JPS6026130Y2 - 金属鏡 - Google Patents
金属鏡Info
- Publication number
- JPS6026130Y2 JPS6026130Y2 JP7490080U JP7490080U JPS6026130Y2 JP S6026130 Y2 JPS6026130 Y2 JP S6026130Y2 JP 7490080 U JP7490080 U JP 7490080U JP 7490080 U JP7490080 U JP 7490080U JP S6026130 Y2 JPS6026130 Y2 JP S6026130Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- aluminum
- aluminum oxide
- metal
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、アルミニウムを基体とした金属鏡の改良に
係り、特にアルミニウム基体表面に、アルマイト処理に
よる酸化アルミニウム膜を介して形威した反射鏡を有し
てなる新しい構成の金属鏡に関するものである。
係り、特にアルミニウム基体表面に、アルマイト処理に
よる酸化アルミニウム膜を介して形威した反射鏡を有し
てなる新しい構成の金属鏡に関するものである。
一般に、赤外線撮像装置等では、撮像対象物を光学的に
走査するために走査ミラーが用いられている。
走査するために走査ミラーが用いられている。
そしてこの走査ミラーとしては、軽量で加工し易くしか
も環境変化による歪を生じにくい点からアルミニウムを
基体とした金属鏡が好んで用いられている。
も環境変化による歪を生じにくい点からアルミニウムを
基体とした金属鏡が好んで用いられている。
ところで、従来のこの種金属鏡では、アルミニウム基体
表面の硬さを補うため、当該基体表面を一旦ニッケルメ
ッキ層で被覆した後、鏡面加工してその上にアルミニウ
ムの反射膜を設ける構成が採られている。
表面の硬さを補うため、当該基体表面を一旦ニッケルメ
ッキ層で被覆した後、鏡面加工してその上にアルミニウ
ムの反射膜を設ける構成が採られている。
しかるに、上記ニッケルメッキ層は、金属鏡全体として
の重量にかなりの比率を占めるほか、鏡面加工に先立つ
ラッピング加工時に剥離したり、傷を生じたりして高品
質の鏡を得難い問題があった。
の重量にかなりの比率を占めるほか、鏡面加工に先立つ
ラッピング加工時に剥離したり、傷を生じたりして高品
質の鏡を得難い問題があった。
この考案は、以上のような従来の問題を解消するべく、
アルミニウムを基体とした金属鏡の一層の軽量化と品質
の向上を図り、以って走査ミラー等に適した高精度の金
属鏡を高い歩留りで安価に提供しようとするものである
。
アルミニウムを基体とした金属鏡の一層の軽量化と品質
の向上を図り、以って走査ミラー等に適した高精度の金
属鏡を高い歩留りで安価に提供しようとするものである
。
簡単に述べるとこの考案は、従来のニッケルメッキの表
面被覆層に代えて、アルミニウム基体をアルマイト処理
して形威した酸化アルミニウム膜を用い、該酸化アルミ
ニウム膜を鏡面加工してその上に反射膜を形威した構整
を特徴とするものである。
面被覆層に代えて、アルミニウム基体をアルマイト処理
して形威した酸化アルミニウム膜を用い、該酸化アルミ
ニウム膜を鏡面加工してその上に反射膜を形威した構整
を特徴とするものである。
以下この考案の好ましい実施例につき、図面を参照して
さらに詳細に説明する。
さらに詳細に説明する。
図は、この考案による金属鏡のl実施例構成を示す断面
図であって、アルミニウム基体1の表面には酸化アルミ
ニウムの膜2を介して、アルミニウムの反射膜3が形威
され、さらにその表面は酸化けい素(Sin)の保護被
膜4で覆われている。
図であって、アルミニウム基体1の表面には酸化アルミ
ニウムの膜2を介して、アルミニウムの反射膜3が形威
され、さらにその表面は酸化けい素(Sin)の保護被
膜4で覆われている。
このような金属鏡の作成手順としては、アルミニウムブ
ランクを所定寸法に加工して基体1を準備し、熱処理を
加えて歪を除去した後、表面を一旦ラツピング加工する
。
ランクを所定寸法に加工して基体1を準備し、熱処理を
加えて歪を除去した後、表面を一旦ラツピング加工する
。
しかる後、周知のアルマイト処理を施して基体表面の酸
化による酸化アルミニウム(A1203)の膜2を約1
0μ風の厚みで形成する。
化による酸化アルミニウム(A1203)の膜2を約1
0μ風の厚みで形成する。
次にこの酸化アルミニウムの膜2に対してラッピング加
工と鏡面加工を施すと、平滑で緻密な鏡面を有する透明
な膜が得られる。
工と鏡面加工を施すと、平滑で緻密な鏡面を有する透明
な膜が得られる。
而して、この透明な酸化アルミニウムの鏡面上にアルミ
ニウムを真空蒸着して反射膜3を形威し、さらにその表
面に一酸化けい素の保護被膜4を蒸着することによって
、図示のような金属鏡を得ることができる。
ニウムを真空蒸着して反射膜3を形威し、さらにその表
面に一酸化けい素の保護被膜4を蒸着することによって
、図示のような金属鏡を得ることができる。
ここで、上記のようにして形成した酸化アルミニウムの
中介膜2は、従来のニッケルメッキ層に比べて軽量であ
るのはもちろん、硬度が高い(モース硬さ7〜8)ので
傷がはいりにくく、しかも基体と一体化しているので剥
離の心配も起こらない。
中介膜2は、従来のニッケルメッキ層に比べて軽量であ
るのはもちろん、硬度が高い(モース硬さ7〜8)ので
傷がはいりにくく、しかも基体と一体化しているので剥
離の心配も起こらない。
またこの酸化アルミニウム膜2は薄くても硬いので充分
な加工精度を維持することができ、結果トして従来のニ
ッケルメッキ層よりも短時間で所要の被膜を得ることが
できる。
な加工精度を維持することができ、結果トして従来のニ
ッケルメッキ層よりも短時間で所要の被膜を得ることが
できる。
因みにニッケルメッキ層を用いる場合には50μ九以上
の厚みにメッキを施さないと均一な平面を得られなかっ
たが、この考案によるアルマイト処理の酸化アルミニウ
ム膜は10μ肌程度の厚みで充分に均一な平面仕上げが
可能となる。
の厚みにメッキを施さないと均一な平面を得られなかっ
たが、この考案によるアルマイト処理の酸化アルミニウ
ム膜は10μ肌程度の厚みで充分に均一な平面仕上げが
可能となる。
さらにアルマイト処理直後の表面は多分に多孔質である
が、ラッピングおよび鏡面研磨した後は、表面の孔が埋
められて緻密な平面となり、反射膜を形成するのに何ら
問題ない。
が、ラッピングおよび鏡面研磨した後は、表面の孔が埋
められて緻密な平面となり、反射膜を形成するのに何ら
問題ない。
さて以上の説明から明らかなように、要するにこの考案
は、アルミニウム基体表面に一旦アルマイト処理を施し
てその上に反射膜を設けた構成を要旨とするものであり
、アルマイト処理による酸化アルミニウムの中介膜が高
品質の鏡面を呈するところから軽量で高精度の可動用金
属鏡を得るのにきわめて有益である。
は、アルミニウム基体表面に一旦アルマイト処理を施し
てその上に反射膜を設けた構成を要旨とするものであり
、アルマイト処理による酸化アルミニウムの中介膜が高
品質の鏡面を呈するところから軽量で高精度の可動用金
属鏡を得るのにきわめて有益である。
図はこの考案による金属鏡の1実施例構戊を示す断面図
である。 1ニアルミニウム基体、2:酸化アルミニウム膜、3ニ
アルミニウム反射膜、4:保護被膜。
である。 1ニアルミニウム基体、2:酸化アルミニウム膜、3ニ
アルミニウム反射膜、4:保護被膜。
Claims (1)
- アルミニウム基体表面に、当該基体表面を酸化せしめて
形威しかつ平坦にラッピング加工および鏡面加工を施し
た酸化アルミニウム膜を介して反射膜を形威してなるこ
とを特徴とする金属鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7490080U JPS6026130Y2 (ja) | 1980-05-29 | 1980-05-29 | 金属鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7490080U JPS6026130Y2 (ja) | 1980-05-29 | 1980-05-29 | 金属鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS571870U JPS571870U (ja) | 1982-01-07 |
JPS6026130Y2 true JPS6026130Y2 (ja) | 1985-08-06 |
Family
ID=29437594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7490080U Expired JPS6026130Y2 (ja) | 1980-05-29 | 1980-05-29 | 金属鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6026130Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008541366A (ja) * | 2005-05-11 | 2008-11-20 | ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム | 赤外線放射要素用の反射体 |
-
1980
- 1980-05-29 JP JP7490080U patent/JPS6026130Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS571870U (ja) | 1982-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4482209A (en) | Mirror structure | |
US2585128A (en) | Aluminum optical mirror and method of making same | |
US5080993A (en) | Method to produce a photoreceptor for electrophotography using diamond bit followed by etching | |
US4101707A (en) | Homogeneous multilayer dielectric mirror and method of making same | |
JPS6026130Y2 (ja) | 金属鏡 | |
JPS6046504A (ja) | ポリゴンミラ− | |
JP2748181B2 (ja) | ウエハチャック | |
JPS6173901A (ja) | 赤外線検知装置用金属鏡の製造方法 | |
JPS5729051A (en) | Pretreatment of substrate of electrophotographic receptor | |
US3153278A (en) | Method of forming a composite aluminum article | |
JPS55110203A (en) | Mirror for laser guide | |
US4640625A (en) | External member for a watch | |
JPS6348123B2 (ja) | ||
ATE301352T1 (de) | Teleskopspiegel für die übertragung optischer daten hoher bandbreite im freien raum | |
JPH01177363A (ja) | 缶用光沢ドライ鍍金鋼板 | |
JPH04114971A (ja) | 複合材 | |
GB2333026A (en) | Article of cookware with hard-anodized surface | |
JPH077126B2 (ja) | 合成樹脂部材の反射鏡 | |
JP2589064Y2 (ja) | 研磨機用定盤 | |
JP2003089885A (ja) | アルミニウム材の表面処理方法及び表面処理アルミニウム材 | |
JPS5942501A (ja) | 多面体ミラ−の製造方法 | |
JPH08268781A (ja) | サーマルヘッド用グレーズド基板の製造方法 | |
JPS5490031A (en) | Armoring part for timepiece | |
JPH04289039A (ja) | アルミニウム合金材料の鏡面仕上方法 | |
US5326642A (en) | Infrared absorptive coating for beryllium surface |