JPS602722B2 - 導電フイルム - Google Patents

導電フイルム

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JPS602722B2
JPS602722B2 JP4843975A JP4843975A JPS602722B2 JP S602722 B2 JPS602722 B2 JP S602722B2 JP 4843975 A JP4843975 A JP 4843975A JP 4843975 A JP4843975 A JP 4843975A JP S602722 B2 JPS602722 B2 JP S602722B2
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JP
Japan
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film
conductive
resin
coating
parts
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JP4843975A
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幹也 鮫島
信一 門田
謙四郎 村田
光夫 吉本
憲 大野
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は優れた諸特性を有する導亀塗膜を表面に有する
導電フィルムに関するものである。
最近、導電フィルムは帯電防止、電気回略及び無線回路
の印刷、電磁高周波障害を防ぐ遮蔽板、各種ケーブルの
シールド材料、加熱加温ェレメント等の種々の用途に用
いられつつある。この種の導電フィルムとしては下記の
諸特性を全て具備した導電フィルムが要望されるのであ
る。
すなわち、{a’導電塗膜が導電性良好であること、‘
b}導電塗膜と基体フィルムとの密着性及び導電塗膜の
他物体への非移着性が良好であること、{c}導電塗腰
の耐熱性、耐薬品性が優れていること、‘d)導電塗腰
が銅線等の導体と接触した場合に他物体等を腐蝕させな
いこと、更には導電塗膜を形成するための組成物として
は【e}基体フィルムの塗布加工性良好であること、‘
f}導電塗膜を硬化させるに際し、過度の加熱処理ある
いは長時間の加熱処理を必要としないこと。従釆、導電
剤を例えばフェノール樹脂もしくはメラミン樹脂等の単
独樹脂の溶液に混合してなる導電塗料を合成樹脂製フィ
ルムに塗布してなる導鰭フィルムは知られている。
しかしながら、かかる導電塗料では前記の如き諸特性を
全て具備した導亀フィルムは得られていない。本発明者
等は鋭意検討の結果、特定の樹脂を主要成分とした樹脂
配合物に導電剤を混合した塗膜によれば前記の諸特性を
具備した導電フィルムが得られるとの知見を得て本発明
を完成したものである。
すなわち、本発明の要旨とするところはアクリル若しく
はメタクリル樹脂5〜5の重量パーセントと、フェノー
ル樹脂10〜7の重量パーセント及びメラミン樹指5〜
6の重量パーセントとからなる樹脂混合物に導電剤を添
加してなり、かつ、全導電構成成分中の導電剤含有率が
5〜6の重量%である塗膜を線状ポリエステル樹脂また
はポリカーボネートのフィルム表面に有することを特徴
とする導電フィルムに存する。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
先ず、本発明の導電フィルムの基体フィルムとしては耐
熱性及び機械的特性良好な線状ポリエステル樹脂フィル
ムまたはポリカーボネートフイルムを用いる。
また、本発明における導電塗膜の主要成分は風アクリル
若しくはメタクリル樹脂、【B’フェノール樹脂、にー
メラミン樹脂、肋導電剤である。
しかして、風のアクリル樹脂としてはカルボキシル基及
び若しくは熱架橋性官館基を有するタイプが好ましく、
アクリル酸若しくはメタクリル酸のェステルの重合体及
び共重合体若しくはアクリル酸、メタクリル酸の重合体
及び共重合体もしくはアクリルアミド、その他のQ・B
エチレン性不飽和単量体との共重合体はいずれも好適に
使用される。アクリル酸若しくはメタクリル酸ェステル
の重合体としては、そのェステル基が、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソフ。ロピル、nーブチル、
イソブチル、1ーメチルプロピル、2ーエチルブチル、
ベンチル、nーヘキシル、シクロヘキシル、2ーヱチル
ヘキシル、ヘプチル、n−オクチル、2−メチル−2ー
ブテニル、3ーメチルー2ーブテニル、3−メチル一3
ーベンテニル、ノニル、デシル、ラウリル、ステアリル
、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル「テトラヒド
ロベンジル、クロロメチル、1−クロロエチル、2ーブ
ロモヱチル、フエニル、ベンジル、グリシジル、メトキ
シエチル、エトキシエチル、2一ジメチルアミノエチル
、2一ジエチルアミノエチル等からなるものが挙げられ
る。アクリルアミドとしてはメタクリルアミド、Nーメ
チロールアクリルアミド、Nーメチロールアクリルアミ
ド、Nーメトキシメチルアクリルアミド、N一nーブト
キシアクリルアミド、N−イソーブトキシアクリルアミ
ド、N一t一ブチルアクリルアミド等が挙げられる。
又、Q・8エチレン性不飽和単量体としてはスチレン、
Qーメチルスチレン、ビニルト′レエン、モノクロルス
チレン、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸ヒドロキシェチル、メタクリル酸グリシジルマレィ
ン酸ジヱチル、ブタジェン等が挙げられる。
フェノール樹脂としては置換基を有しまたは有しない各
種フェノール若しくはビスフェノールとホルムアルデヒ
ドとの反応生成物が挙げられ、特にレゾール型のフェノ
ール樹脂が望ましい。
メラミン樹脂としては各種メチロ−ル化メラミン、メチ
ル、エチル、ブチル化等のアルキルメチロール化メラミ
ン樹脂「アルキルェーテル化メラミン樹脂若しくはメト
キシ化メラミン樹脂等が挙げられる。導電剤としてはカ
ーボンブラック、グラフアィト「酸化鉄、銀粉、銅粉、
アルミニウム粉等が使用でき、カーボンブラックにはア
セチレンブラック、ファーネスブラックのいずれも有効
に使用できる。本発明は主要成分■〜(C)の主成分の
併用により相互の諸特性が補充あるいは助長され、優れ
た塗膜を形成する。
■のアクリル樹脂単独の導電塗料液ではその官能基効果
により基体フィルムへの密着性もしくは銅線、架橋ポリ
エチレン等への非移着性は比較的良好であるが、導電剤
を必要量添加した場合にはその分散性が不充分でかつ、
塗料流動性も不充分となる。
そのため導鰭剤添加の場合は密着性、非移着性、塗布加
工性が悪くなり好ましくない。
また(B}のフェノール樹脂単独の導亀塗料液では基体
フィルムへの密着性、導電剤の分散性及び導樋剤添加の
場合の塗料流動性の点では優れている。
しかしながらアクリル樹脂の場合の如く導電剤を添加し
た場合には塗膜の密着性、非移着性が共に不満足である
ばかりでなく塗膜強度も弱い。
また上記凶、‘B}の樹脂を併用した場合は相互の諸特
性が補充若しくは助長され導電性、密着性、非移着性、
塗膜強度、塗布加工性並びに流動性は良好であるが塗膜
の硬化処理に過度の加熱温度あるいは加熱時間を必要と
し、それに伴い基体フィ仙ムの変質、塗布加工コストの
上昇を招き好ましくない。しかるに本発明の如く■、‘
B}、‘C}の樹脂を併用したものは導蟹性、密着性、
非移着性、塗膜強度が良好であると共に塗布加工性が箸
るしく向上し、通常のロールコーター、グラビャコータ
ーによって経済的にフィルムコーティングがなされ、し
かも塗膜の三次元硬化が完全化しやすく耐熱性、耐薬品
性の優れた塗膜が得られる。
しかも銅に対する腐蝕性も満足できる程度に良好である
W〜肋の配合組成比は全塗膜構成成分中の含有率がWS
〜5の重量パーセント、‘B}10〜7の重量パーセン
ト、に’5〜6の重量パーセント、■5〜6の重量パー
セントの割合で適宜選択できる。
尚、ここで全塗膜構成成分とは塗料中の希釈若しくは分
散溶剤を除いた塗膜購成成分をいう。肋の導電剤の含有
率は5重量パーセント以下では導電性が不充分となり、
また6の重量パーセント以上では塗料樹脂に対するバラ
ンスを崩し、塗膜諸特性例えば密着性、非移着性を阻害
するので好ましくない。
塗料化に際しては上記の〜帆の配合組成物に加えて、こ
れらの溶解希釈若しくは分散溶剤としてのアルコール類
、ケトン類、芳香族炭化水素類等の有機溶剤が用いられ
ることは言うまでもない。尚、これらに加えて更に微少
量の滋型性シリコーン等の離型剤を添加すると更に非移
着性の優れた塗膜が得られ一層好ましい。
これに適するシリコーンとしては例えばKF−96(信
越化学工業社製)SH200オイル(トーレシリコーン
社製)BYK300(BYK−MalliMkrodt
社製)等が挙げられる。
雛型剤の添加量としては塗膜における含有率を5重量パ
ーセント以下にすることが好ましくこれ以上に添加する
とフィルムコーティング時の塗料をはじきあるいは塗膜
密着性の低下を招き好ましくない。その他通常使用され
る添加剤を本発明の諸物性を低下させない範囲で添加す
ることは一向に差しつかえない。
本発明に係わる塗膜を基体フィルムに対し、片面若しく
は両面に塗布することは勿論、基体フィルムの表面の全
面若しくは部分的に塗布することもできる。
本発明に係わる導電フィルムは導電性塗膜の基体フィル
ムに対する密着性及び非移着性、塗膜強度、塗布加工性
が優れ、帯電防止、各種ケーブルのシールド等の種々の
用途に適した導電フィルムである。
以下に実施例及び比較例を示す。
但し、実施例中「部」とあるのは固形分重量部を示し、
溶解希釈溶剤とはメチルエチルケトン、トルェン・キシ
レン、インプロピルアルコール、プチルアルコール等の
混合有機溶剤を塗料固形分10の重量部に対して溶剤量
15の重量部程度になる如く添加する。実施例50ミク
ロン厚ポリエステルフィルム(三菱樹脂社製ダイアホイ
ル#50)に通常のグラビアコータ−にて下記‘a’〜
【f}の各々の配合塗料を両面塗布した後該フィルムを
乾燥硬化せしめ、(乾燥硬化炉設定温度160〜170
qC乾燥硬化炉におけるフィルム通過時間約3の砂)硬
化後片面塗膜厚約6ミクロンで全体厚約62ミクロンの
導鰭ポリエステルフィルム{a}′〜‘○′を得た。
得られた導弦フィルムの諸物性につき試験した結果を表
一1に示す。
‘a)アクリル樹脂(東洋インキ製造社製Tコート×一
1651) 16部レゾール
型フェノール樹脂OV(東洋インキ製造社製)
31部メラミン樹脂(住友化学工業
社製スミマールM31S)
2芥郡カーボンブラック(電気化学工業社製デンカ
プラック) 26部溶解希釈
溶剤 所定部‘b} TコートX−
1651 15部レゾール型フェノ
ール樹脂OV 3碇都スミマールM‐31S
28部シリコーン(BYK−Mall
inckrodt社製BYK300
2部デンカプラツク
25部溶解希釈溶剤 所定部{C
’TコートX−3215 2庇部レ
ゾール型フェノール樹脂OV 3の部スミマー
ルM31S I$部シリコーン(
信越化学工業社製KF96一100比ps)
1部カーボンブラック(Cabot社製
バルカンCX一72)
3の部溶解希釈溶剤 所定部‘d1
TコートX−1651 8部フェノ
ール樹脂(群栄化学工業社製API07)3〇部メラミ
ン樹脂(三井東圧化学社製ューバン郷)
郷 シリコーン(トーレシリコーン社製SH200オイル)
1部酸化鉄(チタン工業社
製マピコブラック)41部 溶解希釈溶剤 所定部‘e} Tコ
ートX−4184 18部フェノー
ル樹脂(日本ラィヒホールド社製プライオフエンTD4
47) 3礎郡〆ラミン樹脂(日立化成
工業社製メラン35)25部BYK300
4部デンカブラツク
2$部溶解希釈溶剤 所定部
‘fI TコートX−1651 1
8部フェノール樹脂(日立化成工業社製ヒタノールX5
20) 36部スミマール
M4億 2$部KF−96−10
0比ps l部デンカブラック
Z部溶解希釈溶剤
所定部比較例 実施例と同様にして下記(g)〜(i)の配合塗料によ
り約62ミクロン厚導電ポリエステルフィルム(g)′
〜(k)′を得た。
試験結果は表一1に示す。■ TコートX−1651
46部スミマールM31S
26部デンカプラック
28部溶解希釈溶剤 所定
部(h) レゾール型フェノール樹脂OV 4
3部スミマールM31S 3部デ
ンカブラック 24部溶解希釈溶
剤 所定部(i)ェポキシ樹脂(シ
ェル化学社製ェピコート1004)
65部ェポキシ樹脂(味の素社製ェポメ
ートQX−3) 25
部バルカンCX−72 2礎部溶
解希釈溶剤 所定部泰一1の如く、
本発明に基づく導電フィルム‘a}′〜‘f}′は優れ
た諸特性を示している。
(g}‘はフェノール樹脂を含まないもの、(h)′は
アクリル樹脂を含まないもの、(i)′は通例のヱポキ
シ樹脂での例を示すもので、これらはいずれもケーブル
用導電フィルムとしては特性的に不充分である。本実施
例の如く、シリコン成分を微少量含むものは、塗腰非移
着性が更に向上している。尚〜本発明は、各種ケーブル
用途のみならず、優れた導蟹性フィルムとして各種用途
に利用され得ることは云うまでもない。・ 船 隼8 *1 測定法はJIS K−6911法に準拠*
2 2.4の机幅セロフアンテ一プを試料塗布面に強く
指で貼り合わせ.急激にセロフアンテ‐−プを剥りした
時の塗布膜剥離を判定する。
○:剥離なし〜微少 △;部分的に剥離 ×;著し
く剥離*3 試料フイルムを両手で20回強くもみ砕し
た後、拡げて塗布面剥離を判定する。○:剥離なし〜微
少 △:部分的に剥離 ×:著しく剥離*4 卓上
5トンプレス機で圧力20kg/の、所定温度、30分
間の加熱プレスを行い、試料フイルムを架橋ポリエチレ
ンあるいは鋼板より剥す際、試料塗布膜の有意な移着が
発生する場合のプレス温度を求める。*5 メチルエチ
ルケトン、トルエン.メタノールを各々合ませた綿布に
て試料塗布面を強く10回捺拭した時の塗布膜脱離を判
定する。
○:脱離なし〜微少 △:やや脱離 ×:著しく脱
離*6 50%硫酸、30%硝酸、35%塩酸に試料フ
イルムを一昼夜浸債後、セロテープテスト及びもみテス
トを行う。判定は*2、*3に準じて行い、平均評価値
を示す。
*7 *6と同様にして10%カセインソーダ水溶液、
10%アンモニア水でのテストを行う。*8 磨し〕た
錆びのない銅板の両面を試料フイルムで開封包装し、湿
熱オ一ブン中にて約5000h 98〜100%RH、
120時間の湿熱処理後、銅板を取り出す。
同様に無塗布基体フイルムでの銅腐蝕性テストを行い、
鋼板の発錆程度を対比する。○:発錆程度がほぼ等しく
、問題ない程度である。×:試料導電フイルムの方が発
錆程度が大きく、塗膜により発錆が促進されている。*
9 グラビアコーター加工時の塗布膜面状を判定する。
○:良好△:やや塗布むらが発生する。
×:塗布むらが著しく、塗布加工性が悪い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アクリル若しくはメタクリル樹脂5〜50重量パー
    セント、フエノール樹脂10〜70重量パーセント及び
    メラミン樹指5〜60重量パーセントとからなる樹脂混
    合物に導電剤を添加してなり、かつ全塗膜構成成分中の
    導電剤含有率が5〜60重量パーセントである塗膜を線
    状ポリエステル樹脂またはポリカーボネートのフイルム
    表面に有することを特徴とする導電フイルム。
JP4843975A 1975-04-21 1975-04-21 導電フイルム Expired JPS602722B2 (ja)

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