JPS60262924A - 回転炉床式コイル加熱炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はストリップコイル、ワイヤーコイルなどのコイ
ルを連続自動的に加熱処理する回転炉床式コイル加熱炉
に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来から、この種のコイル加熱炉としては、第８図に示
すようなベル型焼鈍炉が知られているが、これは炉殻（
ａ）内にコイル（ｂ）を数本積載してインナーカバー（
切で被覆したのち循環ファン（Ｑにより加熱、冷却し、
しかるのち取り出すものであるからその処理工程が間欠
操業となって能率が悪く、さらに、昇温時間が長く要す
ると共に各コイルの温度差も大きく、必要以上の高温下
で長時間熱処理されるため品質上に悪影響を及ぼすとい
う問題点がある。

又、効率の良いコイル焼鈍を実施するためには回転炉床
式加熱炉を採用し、コイルをベル型インナーカバーで被
覆して効率の良い昇温１冷却を行うようにすればよいが
、従来の回転炉床式加熱炉は第９図に示すようにドーナ
ツ状の炉殻（、）とその内底部に配設した回転炉床（ｅ
）からなり、回転炉床（ｅ）を回転させながらコイルを
連続的に加熱処理するものであるが、炉殻（＆）はその
内外周壁面側に立設された支持脚（ｇ）（ｈ）で支持さ
れているため、回転炉床に対して各種配管を施すことは
不可能であり、分割的に配管の差し換えが必要となって
処理能力が低下するという問題点がある。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点をなくするもので、回転炉床
上にコイルを適宜間隔毎に順次載置してベル型インナー
カバーで被覆すると共に該インナーカバー内に加熱、冷
却雰囲気ガスを回転炉床の回転中においても供給可能に
して循環ファンでインナーカバー内の雰囲気を循環させ
、コイルを自由に加熱及び冷却できるようにして効率良
くコイルの焼鈍処理を実施し得るようにした回転炉床式
コイル加熱炉を提供するものである。

発明の構成 上記目的を達成するために、不発明の回転炉床式コイル
加熱炉は、炉殻内に配設された回転炉床に周方向に一定
間隔毎にコイル載置部を設け、各コイル載置部における
炉床部位に熱風循環ファンを装置すると共にベル型イン
ナーカバーによりコイルを被覆可能とし、さらに前記回
転炉床の回転中心部に雰囲気ガス及び冷却水の回転分配
装置を設置して該回転分配装置から前記各コイル載置部
に雰囲気ガス及び冷却水配管を接続したもので、回転炉
床の回転中においてフィルを所望の条件で加熱、冷却し
、各インナーカバー内のコイルの処理時間を均一にして
高品質のコイルを得るものである。

実施例の説明 本発明の実施例を図面について説明すれば、（１）は中
空ドーナツ形状に形成された炉殻で、その外周壁面に沿
って適宜間隔毎に支持脚（２）　（２）・・・（２）を
立設してこの支持脚（２）を炉殻（１）に一体に連結す
ると共に隣接する支持脚（２）　（２）の上端間及び各
支持脚（２）の上端から内方に向かって天井部材（３）
を配設、固定し、この天井部材（３）と前記支持脚（２
）により炉殻（すを支持し、炉殻（１）の内周壁面側に
は支持脚を排除しである。

（４）は炉殻（１）内の下端に回転自在に配設した円環
状の回転炉床で、その中央部に周方向に所定間隔毎に循
環ファン（５）を設置しである。この循環ファン（５）
の駆動モータ（６）は炉床（４）の下方に円形状に配設
した電気配線（７）を介して回転、駆動される。

各循環ファン（５）の設置部においては、炉床（４）上
に被処理材であるコイル（８）が載置され、ベル型イン
ナーカバー（９）によって被覆するようにしである。

ａｌは炉殻（１）の天壁面適所に開設したコイル送入兼
取出し口で、第２図に示すようにその両側に炉殻（１）
内を区画する扉０υ（ロ）を上下方向に開閉自在に配設
し、両扉（ロ）（ロ）間にコイル−個分の小室を形成し
である。

なお、コイル送入兼取出し口（至）は第３図に示すよう
に別体に形成し、コイル送入口（１０ａ）の両側に扉（
ロ）（ロ）を開閉自在に配設し、炉床（４）の回転方向
と反対方向側にコイル取出口（１０ｂ）を設けてもよい
０ （至）はコイル送入、取出し口０・から略半円長さの間
隔を存した炉殻（１）内に上下方向に開閉自在に配設し
た扉で、炉殻（１）内の加熱帯と冷却帯とを区画してい
るものである。

（２）は炉殻（１）の内周側中心部、即ち、炉床（４）
の回転中心に設置した回転式分配装置で、この分配装置
（２）から第１．５図に示すよ、うに、各循環ファン（
５）の位置における炉床（４）を貫通して炉床（４）上
にまで雰囲気ガス配管に）と冷却水配管０６）とを接続
し、炉床（４）の回転中において、分配装置に）を同調
回転させ乍ら、分配装置に）に連結、連通させた燃焼ガ
ス管（ロ）、冷却水管（財）から雰囲気ガス配管（ロ）
、冷却水配管に）を夫々通じて各インナーカバー（９）
の内底部に常時、自由に雰囲気ガス及び冷却水の供給、
排出が行えるようにしである。

（ロ）はコイル送入、取入口α呻の上面側において、炉
殻（１）の径方向に走行自在に配設した台車で、第１．
４図に示すようにコイル挾持枠■とインナーカバー挾持
枠＠υを設けである。

（２）は台車（ロ）の走行下方における炉殻（１）の外
周方に設置した移送台である〇 に）は炉殻（１）内の加熱帯部の適所に設けたバーナで
ある。

以上のように構成した実施例の作用を述べると、台車（
ロ）に設けたコイル挾持枠に）によって被処理材である
コイルを挾持させ、コイル送入口０呻から回転炉床（４
）の定位置に挾持枠■を降下させてコイル（８）を載置
し、次いでインナーカバー挾持梯体υによってインナー
カバー（９）をコイル（８）に被せて炉床（４）上に載
置する。

しかるのち、炉床（４）の回転方向側（矢印で示す）の
Ｎ　（１υを開放すると共にインナーカバー（９）内の
炉床上に配設した管路（財）に燃焼ガス管（ロ）から分
配装置に）、雰囲気ガス配管に）を介して雰囲気ガスを
供給し、管路（財）からインナーカバー（９）内に該雰
気気ガスを放出、充ＩＩ！させ、循環ファン（５）を回
転駆動して雰囲気ガスをインナーカバー（９）内で循環
させながら加熱帯に）内を搬送する。

扉（ロ）は加熱帯（２）側にコイル（８）を送り出した
時に閉止する。

加熱帯（２）内を炉床（４）の回転によってコイル（８
）が通過中に、バーナに）で昇温された高温雰囲気ガス
によりインナーカバーを加熱し、該カバー内の雰囲気ガ
スが昇温されて循環してコイル（８）を加熱処理する。

こうして該コイル（８）が冷却帯入口側の扉（ロ）に達
すると、一時的に炉床（４）の回転を停止させて扉（ロ
）を開放する。

炉床（４）の停止中に台車側を駆動して前記同様にコイ
ル送入口（１１からコイル（８）を炉床（４）上の所定
位置に順次載置し、インナーカバー（９）で被覆する。

再び炉床（４）を所要角度（コイルの載置ピッチ間隔）
だけ回転させると共に冷却帯側のｎ（至）を閉止し、こ
の冷却帯−内を通過中にインナーカバー（９）内の雰囲
気ガスは、前述同様に雰囲気ガス配管（ロ）を通じて供
給される外部低温雰囲気ガスと変換され循環ファン（５
）によりインナーカバー（９）内を循環してコイル（８
）を冷却する。

この時、冷却水管に）から分配装置（ロ）、冷却水配管
０〜を通じてインナーカバー（９）内の炉床上に配設し
た管路（ハ）を通過する冷却水により循環雰囲気ガスは
冷却され、コイル（８ンを急速冷却するものであるＯ 循環雰囲気ガスが冷却水により充分冷却し得るようにな
った時、雰囲気ガス配管に）によるインナーカバー（９
）内の雰囲気ガスの変換を停止する。

こうして冷却処理されて扉（ロ）に達したコイル（８）
は一旦停止後、扉（ロ）の開放によりコイル送入口入口
（ＩＩに入って扉（ロ）が閉止され、台車に）の挾持枠
■でコイル（８）を取出して移送台（２）上に移載する
。

このように焼鈍処理したコイルを取出す一方、その取出
した部位の炉床（４）上に処理すべきコイルを載置して
扉（ロ）を開き、加熱帯（２）側へ送り出すと共に次の
焼鈍処理したコイルを取出し、この作業を繰返し行うも
のである。

なお、コイル（８）の供給、取出しは炉殻（１）の天井
部分で台車（ロ）を走行させて行ったが、第７図に示す
ように炉殻（１）の外周壁適所にコイル送入、取出し開
口ｓｓ四を設けてフォーク９７ト翰その他の装置で行っ
てもよい。

又、第８図に示すように、コイル（８）の送入口（１０
ａ）と取出し口（１０ｂ）とを別々に設けて夫々にコイ
ル及びインナーカバーの挾持枠を有する台車０９）（ロ
）を配設した場合にはコイルの取出しと送入とが同時に
できて処理時間の短縮を計ることができ、さらに同図に
示すように、冷却帯−の部分には炉殻（１）を設けるこ
となくコイ・ル（８）を外部に露出させた状態で処理し
てもよい。

発明の効果 以上のように本発明の回転炉床式コイル加熱炉によれば
、炉床の回転中心部に雰囲気ガス及び冷却水の回転分配
膜装置を設置して該分配装置から炉床の各コイル載置部
まで雰囲気ガス配管と冷却水配管とを接続し、回転炉床
と一体にこれ等配管を旋回させ乍らインナーカバー内の
雰囲気ガスによるコイルの加熱、冷却を可能にし、コイ
ルの熱処理の効率を大きく向上させると共にコイル個別
の処理時間を均一にして品質を向上させることができ、
又、コイルの取り出し、送入時には短時間の扉の開閉に
よる外部への熱エネルギーの放散のみであるから、熱エ
ネルギーの省力に大きく貢献するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は簡略縦断
正面図、第２図及び第８図は平面図、第４図はコイル送
入、取出し部の従所正面図、第５図は加熱帯部分の拡大
断面図、第６図は移送台の側面図、第７図はコイル送入
、取出し手段の別な例を示す簡略縦断正面図、第８図及
び第９図は公知のベル型焼鈍炉及び回転炉床式の簡略断
面図である。 （１）・・・炉殻、（２）・・・支持脚、（４）・・・
回転炉床、（５）・・・循環ファン、（８）・・・コイ
ル、（９）・・・インナーカバー、（１）・・・コイル
送入、取出し口、（９）（ロ）（ロ）・・・扉、（２）
・・・回転分配装置、（ロ）・・・雰囲気ガス配管、（
１呻・・・冷却水配管、（ロ）・・・台車、ｗｇυ・・
・挾持枠。 特許出願人　口ザイ工業株式会社 ９９７１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■　炉殻内に配設された回転炉床に周方向に一定間隔毎
   にコイル載置部を設け、各コイル載置部におけろ炉床部
   位に熱風循環ファンを装置すると共にベル型インナーカ
   バーによりコイルを被覆可能とし、さらに前記回転炉床
   の回転中心部に雰囲気ガス及び冷却水の回転分配装置を
   設置して該回転分配装置から前記各コイル載置部に雰囲
   気ガス及び冷却水配管を接続したことを特徴とする回転
   炉床式コイル加熱炉。 ■　炉殻の天壁面適所にコイルの出入開口部を設けたこ
   とを特徴とする特許請求の範Ｓ第１項記載の回転炉床式
   コイル加熱炉。 ■　炉殻の外側壁面適所にコイルの出入開口部を設けた
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の回転炉床
   式コイル加熱炉。 ■　炉殻を外＃１ｌｌｌＩの支持脚と天井部材により支
   持させ、内周側の空間部を介して前記雰囲気ガス及び冷
   却水の分配配管を施したことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項、第２項又は第８項記載の回転炉床式コイル加
   熱炉。