JPS60252761A - 複合布帛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、複合布帛に関する。

（従来技術） 従来より、金属蒸着に関する技術を布帛に応用させるこ
とは、種々性われている。例えば、布帛の表面に直接に
金属蒸着加工して金属蒸着面を形成させるものや、金属
蒸着面を有する合成樹脂フィルムと布帛とを接着させる
もの等がある。これらは、金属蒸着面を布帛の表面に配
置し、主として、輻射熱の反射により断熱効果を狙った
ものであった。

しかしながら、金属蒸着面を布状物表面に配置したもの
では、その特有の表面外観のため特殊の用途（特に衣料
用ではこの傾向が強い）にしか利用できなかった。

又金属蒸着面を布状物表面に配置したものを衣料に利用
した場合、保温すべき身体（高温体）Ｋ直接接触し易（
、接触した場合には金属蒸着面が熱の良導体であるがた
めに、かえって熱をにがす結果をまねく不都合があった
。

一方、金属蒸着面を有する合成樹脂フィルムを布帛表面
に接着させたものでは、接着面が剥離したり、又は、強
固な接着面を有する場合は１表面風合が非繊維であるこ
ともあって、風合上好ましくないという欠点があった。

（発明の目的） 本発明の目的は従来のかかる欠点を改良し、衣料として
着用時も高い保温性を保持でき、衣料として充分使用で
きる風合や表面タッチを有する構造の複合布帛を提供す
る事にある。

（発明の構成） 本発明は少なくとも１つの面に金属蒸着面を有するシー
ト状物を基布として、該基布にパイル糸な縄編せしめる
ことにより、該基布の少なくとも一方にパイル層を形成
させ、かつ該金属蒸着面が該パイル層、若しくは該縄編
ニードルループにより覆われている構造を有することを
特徴とする複合布帛である。

本発明に使用する金属蒸着面を有するシート状物として
は、少なくとも一方の表面に金属蒸着処理をした織編物
、不織布、合成樹脂フィルム又は基布強度を考慮してそ
れらを接着或いは重ね合せた複合布等が有効に用いられ
る。

これらのシート状物を構成する原料は従来から使用され
る繊維原料であれば特に制約されるものではない。

蒸着させる金属としては、蒸着可能な金属であれば特に
制限はないが、銀、アルミニウム、チタン、銅、ニッケ
ルが有効に使用できるが、蒸着技術、コスト、耐久性な
どを考慮してアルミニウム、チタンが好適である。

縄編せしめるパイル糸としては従来使用されている繊維
原料であれば特に制限されるものではない。本発明の複
合布帛の目的の１つが保温性にある事からパイル糸の原
料は熱伝導率の低いものが好ましいが、一般に使用され
る繊維原料であれば有効に使用し得る。その理由として
、複合布帛の構造要因の方が保温性を大きく支配するた
めに、パイル糸の原料素材が保温性を大きく左右する因
子とは、成り難いからである。

熱伝導に関係する保温性を考慮すれば、パイル糸の縫編
密度は粗な程又、パイルの高さも高くして空間をより多
く含有する方が好ましい。又該金属蒸着ｍが縄編の際に
パイル層側（即ちシンカーループ側）に面していても、
逆に縄編のニードルループ側に面していても原理的に作
用効果が異なるものではなく、使用目的に応じて金属蒸
着面をパイル層側、若しくは、縄編ニードルループ層側
に向けて複合させれば良い。

金属蒸着面が効果的に輻射熱をシャ断するためには、有
効蒸着面積が広い程よく、この意味から織編物や不織布
の表面に直接に金属蒸着を施した基布を用いるよりも、
金属蒸着を施した合成樹脂フィルムを単独に、若しくは
、前記織編物、不織布と積層させて基布として用て、パ
イル糸を縄編した複合布帛の方がより好ましい効果を発
揮する。又、金属蒸着面は長時間空気に露されると次第
に酸化し変色していくため、金属蒸着面を樹脂にておお
う云わゆるカバーコートを施す事もあるが、合成樹脂フ
ィルムの場合には金属蒸着を施したフィルム面に他の合
成樹脂フィルムを接着し、金属蒸着面をサンドウィッチ
状にはさみ込むことも可能である。

合成樹脂フィルムの材質は特に制限される事はないが、
衣料としての取扱い性、耐久性を考慮するとポリエステ
ルフィルムが好ましく使用される。

第１図は、本発明の実施態様である複合布帛の断面を示
す断面図であって、基布として、金属蒸着を施した合成
樹脂フィルムと編地とを重ね合せた例を示す。工は、金
属蒸着層１′を有する合成樹脂フィルム（ポリエステル
フィルム）であり、紋ポリエステルフィルムｌの非金属
蒸着層側面に、衣料用布帛２（トリフット編地）を重ね
合せたものを基布４とし、該基布４にパイル糸を締輪せ
しめて、パイル３（シンカーループ）を形成せしめた。

３′は１、基布の非パイル層側において、縄編されてい
るパイル糸のニードルループを示す。

尚、合成樹脂フィルムと衣料用布帛との重ね合せ面は、
相互に接着（全面接着若しくは部分接着）されていても
よいし、非接着であって単に重ね合されただけのもので
あってもよい。

又、パイル糸を縄編する方法は、公知の方法が使用可能
であり、マリボール機などを使用してパイルを植える方
法が好適に例示される。

他にパイルを植える方法として、タフティングも可能で
ある。衣料用途を考えるとタフティングでは第１図の３
′ニードルループが形成されないため、パイルの抜ｌす
を防止する樹脂コーティングを施す必要があり、風合が
粗硬になり衣料として適さない。

（発明の作用） 本発明の複合布帛は、以上のように、少くとも一つの金
属蒸着面を有するシート状物の層、縄編せしめたパイル
層により層状に形成された構造を有するものであり、従
来の金属蒸着された布帛のように金属蒸着が布帛の外Ｓ
表面に出ないため表面外観に問題がなく、特殊用途以外
の一般衣料用としての使用が可能である。

又、該パイル糸は金属蒸着面を有する基布に縄編される
ため、基布の外層部にはパイル糸が存在し、衣料として
着用した場合でも金属蒸着面が身体に直接接触する事は
なく、従って熱伝導を高める事もなく、確実に輻射熱を
シャ断する事になる。

さらに、合成樹脂フィルムな基布としχ使用する場合で
もパイル糸を縄編させるという手段によりパイル層を形
成するため、衣料用に使用した場合、全く違和感や、着
用感不良又は不快な音の問題がない。

さらに、金属蒸着面が、パイル層若しくはＭｉミニ−ド
ルループより覆われて複合布帛の内層に配置されるので
、直接外界の空気と触れて対流等の熱移動が少なく、又
、それらの層の含気率を犬とすることにより断熱効果を
大とすることができる。

（実施例） ポリエステルフィルムン）５０デニール２４フイラメン
トで編成したトリコットメツシュ地と、アルミニューム
を蒸着したポリエステルフィルム（厚さ１２声）の蒸着
面に別なポリエステルフィルム（厚さ１２μ）を貼合せ
た複合フィルムとを貼合せた複合基布に、羊毛繊維紡績
糸４０番手双糸をパイル高さ３．１露でマリボール機に
て縄編した。性能を比較するためにポリエステルの複合
フィルムを使用しないトリコットメツシュ地に前記羊毛
繊維紡績糸４０番手双糸をパイル高さ３．を順で同様に
縄編した。両者の輻射熱透過量と温度を測定した結果は
第１表の通りであった。

第１表 測定は中心波長３μｍの遠赤外熱源からの輻射熱を試料
に当て、熱源と反対側の試料面に熱量計と接触型温度計
とを準備し、輻射熱透過量と温度とを測定した。試料が
黒体の場合と本発明品及び金属蒸着面を持たない比較品
との結果は第１表のごとく本発明品は透過量が少く、従
って保温効果が高く、温度上昇も少ない事が判る。又本
発明品はパイルを縄編する前の再布が硬くガサガサした
音がするのに対して、パイルを縄編した後は柔かく音も
なく衣料として好ましい風合が得られた。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明の実施態様である複合布帛の断面図で
ある。 １・・・・・・・・・ポリエステルフィルム１′・・・
・・・・・・金属蒸着層 ３・・・・・・・・・パイル ３′・・・・・・・・・縄編ニードルループ４・・・・
・・・・・基布

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　少なくとも一方の面に金属蒸着責な有するシート
   状物を基布として、該基布にパイル糸な縄編せしめるこ
   とにより咳基布の少なくとも一方にパイル層を影威させ
   、かつ、蚊金属蒸着面が該パイル層、若しくは、骸縄編
   ニードルループにより覆われている構造を有することを
   特徴とする複合布帛。