JPS6024385Y2 - パチンコ機の発射装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ機において、打球を遊技盤へ発射す
るためのパチンコ機の発射装置に関する。

従来のパチンコ機の発射杆は、パチンコ機の右下部に設
けられ、打球の発射位置（ガイドレールの基部）からガ
イドレールを左側へ漸いに上方に湾曲させて伸長し、遊
技盤の上部へ打球を案内するようにして全体として円形
に遊技部を構成している。

したがって上下左右の４隅が遊技部として利用できない
ので遊技部が小さくなり、遊技内容が拡大して行くプロ
セスにおいて大きな制約になっている。

本考案は上記に鑑み、遊技盤面を広くとることができ、
発射された打球が広い範囲で躍動できるようなパチンコ
機の発射装置を提供することを目的とする。

以下、図面を参照して本考案の実施例について説明する
。

なお、各図面において、同一部分には同一符号が付され
ている。

第１図において、パチンコ機の前面はぼ中央部にはガイ
ドレール１により上縁が弧状の遊技部２が形成され、こ
の遊技部下方には、遊技部２へ送り込む打球を受ける供
給皿３が取付けられている。

遊技部２には周知の様に無数の障害釘と複数の入賞口と
が有る。

一方、パチンコ機の前枠４の右下部には送られてくる打
球を一発ずつ遊技部へ送り込むための発射作動部Ｍが設
けられ、この発射作動部Ｍは電磁装置５により揺動され
、発射位置に送られた打球を打出すための発射杆６を含
み、打球発射位置はほぼ垂直上方に伸長する発射ガイド
レール７の基部７ａに形成され、基部７ａには、玉送り
装置Ｓを介して供給皿３からの打球が一発ずつ供給され
るようになっている。

前記発射ガイドレール７は、遊技部２の一側に沿ってほ
ぼ垂直上方に伸び、その上端は前記遊技部２を区画する
ガイドレール１の湾曲開始点を越える位置まで伸びてい
る。

そして、前枠４の下方−側には、発射スタートスイッチ
部下が設けられ、また前枠４の下方はＳ゛中央は、発射
杆６の発射勢を変えるための飛距離調整部Ｆが取付けら
れ、前枠中央下部には打球を貯蔵しておくための受皿８
が、パチンコ機内には発射作動部Ｍが制御を行なうため
の制御回路Ｃが配設されている。

なお、パチンコ機の遊技盤上部の左右位置には、完了表
示器９およびセーフ玉照明器１０が位置し、前記ガイド
レール１は完了表示器９近傍においてコム製のストッパ
１１により係止され、遊技部２を落下してきた打球は、
遊技盤面２の下部に傾斜して設けられたアウト玉ガイド
レール１２によりその中央に位置するアウト口１３に導
ひかれる。

前記発射作動部Ｍの発射杆６は、第２図および第３図に
示すように、電磁装置５により作動腰この電磁装置５は
、制御回路Ｃ内の発振部において発生するパルスにより
一定間隔で励磁される発射コイル５ａと、この発射コイ
ル５ａが巻回された積層コア５ｂと、この積層コア５ｂ
の間に位置するロータ５ｃとからなり、ロータ軸５ｄに
発射杆６が取付いている。

前記発射杆６の軒先６ａとロータ軸５ｄの中間には発射
杆６を時計方向に付勢しているばね１４が取付けられ、
発射杆６の揺動範囲を制限するためのストッパ１５．１
６が上下に取付けられ、上部ストッパ１５は、軒先６ａ
が発射ガイドレール基部７ａ内に位置する打球を真直ぐ
に上方に打上げるように、発射杆６を水平位置で停止せ
しめるように取付いている。

打球の発射位置であるガイドレール基部７ａには、玉送
り装置Ｓによって打球が１個宛供給されるもので、この
玉送り装置Ｓは、前記打球受３から発射位置に一列に打
球を流下させるための導出樋１７を有し、この導出樋１
７は上部導出樋１７ａと下部導出樋１７ｂとからなって
いる。

そして下部導出樋１７ａには軸１９で枢着された揺動枠
１８が臨み、該揺動杆１８の一端には重錘２０が取付け
られ、揺動杆１８の他側には下部導出樋１７ｂの一部を
形威する補助極１８ａおよび上部導出樋１７ａから流下
する打球を停止するための係止面１８ｂを形成する。

また、下部導出樋１７ｂの下流端は待ち上部１７ｃを形
威し、この待ち上部１７ｃに所定数の打球が存在し、揺
動杆１８の補助極１８ａの先端に打球すが載っていると
、揺動杆１８は図に示すようにその係止面１８ｂが上部
導出樋先端開口から落下しようとする打球を止めている
。

そしてガイドレール７の基部７ａから打球が軒先６ａに
より発射され、待ち上部１７ｃの打球が一つ減少すると
、補助極１８ａの先端の球が待ち上部１７ｃに移動する
のて揺動杆１８は垂鐘２０の作用により反時計方向に回
動する。

揺動杆１８が回動すると上部流出樋１７ａから一つの打
球が補助極１８ａ上に落下し、その先端に転動するので
再び揺動杆１８は図のような状態に戻り、次の打球は係
止面１８ｂによって停止されるようになっている。

上記待ち上部１７ｃの先端開口部には、玉送りレバ２１
の先端に取付けられた係止片２２が臨み、玉送りレバ２
１の途中には正送リマグネット２３および玉送りマグネ
ット２３の引込み方向とは逆方向に玉送りレバ２１を付
勢しているはね２４が接続され、一端が枢着軸２５で回
動自在に支えられている。

玉送りマグネット２３は、発射杆６の揺動運動（発射コ
イルの励磁および消磁）に同期して励磁および消磁され
る。

すなわち、発射位置から打球が発射されると玉送りマグ
ネット２３は励磁されて正送すレバ２１を下降せしめ、
係止片２２が待ち上部１７ｃに位置する打球を解放する
。

したがって、解放された打球は基部７ａの側部に形成さ
れた入ロアｂを通って発射位置へ送り込まれる。

玉送りマグネット２３は励磁されるとすぐに消磁される
ので、ばね２４の作用により、直ちに元の位置に戻って
次に位置する打球を待ち上部１７ｃに停止せしめる。

前記発射ガイドレール７の基部７ａは第４図に示すよう
にその底に開ロアｃが形成され、この開ロアｃを通して
発射杆６の軒先６ａが打球をたたくようになっており、
開口形成位置から少し上った位置には、弾発勢が著しく
弱く発射された打球が発射ガイドレール７の途中から落
下してきた打球を前枠４下部に設けられた受皿８へ導ひ
くための逃げ樋２６が開口している。

発射ガイドレール７の途中にはファール玉キャッチレバ
ー２７（第２図）が打球通路を閉塞するように回動自在
に設けられ、正常に発射された打球はこのキャッチレバ
２７を跳ね飛は七で遊技盤面へ送られるが、発射勢が弱
くて遊技盤面２へ達することができず落下してきた打球
（ファウル玉）はキャッチレバ２７に捕捉され、キャッ
チレパ２７上部に形成されたファウル玉通路２８を通っ
て供給皿３へ戻されるようになっている。

また、前記飛距離調整部Ｆは、第５図に示すようにスラ
イド抵抗器２９を有し、このスライド抵抗器２９の前面
にはスリット３０が形成され、このスリット３０からは
飛距離調整レバ３１が突出し、調整レバ３１は前枠下部
に形成されたスリット３２から前方に突出し、その突出
端にはつまみ３３が取付けられ、スリット３２に沿って
目盛３４が付されており、調整レバ３１を左右に移動さ
せれば、制御回路Ｃ中の抵抗が変化して発射杆６を支持
しているロータ５ｃを回動せしめる磁界の強さを変化さ
せるので、発射杆６の発射勢が調整されうる。

また、前記発射スタート部Ｔは、第６図に号すように前
枠４の前方に突出している発射スタートレバ３５と、こ
の発射スタートレバ３５の下降によりＯＮ状態になるマ
イクロスイッチ３６と、発射スタートレバ３５を枢着軸
３７を中心として時計方向に付勢している引張ばね３８
からなり、これら各部材は前枠４に固着された取付板３
９に保持されている。

次に作用について説明する。

遊技者が供給皿３に打球を投入すると、打球は揺動杆１
８を経由して待ち上部１７ｃに流れ、玉送りレバ２１に
取付けられた係止片２２に停止される。

そして待ち上部１７ｃへ所定数の打球が供給され、最後
尾の打球が、揺動杆１８の補助機１８ａの先端に載ると
、第２図のような状態になり、上部導出樋１７ａ内の打
球は揺動杆１８の係止面１８ｂに停止して玉送りはスト
ップする。

その後、遊技者が指で発射スタート部Ｔの発射スタート
レバ３５を下降するとマイクロスイッチ３６がＯＮ状態
になり、制御回路中の発振部から一定間隔でパルス発振
が始まり、それが増巾されて発射コイル５ａに送られる
。

これにより発射コイル５ａは一定間隔で励磁を繰返す。

また、これに同期してパルスが正送すマグネット２３に
送られ、玉送りマグネット２３を一定間隔で励磁する。

玉送りマグネット２３が励磁すると、係止片２２は下降
して待ち上部１７ｃの最先の球を上面に載せ、マグネッ
ト２３が消磁するとばね２４の付勢で正送すレバ２１が
上方に回動して係止片２２が上昇し、上面の球を基部７
ａに供給するとともに待ち上部１７ｃの最先の打球を止
める。

発射コイル５ａとマグネット２３とは同時に励磁、消磁
するので、発射杆６により弾発される球はあらかじめ基
部７ａに有る球であり、また発射杆６で弾発された直後
に係止片２２により基部７ａへ打球が供給される。

したがってコイル５ａとマグネット２３とが励磁するご
とに打球の弾発と供給とが繰り返される。

発射杆６で上方に打ち上げられた打球はキャッチレバ２
７を跳ね飛ばし遊技盤部へ送られる。

もし発射杆６の発射勢が弱いと、打ち出された打球はフ
ァウル玉となってガイドレール７を落下腰供給された球
と上下に重なったとき上方の球が逃げ樋に導かれる。

またある程度弾発勢が強い打球はキャッチレバ２７を通
過した後にカイトレール７を落下するのでキャッチレバ
に捕捉され、ファウル玉通路２８を通って供給皿３に送
られる。

遊技者が発射勢の調整を行なうためには、飛距離調整部
Ｆの飛距離調整レバ３１を左右に移動させることにより
、スライド抵抗器２９の抵抗を変化させ電力増巾度を調
整して発射コイル５ａに与える電力を変化させ、発射杆
６の揺動速度を変化させればよい。

なお、発射杆６は手動で揺動させてもよい。

以上説明したように本考案は、パチンコ機下部に設けら
れ、発射位置にある打球をほぼ垂直上方に打上げるよう
に作動する発射杆を備えた発射作動部と、発射位置から
発射された打球を垂直上方に案内する発射ガイド部材（
発射ガイドレール７）と、前記発射杆の作動に関連して
発射位置に打球を一つずつ送り込むための玉送り装置と
、ファウル玉を供給皿に回収するキャッチレバ及びファ
ウル玉通路とから構成されているので、遊技盤の四隅ま
で遊技部として有効に使用することができるし、ファウ
ル玉が発生してもキャッチレバとファウル玉通路とによ
り供給皿へ回収することができる。

このため、発射した打球が発射位置に落下したり、或は
ファウル玉が次の打球と衝突するなどのトラブルを有効
に回避することができる。

したがって、従来よりも広い遊技部を使用して変化に飛
んだパチンコ遊技を行うことができる。

ファウル玉によるトラブルが殆ど発生しないので、遊技
者は安心してパチンコ遊技を楽しむことができる。

また本案は打球を垂直方向に打ち上げるようにしたので
、複数の球を同時に発射しようとしても、各法の中心と
軒先の中心とが一致しない。

したがって、同時に複数個の球を発射するという不正行
為を未然に防止することができる。

なお玉送り装置は、発射杆の作動に関連して球を一個宛
発射位置に送り込む機能を有すればどのような構成でも
よく、例えば発射杆に設けた鉤杆の回動により作動する
従来の機械式のものでもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので第１図は、本考案に係
るパチンコ機の正面図、第２図は、本考案の構造概略図
、第３図は発射作動部の正面図、第４図は、発射ガイド
レール基部の断面図、第５図は、飛距離調整部の斜視図
および第６図は、発射スタートスイッチ部の正面図であ
る。 ２・・・・・・遊技盤面、５・・・・・・電磁装置、６
・・・・・・発射杆、７・・・・・・発射ガイドレール
、７ａ・・曲基部、１７・・・・・・導出樋、１８・・
・・・・揺動杆、２２・・・・・・係止片、２３・・・
・・・玉送りマグネット、２６・・・・・・逃げ樋、２
７・・・・・・キャッチレバ、２８・・・・・・ファウ
ル玉通路、Ｍ・・・・・・発射作動部、Ｓ・・・・・・
玉送り装置、Ｆ・・・・・・飛距離調整部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ機下部に設けられ、発射位置にある打球をほぼ
   垂直上方に打ち上げるように作動する発射杆を備えた発
   射作動部と、発射位置から発射された打球をほぼ垂直上
   方に案内する発射ガイド部材と、前記発射杆の作動に関
   連して発射位置に打球を一つずつ送り込む玉送り装置と
   、発射ガイド部材の途中において打球通路を閉塞するよ
   うに回動自在に設けられ、ファウル玉を前記発射位置に
   落下させないように捕捉するキャッチレバと、このキャ
   ッチレバに捕捉されたファウル玉を供給皿へ導くための
   ファウル玉通路とを有することを特徴とするパチンコ機
   の発射装置。