JPS6023894Y2 - ワイヤ接続具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はワイヤを端子盤に接続するために使用される接
続具の構造に関する。

例えば、電源装置等の通電試験のためにその入出力端子
盤と各入出力用ワイヤとの接続を行わしめる場合、従来
は第１図に示すようにワイヤ１の先端部の被覆を除去後
、心線２を撚ってカール３を形成したり、心線に圧着端
子４を取付けたりしそしてそのカール３や圧着端子４の
穴を端子盤５の端子台６に並べて配した締付けねじ７に
引掛け、かつその締付けねじ７を締付けている。

しかし心線２のカール３部分を締付けるのでは心線２の
摩耗が早いし、また圧着端子４を利用する場合には締付
けねじ７を完全にはづしてから接続しなければならない
という問題をもつ。

さらにワイヤ１を締付けねじ７に一本ずつ別々に接続す
ることになるので、順序間違いによる電源装置等８自体
の破損のおそれもある。

また、異なる装置の試験毎にワイヤを一本ずつ取付は取
外しするのでは、その工数が多くなってきわめて非能率
的である。

しかるに本考案の目的は、端子盤に備えた複数個の締付
けねじにワイヤを短時間にしかも正確に接続することの
できるワイヤ接続具を提供することにある。

以下本考案につき実施例を用いて説明する。

第２図を参照して、端子盤５はプラスチック等の絶縁材
より作った端子台６に真ちゅうにニッケルメッキを施し
てなる締付けねじ７を、あるピッチをもって一列に配し
たものであり、締付けねじ７をその頭部の下方に導体を
挿入して締付けると、その導体を機械的に締付は接続す
るとともに、電源装置等８内の電気回路にその導体を電
気的に接続する。

ワイヤ接続具９は、プラスチック等の絶縁材より作った
端子取付台１０に、複数個の導電性の接続端子１１を締
付けねじ７の配列ピッチと同一のピッチをもって並べて
それらの一端をねじ１２によって夫々固定したものであ
る。

ここで接続端子１１およびねじ１２はいずれも真ちゅう
にニッケルメッキを施したものを用い得る。

また接続端子１１はいずれも先端にＵ字形の切欠き１３
を形成したものとする。

切欠き１３の大きさは締付けねじ７の脚部を受は入れ得
る寸法であればよいが、使用頻度の大きいＭ３やＭ４の
ねじのどちらでも使用できるように設計することが好ま
しい。

そして夫々の接続端子１１にはワイヤ１の心線２を接続
する。

この接続は接続端子１１を端子取付台１０に固定せしめ
たねじ１２を用いて行うことができる。

こうして複数本のワイヤ１の先端には導電性の接続端子
１１が一本ずつ接続され、しかもそれらの接続端子１１
のピッチが締付けねじ７の配列ピッチと同一に定められ
た構造が得られる。

このようなワイヤ接続具９は端子盤５に対し、締付けね
じ７を少しゆるめて接続端子１１の先端をその締付けね
じ７の頭部の下方に挿入してから締付けねじ７を締付け
ることにより、簡単にしかも少ない工数で接続させるこ
とができる。

また複数本のワイヤ１を接続する場合でも順序に間違い
が生じることはなく、シかも締付けねじ７は接続端子１
１の板厚骨だけ緩めるだけでよいため接続作業も簡単で
ある。

したがって多量の同種の装置の試験においては、そのセ
ットアツプ工数の削減効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はワイヤを端子板に接続する作業の従来例を示す
説明図、第２図は本考案の一実施例を用いての作業例を
示す説明図である。 １・・・・・・ワイヤ、２・・・・・・心線、５・・・
・・・端子盤、６・・・・・・端子台、７・・・・・・
締付けねじ、９・・・・・・ワイヤ接続具、１０・・・
・・・端子取付台、１１・・・・・・接続端子、１３・
・・・・・切欠き。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 端子台に複数個の締付けねじを並べて配してなる端子盤
   にワイヤを接続するためのものであって、絶縁性の端子
   取付台と、該端子取付台に上記締付けねじの配列ピッチ
   と同一のピッチをもって並べて一端を固定された複数個
   の導電性の接続端子とを含み、該接続端子は他端に上記
   締付けねじの脚部を受は入れるためのＵ字形の切欠きを
   有しており、上記ワイヤの心線を上記接続端子に接続し
   て使用されるワイヤ接続具。