JPS60262982A - リン酸塩処理性にすぐれた冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
リン酸塩処理性にすぐれた冷延鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPS60262982A JPS60262982A JP11770384A JP11770384A JPS60262982A JP S60262982 A JPS60262982 A JP S60262982A JP 11770384 A JP11770384 A JP 11770384A JP 11770384 A JP11770384 A JP 11770384A JP S60262982 A JPS60262982 A JP S60262982A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- oxide layer
- cold
- rolled steel
- phosphate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/78—Pretreatment of the material to be coated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車、電気製品部品などに供される冷延鋼
板に関するものであり、該冷延鋼板の塗装下地処理とし
てのリン酸塩処理性が著しく改善された冷延鋼板の製造
方法に関するものである。
板に関するものであり、該冷延鋼板の塗装下地処理とし
てのリン酸塩処理性が著しく改善された冷延鋼板の製造
方法に関するものである。
近年、冷延鋼板の製造プロセスにおいて、省エネルギー
、生産性改善を目的とし、連続焼鈍法が広く採用される
ようになった。このため、すぐれたプレス成形性を得る
ために鋼中のC量をO,01wt%以下とした極低炭素
鋼に、Ti 、Wb、ZrおよびAiなどの炭窒化物形
成元素を添加した鋼が素材として用いられることが多く
なった。しかし、かかる元素を含有する鋼板では、塗装
下地処理として施されるリン酸亜鉛処理性が劣り、塗装
後の耐食性が劣化するといる欠点を有していた。
、生産性改善を目的とし、連続焼鈍法が広く採用される
ようになった。このため、すぐれたプレス成形性を得る
ために鋼中のC量をO,01wt%以下とした極低炭素
鋼に、Ti 、Wb、ZrおよびAiなどの炭窒化物形
成元素を添加した鋼が素材として用いられることが多く
なった。しかし、かかる元素を含有する鋼板では、塗装
下地処理として施されるリン酸亜鉛処理性が劣り、塗装
後の耐食性が劣化するといる欠点を有していた。
かかる欠点の改善方法として、焼鈍前あるいは焼鈍後、
Fe、N iなどの金属を電気メッキあるいは無電解メ
ッキする。または焼鈍前あるいは焼鈍後に、リン酸塩核
形成促進作用を有する薬剤を塗布するなどの方法が提案
されている。しかし、メッキすることが鋼板の製造コス
トアップとなり、薬剤を塗布することは、その薬剤によ
り炉内を汚染し、その結果、かえって鋼板の表面を汚染
し、外観を著しく損なうなどの問題があった。
Fe、N iなどの金属を電気メッキあるいは無電解メ
ッキする。または焼鈍前あるいは焼鈍後に、リン酸塩核
形成促進作用を有する薬剤を塗布するなどの方法が提案
されている。しかし、メッキすることが鋼板の製造コス
トアップとなり、薬剤を塗布することは、その薬剤によ
り炉内を汚染し、その結果、かえって鋼板の表面を汚染
し、外観を著しく損なうなどの問題があった。
一方、連続焼鈍において、エメルギーコスト上有利な直
火式加熱を行う場合、加熱時に鋼板表面に酸化物層が形
成されるのが避は難く、この酸化物層を焼鈍中に還元す
る方法が特開昭58−44133号などに開示されてい
る。しかるに直火式加熱では雰囲気が微酸化性雰囲気で
あるため酸化物生成量が少なく1本発明のごときリン酸
塩処理性が改善されるという効果は得られず、むしろ劣
化する傾向すら認められる。
火式加熱を行う場合、加熱時に鋼板表面に酸化物層が形
成されるのが避は難く、この酸化物層を焼鈍中に還元す
る方法が特開昭58−44133号などに開示されてい
る。しかるに直火式加熱では雰囲気が微酸化性雰囲気で
あるため酸化物生成量が少なく1本発明のごときリン酸
塩処理性が改善されるという効果は得られず、むしろ劣
化する傾向すら認められる。
したがって、製品性能の上からは炭窒化物形成元素を含
有する極低炭素鋼板のリン酸塩処理性を低コストで改善
する方法がめられ、連続焼鈍の操業技術の点からは酸化
および還元反応を履歴した鋼板のリン酸塩処理性を含む
表面性状の改善が望まれていた。
有する極低炭素鋼板のリン酸塩処理性を低コストで改善
する方法がめられ、連続焼鈍の操業技術の点からは酸化
および還元反応を履歴した鋼板のリン酸塩処理性を含む
表面性状の改善が望まれていた。
本発明者等は上記の点に関し、鋭意研究を重ねた結果、
酸化−還元を履歴した鋼板のリン酸塩処理性は酸化処理
時に生成する酸化物層の厚さに依存し、一定の厚さ以上
で改善されることを見出すなわち1本発明は、C≦0.
01wt%、N50601wt%およびTi 、Nb、
Zr、A見からなる炭窒化物形成元素群のうち1種また
は2種以上を合計で0.01wt%以上含有する冷間圧
延後の鋼板を連続焼鈍するに当り、700℃までの加熱
を酸化雰囲気中で行うことにより、鋼板表面に0.14
m以上57zm以下の厚さの酸化物層を形成し、しかる
後700℃以上、AC3点以下の温度で、還元性雰囲気
により該酸化物層を還元し、冷却後、0.5%以上の調
質圧延を行うことを特徴とするリン酸塩処理性に優れた
冷延鋼板の製造方法を提供することにある。
酸化−還元を履歴した鋼板のリン酸塩処理性は酸化処理
時に生成する酸化物層の厚さに依存し、一定の厚さ以上
で改善されることを見出すなわち1本発明は、C≦0.
01wt%、N50601wt%およびTi 、Nb、
Zr、A見からなる炭窒化物形成元素群のうち1種また
は2種以上を合計で0.01wt%以上含有する冷間圧
延後の鋼板を連続焼鈍するに当り、700℃までの加熱
を酸化雰囲気中で行うことにより、鋼板表面に0.14
m以上57zm以下の厚さの酸化物層を形成し、しかる
後700℃以上、AC3点以下の温度で、還元性雰囲気
により該酸化物層を還元し、冷却後、0.5%以上の調
質圧延を行うことを特徴とするリン酸塩処理性に優れた
冷延鋼板の製造方法を提供することにある。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
Cニリン酸塩処理性が劣化するのは、Cが0.01wt
%以下の領域であり、この範囲のC量を含有する鋼板に
おいて、本発明のリン酸塩処理性改善の効果が顕著であ
る。 0.01wt%を超えるCを含有する鋼板に本発
明を適用した場合、十分良好なリン酸塩処理性が得られ
るが、この場合には従来法によっても、リン酸塩処理性
は良好なものが得られる。したがって、本発明の対象を
、C含有量が0゜01vt%以下の鋼板に限定する。
%以下の領域であり、この範囲のC量を含有する鋼板に
おいて、本発明のリン酸塩処理性改善の効果が顕著であ
る。 0.01wt%を超えるCを含有する鋼板に本発
明を適用した場合、十分良好なリン酸塩処理性が得られ
るが、この場合には従来法によっても、リン酸塩処理性
は良好なものが得られる。したがって、本発明の対象を
、C含有量が0゜01vt%以下の鋼板に限定する。
N:炭窒化物形成元素を添加する鋼板において、N量が
多くなると良好なプレス成形性を得るために必要な炭窒
化物形成元素の添加量が多くなり、ひいては微細なスリ
ーパー状の欠陥が発生し、鋼板表面特性を著しく劣化す
る。このため、Nは0.01wt%以下にする必要があ
る。
多くなると良好なプレス成形性を得るために必要な炭窒
化物形成元素の添加量が多くなり、ひいては微細なスリ
ーパー状の欠陥が発生し、鋼板表面特性を著しく劣化す
る。このため、Nは0.01wt%以下にする必要があ
る。
炭窒化物形成元素: Ti、Nb、Zr、Alよりなる
群より選択された少なくとも1種を0.01wt%以上
含有するのがよい、これが0.01wt%未満では添加
する効果がなく良好な材質が得られない。
群より選択された少なくとも1種を0.01wt%以上
含有するのがよい、これが0.01wt%未満では添加
する効果がなく良好な材質が得られない。
酸化処理二還元処理前の酸化は700℃以下の温度域で
行う必要がある。700℃を超える温度域で酸化すると
、酸化速度が大きくなり、酸化物層の生成量の制御が困
難となるばかりでなく、酸化物層の緻密性が低下し、焼
鈍炉内でスケール層が剥離し、炉内のハースロールのス
ケールピックアップを起すばかりでなく、還元処理後の
酸化物層がポーラスになり、鋼板表面の光沢が失われる
。鋼板表面の酸化物層の量は、鋼板のリン酸塩処理性に
最も影響を及ぼす要因である。すなわち、酸化物層厚さ
が0.2μm未満では、酸化処理を行わなかった鋼板よ
りむしろリン酸塩処理性が劣化する。しかし0.1 p
m以上の酸化物層を形成し、しかる後、該酸化物層を還
元した鋼板ではリン酸塩処理性が改善される。酸化−還
元処理によりリン酸塩処理性がこのように変化する理由
は明かではないが1次のように推定される。
行う必要がある。700℃を超える温度域で酸化すると
、酸化速度が大きくなり、酸化物層の生成量の制御が困
難となるばかりでなく、酸化物層の緻密性が低下し、焼
鈍炉内でスケール層が剥離し、炉内のハースロールのス
ケールピックアップを起すばかりでなく、還元処理後の
酸化物層がポーラスになり、鋼板表面の光沢が失われる
。鋼板表面の酸化物層の量は、鋼板のリン酸塩処理性に
最も影響を及ぼす要因である。すなわち、酸化物層厚さ
が0.2μm未満では、酸化処理を行わなかった鋼板よ
りむしろリン酸塩処理性が劣化する。しかし0.1 p
m以上の酸化物層を形成し、しかる後、該酸化物層を還
元した鋼板ではリン酸塩処理性が改善される。酸化−還
元処理によりリン酸塩処理性がこのように変化する理由
は明かではないが1次のように推定される。
酸化−還元処理された鋼板表面は、微細な凹凸に富み、
その凹部において、リン酸塩処理液のPH上昇が大きく
、リン酸塩結晶核の生成サイトとなるため、リン酸塩結
晶が多数析出し、緻密なリン酸塩皮膜構造となる。一方
、0.1#Lm未満の酸化被膜を還元した場合、このよ
うな凹凸が小さく、上述のような効果が期待できないだ
けでなく、酸化−還元処理により鋼板表面組成が変化し
、特にS、P等のリン酸塩処理性を改善する元素の濃度
低下が起こるため、リン酸塩処理性が低下する。
その凹部において、リン酸塩処理液のPH上昇が大きく
、リン酸塩結晶核の生成サイトとなるため、リン酸塩結
晶が多数析出し、緻密なリン酸塩皮膜構造となる。一方
、0.1#Lm未満の酸化被膜を還元した場合、このよ
うな凹凸が小さく、上述のような効果が期待できないだ
けでなく、酸化−還元処理により鋼板表面組成が変化し
、特にS、P等のリン酸塩処理性を改善する元素の濃度
低下が起こるため、リン酸塩処理性が低下する。
一方、生成するスケール層厚さが5#Lmを超えると、
還元に時間を要し、焼鈍時間を長くする必要が生じ、ま
た、還元ガスの消費量が多くなるため、コスト−ヒ昇の
原因となる0通常の連続焼鈍の焼鈍時間、焼鈍温度の場
合、3gm以下とすることが望ましい。
還元に時間を要し、焼鈍時間を長くする必要が生じ、ま
た、還元ガスの消費量が多くなるため、コスト−ヒ昇の
原因となる0通常の連続焼鈍の焼鈍時間、焼鈍温度の場
合、3gm以下とすることが望ましい。
焼鈍中の雰囲気ガスは、酸化する加熱帯では空気、ある
いは02を含有するN2.Arなどの不活性ガス、ある
いは直火式加熱において、空燃比を高くした燃焼排ガス
など、Feに対して酸化性の雰囲気ガスであればよい、
また還元を行う700℃以上の温度域では、N2を含有
する還元性であればよい。
いは02を含有するN2.Arなどの不活性ガス、ある
いは直火式加熱において、空燃比を高くした燃焼排ガス
など、Feに対して酸化性の雰囲気ガスであればよい、
また還元を行う700℃以上の温度域では、N2を含有
する還元性であればよい。
焼鈍温度:焼鈍温度は700℃以上、AC3点以下とす
れば、材質上、特に問題はない鋼板が製造できるが、特
に厳しくプレス成形性が必要とされる用途には、750
℃以上とすることが好ましい、酸化物層の還元も高温で
あれば早くなるため、750℃以上とすることにより、
鋼板の通板速度を大きくすることが可能である。
れば、材質上、特に問題はない鋼板が製造できるが、特
に厳しくプレス成形性が必要とされる用途には、750
℃以上とすることが好ましい、酸化物層の還元も高温で
あれば早くなるため、750℃以上とすることにより、
鋼板の通板速度を大きくすることが可能である。
調質圧延二酸化還元処理した鋼板の表面の外観は、微細
な凹凸があるため、若干光沢が失われている。光沢を回
復するためには、0.5%以りの圧下率で調質圧延する
ことが必要である。
な凹凸があるため、若干光沢が失われている。光沢を回
復するためには、0.5%以りの圧下率で調質圧延する
ことが必要である。
次に、本発明を実施例に基き具体的に説明する。
表1に示す組成の3種の冷延鋼板を700℃に保持した
大気雰囲気および5%02−N2雰囲気の炉内に30秒
〜5分挿入し、種々の厚さの酸化物層を形成せしめた。
大気雰囲気および5%02−N2雰囲気の炉内に30秒
〜5分挿入し、種々の厚さの酸化物層を形成せしめた。
その後、該鋼板を加熱、焼鈍するに際し、700℃まで
10 ’ mmHHの真空中で加熱し、その後、N2ガ
ス雰囲気中で700℃〜800℃の加熱、800℃にお
ける20秒の均熱、および800から100までの冷却
を行い、表面酸化物層を還元した。焼鈍後、1%の調質
圧延を施し、化成処理試験に供した。なお、比較材とし
て、本発明の工程を経ない通常の工程で製造された鋼板
を共に化成処理試験に供した。
10 ’ mmHHの真空中で加熱し、その後、N2ガ
ス雰囲気中で700℃〜800℃の加熱、800℃にお
ける20秒の均熱、および800から100までの冷却
を行い、表面酸化物層を還元した。焼鈍後、1%の調質
圧延を施し、化成処理試験に供した。なお、比較材とし
て、本発明の工程を経ない通常の工程で製造された鋼板
を共に化成処理試験に供した。
リン酸塩処理試験の条件は、市販のリン酸塩処理液(日
本パー力ライジング株式会社製)を用い、10秒、およ
び120秒、化成処理した。処理液は遊離酸度を1.0
と高目に設定し、リン酸塩結晶が粗大化しやすくし、鋼
板による差が顕現するようにした。一般にリン酸塩皮膜
は、リン酸塩結晶が微細で緻密なものが良好とされる。
本パー力ライジング株式会社製)を用い、10秒、およ
び120秒、化成処理した。処理液は遊離酸度を1.0
と高目に設定し、リン酸塩結晶が粗大化しやすくし、鋼
板による差が顕現するようにした。一般にリン酸塩皮膜
は、リン酸塩結晶が微細で緻密なものが良好とされる。
第1図に還元前の酸化皮膜厚さが、リン酸塩結晶数密度
に及ぼす影響を示す。
に及ぼす影響を示す。
通常工程で製造された鋼板を比べて、酸化層を形成した
後、還元した鋼板は、酸化層の厚さが0゜1pm以下で
はリン酸塩結晶が粗大化し、結晶数密度が低くなるが、
0.1μmを超える酸化物層を形成した場合には、結晶
が微細化し、結晶数密度が高くなっている。 また、リ
ン酸塩処理10秒後と120秒後の結晶数密度を比較す
ると、結晶数密度が低い鋼は、特にリン酸塩処理10秒
後における結晶数密度が少なく、リン酸塩の結晶核生成
が遅滞している。
後、還元した鋼板は、酸化層の厚さが0゜1pm以下で
はリン酸塩結晶が粗大化し、結晶数密度が低くなるが、
0.1μmを超える酸化物層を形成した場合には、結晶
が微細化し、結晶数密度が高くなっている。 また、リ
ン酸塩処理10秒後と120秒後の結晶数密度を比較す
ると、結晶数密度が低い鋼は、特にリン酸塩処理10秒
後における結晶数密度が少なく、リン酸塩の結晶核生成
が遅滞している。
また、リン酸塩皮膜の欠陥部を評価するために120秒
処理後の試片を用いて、酸化還元電流を測定した。酸素
還元電流として、pH12のNa0)1水溶液中で試片
を自然電極電位により連続的にカソード分極し、−60
0i+V vs S、C,E、に分極した時の電解電流
密度をめた。その電流密度によって、試片表面の有効電
極密度が評価し得る。すなわち、融化還元電流が低い方
が良好な皮膜であると評価し得る。
処理後の試片を用いて、酸化還元電流を測定した。酸素
還元電流として、pH12のNa0)1水溶液中で試片
を自然電極電位により連続的にカソード分極し、−60
0i+V vs S、C,E、に分極した時の電解電流
密度をめた。その電流密度によって、試片表面の有効電
極密度が評価し得る。すなわち、融化還元電流が低い方
が良好な皮膜であると評価し得る。
第2図に示すように、微細な結晶が形成された試片は、
酸素還元電流は低い。特に0.I IL〜5#Lの酸化
物層を形成した後、還元したものは良好な皮膜が形成さ
れている。しかし、5終をこえる酸化物層を形成した場
合には、本実験で施した還元焼鈍条件では酸化物が残存
し、リン酸塩結晶が被われなかった部分が存在するため
、高い酸素還元電流値となっており、好ましいリン酸塩
皮膜が形成されていない。
酸素還元電流は低い。特に0.I IL〜5#Lの酸化
物層を形成した後、還元したものは良好な皮膜が形成さ
れている。しかし、5終をこえる酸化物層を形成した場
合には、本実験で施した還元焼鈍条件では酸化物が残存
し、リン酸塩結晶が被われなかった部分が存在するため
、高い酸素還元電流値となっており、好ましいリン酸塩
皮膜が形成されていない。
第1図は、酸化物層厚さと、リン酸塩結晶数密度との関
係を示すグラフ、第2図は酸化物層厚さと酸素還元電流
値との関係を示すグラフである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 FIG、 1 ? 暉 酸化物厚の厚さくpm) FIG、2
係を示すグラフ、第2図は酸化物層厚さと酸素還元電流
値との関係を示すグラフである。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 FIG、 1 ? 暉 酸化物厚の厚さくpm) FIG、2
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 C≦0.01wt%、N≦0.01wt%およびTi、
Nb。 zr、Anからなる炭窒化物形成元素群のうち1種また
は2種以上を合計で0.旧wt%以上含有する冷間圧延
後の鋼板を連続焼鈍するに当り、700℃までの加熱を
酸化雰囲気中で行うことにより、鋼板表面に0.1 y
Lm以上57zm以下の厚さの酸化物層を形成し、しか
る後700℃以上、AC3点以下の温度で、還元性雰囲
気により該酸化物層を還元し、冷却後、0.5%以上の
調質圧延を行うことを特徴とするリン酸塩処理性に優れ
た冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11770384A JPS60262982A (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | リン酸塩処理性にすぐれた冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11770384A JPS60262982A (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | リン酸塩処理性にすぐれた冷延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60262982A true JPS60262982A (ja) | 1985-12-26 |
Family
ID=14718218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11770384A Pending JPS60262982A (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | リン酸塩処理性にすぐれた冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60262982A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209102A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-11-06 | Jfeスチール株式会社 | 塗装後耐食性の評価方法および塗装後耐食性に優れた高強度鋼板の製造方法ならびに塗装後耐食性に優れた高強度鋼板 |
-
1984
- 1984-06-08 JP JP11770384A patent/JPS60262982A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209102A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-11-06 | Jfeスチール株式会社 | 塗装後耐食性の評価方法および塗装後耐食性に優れた高強度鋼板の製造方法ならびに塗装後耐食性に優れた高強度鋼板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3045559B1 (en) | Hot-dip galvanized steel sheets and galvannealed steel sheets that have good appearance and adhesion to coating and methods for producing the same | |
EP3045558A1 (en) | Hot-dip galvanized steel sheet and galvannealed steel sheet of excellent appearance and plating adhesiveness, and manufacturing method therefor | |
JP2587724B2 (ja) | めっき密着性の良好な高Si含有高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP2008523243A (ja) | 高張力鋼ストリップを溶融浸漬コーティングする方法 | |
JPH0147530B2 (ja) | ||
JPS60262982A (ja) | リン酸塩処理性にすぐれた冷延鋼板の製造方法 | |
JP2007277627A (ja) | 高強度鋼板及び高強度メッキ鋼板の製造方法とその製造に用いる焼鈍炉及び製造設備 | |
JPH04371518A (ja) | 延性, 耐摩耗性および耐銹性に優れた電気材料用フェライト系ステンレス鋼の製造方法 | |
CN116848280A (zh) | 磷酸盐反应性优异的钢板及其制造方法 | |
JPS6028909B2 (ja) | 化成処理性に優れた鋼板 | |
JP3598889B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JPH0587570B2 (ja) | ||
JPH01119621A (ja) | 磁気特性およびグラス皮膜特性に優れた一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
TWI802801B (zh) | 搪瓷鋼材及其製造方法 | |
CN115613030B (zh) | 一种具有优良表面质量的汽车用含磷镀锌钢的生产方法 | |
JPH08144036A (ja) | 熱延鋼板を原板とした溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JPH06116634A (ja) | 連続脱炭焼鈍法によるほうろう用鋼板の製造方法 | |
JP4161403B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH10168521A (ja) | 耐爪とび性に優れたほうろう用冷延鋼板の製造方法 | |
JPS624473B2 (ja) | ||
JPH04141525A (ja) | 耐食性の優れた熱延軟鋼板の製造方法 | |
JPH01176094A (ja) | 成形性と耐食性に優れる高クロム・フェライト系ステンレス鋼の製造方法 | |
JPS62136528A (ja) | ステンレス薄鋼板の製造方法 | |
KR100406391B1 (ko) | 고주파철손특성이우수한무방향성전기강판의제조방법 | |
KR100902216B1 (ko) | 실리콘 함유 용융아연도금강판의 제조방법 |