JPS60260905A - プラスチツク光フアイバ - Google Patents

プラスチツク光フアイバ

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JPS60260905A
JPS60260905A JP59117579A JP11757984A JPS60260905A JP S60260905 A JPS60260905 A JP S60260905A JP 59117579 A JP59117579 A JP 59117579A JP 11757984 A JP11757984 A JP 11757984A JP S60260905 A JPS60260905 A JP S60260905A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、重水素化およびフッ素化された重合体、ある
いは共重合体による芯、およびこの芯よりも屈折率の低
い合成高分子のさやを有し、可視領域〜近赤外領域にわ
たり低損失であり、かつ、芯成分重合体の吸湿にもとづ
く導光損失の変動の小さいプラスチック光ファイバに関
するものである。
従来の技術 従来から、ポリスチレンあるいはポリメチルメタクリレ
ートに代表される透明性にすぐれた合成高分子により芯
を形成し、その芯成分よりも屈折率の低い合成高分子を
さや成分とした同心円状の芯−さや構造により複合ファ
イバを構成し、そのファイバの一端に入射した光をファ
イバの長さ方向に沿って内部で全反射させて伝達させる
プラスチック光ファイバは良く知られている。 11′
この種の光ファイバを形成する上で考慮すべきことは、
ファイバの内部を光が伝達するにあたり、光が吸収ある
いは散乱されることによる光の減衰を強めるような要因
を最小にすることである。
合成高分子を用いた光ファイバは、従来から知られてい
る無機ガラスで製造された光ファイバに比べて軽量であ
り、かつ可撓性に富むという長所を有するが、ガラス製
光ファイバに比べて内部を伝達する先の伝送損失が大き
いという欠点があった。
本発明者らの知見によれば、合成高分子を用いた光ファ
イバの光伝送損失は、合成高分子を構成する炭素−水素
間の赤外振動吸収の高調波に起因することが判明した。
第1図はポリメチルメタクリレートを芯とし、フッ素樹
脂共重合体をさやとした従来から公知の方法によって製
造されたプラスチック光ファイバの光伝送特性を示すも
のである。第1図の特性では、炭素−水素間の赤外振動
吸収の7倍音が波長544nmに、6倍音が6220m
に、5倍音が740nmに夫々現われる。ここで倍音の
次数が1つ増加する毎に吸収強度は約1桁低下する。し
かし、これらの吸収のすそのために、いわゆる損失の窓
における光伝送損失が大きくなっており、減衰量の最小
値として波長650nmで250dB / km、 5
70nmで220dB/km、530nmで295dB
 / kmの値が達成されているにとどまっている。従
って、何等かの方法で炭素−水素間の振動吸収を小さく
するか、あるいはまったく無くすることによって低損失
のプラスチック光ファイバを製造することが理論上可能
となる。
このための解決策としては、水素を重水素に置換し、炭
素−水素結合((、−H)の振動吸収を消失させる方法
が考えられる。これに伴い、炭素−重水素結合((、−
D)間の振動吸収が現われるが、 □本発明者らの知見
によれば、C−D間の赤外振動吸収はC−8間の場合に
比べて著しく長波長側に位置し、例えば可視〜近赤外領
域において生ずる赤外振動吸収の5倍音は、(、−Hで
は740nmであるのに対し、(、−Dでは990nm
であり、6倍音は622nmのC−Hに対しC−Dでは
905nmであるというように、250〜280nm程
度高波長側に位置している。さらに、同次数の倍音でも
C−D間振動吸収の強度はC−8間振動吸収の強度に比
べて小さくなることが明らかとなった。
このような事実から、合成高分子中の水素を重水素で置
換することによって、特に可視〜近赤外領域に対して極
めて低損失な窓を有するプラスチック光ファイバを製造
することが可能であることを予想することができる。
合成高分子中の水素を重水素で置換した例として、メチ
ルメククリレートを重水素置換し、これを重合して得ら
れる樹脂を芯としたプラスチック光ファイバがすでに提
案されている(例えば、米国特許第4.138.194
号または対応する特開昭54−65556号)。この例
では、パー重水素化されたメチルメククリレートを連鎖
移動剤および重合開始剤の存在下で塊状重合して、芯形
成用重合体を得、この芯型合体をファイバ化することに
よって波長690nmで1476B / km、 79
0nmで158dB / kmの光伝送損失値を達成し
ている。これらの損失値は、従来の通常のメチルメタク
リレート重合体の損失値が最良の場合でも570nmで
220d8 / km以上であることを考えると、低損
失化を実現し、しかも伝送可能な波長域を可視領域から
近赤外領域にまで拡大し得ることを示しており、重水素
置換したメチルメタクリレート重合体の有用性が実証さ
れているものといえよう。
しかし、メチルメタクリレート重合体は比較的吸湿性に
富み、常温下でも24時間程度の間に0.3〜0.4%
の吸湿率を有し〔モダンプラスチックスエンサイクロペ
ディア(Modern PlasticBncyclo
pedia) 、1968年参照〕、この点については
重水素化された重合体についても同様である。
吸湿に基づく酸素−水素結合(〇−H)間の振動吸収は
、無機ガラスで製造された光ファイバにおいても問題で
あるが、有機高分子化合物では、損失の窓に〇−H振動
吸収の高調波の影響が現われることが多く、少量の水の
存在によっても、特に近赤外領域における光伝送特性が
低下する。このため、重水素化によって低損失なプラス
チック光ファイバを作製しても、使用環境条件の湿度変
化に伴って導光性が変動するという問題があった( P
olym、Preprints Japan 、Vo1
32. No、4. P810゜1983参照)。
発明が解決しようとする問題点 これまで詳細に述べたように、従来のプラスチック光フ
ァイバはその材料中の、例えば(、−H結合間の振動吸
収が大きいために、光ファイバの伝送特性として重要な
広帯域性並びに低損失性の要求を十分に満足するもので
はなかった。
一方、プラスチックにおける水素を重水素で置換するこ
とにより前記特性を改善し得るが、これまでに知られて
いる重水素化プラスチックは吸湿性に富んでいるために
、使用環境からの吸湿に基き損失の窓に○−Hの振動吸
収の影響が現われ、少量の水の存在によっても、せっか
く広帯域化されたにもかかわらず、近赤外領域における
光伝送特性が低下してしまうことがわかっている。
本発明は、この様な従来のプラスチック光ファイバの現
状に鑑みてなされたものであり、その目的は、可視領域
から近赤外領域において、光伝送特性の極めて優れた芯
−さや構造を有し、吸湿に伴う0−H振動吸収の影響の
小さい低損失なプラスチック光ファイバを提供すること
にある。
問題点を解決するための手段 本発明者は上記目的を達成すべく種々検討、研究した結
果、特定の重水素化かつフッ素化したモノマーの重合体
もしくは該モノマーとビニル単量体との共重合体を芯材
として使用することが極めて有効であることを見出し、
本発明を完成した。
即ち、 本発明につき概説すれば、本発明のプラスチッ
ク光ファイバは、構造式: %式% で示されるトリフルオロメチルペンタジューテロメクク
リレートをラジカル塊状重合することによって得た重合
体を芯成分とし、屈折率が1.405以下である含フツ
素重合体あるいは共重合体をさや成分とすることを特徴
とするものである。
また、別の態様によれば本発明のプラスチック光ファイ
バは、前記トリフルオロメチルペンクジューテロメクク
リレート90〜99.5モル%と、共重合用ビニル単量
体0.5〜10モル%とのラジカル共重合によって得た
共重合体を芯成分とし、該芯成分中の炭素−水素結合数
と炭素−重水素結合数と炭素−フッ素結合数との総和に
対する該芯成分中の炭素−水素結合数の比率が10%未
満であり、前記さやを屈折率が1.405以下である含
フツ素重合体あるいは共重合体により形成することを特
徴とするものである。
許朋 本発明における光ファイバの芯の原料となる単量体とし
てのトリフルオロメチルペンクジューテロメククリレー
トは、パーシューテロアセトンとHCNとの反応によっ
て重水素化アセトンシアンヒドリンを得、これを硫酸で
処理して重水素メタクリルアシミド硫酸塩を生成し、更
に水との反応で重水素化メククリル酸を合成したのち、
リン酸で処理して得た重水素化メククリル酸クロリドと
トリフルオロメタノールとを反応させることによって得
ることが出来るが、他の合成手法の採用によって得たも
のであっても使用可能である。
本発明における光ファイバの芯となる重合体中のビニル
位およびαメチル位の重水素化率は90%以上であるこ
とが必要であり、重合体中のエステル部メチル位のフッ
素化率も90%以上であることが必要である。すなわち
、トリフルオロメチルペンクジニーテロメタクリレート
中のビニル位およびα−メチル位の重水素化率およびエ
ステル部メチル位のフッ素化率が90%未満である場合
には、当該重合体中のC−H結合による振動吸収の影響
が大きくなり、後で説明するフッ素の導入にもとづく光
ファイバの吸湿抑制によってもたらされる0−H振動吸
収の低減効果が顕著でなくなる恐れ )。
がある。
本発明において用いる芯となる重合体は、0.5〜10
モル%の共重合用ビニル単量体を含んだトリフルオロメ
チルペンタジューテロメククリレート単量体の共重合体
から形成することもできる。この場合、芯成分共重合体
中の炭素−水素結合数と、炭素−重水素結合数と、炭素
−フッ素結合数との総和に対する該芯成分共重合体中の
炭素−水素結合数の比率が10%未満であることが、す
ぐれた光伝送特性を得る上で好ましい。このように芯と
なる重合体を共重合体とすることによって、トリフルオ
ロメチルペンタジューテロメククリレートのホモ重合体
に比べ可撓性が太き(なり、機械的強度も増加するとい
う長所が生じる。ここで、上で述べた炭素−水素結合数
の比率が10%以上となる共重合体を用いた場合、共重
合体中のC−H振動吸収の影響が大きく、フッ素の導入
にもとづ(光ファイバの吸湿抑制によってもたらされる
O−H振動吸収の低減効果が顕著でなくなる恐れがあり
望ましくない。
共重合用ビニル単量体としては、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、iso −ブチルアクリレート、
tert−ブチルアクリレートなどのアクリル酸エステ
ル類、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、n
−プロピルメタクリレート、1so−プロピルメタクリ
レート、n−プチルメククリレート、iso −プチル
メククリレート、tert−プチルメククリレート、n
−ペンチルメタクリレート、n−へキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、ノニルメククリレート、
ペンチルメタクリレートなどのヌククリル酸エステル類
、スチレン、α−メチルスチレン、フロロスチレン、ク
ロロスチレン、ブモロスチレンなどのスチレン誘導体、
およびこれらの重水素化物ある □いはフッ素化物など
があげられる。
本発明における芯成分の重合体を得るにあたっては、懸
濁重合、乳化重合、溶液重合などの方法を用いることは
好ましくはない。その理由は、懸濁重合や乳化重合にお
いては、工業的方法としては高純度の重合体かえられる
ものの、多量の水を使用するので、水分中の異物が重合
体に混入する恐れがあり、これらの異物が混入すると入
射する光の散乱をもたらすため、低損失な光ファイバを
得るにあたって障害となる。また、溶液重合においても
、溶媒を用いるので、溶媒中の不純物あるいは異物の混
入の恐れがあり、異物分離などのプロセスが必要となっ
てしまう。そこで、本発明では芯成分用単量体を塊状重
合することによって重合体を形成す7る。
本発明のプラスチック光ファイバを製造するにあたって
は、密閉した系において、減圧条件下で蒸留したトリフ
ルオロメチルペンタジューテロメククリレート単量体へ
重合開始剤および連鎖移動剤を蒸留によって添加し、引
続き減圧状態を保持したまま重合を行って得たトリフル
オロメチルペンクジューテロメタクリレート重合体を芯
成分とすることが、低損失なプラスチック光ファイバを
得る上で好ましい。また、このようにトリフルオロメチ
ルペンクジューテロメタクリレート単量体を密閉した系
において重合した後、密閉状態を保持したまま、得られ
た芯型合体を溶融紡糸して芯ファイバを得ることが望ま
しい。これによって、芯型合体中への塵埃や不純物の混
入がないばかりでなく微小なボイドの生成も抑制される
。さらに、重合体を紡糸するに際しての塵埃の混入が全
くないので、散乱損失が著しく低減したプラスチック光
ファイバを得ることが可能となる。
以上の点より、本発明で用いる重合開始剤は、減圧下で
容易に蒸留し得るものであることが望ましい。このよう
な重合開始剤としては、アソーtert−ブタン、アゾ
−n−ブタン、アゾーISO−プロパン、アゾ−n−プ
ロパン、アゾ−シクロヘキサン等のアルキルアゾ化合物
、あるいはジーtert−ブチルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、クメンヒドロキシパーオキサイド
等の有機過酸化物があげられる。このようなラジカル重
合開始剤の中で、特にアルキルアゾ化合物は、重合開始
剤の紫外領域での電子遷移吸収などの吸収のすそが可視
領域に影響を及ぼすことが少なく、好適に使用できる。
また、連鎖移動剤についても減圧条件下で容易に蒸留し
得るものであることが望ましい。かかる連鎖移動剤とし
ては、メルカプクン類が適切であり、n−ブチノペn−
プロピルなどの第1メルカプタン、5ec−ブチル、イ
ソプロピルなどの第2メルカプクン、tert−ブチル
、tert−ヘキシルなどの第3メルカプタン、あるい
はブエニルメル力ブタンなどの芳香族メルカプクンが挙
げられる。
本発明において、芯型合体を溶融紡糸するにあたり、ト
リフルオロメチルペンクジューテロメククリレート重合
体のガラス転移温度以上で重合を行った芯型合体を、当
該ガラス転移温度以下に温度を下げることなく溶融紡糸
装置へ供給することによって、内部歪の発生および重合
体の体積変化に基づく紡糸時の微小ボイドの発生がなく
、散乱損失の小さい光ファイバを得ることができる。
本発明において用いるさや成分は、屈折率が1、405
以下の合成高分子である。当該合成高分子は、例えば一
般式: %式% 式中R4は、炭素数10以下のフルオロアルキル基を表
す、 で表されるフルオロアルキルメタクリレートのホモ重合
体、あるいは、異なる2種のフルオロアルキルメタクリ
レートの共重合体、フルオロアルキルメタクリレートと
他のビニル単量体、例えばメチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−プチ
ルメククリレー)、tert−ブチルメタクリレート、
ベンジルメタクリレート、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、tert−ブチルアクリレートおよびこ
れらのフッ化物などとの共重合体が挙げられる。また、
これらのホモ重合体、共重合体と、他の重合体、共重合
体、例えばフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン
共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン
−へキサフルオロプロピレン三元共重合体などとの混合
物があげられる。特に、フルオロアルキル基を異にする
2種のフルオロアルキルメタクリレート共重合体が好適
である。この場合、粘着性にすぐれたフルオロアルキル
メタクリレートと、熱変形温度の相対的に高いフルオロ
アルキルメタクリレートとを組合せた共重合体を用いる
ことによって、特にすぐれた光透過性を有するプラスチ
ック光ファイバを形成することが可能である。
混合物としては、フルオロアルキルメタクリレート−メ
チルメタクリレート共重合体に、フッ化ビニリデン−テ
トラフルオロエチレン共重合体を溶融混合した組成物を
用いることによって、光透過性にすぐれたプラスチック
光ファイバを得ることが可能である。
ここで、フルオロアルキルメタクリレート単量体のホモ
重合体をさや成分として用いる場合、単量体の分子量に
おける全フッ素の割合が40%以上であることが好まし
い。該全フッ素の割合が40%未満の場合、芯成分との
十分な比屈折率差を得ることが難しくなる。
これらさや成分重合体あるいは共重合体、あるいは重合
体混合物の屈折率が1.405を上回る場合には、得ら
れるプラスチック光ファイバの開口数が0.25を下回
るほどに小さくなり、石英系光ファイバの開口数とさほ
ど違わない値となるため、プラスチック光ファイバの高
開口数、ひいては光源との高結合効率という長所が得ら
れないことになる。
第2図は本発明のプラスチック光ファイバ1の構成を断
面図で示したものであり、中央部の芯2とさや3とから
なる。
以上詳細に述べたように、本発明のプラスチック光ファ
イバにおいては、エステル部のメチル基がパーフルオロ
化され、かつ他の水素(ビニル位“10“−′チ″位)
”゛重水素置換された単量体 1.、。
からラジカル塊状重合して得られる重合体、もしくは同
様な単量体とビニル単量体との共重合体であってその炭
素−水素結合含有率が所定値以下であるものを芯材料と
して使用し、またさや材料として屈折率1405以下の
含フツ素重合体あるいは共重合体を使用した。
このような材料は、従来公知の合成高分子、即ち該高分
子の水素を重水素置換したものについてみられた吸湿性
に基(問題点を解決することを可能とする。即ち、可視
〜近赤外領域の広帯域に亘り有効であり、光源として近
赤外光を使用しても良好な光透過性を示す光信号伝送媒
体として有効なプラスチック光ファイバを得ることがで
きる。
実施例 以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない
。なお、光ファイバの光伝送特性測定用の光源としては
、タングステン−ハロゲンランプを用い、回折格子分光
器を使用して透過減衰率をめた。また、光ファイバを高
温高湿条件下に静置し、光ファイバの吸湿に伴う損失値
の増加を、透過減衰率の測定によってめた。
実施例1 実質的に酸素の存在しない密閉系の重合装置内で、トリ
フルオロメチルペンクジューテロメタクリレート単量体
に、開始剤として0. Olmol / 1のtert
−ブチルパーオキサイド、連鎖移動剤として0、 Ol
mol /βのn−ブチルメルカプクンを添加し、十分
混合した後に120℃、12時間で塊状重合を行い、次
いで徐々に昇温して重合率を上昇させ、最終的に160
℃、6時間にて重合を完結させて芯成分重合体を得た。
この重合体の屈折率は1.427であった。一方さや成
分として、IH,111,5H−オクタフルオロペンチ
ルメタクリレート重合体を用い複合紡糸口金を用いて芯
型合体と共に溶融紡糸、を行い、芯の直径0.6mm、
さや成分の膜厚0.05mmの光ファイバを得た。この
光ファイバの光伝送特性を表1に示す。波長680口m
、 790口m 、870口mの低損失の窓でそれぞれ
50dB/km、60dB/km、100dB/km(
7)減衰量となっており、可視〜近赤外領域にわたり、
1006B / km以下の損失値を有する光ファイバ
が得られた。このトリフルオロメチルペンタジューテロ
メタクリレートを芯とする光ファイバを60℃、90%
RHの温湿度条件下に2昼夜静置したのち、取出し、直
ちに光伝送特性を測定した。
表1に示すように波長680nmでは吸湿後の損失増加
はきわめて小さいものであった。
実施例2 実施例1において、単量体として97モル%のトリフル
オロメチルペンクジ5−テロメタクリレートと3モル%
のメチルアクリレートとの混合物を用い、さや成分とし
ては、IH−ヘキサフルオロイソプロピルメククリレー
ト重合体を用いたほかは、実施例1と同様にして複合紡
糸を行い、芯の直径0.5mm、さや成分の膜厚0.0
5mmの光ファイバを得た。この光ファイバの光伝送特
性、吸湿後の損失増は表1および表2に示す通りであり
、すぐれた特性を有するプラスチック光ファイバであ実
施例3 実施例1において、トリフルオロメチルペンタジューテ
ロメタクリレート単量体のトリフルオロメチル基のフッ
素化率が95%、ビニル位及びα−メチル位の重水素化
率が90%である単量体を用い、さや成分としては、I
II、 LH,5H−オクタフルオロペンチルメタクリ
レート80モル%と、メチルメタクリレート20モル%
との共重合体と、フッ化ビニリデン70モル%とテトラ
フルオロエチレン30モル%との共重合体を、重量比で
50%づつ溶融混合して得た組成物を用いたほかは、実
施例1と同様にして複合紡糸を行い、芯の直径0.6m
m、さや成分の膜厚0.05mmの光ファイバを得た。
光伝送特性、吸湿後の損失増は表1および表2に示す通
りであり、透光性にすぐれたプラスチック光ファイバで
あった。
比較例1 実施例1において、単量体としてパージュテロメチルメ
クフリレート、開始剤として0. O1mol/βのア
ソーtert−ブタン、連鎖移動剤として0゜025m
ot /βのn−ブチルメルカプクンを用い、135℃
、12時間で塊状重合を行い、次いで徐々に昇温しで、
最終的に180℃、8時間で重合を完結させ芯成分重合
体を得、さや成分として、1i+、n+。
51(−オクタフルオロペンチルメタクリレート80モ
ル%、LH,1,H,311−テトラフルオロプロピル
ヌククリレート20モル%の共重合体を用いたほかは、
実施例1と同様にして複合紡糸を行い、芯の直径0、6
mm、さや成分の膜厚0.1mmの光ファイバを得た。
この、重水素化したメチルメククリレート重合体を芯と
する光ファイバの光伝送特性は、表1に示すようにきわ
めてすぐれたものであるが吸湿後は、表2に示すように
0−H基の影響できわめて大きな損失増があり、特に近
赤外領域での使用は難しいことが判った。
比較例2 実施例1において単量体として80モル%のトリフルオ
ロメチルペンタジューテロメククリレートと、20モル
%のメチルアクリレートとの混合物を用いたほかは、実
施例1と同様にして複合紡糸を行い、芯の直径0.5m
m、さや成分の膜厚0.05mmの光ファイバを得た。
この光ファイバの光伝送特性、吸湿後の損失増をそれぞ
れ表1、表2に示す。光の減衰量が大きくなると共に、
吸湿抑制効果も低下していることが明らかである。
比較例3 実施例1において、トリフルオロメチルペンタジューテ
ロメタクリレート単量体のビニル位およびα−メチル位
の重水素化率が80%である単量体を用い、さや成分と
してIH−へキサフルオロイソプロピルメタクリレート
重合体を用いたほかは、実施例1と同様にして複合紡糸
を行い、芯の直径0.5mm、さや成分の膜厚0.05
mmの光ファイバを得た。この光ファイバの光伝送特性
、吸湿後の損失増はそれぞれ表1、表2に示す通りであ
り、吸湿後の特性変動は小さいものの、光の透過性は良
くなかった。
※60℃、90%RH条件下で2昼夜静置後の損失増加
分 111′ 発明の詳細 な説明したように、本発明によるプラスチック光ファイ
バは、従来のプラスチック光ファイバに比べ、可視領域
〜近赤外領域においてきわめて優れた光伝送特性を有す
ると共に、高温高温条件下に曝されても、損失増が著し
く小さいため、数百メートルの距離間の光信号伝送媒体
として、近赤外領域の光源を用いても、安定して使用し
得るという利点がある。また赤色光域である680nm
前後での波長における光透過性もきわめて安定している
ため、安価な、Ga八へAsなどの可視発光ダイオード
(LED)を用い、経済性にすぐれた光信号伝送システ
ムを構成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の方法で製造された低損失プラスチック光
ファイバの可視領域での光伝送特性の測定結果を示すグ
ラフであり、第2図は本発明のプラスチック光ファイバ
の断面図である。 (主な参照番号) 1 光ファイバ、 2 芯部、 3 さや部特許出願入
 日本電信電話公社 代 理 人 弁理士 新居 正彦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1合成高分子から成る芯とさやとを有するプラス
    チック光ファイバにおいて、構造式:(
  2. (2)、前記芯を構成する重合体中のビニル位およびα
    −メチル位の重水素化率が90%以上であり、重合体中
    のエステル部分のメチル位のフッ素化率が90%以上で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のプラ
    スチック光ファイバ。
  3. (3)、前記さやは、一般式: 式中Rfは炭素数10以下のフルオロアルキル基を表す
    、 で表される単量体のうち、単量体の分子量における全フ
    ッ素の割合が40%以上である単量体を主成分とする重
    合体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第2項に記載のプラスチック光ファイバ。
  4. (4)3合成高分子から成る芯とさやを有するプラスチ
    ック光ファイバにおいて、構造式: CD3 □ CD2 =C C−〇CF 3 1 で表される単量体90〜99.5モル%と、共重合用ビ
    ニル単量体0.5〜10モル%との共重合体により前記
    芯を形成し、芯成分共重合体中の炭素−水素結合数と炭
    素−重水素結合数と炭素−フッ素結合数との総和に対す
    る該芯成分共重合体中の炭素−水素結合数の比率が10
    %未満であり、前記さやを屈折率が1.405以下であ
    る含フツ素重合体あるいは共重合体により形成すること
    を特徴とするプラスチック光ファイバ。
  5. (5)、前記さやは、炭素数10以下のフルオロアルキ
    ルメククリレート単量体のうち、単量体の分子量におけ
    る全フッ素の割合が40%以上である単量体を主成分と
    する重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第4
    項記載のプラスチック光ファイバ。
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