JPS60260881A - 時計用表示部品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、時計用表示部品のベース上に、文字および装
飾部品を圧着固定する、時計表示部品の製造方法に関す
る。

〔従来技術〕

従来の時計用表示部品の文字および装飾部品は、一般的
には第１図に示す如く、ベース１に穴明加工を行なった
のち、このベースにスポット溶接等で足６をつけ、プレ
ス等で足を形成した文字および装飾部品２を挿入してカ
シメ又は接着剤で固定してい・た。しかし、この方法で
は、次の様な問題があった。

（１）ベースおよび装飾部品に１穴明もしくは足成形足
付けを行なうので錐の径に制約され、文字および装飾部
品の幅および高さは、現状技術ではα５闘以下は困難で
あった。

（２）ベースおよび装飾部品が、貴石、セラミックス等
の無機物の場合、穴明けもしくは足付加工が不可であり
、双方の固定が不可能であった。

以上の問題点を解決するための解決等の一例として、特
公昭５２−４５２２３号公報のように文字原料の裏面に
、あらかじめホットメルトタイプの接着剤を塗布し、プ
レス抜きＫより得た文字を時計用表示部品の表面に加熱
圧着して構成した方法が提案されているが、この場合も
なお次の様な問題点があった。

（１）文字を時計表示部に固定した後、デザイン上で文
字上面をカットすると、接着強度が弱くとれやすい。

（２）美観が非常に重要な商品であるため、接合部の接
着剤はみ田し不良が多発し、歩留りが低下する。

（３）文字の固定カット後、防蝕および装飾上メッキを
つける必要があるが、接着剤部が不導体化しており、文
字部にメッキがつかない。

又、特開昭５８−７０１９１および晰開昭５８−７０１
９２号公報のように、接着剤として低湿熱溶鍬形樹脂に
より、熱圧着固定することを特徴とする手法もあるが、
この場合にも、次のような問題点があった。

（１）接着剤の助剤として一般的にトルエン、酢酸エチ
ル等の有機溶剤を使用するため、安全衛生上有害である
とともに、局所排気装置等の設備が必要である。

（２）接着剤として、熱硬化タイプ（２液性）を使用し
た場合、ホットライフの問題があり、作業性が悪い。

（８）位置決め案内治具に１文字および装飾部品をセッ
トする必要があり、作業性も悪く精度が出ない。

（４）ベースの保護被膜下地に、低温熱溶敵影樹脂を塗
料および接着層として使用した場合、一般的には透明塗
料を使用しており、有色顔料、麩消し塗料の場合、装飾
部材の固定カＫｎＪ５頌があり使用できない。

（５）熱圧着方式のため、特殊な熱源を必要とする〔目
的〕 本発明は、この様な問題点を解決するもので、その主た
る目的は、時計用表示部品のベース上に文字および微小
な装飾部品を容易に固定することを可能とし、大幅なコ
ストダウンを実現し、附加価値の高い商品を、安価に提
供できることにある他の目的は、有害な有機溶剤を使用
しないため作業環境および安全衛生の改善向上に寄与す
ることにある。

〔概要〕

本発明の時計用表示部品の製造方法は、フォトレジスト
法により、位置決めガイドと一体に部分電鋳成形した文
字および装飾部品を可剥性粘着フィルムに転写し、前記
文字および装飾部品の剥離裏面に感圧接着剤を塗布後、
位置決めガイドを案内としての荷重で部品のベースに圧
着せしめ、可剥性粘着フィルムを除去し工なることを特
徴とする。

感圧接着とは、両面粘着テープで接着する方法に似てお
り、接着物に刷毛塗り又は印刷、スプレー塗装により感
圧接着剤を塗布させ、被着物を合わせ加圧する事により
接着する方法であり感圧接着剤としては、例えばソニー
ケミカル社製の５ａ−８２０およびスリーボンド社製の
スリーボンド１５４６があり、いづれも水溶性でありて
、従来の接着方法にくらべ、次の様な利点ｉある。

（１）加圧する事により、容易に・接着強度が確保でき
、従来技術の様に高温加熱を必要とせず、接着強度のバ
ラツキも少なく、品質および生産性が非常に良い。

（２）接着剤に弾性があり、被着剤である文字および装
飾部品にソリがあっても吸収でき、曲げ、衝撃強度に強
い。

（８）水溶性タイプの接着剤であるため、有害な有機溶
剤を含まず、時計裏゛示部品のベースが溶剤に弱いプラ
スチック塗料であっても使用でき、かつ安全衛生上、安
心して作業できる。

０）印刷可能な接着剤であり、時計表示部品のベース上
に、微細なパターンを精度良く部分的に塗布可能である
ことにより、被着剤である文字および装飾部品に接着剤
を塗布しなくても、接着できる。

（５）位置決め案内治具に、文字および装飾部品をセッ
トする必要がなく、精度および作業性も良い以上は、従
来技術では全くない特性であり、より効果を発揮するこ
とが出来る。

〔実施例１〕 以下、本発明について実施例に基づき、具体的に説明す
る。

第２図から第７図は本発明による製造過程を示す状態断
面図であり、同一部品は各図において同一番号で示しで
ある。尚第３図において（αンは平面図、（４）は側断
面図を示す。

時計用表示部品のベースに感圧接着固定するために、第
３図（α）、Ｃｂ）において文字および装飾部品を位置
決めガイドを一体として、フォトレジスト法で部分電鋳
成形するに当って、基材（リン青銅ｔｏ、２胸等）１１
を研摩し、電鋳後基材より剥離するため、クロメート処
理をする。

この上面にフォトレジスト１２を、５〜１０μ塗布後、
位置決めガイド１４を一体とした文字等を成形する。

マスク１３を合わせ、露光現像し、光沢ニッケルメッキ
又は、光沢鋼メッキにより、第４図忙示す４０〜１００
μの電鋳２２を成形する。

次に可剥性粘着フィルム、２６を成形された文字等の表
面に圧着させ、基相１１より文字等を剥離させる。＠５
図に示すように剥離された面は文字および装飾部品２の
裏面となり、この面に感圧接着剤３１を、５〜３０μス
プレー又は刷毛塗りし、予備乾燥（５０℃×１０分）を
する。

塗布された面に薄いシリコンなどが塗布された剥離紙を
密着させ、位置決めガイドの穴明加工をし、第６図のよ
うにあらかじめモヨー付、メッキ、塗装等、表面処理を
施した時計用表示部品のベース１を、位置決め案内治具
１７にセットしておき、感圧接着剤４が塗布された文字
等の剥離紙を除去する。

位置決めガイドビン１６に可剥性粘着フィルム２３をセ
ットし、α５〜５　Ｋｆ／ｆｆｌの加重５で時計表示部
品のベース１に、文字および装飾部品２を圧着せしめ、
可剥性粘着フィルム２３を除去し完成する。最後に密着
強度を高めるため、１００℃×２分程度の加熱をする。

〔実施例２〕 第２図において時計用表示部品のベース（モヨー付、メ
ッキ、塗装済ン１に、スークリーン印刷法により所定の
文字又は、装飾部品２の接着面の形状を用いた版（メツ
シュ＃３００〜＃４００　）により、感圧接着剤４を５
〜３０μ印刷し、予備乾燥（５０℃×１０分）する。

次に実施例１に記述した位置決めガイドを一体として電
鋳成形した、文字等の接着剤を施してない部品を、実施
例１と同様に感圧接着する。

又、第７図において電鋳成形以外の方法で成形した文字
２等、例えばプレス加工、切削加工、フォトエツチング
加工等で成形した部品は、案内板１５によって位置決め
した後、前記同様感圧接着固定することができる。

〔効果〕

時計用表示部品のベース上に１文字又は装飾部品を固定
するに当り、感圧接着により構成されているので、従来
技術である加熱硬化溶融接着等に比べ、樹脂に弾性があ
り、曲げ、衝撃に強く、非常に安定した品質と生産性の
向上が計られる。

文字および装飾部品を、位置決めガイドを一体として電
鋳成形した場合、従来技術の様に案内板□による位置決
め治具が不要であり、位置精度、作業性の向上が計られ
、大幅なコストダウンが可能となり、附加価値の高い商
品を安価に提供できる又、感圧接着剤として水溶性のタ
イプも使用できるので、作業環境および安全衛生向上が
実現できた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の一般的な時計用表示部品の断面図。 第２図以降は、本発明の各状態図である。 第２図は、感圧接着加工時の断面図。 第６図（α）、Ｃｈ）は、フォトレジスト加工、の状態
図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は側断面図である。 第４図は、電鋳成形した後、可剥性粘着フィルムを粘着
させた状態図。 第５図は、基材から剥離され、可剥離性粘着フィルムに
転写された文字および装飾部品の裏面に、感圧接着剤を
塗布した状態図。 第６図は、時計用表示部品のベースに１位置決め治、具
により、文字等を圧着させる状態図。 第７図は、案内板により位置決め感圧接着する状態図。 １・・・……ベース ２・・・・・・・・・文字及び装飾部品３・・・・・・
・・・足 ４・・・・・・・・・感圧接着剤 ５・・・・・・・・・荷　重 １１・・・・・・基　材 １２・・・・・・フォトレジスト １３・・・・・・マスク １４・・・・・・位置決めガイド １５・・・・・・案内板 １６・・・・・・位置決めガイドピン １７・・・・・・位置決め案内治具 ２２・・・・・・電　鋳 ２３・・・・・・可剥性粘着フィルム 以　上 出願人　サンリッ工業株式会社 第１図 第３図 第４１′図 第５図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基材上にフォトレジスト法により位置決めガイドと一体
   に部分電鋳成形した文字および装飾部品を可剥性粘着フ
   ィルムに、前記基材より剥離転写し、前記文字および装
   飾部品の剥離面に感圧接着剤を塗布、焼付後に、あらか
   じめ模様付け、表面処理を施した時計用表示部品のベー
   ス上に位置決め圧着し、前記可剥性粘着フィルムを除去
   してなることを特徴とする時計用表示部品の製造方法。