JPS6026425A - 回転界磁巻線の極間接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は回転界磁巻線の極間接続装置に係シ、特に隣接
する異なる極性の界磁巻線間が薄銅板を積層した極間接
続線で電気的に接続される回転界磁巻線の極間接続装置
に関するものである。

〔発明の背景〕

回転電機例えばタービン発電機は回転する側に２極ある
いは４極の界磁極を有しており、これらの界磁極はＮ極
、Ｓ極が交互に配置され、夫々界磁巻線巻線および界磁
鉄心（回転子鉄心）を備えている。そして回転子鉄心よ
シ頭出した界磁巻線端部の隣接する異なる極性の界磁巻
線間は極間接続線で電気的に接続されるが、その界磁巻
線端部および極間接続線による極間接続装置の従来例が
第１図および第２図に示されている。界磁巻線端部は回
転子鉄心１より頭出した界磁巻線２（Ｎ極）、３（Ｓ極
）が絶縁筒４を介した保持環５により保持されて構成さ
れている（第１図参照）。そしてこの異なる極性の隣接
する界磁巻線２，３間は極間接続線６で電気的に接続さ
れる（第２図参照）。

々お、第２図中Ｗは極間接続線６の取付部寸法である。

ところでこの極間接続線６には次に述べるような種々の
応力が加わる。すなわち運転中、界磁巻線２，３および
極間接続線６は抵抗損で温度が上昇し、このため界磁巻
線２，３は第２図中矢印Ｘで示す長手方向に大きく熱膨
張するが、このＸ方向の熱膨張が隣接する界磁巻線２，
３間で必ずしも同一とならないため、界磁巻線２．３の
伸びの差による応力が極間接続線６に加わる。この他極
間接続線６には回転に伴う遠心力が加わる。さらにまた
回転によシ界磁巻線２，３の端部の外周に配置されてい
る保持環５が周方向に膨らみ変化するが、この場合に界
磁巻線２，３は界磁巻線２゜３と保持環５との摩擦力が
大きいことから保持環５の周方向の伸びに追従し、運転
停止の場合は元に戻る第２図中矢印Ｙで示す伸縮サイク
ルが極間接続線６に加わる。因みにこの伸縮サイクルに
よって極間接続線６の取付部の回転子鉄心１側の周方同
人寸法と外側の周方向８寸法とは等しくならず一般的に
はＢ＜Ａとなυがちである。

これらのことから明らかなように極間接続線６は運転中
の遠心力を受けると共に、起動・停止に伴う引張シ・圧
縮の疲労荷重に曝されるので、これらの疲労荷重に耐え
るように複数個の薄銅板を積層し、その中央部分には湾
曲部を設けて構成されている。しかし異なる極性の界磁
巻線２，３の最上のターン間に、回転軸の中心軸方向に
積層方向の湾曲部を設けて取シ付けられた従来の極間接
続線６は、永年の運転中には周方向の引張シ・圧縮の疲
労荷重と遠心力の影響で、湾曲方向と反対の遠心力方向
に鋭い折シ曲シが生じ、逐には亀裂が発生し、破断して
しまうようになる。このような極間接続線６の破断事故
が発生すると、機器の機能を喪失するばかシかその補修
に多大な時間と労力とを費すことになる。

〔発明の目的〕

本発明は以上の点に鑑みなされたものであ乞長期間使用
しても亀裂、破断の少ない信頼性の高い回転界磁巻線の
極間接続装置を提供することを目的とするものである。

〔発明の概要〕

すなわち本発明は極間接続線が、界磁巻線間の周方向に
積層した薄銅板に、その軸方向中央部から径方向に伸び
るスリット状有底溝を設け、このスリット状有底溝を介
して積層した薄銅板を左右に折シ曲げて界磁巻線間に接
続するように構成されたものであることを特徴とするも
のである。

〔発明の実施例〕

以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。第
３図から第５図には本発明の一実施例が示されている。

なお従来と同じ部品には同じ符号を付したので説明を省
略する。本実施例では極間接続線６ａを、界磁巻線２．
３間の周方向に積層した薄銅板６ｂに、その軸方向中央
部から径方向に伸びるスリット状有底溝６Ｃを設け、こ
のスリット状有底溝６Ｃを介して積層した薄銅板６ｂを
左右に折シ曲げて果磁巻線２，３間に接続するように構
成した。このようにすることにより極間接続線６ａはス
リット状有底溝６Ｃによって遠心力および引張り・圧縮
の疲労荷重が吸収されるようになって、長期間使用して
も亀裂、破断の少ない信頼性の高い回転界磁巻線の極間
接続装置を得ることができる。

すなわち１枚の薄銅板６ｂを中央から他の隣接した辺に
平行なスリット状有底溝６Ｃを有するＵ字形に平板から
切取シ、そしてこのスリット状有底溝６Ｃを一方端が中
央部に開口したスリットと、他方端がこのスリットと連
通し、かつスリットより太径の中空体とを持つように形
成しｆ′Ｃ（第４図参照）。このように形成した薄銅板
６ｂを所定枚数積み重ね、この積み重ねた薄銅板６ｂを
折シ曲げ部６ｄ、６ｅで左右に折シ曲け、この折９曲げ
た極間接続線６ａ（第５図参照）を薄銅板６ｂの積層方
向が界磁巻線２，３間の周方向となるように配設する。

そして折シ曲げ部６ｅを折シ曲げて形成した結合部をろ
う付は等によって界磁巻線２゜３に固着接続した。

このようにすることによシ極間接続線６ａはスリット状
有底溝６Ｃを介して界磁巻線２，３間の軸方向に固着接
続されるようになるので、スリット状有底溝６Ｃを介し
た極間接続線６ａが夫々引張シ・圧縮の疲労荷重に追従
するようになって、その亀裂、破断の発生を減少するこ
とができる。

すなわち運転中の遠心力はもとよシ起動・停止に伴う長
手方向（Ｘ方向）、周方向（Ｙ方向）の伸縮による疲労
荷重はスリット状有底溝６Ｃで吸収されるようになって
、引張シ・圧縮の繰り返し疲労荷重に対する強度が犬と
なる。従って長期間使用しても亀裂、破断の発生を減少
させることができ、極間接続装置の信頼性を向上させる
ことができる。

〔発明の効果〕

上述のように本発明は極間接続線のスリット状有底溝で
遠心力および引張シ・圧縮の疲労荷重を吸収することが
できるようになって、極間接続線の遠心力および引張り
・圧縮の疲労荷重に対する強度が大きくなり、長期間使
用しても亀裂、破断の少ない信頼性の高い回転界磁巻線
の極間接続装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回転界磁界線の極間接続装置の界磁巻線
端部の縦断側面図、第２図は従来の回転界磁巻線の極間
接続装置の斜視図、第３図は本発明の回転界磁巻線の極
間接続装置の一実施例の斜視図、第４図は同じく一実施
例の平板から薄銅板の切ジ取シ状態を示す正面図、第５
図は同じく一実施例の極間接続線の斜視図である。 １・・・回転子鉄心、２，３・・・隣接する異なる極性
の界磁巻線、５・・・保持環、６ａ・・・極間接続線、
６ｂ・・・薄銅板、６Ｃ・・・スリット状有底溝、５１
）、　６ｅ箔　１　口 第　２　口 第　３１７１ 帖１４霞　策５ｍ ４山 第１頁の続き ■出　願　人　日立サービスエンジニアリング株式会社 日立重合瀬町２丁目９番１号 １３６−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、回転子鉄心よシ頭出し、かつ保持環によって保持さ
   れている隣接する異なる極性の界磁巻線間を、複数個の
   薄銅板を積層した極間接続線の両端結合部で電気的に接
   続する回転界磁巻線の極間接続装置において、前記極間
   接続線が、前記界磁巻線間の周方向に積層した前記薄銅
   板に、その軸方向中央部から径方向に伸びる亥リット状
   有底溝を設け、このスリット状有底溝を介して前記積層
   した薄銅板を左右に折シ曲げて前記界磁巻線間に接続す
   るように構成されたものであることを特徴とする回転界
   磁巻線の極間接続装置。