JPS6025490Y2 - 引戸等の施錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は施錠装置の改良に係り、極めて簡単な構造で施
錠、解錠のできる施錠装置を提出するものである。

第１図は錠各部材の分解斜視図を示し、１は錠杆でロン
ドをＬ型に屈曲し、長手部２、その一端に垂直部４を有
し、長手部２の長手方向の中間部には上記垂直部２に対
して９０度位相をずらして垂直方向に立設したガイドピ
ン３を有している。

５は操作板を示し、一端には後述する支承部材の上側お
よび底側に内嵌される如くに一対の屈曲片６，６を折曲
加工して形成してなり、操作板の長手方向には水平溝８
と、その一端まり連溝とした斜溝７と、さらにその一端
より一方の屈曲片６に連溝とした斜傾の横溝９を有して
いる。

１０は箱状の支承部材で、上側１１、背側１２、左右側
１３，１３、底側１１を有している。

しかして図示より明らかなよ１うに背側には垂直溝１４
を、底側には前記垂直溝１４に連溝するＬ型の水平溝１
５を有している。

１６．１６は左右側１３．１３に設けた錠杆の挿通孔で
ある。

１７は一方の側板（右側板）に形成した操作板５の貫挿
支持孔である。

第２図の１８は前記各部材を組立てた錠を示し、箱状の
支承部材１０には操作板５が貫通支持孔１７を介して外
方に出入り自在に取りつけられており、また錠杆１の長
手部２が錠杆挿通孔を介して支承されており、垂、置部
４は支承部材１０の外方に脱外している。

しかして前記操作板および支承部材に設けられたそれぞ
れの溝は操作板の移動により重なり合う溝の軌跡を異す
ることとなり、この溝にガイドピン３が挿通されてかつ
案内される。

すなわちガイドピン３が溝に案内されることによって長
子部２および垂直部４も回動することの構成ならびに作
用は当業者は図示をも参照して十分に理解できよう。

第３図イ９口は重なり合う溝の軌跡を示しており、操作
板５を支承部材１０に対して右側、左側にスライドドし
たときの操作板５に形成した溝９，７．８および支承部
材１０に形成した溝１４．１５のそれぞれの保合位置関
係を示すところの概略斜視模型であることが理解できよ
う。

以上説明のように本考案による錠は前記した構成を有し
ており、つまり錠杆はＬ型のロッドからなる長手部の中
間部にガイドピンを立設してなり、操作板は一端に屈曲
片を設け、かつ水平溝と斜溝と斜傾の横溝を連溝の状態
で有し、支承部材は箱状にして背側に垂直溝を、底側に
これと連通してＬ型の水平溝を有し、ガイドピン３を第
２図の如くに対応した溝に係入して操作板を左方に移動
すれば錠杆はそのガイドピンが垂直溝１４の上方に回動
して押上げられ、終局的には水平溝８の右端にまでガイ
ドされる。

この状態でガイドピンは回動しないこと（非回動となる
こと）が理解できよう。

尚図面のように支承部材に水平溝１５を有するものの場
合には錠杆１のガイドピン３を、つまり錠杆を水平溝１
５の長さ分有から左移動し、その位置においてガイドピ
ンは前記同様垂直溝１４の上方に回動して押上げられる
。

要は錠杆は左方に移動し、□つぎに回動することとなる
。

第４図は施錠部材の二側を示し、施錠部材２０は１枚の
金属板の両端を屈曲し、正面には適宜間隔をもって凹部
２１を多数形成したものである。

第５図は上記の施錠部材２０および錠１８をそれぞれ対
応する引戸に対応せしめてとりつけたものであり、これ
の施錠機構は第６図に示すように、錠杆の垂直部４を施
錠部材の凹部２１に嵌合せしめるとにより、両引戸は互
いにはずれない状態となる、尚この凹部の適宜位置に錠
杆１の垂直部を嵌合することにより両引戸の重合せの巾
が変動し、これはたとえば２枚戸の引戸の場合には重合
せ分だけの長さ引戸は開口状態で施錠されていることと
なる。

この働きは施錠効果を生じ、かう換気、通気の効果もあ
り、施錠装置としては新規な構造であり、実用価値正に
大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は錠の分解斜視図
、第２図は組立斜視図、第３図は溝の保合状態図、第４
図は施錠部材の斜視図、第５図は錠を戸への取付概略図
、第６図は第５図の使用状態を示す拡大図。 １・・・・・・錠、２・・・・・・長手部、３・・・・
・・ガイドピン、４・・・・・・垂直部、５・・・・・
・操作板〈６・・・・・・屈曲片、７・・・・・・・斜
溝、訃・・・・・水平溝、１０・・・・・・支承部材、
１４・・□・・・・、垂直溝、２０′・・□・・・・施
錠部材、２１・・・・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 錠杆と操作板と支承部材とを有し、錠杆は長手部とその
   一端に垂直部を有し、かつ長手部の長手方向の中間部に
   垂直方向のイドピンを立設腰操作板は一端には支承部材
   に内嵌される如くに屈曲片を形成し、かつ長手方向には
   水平溝とその一端より一連溝とした斜溝と、さらに斜溝
   の二端より屈曲片に連溝とした斜傾の横溝を有し、支承
   部材は上側、背側、左右側、底側を設けて箱状に形成さ
   れ、背側には垂直溝を、底側には前記垂直溝に連溝する
   Ｌ型の水平溝を、さらに左、右側には錠杆の挿通孔を有
   し、上記錠杆の長手部を長手方向に移動できるように挿
   通孔に挿通して錠杆を支承部材に支持せしめ、さらに操
   作板を支承部材にスライド可能を支持せしめ、前記錠杆
   のガイドピンを前記操作板および支承部材に形成したそ
   れぞれの溝に挿通せしめて操作板をスライドせしめると
   とにより錠杆を回動、非回動状態にする構造の錠を引戸
   等に取りつけ、他方には前記錠杆の垂直部が嵌合される
   凹部を長さ方向において複数個形成した施錠部を形成し
   、前記錠杆の垂直部を凹部に適宜嵌合せしめることを特
   徴とする引戸等の施錠装置。