つインプラント、およびインプラントのセラミックコーティング方法。
GB2123299A (en) Dental implant
SE459152B (sv) Intraalveolaert implantat
JP2609026B2 (ja) インプラント片座着義歯
JPS6041935Y2 (ja) 侵食が防止された歯科用インプラント
JPS58116352A (ja) アパタイト人工歯根
JPH0323856A (ja) 人工歯根
KR200426909Y1 (ko) 임플란트 및 임플란트용 어버트먼트
US5104323A (en) Metal-ceramic filling for teeth
JP2008006164A (ja) 酸化膜の形成方法
JP2725194B2 (ja) 人工歯根
JPH04183463A (ja) 人工歯根
JPH0661342B2 (ja) 歯科用インプラント
KR101037890B1 (ko) 임플란트 어버트먼트
RU2132661C1 (ru) Способ изготовления съемных зубных протезов