JPS6025553B2 - ナイロン66デイツプコードの製造法 - Google Patents

ナイロン66デイツプコードの製造法

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JPS6025553B2
JPS6025553B2 JP2313678A JP2313678A JPS6025553B2 JP S6025553 B2 JPS6025553 B2 JP S6025553B2 JP 2313678 A JP2313678 A JP 2313678A JP 2313678 A JP2313678 A JP 2313678A JP S6025553 B2 JPS6025553 B2 JP S6025553B2
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JP
Japan
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cord
nylon
yarn
dip
manufacturing
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JP2313678A
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JPS54116497A (en
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和夫 栗田
浩 安田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はナイロン66ディツプコードの簡略化された製
造法に関するものであり、更に詳しくはゴム補強用繊維
として、タイヤコードなどに用いられるゴムとの接着性
を向上させるためのディップ液で処理されたポリエステ
ルからなるディップコードの簡略化された製造法に関す
るものである。
現在、ナイロンはタイヤ用コードとして最も多く使用さ
れている材料のひとつである。ナイロンは他のコード材
料に比して強力、伸びが大きく、撚糸などによる強力低
下率も少なく、ゴムとの接着が良好で複合体としての発
熱性も少なく、コード自身の耐疲労性、耐衝撃性が良好
で、他のコ−ド材料に比較してきわめて優れた素材であ
り、近年ラジアルタイヤが普及するようになってからは
益々ナイロンタイヤコードの需要は増加している。特に
ナイロン66はナイロン6に比して乾、溢熱の融点が高
く、耐熱性が良好で、かつ寸法安定性が優れていること
から今後のタイヤコード用素材として期待されている。
本発明における“ナイロン6がとは で示される繰返し単位を重合体分子中に少なくとも85
重量%含有するホモポリマーおよびコポリマーの両方を
包含する合成線状ポリアミドを意味し、重合体および得
られるヤーンは、添加剤、例えばつや消し剤、顔料、光
安定剤、熱および酸化安定剤、制電剤、染色性向上剤、
接着性向上剤を含有していてもよい。
最近、ナイロン6、ナイロン60ポリエステルなどの熱
可塑性高分子を溶融紡糸して250仇h/分以上の高速
で巻き取り、高度に配向した未延伸マルチフィラメント
ャーン(POY)を製造することが行われているが、こ
のような高速紙糸によるマルチフィラメントヤーンはヤ
ング率が4・さいために、タイヤコードなどの高強力を
必要とする産業資材分野には通常不遜当なものであり、
該ャーンは専ら延伸仮撚加工用の供給系として検討され
るにとどまり、該ャーンからなるタイヤコードは実用性
がないと一般に考えられていた。
本発明者らはナイロン66の良好な耐熱性と寸法安定性
に着目し、高速級糸により製造されたナイロン66マル
チフィラメントャーンの強力を改善するべく鋭意研究を
重ねた結果、高速紡糸により製造されたナイロン66マ
ルチフィラメントャーンは、撚がかけられた状態での延
伸操業性が通常のナイロン66延伸糸あるいは延伸倍率
を低くして伸度を高くしたナイロン66下・完全延伸糸
と比較して非常に優れており、撚形態の変形に伴なうャ
ーンの疲労変化および収縮率の上昇も少ないことを見出
し、更に撚がかけられたコードをレゾルシン・ホルマリ
ン・ラテックスを主体とする接着剤処理液(ディップ液
)に侵潰したのち、高温で高度にストレッチ(伸張)す
ることによってコード強力が増大し、かつコード中の空
隙が減少するためコード単位体積当たりのディツプ液付
着量が増加し、ディップコードの接着性も著しく改善さ
れるという全く予想しえなかった効果が得られることを
見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は紙糸速度300仇h/分以上で製造
したナイロン66マルチフィラメントャーンを延伸する
ことなく下撚および上撚を施して生コードを作り、該生
コードまたは該生コードを用いて織成した藤織物にゴム
との接着性を改善するためのディップ液処理を施し、次
いで15〜150%のホットストレッチをすることを特
徴とするナイロン66ディップコードの製造法である。
本発明のナイロン66マルチフィラメントヤーンは30
0mh/分以上の紡糸速度高遠紡糸したものを使用する
が、タイヤコードのような高強力で、かつ寸法安定性が
要求される用途には、特に織糸速度を400仇h/分〜
800仇h/分とし、かつ紙糸口金と第1引取ローラと
の間で一旦冷却した級出糸条を再加熱するための加熱帯
城を設け、該加熱帯城の出口での糸条温度が80qo以
上になるように加熱することが好ましい。繊糸速度が3
00位h/分未満のものはディップ液処理に引き続くホ
ットストレッチが150%を越えない限り充分な強力を
有するディップコードを得ることがむずかしい。一方、
デイップ工程でのストレッチが150%を越えるとコー
ドの疲労劣化が激しくなるとともに収縮率も大きくなり
、寸法安定性が低下する。また級糸速度が800仇h/
分越えると、長時間の安定な紙糸操業性が急激に低下す
る。次に前記のようにして高速筋糸して得たナイロン6
6マルチフィラメントャーンを撚糸して生コ−ドを製造
する。
この生コードの製造法は、従来一般に行なわれているコ
ードの製造法に準じて行えばよい。すなわち、例えば8
00〜2000デニールの前記ナイロン66マルチフィ
ラメントャーンに、まず80〜30T/10肌程度の下
撚をかけ、この下撚を施したャーンを2本合糸して下撚
とは撚方向が逆になるように80〜3の/10伽程度の
上撚をかけて双糸コードとする方法が最も一般的であり
、特にタイヤコードの場合にはディツプコードの標準デ
ニールが1500〜350のとなるようにマルチフイラ
メントヤーンのデニールを適宜調節する。次に、かくし
て製造した生コードをそのまままたは常法に従って製織
した簾織物とした後ディッピング処理を施す。
ディツピング工程ではまずゴムとの接着性を改善するた
めにディップ液(通常、レゾルシン、ホルマリン、ラテ
ックスを主体とする水性液)処理を行い、次いで直ちに
乾燥ゾーンを通過させて付着ディップ液を乾燥し、しか
る後ホットストレッチゾーンにおいて15〜150%、
好ましくは20〜100%の高度ストレッチをかけ、次
いで数%のリラックス熱処理を行った後巻き取る。ホッ
トストレッチは約180〜250ooの加熱空気中を被
処理コードを数1の妙ないし数10栃砂間滞留させなが
ら行なうのがよい。かかる高度のホットストレッチによ
りコードの彼断強力は顕著に向上し延伸糸を燃糸して製
造される従来コードとほぼ同等の彼断強力が得られる。
このディッピング工程における問題点は、ディツピング
工程におけるホットストレッチ大きくすることによって
テンションが大きくることが予想されるため、ディツプ
マシ−ンの強度が充分これに耐えられるかということで
ある。
しかし、紙糸速度250仇h/分以上の高速織糸により
製造されたナイロン66マルチフィラメントヤーンを用
いる限り、ホットストレッチによるテンションは約30
00デニールの生コードを想定した場合でも10k9を
越えることはなく、従ってデイツプマシーンの機械的強
度は充分であることがわかった。デイツピング工程にお
けるホットストレッチが15%未満であると、コードの
強力を充分に改善することができず、また該スィレッチ
が150%を越えるとコードの疲労劣化が激しくなり、
コードの強力が逆に低下してくる。
更に、本発明のもうひとつの重要な利点は、本発明の方
法ではディツプ処理される生コードが通常の製造法によ
る生コード‘こ比較して非常に柔かいために、ディツプ
液が内部に浸透しやすく、ディップ直後に高温で高度に
ストレッチすることにより、コード中の空隙が減少し、
すでにコード中に充分に浸透しているディップ液が更に
充分に該コード内に浸透し単位体積当たりのディツプ液
付着量が著しく増加して、デイップコードの接着性が著
しく改善されることである。
このような利点はたとえば米国特許第3灘7136号に
示されているようなポリエステル半延伸糸(POY)を
加燃した後、延伸し、さらにディップ液処理するという
ような方法では得ることができない。即ち、該米国特許
の場合には、延伸後の生コードは従来一般の製造法によ
って製造した生コードあるいは本発明の方法によって製
造した生コードにくるべ、ディッピング時の生コードの
密度が非常に高い状態にあるため、コード内部にディッ
プ液が浸透し‘こくく、むしろ接着性が低下するのであ
る。なお、本発明に使用するナイロン66の極限粘度(
35q0メタクレゾールの1%溶液にして測定した値か
ら算出)に特に制限はないが、高強力を得るためには、
1.20以上のものを使用することが好ましい。
本発明は以上のように構成されており、紡糸巻取と、コ
ード撚糸との間のいわゆる延伸工程が省略できるため、
工程簡略化、製造コスト低減という工業的メリットのす
こぶる大きな発明である。
次に実施例によって本発明の効果を一層明確にする。な
お、実施例中のHテストの値はASTM試験法のD−2
1総‐6汀に準じ、試験ゴム片として幅9.5肋、厚さ
6.3側のものを使用して該ゴム片中にディツプコード
を埋没させ、加熱された型内で15が○で20分間加硫
酸着させた後、2〆○で4時間放冷してから測定した値
である。
実施例 1 極限粘度が1.50であるナイロン66を常法に従って
溶融肋糸し、綴出された糸条を溶融織糸口金下方におい
て室温の冷却空気流を吹き当てて、一旦80℃以下の温
度に冷却し、次いで加熱筒中を通過させて、加熱筒出口
での糸条温度が83qoになるようにして、巻取り速度
450血/分で巻き取り、100皿(デニール)/16
M(フィラメント)のマルチフィラメントャーンを製造
した。
次いでこの巻き取ったマルチフィラメントャーンに1比
の当たり40ターンの下撚をかけて下撚ャーンをとなし
、更にこのャーンを2本合糸して、もとの撚方向と反対
方向に10の当たり43ターンの上撚をかけて生コード
を製造した。次にかくして得た生コードを通常のナイロ
ン66タイヤコード用ディップ液(レゾルシン・ホルマ
リン・ラテックス液)中に浸潰し、次いで130午○で
3分間0.3%のストレッチのもとに熱風乾燥し、引き
続いてホットストレッチゾーンへ導入して22び○の加
熱空気中で30%のストレッチのもとに6岬砂間ホット
ストレッチを行い、しかる後200℃の加熱空気中で1
%の弛緩率のもとに6晩砂間リラックス熱処理を行って
ディツプコードを製造した。
本例におけるホットストレッチ時のコード張力およびデ
イツプコードの糸質を第1表に示した。
実施例 2実施例1において級糸巻取速度を65皿h/
分に変更し、かつ加熱筒を使用しないようにする以外は
実施例1とすべて同一糸条件、コード製造条件により1
00W/16ぴの双糸よりなるナイロン66の生コード
を製造した。
次にかくして得た生コードをホットストレッチを33%
に変更する以外はすべて実施例1と同一条件でデイツピ
ングおよび熱処理してデイツプコ−ドを製造した。
本例におけるホットストレッチ時のコード張力およびデ
イップコードの糸費を第1表に示した。
比較例 1級糸巻取速度が450h/分である以外は、
実施例2と全く同一の級糸条件で製造したナイロン66
マルチフィラメントャーンを常法に従って190qoで
4.65音延伸して85M/16Mの延伸ャーンとなし
、次いでこの延伸ャーンに3町/1ルスの下撚をかけて
下撚りャーンとなし、このヤーンを2本合糸して、もと
の撚り方向と逆方向に35T/10幼の上撚をかけて生
コードを製造した。
次にかくして得た生コードを、ホットストレッチ条件を
6%とする以外はすべて実施例2と同一条件でディッピ
ングおよび熱処理してディツプコードを製造した。
本比較例におけるホットストレッチ時のコード張力およ
びディップコードの糸質を第1表に併記した。
比較例 2 紡糸巻取速度を25胸h/分に変更する以外は、実施例
2と全く同一の級糸条件、コード製造条件で230W/
16批のナイロン66の生コードを製造し、次いでホッ
トストレッチを150%にする以外はすべて実施例1と
同一条件で該生コード‘こデイッピングおよび熱処理を
施してディップコードを製造した。
本例におけるホットストレッチ時のコード張力およびデ
ィップコードの糸質を第1表に併記した。
比較例 3 粉糸巻取速度を450肌/分に変更し、かつ加熱筒を使
用しないようにする以外は実施例1とすべて同一条件で
製造した100の/16批の双糸よりなるナイロン66
の生コードを80qoで1.3倍延伸し、さらに比較例
1と同様に、常法に従ってディップ処理した。
本比較例におけるホットストレッチ時の張力およびディ
ツプコードの糸質を第1表に併記した。
第1表■JIS LIO17K従い160℃乾燥処理後
の収縮率第1表に示すように本発明に従って製造したデ
ィップコードは、強力も充分大きく、寸法安定性のメジ
ャーである乾燥収縮率(JIB−L−1017に従い1
60午0乾熱処理して測定した収縮率)も小さく、かつ
Hテスト接着力も優れており、タイヤコードーこ要求さ
れる性能をすべて満足しており、比鮫例1で示した従来
法タイヤコードと同等ないしそれ以上の性能を有してい
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紡糸速度3000m/分以上で製造したナイロン6
    6マルチフイラメントヤーンを延伸することなく下撚お
    よび上撚を施して生コードを作り、該生コードまたは該
    生コードを用いて織成した簾織物にゴムとの接着性を改
    善するためのデイツプ液処理を施し、次いで15〜15
    0%のホツトストレツチをすることを特徴とするナイロ
    ン66デイツプコードの製造法。 2 ナイロン66のマルチフイラメントヤーンが紡糸速
    度4000〜8000m/分の高速紡糸によつて製造さ
    れたものである特許請求の範囲第1項記載のナイロン6
    6デイツプコードの製造法。 3 デイツプ液処理に引続くホツトストレツチが20〜
    100%である特許請求の範囲第1項記載のナイロン6
    6デイツプコードの製造法。 4 デイツプ液処理に引き続くホツトストレツチを18
    0〜250℃の加熱空気中で行う特許請求の範囲第1項
    または第3項記載のナイロン66デイツプコードの製造
    法。
JP2313678A 1978-02-28 1978-02-28 ナイロン66デイツプコードの製造法 Expired JPS6025553B2 (ja)

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JPS54116497A JPS54116497A (en) 1979-09-10
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JPH0784709B2 (ja) * 1985-12-23 1995-09-13 株式会社ブリヂストン タイヤ補強用コ−ド反の処理方法

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