JPS6024630Y2 - バインダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は数多くの紙を積重ねて綴った状態で紙の差し替
えが極めて容易となるようにしたバインダーの構造に関
する。

従来でも主として多孔のバインダーにおいて軸受部によ
り蝶番状とした一方と他方の基部の側端より円弧状とし
た綴杆を突設し、上記綴杆の先端を向き合せた基部の側
端方向に位置させたものも存在するが、上記従来の此の
種のバインダーは軸受部を介して両側に存在する基部を
両方とも表紙の背近くに固定していたので７、表紙の背
近くにわいて表紙の屈折部を多く必要とし、また、表紙
自身も非常に丈夫なものとする必要があって表紙に安価
な厚紙やプラスチック板を使用することができなかった
ので結局パイングーの価格が上昇する結果を生じていた
。

本考案は上記に鑑みてなされたもので、以下図面につい
て本考案の実施例を説明すると、断面コ状とし、屈折部
分に折込部４，５を有し、背１の両側に配置した表紙２
，３のうち一方の表紙２の背１近くに綴金具の断面り状
とした基部６を固定し、上記基部６の背１方向に配置し
た立上り部７の上端に軸受部９を設け、上記軸受部９を
中心として円弧状とし、上記基部６の立上り部７とは反
対の水平部８の端部より上向きに綴杆１０を起立させ、
上記軸受部９によって上記基部６に対して断面り状とし
た揺動基部１１を揺動自在に取付け、上記揺動基部１１
の軸受部９とは反対方向端縁より上記軸受部９を中心と
して円弧状とした揺動綴杆１２を上記綴杆１０の付は根
に向けて突設し、上記揺動基部１１の軸受部９の近傍に
軸受部９に達する切欠部１３を設け、上記軸受部９には
上記基部６の揺動基部１１を常時開かんとする方向に力
えるスプリング１４を設け、上記立上り部７の背側に摺
動片１５を摺動可能に取付け、上記摺動片１５より上方
に立上らせ、該摺動片１５の摺動にともなって前記切欠
部１３に嵌入する位置と、切欠部１３以外の揺動基部１
１の背側に位置する抑え片１５とよりなり、上記抑え片
１６が上記スプリング１４の反撥力に拘らず基部６と揺
動基部１１が閉じた状態を維持するようにしてなり、上
記基部６を固定した表紙２とは反対側の表紙３と背１は
上記基部６及び揺動基部１１とは結合しないようにした
バインダーを構成して本考案を実施する。

しかして図中１７は摺動片１５の一端を屈折した摘み部
で、摺動片１５を移動させるのが容易であるようにした
もの、１８は摺動片１５に穿設した長ｉ苛孔て、摺動片
１５を立上り部７の背に取付ける鋲１９をこの長溝孔１
８に挿通することて摺動片１５を立上り部７に摺動自在
に取付けることができる。

２０はコイルスプリングで、摺動片１５を立上り部７に
対して常時一方に牽引し、摺動片１５に外力が加わらな
いときには抑え片１６が揺動基部１１の背を抑える位置
に配置されるようにしたものである。

２１は水平部８と表紙２を結合する鋲である。

なお、本考案を実施するに際して、綴杆１０と揺動綴杆
１２の数は２８本、２鉢等任意とすればよい。

また綴杆１０、揺動綴杆１２ともにほぼコ状に形成して
板端を基部６又は揺動基部１１に固定すればよく、綴杆
１０と揺動綴杆１２を交互に配置する。

本考案は上記の如くで、一方の綴杆を基部を介で一方の
表紙に固定し、他方の表紙は背と共に綴金具に連結しな
いので、第３図の如く水平状態の如くに広く展開でき、
従って表紙の背や折込部が損傷することが少ない。

また、上記表紙と背を広く展開できることと同時に揺動
綴杆も綴杆に対して大きく開くことができ、一方の表紙
を机上に載置したまま背と他方の表紙を水平として揺動
綴杆を大きく開くことができるから紙の綴込みや差し替
えの操作が容易となる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例で、第１図は本考案によるバインダーに用
いる綴金具の部分斜視図、第２図はバインダーの縦断面
図、第３図は表紙と綴金具を開いた状態の縦断面図であ
る。 １・・・・・・背、２と３・・・・・・表紙、４と５・
・・・・・折込部、６・・・・・・基部、７・・・・・
・立上り部、８・・・・・・水平部、９・・・・・・軸
受部、１０・・・・・・綴杆、１１・・・・・・揺動基
部、１２・・・・・・揺動綴杆、１３・・・・・・切欠
部、１４・・・・・・スプリング、１５・・・・・・摺
動片、１６・・・・・・抑え片、１７・・・・・・摘み
部、１８・・・・・・長溝孔、１９・・・・・・鋲、２
０・・・・・・コイルスプリング、２１・・・・・・鋲
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面コ状とし、屈折部分に折込部を有し、背の両側に配
   置した表紙のうち一方の表紙の背近くに綴金具の断面り
   状とした基部を固定し、上記基部の背方向に配置した立
   上り部の上端に軸受部を設け、上記軸受部を中心として
   円弧状とし、上記基部の立上り部とは反対の水平部の端
   部より上向きに綴杆を起立させ、上記軸受部によって上
   記基部に対して断面り状とした揺動基部を揺動自在に取
   付け、上記揺動基部の軸受部とは反対方向端縁より上記
   軸受部を中心として円弧状とした揺動綴杆を上記綴杆の
   付は根に向けて突設し、上記揺動基部の軸受部の近傍に
   軸受部に達する切欠部を設け、上記軸受部には上記基部
   と揺動基部を常時開かんとする方向に力を加えるスプリ
   ングを設け、上記立上り部の背側に摺動片を摺動可能に
   取付け、上記摺動片より上方に立上らせ、該摺動片の摺
   動にともなって前記切欠部に嵌入する位置と、切欠部以
   外の揺動基部の背側に位置する抑え片とよりなり、上記
   抑え片が上記スプリングの反撥力に拘らず基部と揺動基
   部が閉じた状態を維持するようにしてなり、表紙の背及
   び上記基部を固定した表紙とは反対側の表紙と背は上記
   基部及び揺動基部とは結合しないようにしたバインダー
   。