JPS60240024A - 陰極線管外囲器のシ−ル面洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は陰極線管外囲器を構成するパネルのシール面
の洗浄装置に関するものである。

〔従来技術〕

第１図は陰極線管の概略断面図である。同図において、
（１）はバネ／ｌ／、（２）はファンネμ、（３）はネ
ックで、ファンネ／ｌ／　（２）と一体に形成されてい
る。（４）はフリットガラスでバネ７Ｍ　（１）とファ
ンネル（２）とが封着されている。（５）は螢光面で、
バネ１ｖ（１）の内面に形成され、アルミ膜を有してい
る。（６）はシャドウマスク、（７）は導電膜でファン
ネ／Ｌ／　（２）の内面に形成されている。（８）は導
通ばねでシャドウマスク（６）と導電膜（７）とを電気
的に接続している。（９）はアノードボタン、ＧＯは電
子銃である。

第１図に示された陰極線管を動作させるためには、アノ
ードボタン（９）より約８０　ｋＶの高電圧を印加する
ことが必要である。通常、陰極線管の外面はアース電位
とされるため、バネ１ｖ（ｉ）、ファンネ／ｌ／　（２
）　、フリットガラス（４）の内外面では上記８０ｋＶ
の電位差を生じることになり、この間の電気的絶縁の良
否は非常に重要な問題である。バネ／ｌ／　（１）、フ
ァンネ〃（２）のシール面に汚れがあるままフリットガ
ラス（４）で封着されると、この封着部での電気絶縁性
が損なわれることがあり、時に動作中に絶縁破壊を起こ
し、安全不良となることはもちろん、高圧スパークによ
りテレビジョンセットの火災を招くおそれがある。した
がって、パネル（１）をファンネル（２）間の封着前に
これらのシール面を効果的に色塗することは、封着部の
電気的信頼性を向上させるための重要な工程である。

第２図により従来の一般的なシール面洗浄装置を説明す
る。同図において、（１）はパネル、＠はパネルシール
面、（至）はパネル側壁部、α４）は酸洗浄槽で内部に
酸洗浄液ａυが入っている。α・は水洗浄槽で内部に洗
浄水σηが入っている。また、（至）は洗浄・搬送用ロ
ーラで、酸洗浄槽α→を水洗浄槽αゆの内部に複数個並
列配置され、回転駆動機構（図示せず）に連結されてい
る。上記洗浄・搬送ローラ（至）は酸洗浄槽Ｑ４１の酸
洗浄液０ゆおよび水洗浄槽０・の洗浄水０ηに部分的に
浸漬された状態で配置されている１、ま’ｉ’ｃｓ上記
酸洗浄液Ｑ→には一般に、フッ化水素酸や酸性フッ化ア
ンモニウム水溶液のような、ガラヌ浸蝕溶解性液体が使
われる。

かかる装置の動作を説明すると、まずパネル（１）は回
転駆動機構によＩＩ）駆動された洗浄・搬送ローラ（ト
）の回転により、酸洗浄槽α→の上部を移動すると同時
に、洗浄・搬送ローブ（ハ）の表面に付着した酸洗浄液
Ｑυがバネ／ｌ／　（１）のシール面＠に付着し、酸洗
浄液０υの作用によりバネ／Ｉ／（１）のシール面（２
）は浸蝕溶解されて汚れが除去される。ついでバネ／Ｌ
／（１）は水洗浄槽ａＱに移動し、洗浄水Ｃ１７］が酸
洗浄槽０勺の場合と同様に、洗浄・搬送ローラ（至）を
介してバネｚＬ／（１）のシール面（６）に接触し、酸
洗浄液α時を除去するものである。

ところで、上述のパネルシール面θ４の洗浄は、バネ／
１／　（１）とファンネ１ｖ（２）との封着前に実施さ
れるのがもつとも効果的であり、通常、パネル（１）と
ファンネル（２）との封着の前工程であるパネルベーキ
ングのあとで実施されることが多い。バネｌレイ−キン
グとは、バネ／Ｉ／（１）の内面の螢光面（５）を形成
後、螢光面（５）に含まれる有機物質を熱分解させるた
め、パネル（１）を４００〜４５０　℃の炉内で加熱処
理するものである。バネＡ／　（１）は有機物質分解後
、ベーキング炉内で放冷されるとはぎえ、かなりの高温
のまま次工程のシール面洗浄へ搬入されることになる。

近年、生産性が向上し効率のよいレイアウトになるほど
、工程間をつなぐ自然放冷の時間が短かくなっており、
パネル高温化の傾向はますます強くなってきている。

さて、上述の洗浄装置においては、パネル（１）カ酸洗
浄槽α→を通過する際、酸洗浄液Ｏｆ９がバネ）ｖ　Ｖ
−ル面Ｑ諺に付着するだけでなく、酸洗浄液ＯＱの表面
張力およびパネル（１）の移動のための酸洗浄液（１時
の巻き上けによって、酸洗浄液Ｃｌｌｌ５がパネル側壁
部α葎の一部にまで付着する。かかる状態でバネ／Ｌ’
　（１）が上述のように高温状態であった場合、付着し
た酸洗浄液α時がパネル側壁部（１３の一部でパネル（
１）の持つ熱により部分的に乾燥固化してしまい、これ
かつぎの水洗浄槽０１での洗浄処理によっても除去され
ずパネル側壁部α葎の一部に残留する欠点があった。

この残留した酸洗浄液α０はガラスとの反応生成物とし
てパネル側壁部（至）に沈着し、バネ／ｌ／　（１）、
ファンネ／ｌ／　（２）の封着に際して、フリットガラ
ス（４）の正常な溶着を阻害し、また完成された陰極線
管となったあとも、管内で沈着物が一部剥離し、シャド
ウマスク（６）の目詰りとなって螢光面品位を低下させ
ることがある。従来よりこのような欠点を改善するため
の酸洗浄液０ｆ９の濃度を下げたりしているが、逆に洗
浄効果が低下することになり、十分な対策とはなってい
ない。

〔発明の概要〕

この発明は上記従来の欠点を解消するためになされたも
ので、パネル側壁部に洗浄残渣を残さず、十分な洗浄効
果が得られる陰極線管外囲器のシー／ｌ／面洗浄装置を
提供することを目的とする。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の詳細な説明する。

第８図において、（ホ）は冷却槽でその内部に冷却水２
１１が入っている。（支）は乾燥槽で、冷却槽−の下流
に隣接して設けられ、に）は乾燥用エアノズＩｖに）、
を備えている。また、Ｑ呻はヌポンジ等の軟質材よりな
る軟質ローブで、冷却槽に）の内部に複数個並列配置さ
れ、回転駆動機構に連結されている。上記軟質ローラ０
１は冷却槽−の冷却水（２１）に部分的に浸漬された状
態で配置されている。

バネ／Ｌ／　（１）は回転駆動機構に連結された軟質ロ
ーラ０Ｉの回転により、水冷却槽翰の上部を移動すると
同時に、パネルシー／ｌ／面（６）に、軟質ローラα呻
に含まれている冷却水（２１）が接触する。軟質ローラ
Ｏｎはスポンジなどの軟質材で形成されているため、バ
ネ／ｌ／　（１）は軟質ローラａ＊の上面より若干沈み
込むことになり、このためパネル側壁部（１３の一部ま
で冷却水（２１）と接触し、バネ／ｌ／　（１）のシー
ル面（２）およびパネル側壁部＠の一部はしだいに冷却
されていぐことになる。ついでバネ／Ｉ／（１）は乾燥
槽＠に移動し、乾燥用エアノズ）Ｖ（ハ）から放出され
るエアによりバネ／Ｉ／（１）のシール面（財）および
パネル側壁部（２）に付着する水滴が乾燥除去される。

パネル側壁部（２）に水滴が残っていると次の酸洗部で
酸洗浄液（ト）のバネ）Ｖ側壁部（至）への付着を助長
することになるためこの乾燥は重要である。このあとバ
ネ／ｌ／　（１）は上記従来例で説明した場合と同様に
、酸洗浄槽α→で酸洗浄され、水洗槽αＱで水洗される
が、冷却槽に）および乾燥槽＠で冷却乾燥されているた
め、従来のように酸洗浄槽α→でパネル側壁部（至）Ｋ
付着した酸洗浄ｇＩＯ＊が乾燥固化することはなく、水
洗により洗浄残渣が完全に除去される。

なお、これまでの説明では、冷却槽（１）において（７
） 示す。

冷却水により冷却するようにしているが、エアノズルを
配置しエア冷却を併用することでさらに冷却効果が向上
されることは討うまでもない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば洗浄装置に冷却
槽、乾燥槽を付加して洗浄前の高温パネルを冷却乾燥す
るようにしたので、酸洗浄槽でパネル側壁部に洗浄液が
乾燥固化することなく洗浄残渣の残らない洗浄が可能と
なり、また、酸洗浄液の濃度にも制約されず、完全な洗
浄効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は陰極線管のａ略構造を示す断面図、第２図は従
来の洗浄装置を示す正面図、第８図はこの発明による洗
浄装置を示す正面図である。 α荀・・・酸洗浄槽、ａｆｉｌ・・・酸洗浄液、ａＱ・
・・水洗浄槽、（１７１・・・洗浄水、（ト）・・・洗
浄・搬送用ローラ、（ＩＩ・・・軟質ローラ、（ホ）・
・・冷却槽、Ｑト・・冷却水、＠・・・乾燥槽、（２）
・・・エアノズル。 なお、図中向−符ｔ＃′ｉ、同一もしくは相当部分を（
８） 代理人大岩増雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　冷却水を収容した冷却槽と、エアノズルを設け
   た乾燥槽と、酸洗浄液を収賽した酸洗浄槽と、洗浄水を
   収容した水洗浄槽とを有し、上記冷却槽に複数の軟質ロ
   ーラを並列配置し、冷却槽以外の各種に洗浄・搬送ロー
   ラを並列配置したことを特徴とする陰極線管外囲器のＶ
   −Ａ／面洗浄装置。