JPS6024201Y2 - 化粧キヤビネツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鏡を回動自在に枢支した化粧キャビネットに
関する。

たとえば洗面所などに取付けられる化粧キャビネットは
、ふつう鏡を有し、洗面や化粧に都合がよい。

上記鏡は固定構造となっているばかりでなく、キャビネ
ット本体に設けた収納室を開閉するよう回動自在に枢支
する構造のものが多い。

この鏡はキャビネット本体にヒンジ具を介して設けられ
るが、鏡を閉成したときキャビネット本体とにわずかの
間隙が形成される。

すなわち鏡を回動すれば、その枢支側角稜部がキャビネ
ット本体側に変位する。

上記間隙があることによって角稜部はキャビネット本体
に当接せず、したがって鏡の回動は自在である。

しかるに、この鏡とキャビネット本体との間隙があるた
め、外観を損うとともに虫や塵埃等が侵入しやすい。

これを防止するためには、鏡の枢支側端縁を除く周縁に
沿ってパツキンを貼着する必要があり、部品数が多くな
り取付手間がかかったコストに悪影響を与えている。

本考案は上記事情に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、比較的簡単な構造ながら、回動自
在に枢支した鏡をキャビネット本体に密接できるように
して、外観の向上を図るとともにコスト低減化を得る化
粧キャビネットを提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１はキャビネット本体である。このキャビネット本
体１は、たとえば合成樹脂材料で形成されるものであり
、その前面上部に照明灯２を収容する照明灯収容凹部３
が一体に設けられる。

この収容凹部３は照明カバー４によって覆われる。

キャビネット本体１の前面側で、かつ収容凹部３の下方
部位には収容室５・・・が一体に設けられる。

これら収容室５・・・・・・は左右二列に並設されると
ともにそれぞれの列は上下方向に互いにごくわずかの間
隔である仕切壁５ａ・・・・・・を存して設けられる。

そして各列の仕切壁５ａ・・・・・・および最上段の収
容室５の上部と最下段の収容室５の下部には凹陥部６・
・・・・・が一体に設けられる。

これら凹陥部６・・・・・・は、収容室５・・・・・・
の内側縁かられずかに離間したところに上下方向に亘っ
て形成される回動中心線り、 Ｌに沿って設けられるも
のである。

各列の凹陥部６・・・・・・の最上端と最下端には略り
字状に折曲形成されたヒンジ受は具７・・・・・・が螺
着される。

第４図および第６図に示すようにこのヒンジ受は具７の
幅寸法は凹陥部６の幅寸法よりもかなり短く、−側部に
片寄って取着される。

これら上、下方向のヒンジ受は具７，７間には回動鏡８
がヒンジピン９，９を介して枢支される。

すなわちヒンジ受は具７・とヒンジピン９とでヒンジ具
１０を構成し、回動鏡８の一側部上、下端を回動自在に
枢支するものである。

回動鏡８はキャビネット本体１の前面に密接して収容室
５・・・・・・を閉或し、このときヒンジ具１０の枢支
側端部８ａは上記凹陥部６・・・・・・に対向すること
となる。

これら回動鏡８，８間には固定鏡１１が設けられる。

固定鏡１１はキャビネット本体１前面に図示しない取付
ねじにより取付けられるものであり、その両側部は上記
収納室５に対向し、かつ回動鏡８，８の端部８ａ側縁と
狭小の間隙を存している。

この間隙は、後述するように回動鏡８を回動したとき端
部８ａが当接しない程度狭ばめたほうが良い。

なお一方の回動鏡８の下方部位には、上記照明灯２のス
イッチ１１が設けられる。

しかして、必要に応じてスイッチ１２をＯＮし照明灯２
を点灯することにより、固定鏡１１および回動鏡８，８
の反射効率が増し顔を明るく映すことができる。

また、各回動鏡８，８をヒンジ具１０．１０を支点とし
て回動ずれば、いわゆる三面鏡としての用をなす。

このとき第６図に二点鎖線で示すように回動鏡８の枢支
側端部８ａは全ての凹陥部６・・・・・・内に入り込み
、しかも固定鏡１１とは所定間隙を存しているから当接
することはなく、回動は何ら支障なくできることとなる
。

また、洗面あるいは化粧用具などの被収納物を収納室５
・・・・・・に出し入れする際は、回動鏡８を大きく回
動して収納室５・・・・・・を開放する。

ところで照明灯２は照明灯収容凹部３に収容されている
が、この光の一部は凹陥部６・・・・・・を介して収納
室５・・・・・・を照明する。

すなわち最上端の凹陥部６にヒンジ受は具７が片寄って
取着されているため、この凹陥部６から下段の凹陥部６
・・・・・・にかけて光が通る余裕がある。

したがって各収納室５・・・・・・はかなり明るく、被
収納物の出し入れに都合良い。

また、各凹陥部６・・・・・・は収容室５・・・・・・
を清掃する際のコミ等の落し口ともなるものである。

なお上記実施例においては、固定鏡１１の周側部裏面側
にまで収納室５・・・・・・を延出したから、固定鏡１
１の裏面側は隠しポケットとなり収納容量が増大腰長物
や大物の収納が可能となる。

以上説明したように本考案によれば、上下に複数の収納
室を有するキャビネット本体の前面に上下方向に対向し
て複数の凹陥部を一体に設け、最上端と最下端の凹陥部
にヒンジ具を設け、このヒンジ具に鏡を回動自在に枢支
してキャビネット本体に密着可能とするとともに鏡の回
動時その枢支側端部が各凹陥部に入り込むようにしたか
ら、従来のようにパツキンを必要とすることなく鏡とキ
ャビネット本体との隙間をなくして外観の向上を得ると
ともに収納室のゴミや水などを凹陥部を介して落し込む
ことができる。

さらに収納室に対する防虫防塵効果を得、組立が容易と
なり、部品数を減少してコストの低減化を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は化粧キャビネ
ットの斜視図、第２図はその正面図、第３図はキャビネ
ット本体の斜視図、第４図は同じく要部の拡大した斜視
図、第５図は化粧キャビネット要部の縦断面図、第６図
は同じく要部の平面図である。 ５・・・・・・収納室、１・・・・・・キャビネット本
体、５ａ・・・・・・仕切壁、６・・・・・・凹陥部、
１０・・・・・・ヒンジ具、８・・・・・・（回動）鏡
、８ａ・・・・・・枢支側端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面側が開口するとともに上下方向に複数段の収納室を
   有するキャビネット本体と、このキャビネット本体の上
   、下部および収納室相互の仕切壁の前面側に互いに上下
   方向に相対向して設けられる複数の凹陥部と、これら凹
   陥部のうち最上端と最下端の凹陥部に取付けられキャビ
   ネット本体の前面に延出するヒンジ具と、このヒンジ具
   に回動自在に枢支されたキャビネット本体に密着可能で
   あるとともに回動時その枢支側端部が上記各凹陥部に入
   り込む鏡とを具備したことを特徴とする化粧キャビネッ
   ト。