JPS6024032B2 - 給油装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は高所設置式の給油装置の改良に関するもので
ある。

この種の給油装置においては、給油ホースを高所に設置
したホース昇降機から裸出しまたはこれに収納する動作
の制御を通常ノズル近くに設けた操作スイッチによって
行なっている。

この場合、ホース収納時は収納開始と同時に給油ポンプ
駆動用モータが消勢されるように構成されているが、不
慣れな作業者が給油中に誤って操作スイッチを押してし
まうことがある。この場合、上記したように給油ホース
はホース昇降機により上方へ収納されはじめ、同時に給
油ポンプ駆動用モータも消勢されるが、給油ノズル中に
残っていた油が給油ノズルから地面に滴下あるいは散布
され防火上危険であるばかりでなく、作業者の着衣を汚
染し、さらには床上に散布された油によって作業者が転
礎するおそれがある。この発明はこのような従来の問題
を解決した給油装置を提供しようとするものである。

すなわち、この発明の給油装置は、給油中に給油ホース
を昇降させるためのスイッチを押してもホース昇降機が
作動しないように構成した給油菱贋を提供しようとする
ものである。

以下図示実施例を説明する。

図において、１は給油ポンプで、モータ３によりベルト
４を介して駆動される。

給油ポンプ１は地下貯油タンク（図示省略）の油を吸油
管５で吸い上げ流量計２２を介して送油管７へ圧送する
。６は流量計２の出力を受けて給油量に対応する信号（
パルス信号）を発生する流量パルス発信器で、この流量
信号は表示器１６に送信され給油量が表示される。

ＨＤはホース昇降機で、給油所の天井Ｃに吊架されてい
る。

８はホースリール、９は給油ホース、１川まホース９の
垂下様に接続した給油ノズルである。

１３は可逆モータで、ベルト１４を介してホ−スリール
８を回転駆動する。

すなわち、このモーター３の回転方向の制御により給油
ホース９がリール８から繰り出され、あるいはリール８
に巻き取り収納される。モータ１３の制御は、操作スイ
ッチ１１からの信号に基づく制御器１５からの出力によ
って行なわれる。なお、１２は接続箱である。給油中は
流量計２からの出力に応じて発信器６より流量パルスＡ
が出力されており、この出力は制御器１５に入力される
とともに、カウンタ２１にも入力されその出力が表示器
駆動回路２２を動作させ表示器１６が給油量をたとえば
デジタル的に表示する。

制御器１５に入力された流量パルスＡはトリガ入力とし
て再トリガ単安定回路１７に入力される。

この回転１７は流量パルスＡが１個入力される毎に一定
時間Ｔの間高レベルの計時信号Ｂを出力する計時回路で
ある。この出力が高レベルのときさらにトリガ入力が加
えられると、回路１７はその時点から一定時間高レベル
の計時信号を出力する。したがって最後の流量パルス（
トリガ入力）が入力されて一定時間Ｔの後に回路１７か
らの出力が低レベルとなる。回路１７からの出力Ｂはィ
ンバータ１８で変換されて信号Ｃとなり、この信号Ｃは
操作スイッチ１１からの出力（高レベル）、すなわちホ
ース収納指令信号Ｄとともにアンド回路１９に入力され
る。

アンド回路１９の出力（ホース上昇指冷信号）Ｅがホー
ス昇降磯野○のモータ駆動回路２０に入力され、その出
力がモータ１３を回転駆動させる。したがって、上記の
ように給油中（第３図の期間Ｓ）すなわち流量パルスＡ
が出力されている間は信号Ｃは低レベルであり、信号Ｄ
が発生してもアンド回路１９の出力Ｅは発生せず、従っ
て昇降機ＨＤは動作しない。

このように、インバータ１８とアンド回路１９は、操作
スイッチ１１からの信号Ｄをうけたとき計時信号Ｂの出
力の有無に応じてホース上昇指冷信号Ｂを出力するかし
ないかを決定する選択回路を構成する。

上記一定時間Ｔは給油ノズル１０の弁の閉止後ノズル内
に残留している油が流出するに充分な時間、すなわち２
〜３秒程度とすることが望ましい。

この発明の図示例では、再トリガ単安定回路１７のトリ
ガー解除後、すなわち信号ＣがＨレベルになってから操
作スイッチ１１を押さなければアンド回路１９からの出
力ＥがＨレベルとならないように構成したが、給油中に
操作スイッチ１ １を押しても、このスイッチからの出
力Ｄが保持され、再トリガ単安定回路１７のトリガー解
除後に自動的にアンド回路１９が信号Ｅを出力するよう
に構成することもできる。

この発明は以上詳述したとおりであるから、給油ホース
の昇降を行なう操作スイッチの誤操作で給油中給油ホー
スが収納されるような事態は発生せず、油の噴出散布が
防止されるので火災発生の危険性を除き、油による汚れ
、転倒などの事故も防止でき安全上すぐれた給油装置が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による給油装置の概略構成
を示す図、第２図は制御回路図、第３図は第２図の回路
の各所における信号の波形図である。 １・・・・・・給油ポンプ、２・・…・流量計、３，１
３・・・…モータ、９……給油ホース、１０…給油ノズ
ル、１１・・・・・・操作スイッチ、１５・・・・・・
制御器、１６・・・・・・表示器、１７・・・・・・再
トリガ単安定回路、１８…・・・ィンバータ、１９・・
…・アンド回路、２０・・・・・・モータ駆動回路、２
１・・…・カウンタ、２２・・・・・・表示器駆動回路
。 努′図 多２図 多ま図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 給油ノズルを垂下端に接続した給油ホースを繰出し
   収納するホース昇降手段を高所に設置し、前記給油ホー
   スに油を圧送する送油手段と、前記ホース昇降手段およ
   び前記送油手段の動作を制御する信号を出力する手動操
   作スイツチを含む制御手段と、前記給油ノズルによる給
   油量に応じた流量パルスを発生する流量パルス発生手段
   と、前記流量パルスに応答して給油量を表示する表示器
   とを併せ備えた給油装置において、 前記制御手段が、 前記各流量パルスが入力される毎に予め定めた時間を
   計時して計時信号を出力する計時回路と、 前記計時信
   号が出力されていないときは前記手動操作スイツチから
   の信号を受けたときホース上昇指冷信号を出力して前記
   ホース昇降手段に与え、前記計時信号が出力されている
   ときは前記手動操作スイツチからの信号を受けても前記
   ホース上昇指冷信号を出力しない選択回路と、を含んで
   いることを特徴とする給油装置。