JPS6024860B2 - アクリル繊維の処理方法 - Google Patents

アクリル繊維の処理方法

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JPS6024860B2
JPS6024860B2 JP597778A JP597778A JPS6024860B2 JP S6024860 B2 JPS6024860 B2 JP S6024860B2 JP 597778 A JP597778 A JP 597778A JP 597778 A JP597778 A JP 597778A JP S6024860 B2 JPS6024860 B2 JP S6024860B2
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JP
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sliver
acrylic
softener
fiber
treatment liquid
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JP597778A
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三郎 平岡
生雄 伊神
浩 北川
賀一 池田
建夫 望月
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアクリル繊維の改良された処理方法に関するも
のである。
従来からアクリル繊維製品に恒久性のある羊毛調風合や
カシミア、モヘア、アンゴララビット、アルパカ等の獣
毛調風合を付与する為、各種の柔軟剤や加工方法の開発
が行なわれてきた。
しかしながらこれらの柔軟剤処理はもっぱら綿塊や糸あ
るし、は編地や織物等の布常での処理、いわゆる梁色仕
上加工方法の従来技術を前提としていた。したがって生
産性は低く、また柔軟剤処理液の歩留りも悪く、さらに
付着処理した後乾燥工程や高温での熱固着工程が必要な
ため設備的な制約を受け、さらに加工コストが高く、ま
た榎E液処理の問題を有するなど従来技術は幾多の欠点
を有していた。本発明者等はかかる従来技術の欠点を改
良するため鋭意研究の結何果、梁色仕上工程ではなく紡
績の前提工程に位置付けられるアクリル繊維トウの牽切
工程で柔軟加工を施こす本発明に到達したのである。
すなわち本発明の要旨とするところは、アクリル繊維ト
ゥを牽切し、柔軟剤処理液を贋霧処理した後捲縮を付与
し、しかる後100〜150qoの湿熱蒸気にて緩和熱
セットと前記柔軟剤の繊維表面への固着を行なうことを
特徴とするアクリル繊維の処理方法にあり、本発明によ
れば各種のアクリル繊維トウと柔軟剤の組み合せ、さら
には後工程での混紡によって多様な羊毛調、獣毛調の恒
久的な風合を有した高級衣料用素材が高生産性で製造で
きる長所を有している。
次に本発明を図面に従いさらに詳細に説明すると、第1
図は本発明の実施に使用する装置の一例を示す側面図、
第2図は第1図の装置における主要部の拡大斜視図であ
り第1図及び第2図において、アクリル繊維トウーはク
リールガィド2を通して、均一な厚みと所定のトウ中に
拡げられてローラ3に連続的に供給され、次いでヒータ
ー4内でローラ3とローラ5の周速差により熱延伸され
、構成繊維の低下をきたして牽切し易すくされるととも
に、適度の潜在収縮能がアクリル繊維トウ尊こ付与され
る。
次に該トゥーはローラ5とローラ6の間とローラ6とロ
ーラ7の間で各ローラの周速差により牽伸切断され、短
繊維ウェブ11が製造される。第2図に示されるように
ローラ7から送り出された該短繊維ゥェブ11は帯状の
彩態をとり、次いて該ゥェブ11上に設けたノズル8か
ら柔軟剤処理液10がゥェプ11の中方向に隙霧される
このようにして柔軟剤処理液を付着されたウェブ11は
集東ガイド16を通してクリンパー9に供給される。ク
リンパー9内に押込まれたスラィバーは捲縮を付与され
ると同時に柔軟剤処理液の拡散により該処理液の均一付
着が行われる。このようにして、柔軟剤処理液が付着し
たスラィバーはクリンパー9内から連続緩和装置12へ
送り込まれる。該緩和装置は第1図および第2図に示す
ようにJ−ボックス型の形状をとり、加熱水蒸気が供給
口18から送りこまれ、スライバーを納めた容器17の
両側に設けた多数の微小孔17を通して、該加熱水蒸気
はスラィバーを充分に加熱し緩和させた後排出口19か
ら排出される。したがって容器17内に送り込まれたス
ライバーは加熱水蒸気により加熱されて、緩和セットさ
れると同時に繊維表面に付着した柔軟剤が熱固着される
。この緩和セットが行なわれる時、通常のアクリルスラ
ィバーは15〜30%範囲内で所定の潜在収縮能が発現
されるが、この収縮により繊維間の移動が行われるため
繊維表面に付着した柔軟剤による繊維間接着が防止され
、さらに該柔軟剤の拡散により、さらに均一付着が計ら
れるのが本発明の特長の一つである。なお加熱水蒸気の
温度は10ぴ0〜15び0の範囲に設定するのが望まし
く、これ未満の温度ではスライバ−の緩和セットならび
に柔軟剤の熱固着が充分行なわれないために、後加工と
くに梁色仕上加工の際の安定性を損ねたり、柔軟剤が脱
落したり「製品風合の充分な恒久柔軟性が得られないの
で好ましくない。また150ooを越える温度ではスラ
ィバー捲縮が強固にセットされすぎて、紡績性を低下さ
せたり、また、アクリル繊維の黄変化をきたしたりする
のでやはり避けるのが望ましい。このようにして、柔軟
剤を繊維表面に固着させ且つ充分な緩和と捲縮を付与さ
れたスライバー14はコンベア−13により緩和装置1
・2内から連続して取り出された後、ケンス15内に搬
送される。なお、第1図ならびに第2図に示した緩和装
置にはJ−ボックス型のものであるが、本発明はこれに
限定されるものではなく他の連続緩和装置あるいは通常
のバッチ方式によるスラィバーの緩和セットによっても
実施できる。
すなわちバッチ方式は柔軟剤処理液を付着させ、クリソ
パーから送り出されたスライバーをアルミケンス内に挿
入し、このケンスごと加熱水蒸気内で処理すれば同様の
効果が得られる。次に本発明に用いる柔軟剤処理液とし
ては末端基−OHのジメチルシロキサン、ェポキシシロ
キサン、アミノシロキサン等のシリコン系、あるいはオ
クタデシルェチレン尿素そ■の他のアルキルェチレン尿
素系、さらには高分子カチオン系などの柔軟効果に富む
ものが利用できる。
また処理液の付着量はアクリル繊維の種類によっても相
違するが、乾燥工程が不要で実施でき、しかもギル工程
以後の紡績工程でローラ表面その他への繊維の巻付きを
防止するには5%/スラィバー重量程度以下におさえる
のが望ましく、一方、上記柔軟剤の充分な効果を得るた
めには純分付着量で0.1%/スラィバー重量になるよ
うに処理液濃度を調合すればよい。このように本発明に
よれば、従来の梁色仕上工程いわゆるウェット工程で行
われてきた柔軟処理技術に比較して、極めて高生産性の
柔軟加工が実施でき、しかもアクリルトウの素材に牽切
繊維長ならびに捲縮条件の組み合せにより、単なる柔軟
剤の選定による従来技術と異なり多様な柔軟効果を付与
することができる。
すなわち、単繊総綾度、母〜2世のアクリルトウを供し
、平均繊維長150〜20仇吻程度で捲縮を少〈設定す
ればモヘャ調の素材が得られ、また単繊総総度1.が〜
幻のアクリルトウを用いて、平均繊維長75〜120肋
程度で捲縮を多目に設定すればカシミヤ調やラムウール
調、さらに単繊維織度母前後のアクリルトウを用いて、
平均繊維長90〜10仇収程度で通常の捲縮すなわち捲
縞数にして10〜20(ケ/ィンチ当り)に設定すれば
中番手〆リノ鋼の素材が得られる。
さらにアクリルトウの素材としてコンジュゲートやダル
あるいはブライト、その他ヌメリソフト素材などの選定
により、さらに後工程での毛濠や獣毛混も含めた混紡に
より、一層、多様で且つ高級衣料に適した糸素材ならび
に製品が得られる。
さらに紡績工程の組立てに関して、従来技術、特に原綿
での柔軟加工処理は流線工程が必須とされるため、柔軟
剤の種類や、付着量によってシリンダーやドッファー等
の針布へ繊維が沈着するトラブルが発生し、大きな問題
とされていたが、この点においても本発明は流線工程が
不要なため本質的に有利である。次に実施例にもとづい
て、さらに具体的に本発明を説明する。
〔実施例 1〕 市販アクリルトウ(単位繊維織度斑×トータあル縦度6
0万d)を用い、第1図および第2図に示される装置に
供した。
柔軟剤処理液はアミ/ミロキサン純分24%を含むェマ
ルジョン水溶液を用い、第1表の諸条件下で柔軟加工処
理を実施した。なお上記のトゥを1本仕掛けで供給して
実施したが、クリンパーローラその他への繊維の巻付き
トラブルの発生は認められず柔軟加工処理は安定して行
われ、平均繊維長175側で捲縮の少なく、且つヌメリ
感の大きいモヘャ調のスラィバーを連続して製造するこ
とができた。
(第1表) このようにして得られたスライバ−を市販のアクリルハ
ィバルク原綿(単繊縦縦度紅、雛水収縮率23%)と稀
毛織工程で、柔軟加工スラィバー60;/、ィバルクス
ラィバー40の割合で紡績した。
紡績番手は2/24MC(メートル番手)、撚数は21
0/30mPM(上撚/下撚)に設定し、次いで該紡績
糸を染工程での柔鰍仕上をせずにスチームバルク出し、
総築した後編成した。紡績をはじめ一連の後工程に於け
るトラブルはやはり認められず良好な後工程通過性を示
した。このようにして高級モヘャ認の風合と外観すなわ
ち非常にヌメリ感に富み、且つ光沢と毛足の長い毛羽を
有した編地が得られた。なお、この縞地を一般家庭用の
洗濯器で10回洗濯と風乾を繰返した結果も編地風合は
損われず、充分な恒久柔軟性を示すことが確認これた。
〔実施例 2〕市販アクリルトウ(単繊維織度紅×トー
タル繊度60万d)を用い、第1図および第2図に示さ
れるトウ牽切→クリンパーの装置に供して得られたスラ
ィバーをアルミケンス内にいったん納め、しかる後芦田
式セッター内でアルミケンスごとスラィバーの緩和セッ
トと同時に柔軟剤の固着処理を行った。
供V給トウ本数は1本で実施し、柔軟剤処理液としては
オクタデシルェチレン尿素純分30%の水溶液を用いた
。その他のおもな実施条件を第2表に示すが、同条件下
で柔軟加工は実施例1と同様に安定して行われた。
(第2表) このようにして得られた柔軟処理スラィバーをアクリル
コンジュゲート原綿(単繊維織度紅)からなるスラィバ
ーと70;30の比率で稀毛紡工程にて混紡した。
紡績糸の番手は2/38MC(メートル番手)撚数(上
燃/下漆)は180/36mPMに設定して得られた糸
条をバルク出し後総梁し、ついで編成を行った。
得られた緑地はラムウール調のソフトでかつ腰のある風
合を有しており、また洗濯による風合変化も少く充分な
恒久柔軟性のあることが確認された。このように本発明
によればモヘャ調からラムワール調、カシミヤ鋼の極め
て柔軟性の高い糸素材ならびに製品が得られ、アクリル
100%製品の差別化ばかりでなく、さらに羊毛や各種
獣毛との混紡に適した高級衣料素材を高生産することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に使用する装置の1例を示す一部
縦断面図、第2図は第1図の装置の主要部の部分拡大斜
視図であり、図中1はアクリル繊維トウ、2はトウ中そ
の他トウ厚みむらを調整するためのクリールガィドの一
部、3,5,6,7は周速度の異なるローフー、4はし
ーダー、8は柔軟剤処理液10を紡出ゥェブ11上に噴
霧するための/ズル、9はクリンパー、12はJボツク
型の連続緩和装置、18は加熱水蒸気の供給口、19は
水蒸気の排出口、13は柔軟加工を施こされたスライバ
−14の搬送用コンペアー、15はケンスを示す。 キナ図 うャ 2 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アクリル繊維トウを牽切し、柔軟剤処理液を噴霧処
    理した後捲縮を付与し、しかる後100〜150℃の湿
    熱蒸気にて緩和熱セツトと前記柔軟剤の繊維表面への固
    着を行なうことを特徴とするアクリル繊維の処理方法。
JP597778A 1978-01-23 1978-01-23 アクリル繊維の処理方法 Expired JPS6024860B2 (ja)

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JPS54101915A JPS54101915A (en) 1979-08-10
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EP0745710A3 (de) * 1995-05-31 2003-11-05 Trevira Gmbh Methode zur Behandlung eines Kabels synthetischer Filamente und Verfahren zur Herstellung von Kabeln gleichmässig gekräuselter Fasern mit hohem Anfangsmodul

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